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生成AIナレッジ管理「STiV」、アズビルが約1000名で導入 製薬以外で初事例

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太陽ホールディングス子会社でICT事業を担う株式会社ファンリード(東京都豊島区、代表取締役社長 小林慶一)は2026年8月3日、生成AIを活用したナレッジマネジメントシステム「STiV(スティーブ)」の導入事例を公開しました。採用したのは、ビルや工場向けの計測・制御機器で国内大手のアズビル株式会社(東京都千代田区)です。

STiVはこれまで製薬業界の課題解決を目的に開発・発展してきた製品で、製薬業界以外での導入事例が公開されるのは今回が初めてです。 社内に散らばる法令や規定を生成AIで横断検索する仕組みが他業種へ広がる動きは、ナレッジ管理のツール選定を進める企業にとっても参考になります。

建設工事の拡大で増えた確認業務

アズビルはビル・工場・住宅分野の計測・制御機器メーカーです。リリースによると、建物市場では改修・リニューアル需要が拡大しており、同社のサービス部署ではメンテナンス業務に加えて、中小規模の建設工事への対応を広げてきました。

その結果、現場担当者が確認すべき情報は製品仕様にとどまらず、建設業法や下請法といった法令、工事関連の社内規定にまで大幅に増えたといいます。リリースは「担当者自身が必要な情報を迅速かつ正確に確認できる環境の整備が求められる一方、働き方改革への対応もあり、検索・確認業務の効率化が課題となっていました」と背景を説明しています。 増える確認事項と、限られた時間。この二つをどう両立させるかが導入前の論点でした。

STiVで法令と社内規定を横断検索

導入したSTiVは、取扱説明書やスペックシート、業務標準、社内規定を横断して検索できるシステムです。アズビルでは約1,000名規模で運用し、自席や現場のタブレットから法令や社内規定を横断検索することで、コンプライアンスの強化につなげています。 本格導入の前には、約30名による3〜4ヶ月間の試行を経ています。

STiVの特徴は、回答とあわせて参照元の資料や該当箇所を示す点にあります。生成AIが事実と異なる内容を作り出すハルシネーションを抑え、根拠をたどれるようにする設計です。アズビルのサービス本部 サービス企画部 企画管理グループの担当者は、導入の決め手について「STiVは登録資料を根拠に回答を返す確実性と、大規模利用時におけるコストメリットが導入の決め手となりました」とコメントしています。曖昧な記憶からでも該当資料にたどり着けるようになった点を、現場の効率化と安心感につながったと振り返っています。

生成AIで変わるナレッジ管理の課題

社内に知識が蓄積されていても、必要なときに探し出せなければ活用できません。ファイルサーバーや共有フォルダに規定やマニュアルが分散し、どれが最新かも分かりにくい。ナレッジマネジメントシステムが解こうとしてきたのは、こうした「あるのに使えない」状態です。

近年は生成AIを組み込み、自然文の質問から関連資料を探し出すツールが増えていますが、回答の正しさをどう担保するかが導入の壁になりやすい分野です。 法令や規定のように誤りが許されない情報ほど、答えの根拠を確認できるかが問われます。同種のツールの考え方や比較は、ナレッジマネジメントシステム カテゴリでも扱っています。

導入を検討する企業への実務的な示唆

今回の事例で目を引くのは、規模の大きさよりも、根拠提示とコストの二点が採用理由として挙げられている点です。 生成AIのナレッジ活用では回答の速さが注目されがちですが、法令や規定を扱う現場では「なぜその答えなのか」を確認できることが、実運用に耐えるかどうかを分けます。

一方で、公開された情報は導入の背景と活用範囲が中心で、検索時間の短縮や問い合わせ削減といった定量的な効果までは示されていません。自社で検討する際は、扱う文書の種類や更新頻度、利用人数に対する費用が自社の条件に合うかを、提供元に確認しておきたいところです。

出典: 株式会社ファンリードプレスリリース(PR TIMES・2026年8月3日配信)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000166378.html

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