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VoiceChart、医療文書のAI作成支援を無料提供 紹介状や患者説明文に対応

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医療AIサービス「VoiceChart」を提供する株式会社pipon(東京都豊島区)が、2026年7月13日、新機能「AI文章作成支援機能」を医療機関向けに無料で提供開始しました。診療中の会話を文字起こししてSOAP形式のカルテや紹介状を作成できる従来機能に加え、患者説明文や同意書、院内文書まで作成支援の幅が広がります。VoiceChartに登録すれば追加料金なく使えます。生成AIの業務利用に関心はあっても、患者情報の扱いに不安があって踏み切れずにいた医療現場にとって、検討の材料が一つ増えることになります。

無料で提供される文章作成の新機能

VoiceChartはもともと、診療中の会話をAIが自動で文字起こしし、SOAP形式のカルテや紹介状を作成できるサービスです。今回の文章作成支援機能では、扱える文書の幅が広がりました。紹介状や診療情報提供書、患者説明文、同意書に加え、院内掲示やマニュアルなど、日々発生する各種文書の作成に対応します。

利用条件は単純で、VoiceChartに登録するだけで無料で使えます(リリースに利用期間の制限は記載されていません)。医師や看護師が患者と向き合う時間を削っている要因の一つが、こうした文書作成の事務負担です。そこをAIで肩代わりする狙いがうかがえます。

医療現場の不安に応える安全設計

医療情報を扱う以上、安全性は機能の便利さと同じ重みを持ちます。piponはこの点を製品の前提に置くと説明しています。リリースによれば、VoiceChartは「医療情報システムに関する『3省2ガイドライン』を踏まえた運用を前提として設計」されています。

入力データの扱いも明示しています。VoiceChartに入力されたデータはAIモデルの学習には使われず、患者情報や診療内容が将来のモデルに反映されることはないといいます。保管先は日本国内のサーバーです。一般的な生成AIで懸念されがちな、入力内容の再利用や海外保管への不安に、あらかじめ答えを用意した形です。

電子カルテとAI利用をめぐる現状

医療分野のAIは関心が高まる一方で、患者情報という機微なデータを扱う難しさが導入の壁になってきました。piponも「『患者情報を一般的な生成AIへ入力してよいのか分からない』『情報漏れが心配で使えない』といった課題から、導入をためらう医療機関も少なくありません」と現場の声を挙げています。

電子カルテをはじめとする医療系システムでは、機能だけでなくセキュリティ要件やガイドライン適合が選定の判断軸になります。どの製品がどこまで対応しているかは、電子カルテ カテゴリに並ぶ各製品を見比べて確認したいところです。

導入検討で確認したい実務の観点

文書作成の自動化は、医師の事務負担を軽くする現実的な打ち手になりえます。医療機関が選ぶ際は、無料で使える点や対応文書の幅だけでなく、生成された文章をだれがどう確認するか、既存の電子カルテや院内システムと連携できるかまで見ておきたいところです。3省2ガイドラインについては「踏まえた運用」という表現であり、自院の情報システム部門やベンダーと適合範囲をすり合わせる作業は残ります。

代表取締役の北爪聖也氏はコメントで、文章作成支援機能によって「医療現場のさまざまな文章作成業務を安心してAIに任せられる環境を提供していきたい」と述べています。無料提供は入り口を広げる施策として理解でき、実運用に耐えるかは各現場での検証を経てからになるでしょう。

出典: 株式会社piponプレスリリース(PR TIMES・2026年7月配信)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000066.000061053.html

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