Forex Robotics、Ubuntuサーバ向けの防御専用の脆弱性対策ツール「kevward」をOSSで公開

Forex Robotics、Ubuntuサーバ向けの防御専用の脆弱性対策ツール「kevward」をOSSで公開

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Forex Robotics株式会社(本社・千葉県船橋市、代表取締役社長・髙橋一行)は2026年11月2日、Ubuntuサーバ向けの防御型の脆弱性対策ツール「kevward(ケブワード)」を、オープンソースソフトウェア(ライセンスはAGPL-3.0)として公開しました。悪用が確認された脆弱性のカタログとサーバ上のソフトウェアを照合し、攻撃元のIPの遮断や侵入の痕跡の検知までを、1台のサーバから行えるようにするツールです。

社内サーバを守るために作ったツールを公開

kevwardは、元セキュリティエンジニアである同社の代表が、自社の社内サーバを守るために開発したツールです。同社はこれをAIとともに整えて、OSSとして公開しました。ソースコードはGitHubで公開され、PyPIからインストールできます。

同社は、PHPをはじめとするソフトウェアの脆弱性やサイバー攻撃による情報漏えいが相次いで報じられる一方で、現場のサーバ管理者が「いま自分のサーバで、具体的に何をすべきか」を示す実践的な対策は十分に提供されていないと説明しています。「Human-directed, AI-built」(人が方向を定め、AIがつくる)をコンセプトに、セキュリティの専門家でなくても、1台のサーバから脆弱性の管理と防御を運用できることを目指しています。

脆弱性の照合から侵入痕跡の検知までの5機能

1つ目は、CISA KEV(悪用が確認された脆弱性のカタログ)と、サーバ上で動いているソフトウェアを照合し、そのサーバに関係する脆弱性の情報を抜き出す機能です。2つ目は、fail2banやsshdの認証ログなどから、サーバのセキュリティの状態と攻撃元のIP(侵入の試行やブルートフォース)を、1枚のHTMLレポートにまとめる機能です。

3つ目は、攻撃元のIPをnftablesのブロックリストで遮断し、CVEに対する暫定の緩和策を再起動の後も自動で適用し直して、正式なパッチが出るまでの守りを保つ機能です。4つ目は、セキュリティパッチの適用やメンテナンスのための再起動の予定を組む機能です。5つ目は、侵入された後の痕跡を読み取り専用で調べ、リバースSSHトンネルやバックドアの通信、cron・systemd・authorized_keysなどを使った永続化の仕掛けを洗い出す機能で、遮断はせずに検知だけを行います。

動作の対象は常に自分のサーバだけで、外部のシステムをスキャン・攻撃・操作する機能は持たない、と同社は書いています。

対応するのはUbuntuの2つのバージョン

対応するOSはUbuntu 22.04 LTSと24.04 LTSです。対象のソフトウェアは、apt、nginx、Apache、MySQL、MariaDB、PostgreSQL、Redis、PHP、Node.js、Composer/Laravel、OpenSSH(sshd)、ufwで、WordPressはレポートの作成だけに対応します。

同社は、kevwardがセキュリティのすべてをカバーできているわけではなく、まだ大半は対応していないと考えていると書いています。そのうえで、問題を見つけて改善の方向を示せる人がAIとともに開発に加わる形を目指しており、AIエージェント向けの開発ガイドも用意しています。

脆弱性対策のツールを比べるときに見ておきたい点

編集部では、照合や遮断の対象を自分のサーバだけに限り、外部のシステムを調べる機能を持たない防御専用の作りにしている点に注目しています。脆弱性診断ツール/サービスの比較ハブには、無料(OSS)のツールと有料のサービスを分けて比べる表などが載っています。kevwardを試す際は、自社のサーバのOSと動いているソフトウェアが対応範囲に入っているか、攻撃元IPの遮断を自動で行ってよいか、OSSのツールの更新や不具合への対応を社内の誰が担うかを確かめておきたいところです。

出典: Forex Robotics株式会社 プレスリリース(PR TIMES・2026年11月2日配信)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000016400.html