Menu
Close

オンライン秘書の料金相場は?月額の目安・各社料金と損しない選び方

目次

オンライン秘書の料金は、月ごとに一定の時間枠を契約する月額固定(時間制)が主流です。相場はプランによって月5万円台から20万円ほどと幅があります。ただし、この金額だけを見て「高い」と決めてしまうと判断を誤りやすく、人を雇った場合のコストや、契約したのに使い切れず余ってしまう時間まで含めて比べる必要があります。この記事では、料金体系の基本から、相場の内訳、そして損をしない選び方までを順番に解説します。
最終更新:2026年6月

そもそもオンライン秘書は「高い」のか|雇用コストと比べて考える

結論からお伝えすると、オンライン秘書が高いか安いかは、料金そのものではなく「何と比べるか」で変わります。事務作業の時給として単体で見れば高く感じますが、同じ業務を社内で人を雇って回す場合の総額と並べると、見え方が大きく変わってきます。判断の出発点は、単価ではなく代替手段とのコスト比較に置くことをおすすめします。

単価だけ見ると「高い」と感じやすい

オンライン秘書の時間単価は、おおむね時給3,000〜5,000円に相当します。経理の入力やスケジュール調整、データ整理といった事務作業に対してこの金額を見ると、発注を検討する担当者からは「事務にしては高い」という声が出やすいのも自然なことです。ただ、この感覚は作業そのものの単価だけを切り出して見ているために生まれます。だからこそ、社内で同じ業務を担う人を確保した場合の費用、つまり代替コストとセットで眺めることが欠かせません。

人を雇う本当のコストと比べる

社員やパートを雇うと、支払うのは賃金だけではありません。厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、一般労働者の平均賃金は月33万円台で、前年比3.8%増と過去最高を更新しました。さらにこの賃金に社会保険料の会社負担分が乗り、加えて募集や面接にかかる採用費、入社後の教育コスト、オフィスの固定席や備品といった費用も上乗せされていきます。一方でオンライン秘書なら、月数万円から必要な分だけを任せられ、こうした固定費を抱え込まずに済みます。

実際に利用している企業からも、コスト面で割安だという評価が聞かれます。飲料輸入代理店のMOSTO-VERDE TOKYOは「専門家を正社員で雇うコストを考えたら、月約4.5万円で正確に安心して任せられるのはとても大きな価値がある」と述べています。また経理代行でパート3人分のコストを削減したライトデイは「採用リスクや教育コスト、労務リスクを考慮すると、むしろ妥当どころか安い」と評価しています。いずれも各社が公開する導入事例での個社の声であり、肯定的な評価に寄りやすい点は割り引いて読む必要がありますが、雇用コストと対置したときに価値を感じる利用者がいることを示しています。

外注は半数が経験する選択肢|人手不足で広がる市場

外部に業務を任せること自体は、すでに珍しい選択ではありません。中小企業庁「中小企業白書(2018年版)」では、アウトソーシングに取り組んだことがある中小企業は50.5%に上っています。背景には根強い人手不足があり、帝国データバンクの調査によると、正社員が不足していると感じる企業は2025年10月時点で51.6%と、2025年も5割前後で高止まりが続いています。こうした流れを受けて市場も拡大しており、矢野経済研究所によればオンラインアシスタント市場は2024年度に425億円規模、前年度比20.1%増と伸びています。人を採りにくい状況のなかで、必要な分だけ外部に任せる手段として選ばれていることがうかがえます。

オンライン秘書の料金体系は主に2タイプ

オンライン秘書の料金は、大きく分けて「月額固定(時間制)」と「従量・スポット」の2タイプに分かれます。多くのサービスは月額固定を採用しており、自社の業務量がどの程度かによって、どちらが向いているかが変わってきます。それぞれの仕組みと向き不向きを整理します。

月額固定(時間制)|主流の方式

月額固定は、あらかじめ「月◯時間まで」と稼働時間のパックを決め、その範囲内で業務を依頼する方式です。フジ子さん、i-STAFF、CASTER BIZ、タスカルなど、主要なサービスの多くがこの形を採っています。毎月の費用が一定になるため予算が読みやすく、継続的に依頼する業務がある場合に扱いやすい方式です。

注意したいのは、契約した時間を使い切れずに余らせても、原則として未消化分の費用は返ってこない点です。月の依頼量が安定しない場合は、繰り越しの可否や余った時間の扱いを契約前に確認しておくと安心です。このあたりの落とし穴は後の章で改めて詳しく取り上げます。

従量・スポット|使った分だけ

従量・スポット型は、必要なときに使った分だけ支払う方式です。依頼が発生する月とそうでない月の差が大きい場合や、単発の作業をピンポイントで頼みたい場合に向いています。一方で、依頼量によって月々の費用が変動するため、毎月いくらかかるかが読みにくいという面があります。毎月コンスタントに発生する業務であれば、月額固定のほうが1時間あたりの単価を抑えやすい傾向があります。

料金相場はどのくらい?稼働時間別の目安

気になるのは実際の費用感です。複数の比較メディアが各社プランを集計した値をもとにすると、稼働時間別の相場の目安は次のように整理できます。月10時間で4〜5万円、月30時間で9〜13万円、月50時間以上になると14万円〜が目安です。月額のレンジとしては、おおむね5〜20万円に収まるケースが多いとされています。

時間単価で見ると、サービス型のオンライン秘書ではおよそ2,500〜4,000円が目安です。契約する稼働時間が多いほど、1時間あたりの単価は下がる傾向があります。まとまった業務量を見込めるなら、長めの時間プランのほうが割安になりやすいわけです。なお、ここで挙げた金額はいずれも比較メディアによる集計値であり、実際の料金は各社の設定によって幅があります。

フリーランスに直接依頼する場合は、時給1,000〜2,000円程度とサービス型より安く見えることもあります。ただし、業務の品質や継続して任せられるかどうかの担保は、基本的に自社で負うことになります。料金だけで単純に比較しにくい部分があり、この違いは後の章で詳しく取り上げます。

規模の目安としては、個人事業主であれば月10時間ほどの小さなプランから始めるケースが多く、業務量の多い中小企業では月30時間以上を選ぶことが多いようです。自社の業務量がどのあたりに当てはまるかを見当づけてみてください。実際の金額は各社の公式プランで確認する必要があります。次章では、その確認の際に押さえておきたいポイントを掘り下げます。

主要オンライン秘書サービスの料金【2026年6月時点・公式確認】

主要オンライン秘書サービスの公式料金・最低契約期間・時間の繰越可否・無料トライアルを一覧にまとめました。料金は改定されることがあるため、契約前に必ず各社公式ページで最新の内容をご確認ください。

サービス名 月額/実働時間 最低契約 繰越 無料トライアル
フジ子さん 59,600円(税込65,560円)/20時間、88,500円(税込97,350円)/30時間 1ヶ月〜 繰越プランあり(条件は要問い合わせ) 2時間・1週間
タスカル 44,000円/実働10時間(3ヶ月)、33,000円/実働10時間(6ヶ月)、27,500円/実働10時間(年間) 3ヶ月〜 契約期間中は翌月へ繰越可 公式記載なし(要確認)
i-STAFF 81,000〜114,000円/実働30時間(契約期間で変動・税別) 3ヶ月〜 不可 3時間
CASTER BIZ assistant 132,000円(税込145,200円)/6ヶ月、120,000円(税込132,000円)/12ヶ月、いずれも実働30時間 6ヶ月/12ヶ月 公式記載なし(要確認) 料金ページに記載なし
HELP YOU 100,000円/実働30時間(チーム・専属とも) 6ヶ月 初月のみ翌月へ繰越可・以降は使い切り 料金ページに記載なし

出典:フジ子さんタスカルi-STAFFCASTER BIZ assistantHELP YOU(繰越条件は公式FAQ)。初期費用はいずれも公式に明記がなく要問い合わせです。また税込/税抜の表記が各社で異なるため、見積もり時には表記を統一してご確認ください。

料金で損する最大の落とし穴は「使い切れずに余る」

オンライン秘書で最も多い損は、料金の高さそのものより「契約した時間を使い切れずに余らせてしまう」ことです。月30時間プランで契約したものの、実際に依頼できたのは15時間ほどで毎月半分近く余ってしまった、という発注者の声は珍しくありません。固定月額型のサービスは、依頼する側に「どの業務を任せるか」という棚卸しと、毎月任せ続ける仕組みがないと、時間が宙に浮いて結果的に割高になりがちです。

そのため契約前に確認しておきたいのが、使い切れなかった時間を翌月に持ち越せるかどうかです。繰越の可否はコスパを左右する核心の一つになります。たとえばタスカルは繰越に対応していますが、i-STAFFは繰越不可、HELP YOUは初月のみ繰越可、フジ子さんは繰越できるプランが用意されています(各社の最新条件は申し込み前に必ず確認してください)。月によって業務量に波があるなら、繰越できるサービスのほうが無駄を出しにくいと考えられます。

「安かろう悪かろう」より怖い”二度手間”のコスト

安さで失敗するケースは、納品物の品質が低いこと以上に、修正や指示出しに時間を取られて「結局、自分でやったほうが早い」状態に陥ることのほうが多いようです。こうなると、払った料金に加えて社長や担当者自身の時間まで奪われ、見かけの月額が安くても実質的には割高になってしまいます。「月10万円払っているのだから何でも投げればいい」と考えるのではなく、任せる範囲をあらかじめ決め、手順をまとめてから渡すことが、料金そのもの以上にコスパを決めると言えそうです。

格安サービス・フリーランス直依頼の見えないコスト

料金だけを見るとフリーランスへの直接依頼は時給が安く魅力的に映りますが、その場合は人選・契約・品質チェック・代わりの人の確保といった役割を、すべて自社で負うことになります。1人に依存する形だと、その方が体調を崩したり離脱したりした際に業務が止まってしまうリスクも残ります。サービス型が比較的高めなのは、採用・教育を済ませた担当者やチーム制での引き継ぎ、情報セキュリティの体制までを含んだ価格だからです。コストを最優先にするのか、止まらない安定運用を重視するのかという観点で、自社に合うほうを選ぶとよいでしょう。

料金を左右する3つの要因

オンライン秘書の月額料金は、主に「どれだけ働いてもらうか」「どれくらいの期間契約するか」「どんな体制で対応してもらうか」の3つで上下します。見積もりを取る前にこの3点を押さえておくと、提示された金額が妥当かどうかを判断しやすくなります。

1. 実働時間

毎月の実働時間が増えるほど月額は上がりますが、時間あたりの単価はむしろ下がっていく傾向があります。多くのサービスが、上位の時間プランほど時間単価を割安に設定しているためです。とはいえ、使い切れない時間を多めに契約しても無駄になりやすいので、まずは依頼したい作業量をざっくり見積もり、過不足のないプランを選ぶことが大切です。

2. 契約期間

契約期間が長いほど、月額は割安になります。たとえばi-STAFFの月30時間プランでは、3ヶ月契約と12ヶ月契約とで月額が3割ほど変わります(i-STAFF公式サイト)。短期間だけ試したい場合は割高になりますが、継続して使う前提であれば長期契約のほうが有利です。

3. 専属かチーム制か

対応してくれる体制も料金や使い勝手を左右します。チーム制は複数名で担当を分担するため、担当者の急な休みや退職があっても業務が止まりにくいのが強みです。一方、専属型は同じ担当者と長く付き合えるため、意思疎通がしやすくなります。たとえばHELP YOUは平均5名のチーム制、フジ子さんもチームで対応するなど、サービスによって体制は異なります。自社が安定稼働を重視するのか、密なやり取りを重視するのかで向き不向きが変わります。

費用を抑えるコツと契約前の注意点

同じ作業量でも、契約のしかたや事前の確認次第で実質的なコストは変わります。次のポイントを押さえておくと、ムダな出費や契約後のミスマッチを避けやすくなります。

  • 長期契約・一括払いで単価を下げる:継続利用が見込めるなら、長期プランや一括払いを選ぶことで時間単価を抑えられます。
  • 繰越の可否を必ず確認する:使い切れなかった時間を翌月へ繰り越せるかはサービスごとに異なり、繰越に手数料がかかる場合もあります。
  • 最低契約期間を確認する:1ヶ月から始められるものもあれば、3〜6ヶ月の縛りがあるものもあるため、お試し感覚で始めたい場合は特に注意が必要です。
  • 無料トライアルで相性を見る:実際の進め方やコミュニケーションの相性は使ってみないと分かりません。フジ子さんは2時間・1週間、i-STAFFは3時間のトライアルを用意しているので、契約前に体験しておくと安心です。

料金で失敗しないために|まず比較して、自社に妥当な1社を

オンライン秘書の料金は、月額固定の時間制プランを軸に、月の稼働時間・契約期間・専属型かチーム型かといった条件で決まります。相場や時間単価だけを見て高い・安いを判断すると、実際の使い勝手とズレた選び方になりがちです。料金を見極めるときは、(1)自社で同じ業務を雇用した場合のコストと並べて比べる、(2)契約した時間を使い切れるか=未消化分を翌月に繰り越せるか、(3)何をどう任せるかを設計できるか、までセットで確認すると損をしにくくなります。

同じ「月額◯万円」でも、繰越の可否や最低契約期間によって実質的な負担はかなり変わります。気になる会社は公式サイトで実際の金額・繰越条件・最低契約期間を見比べ、自社の業務量に無理なく合う1社を選んでください。料金だけでなく対応できる業務範囲や機能もあわせて検討したい方は、オンライン秘書サービスの比較から各社の条件を並べて確認すると、自社に合うサービスを絞り込みやすくなります。

目次

おすすめ比較一覧から、
最適な製品をみつける

カテゴリーから、IT製品の比較検索ができます。
2169件の製品から、ソフトウェア・ビジネスツール・クラウドサービス・SaaSなどをご紹介します。

すべてみる