Menu
Close

AgileWorks徹底解説|導入すべき企業・価格まで網羅【2025年最新】

「ワークフローシステム」の製品比較表

※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています

  • 製品名
  • 注目ポイント
  • 料金プラン
  • プラン名金額
  • 無料トライアル
  • 最低利用期間
  • 基本的な機能
    • 代理申請・承認
    • 集計機能
    • 承認放置アラート
    • フォロー機能
    • 申請フロー設定
    • プレビュー機能
    • チャット機能
    • 印影表示機能
    • 申請ステータス表示
    • マルチデバイス対応
    • 過去申請引用
    • 入力内容自動チェック
    • 外国語対応
    • 履歴管理
    • 一括申請・承認
    • ワンクリック承認
    • 合議機能
    • インポート・エクスポート
    • 入力制御機能
    • 外部連携
  • サービス資料
  • 無料ダウンロード
  • ソフト種別
  • サポート
高機能ワークフロー
スタンダードプラン 月額500円/1ユーザー
備考
年額5,880円/1ユーザー
プレミアムプラン 月額800円/1ユーザー
備考
年額9,400円/1ユーザー
1ヵ月
コラボフローの資料サムネイル
クラウド型ソフト パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
簡単UI・高機能WF
初期費用 要相談
備考
共有サーバープラン、占有サーバープラン、占有サーバープラン[クラスタ2台構成]は初期費用0円です。エンタープライズは要件に応じて異なります。
共有サーバープラン 20,000円~/月額
備考
初期設定が簡単で、20~50名程度の企業に最適なコストパフォーマンスの高いプランです。手軽に利用を開始したい企業向けのソリューションです。最小ユーザー数は20ユーザーです。
占有サーバープラン 80,000円~/月額
備考
専用環境でセキュリティとパフォーマンスを強化しています。大規模データ処理やカスタマイズが必要な企業向けです。最小ユーザー数は50ユーザーです。
占有サーバープラン[クラスタ2台構成] 110,000円~/月額
備考
冗長化により高可用性を実現し、業務継続性を重視する企業に最適なプランです。最小ユーザー数は20ユーザーです。最小ユーザー数は50ユーザーです。
エンタープライズ 510,000円~/月額
備考
社外ユーザーを安価に追加できるため、取引先やパートナー企業との連携に適したプランです。コストを抑えつつ、柔軟なユーザー管理が可能になります。最小ユーザー数は500ユーザーです。
1年
consentFlowの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
つながるワークフロー
初期費用 50,000円(税抜)
月額利用料 600円/1人(50ユーザまで)
備考
300円/1人(50ユーザ以降)
制限なし
MAJOR FLOW ワークフローの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
シンプルなのに多機能
初期費用 0円
スタンダード 要お問い合わせ
備考
中規模以上の企業など柔軟な承認フローや組織管理が必要な企業向けのプランです。
エンタープライズ 要お問い合わせ
備考
より高度なセキュリティ機能が必要な大企業向けのプランです。
1年
kickflowの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
戦略人事を加速させる
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
カオナビ(ワークフロー/OKR)の資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
複雑な稟議も連携も!
[クラウド版]初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
[クラウド版]Standard 300,000円/月額
[クラウド版]Prepaid 3,420,000円/年額
[パッケージ版]Standard 初期費用 2,400,000円
備考
追加可能な同時ユーザーライセンス数は200アカウントです。
[パッケージ版]Standard サポートサービス価格 360,000円/年額
[パッケージ版]Enterprise 初期費用 3,600,000円
備考
追加可能な同時ユーザーライセンス数は無制限です。
[パッケージ版]Enterprise サポートサービス価格 540,000円/年額
制限なし
AgileWorksの資料サムネイル
クラウド型ソフト パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
継続率99.86%!
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
スタンダード 20,000円/月額
備考
ほかサービス利用料が500円×ユーザー数/月 で発生します。
基本容量は1TBで、最大容量は10TBです。
プリペイド 228,000円/年額
備考
年額前払い制です。ほかサービス利用料が475円×ユーザー数×12/年 で発生します。基本容量は1TBで、最大容量は10TBです。
制限なし
X-point Cloudの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
電子印鑑で承認を効率化
Shachihata Cloud ワークフロー Lite 月額1,200円
備考
税抜、10ユーザー毎
Shachihata Cloud ワークフロー Standard 月額3,200円
備考
税抜、10ユーザー毎
Shachihata Cloud ワークフロー Advance 月額4,000円
備考
税抜、10ユーザー毎
Shachihata Cloud グループウェア 月額1,500円
備考
(税抜、10ユーザー毎)
グループウェアをワークフロー基本プランと同時に購入した場合は、月額1,000円(税抜、10ユーザー毎)で購入可能。
1年
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
複雑なワークフロー業務に柔軟に対応
初期費用 要相談
料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト オンプレミス型ソフト パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
SaaS×AIで効率化
フリー ¥0
備考
月額ライセンス料 ¥0/名+タスク実行料金 ¥0/タスク
自分の業務を自動化したい方のために
スタンダード ¥1,200~/名+¥0.64~5/タスク
備考
月額ライセンス料 ¥1,200~/名+タスク実行料金 ¥0.64~5/タスク
より多くのことを自動化したいパワフルなチームのために
プロ ¥1,600~/名+¥0.64~5/タスク
備考
月額ライセンス料 ¥1,600~/名+タスク実行料金 ¥0.64~5/タスク
業務フロー全体を変革する企業のために
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
中小企業向けDXツール
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
グループプラン 3,200円/月額
備考
基本プラン(5人まで)です。
アカウント数変更オプション 800円/1アカウント
備考
6人以上のアカウントが必要な場合に基本プランに追加できます。
※5アカウントごとの追加
1ヶ月
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
低コスト運用できる
初期費用 0円
備考
初期費用はかかりません。
利用料金 1ユーザーあたり500円/月
制限なし
ジョブマネワークフローの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
人事×ワークフロー
初期費用 要相談
月額費用 要相談
12か月~
ジンジャーワークフローの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
月額220円から
初期費用 30,000円
備考
単独利用の場合に発生します。
基本料金 2,000円/月額
備考
ユーザー数10ユーザーまで、ディスク容量1GBまでです。
超過料金 2,000円/10ユーザー毎
超過料金 1,000円/ディスク容量500MB毎
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
導入1,700社以上
初期費用 要相談
Standard 要相談
備考
旅費・経費精算ワークフロー(交通費・旅費精算申請/交通費・旅費仮払申請/立替経費精算/経費仮払申請/会議・交際費仮払申請/支払依頼/海外出張/部門決裁)と、フリースタイルワークフロー(Web申請書/Excel申請書/ナビゲート機能/フリースタイルデザイナー)が利用できるプランです。
Enterprise 要相談
備考
旅費・経費精算ワークフロー(交通費・旅費精算申請/交通費・旅費仮払申請/立替経費精算/経費仮払申請/会議・交際費仮払申請/支払依頼/海外出張/部門決裁)と、フリースタイルワークフロー(Web申請書/Excel申請書/ナビゲート機能/フリースタイルデザイナー)、勤怠管理ワークフロー(就業管理/シフト管理/タイムレコーダー連携)が利用できるプランです。
1年
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
Googleサイト上で運用可能
初期費用 要相談
無償版 0円
備考
広告表示あり・その10ユーザーまで・機能制限あり・サポートなしとなります。
有償版 100円/月額
備考
1ユーザーあたりの料金です。
1年
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
最短1週間で導入可能
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
利用料金 3,000円~/月額
備考
添付ファイル基本10GB込み、10ID単位の料金です。
多言語翻訳利用料 30,000円~/月額
備考
別途初期費用90,000円が発生します。
不明
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
マニュアル不要の稟議
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
利用料金 300円/月額
備考
1ユーザーあたりの料金です。
導入サポートプラン 100,000円/16時間
備考
契約した時間内で、フォーム作成、ワークフロー作成、各種マスターデータ作成などの初期設定をサポートするプランです。
※1フォーム、1ワークフロー作成は8時間程度が目安です。
運用サポートプラン 100,000円/月額
備考
定期的なマスタメンテナンス業務やフォーム改版などを代行するプランです。
ストレージ追加プラン 月額1,000円/10GB
備考
1ドメイン(契約)に対してストレージ上限の追加ができるプランです。
※標準ストレージ 10GB/1ドメインです。最大ストレージは200GB/1ドメイン(標準10GB+追加190GBまで)です。
3ヶ月
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
大企業の業務を自由に
初期費用 要相談
利用期間 要相談
不明
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
勤怠から工数管理まで
初期費用 要相談
チムスピ勤怠 400円/1人
備考
月額20,000円/50ライセンス~のプランです。
チムスピ工数 300円/1人
備考
月額15,000円/50ライセンス~のプランです。
チムスピ経費 300円/1人
備考
月額15,000円/50ライセンス~のプランです。
チムスピMix 600円/1人
備考
チムスピシリーズから2製品が選べるプランです。
月額30,000円/50ライセンス~
チムスピMix+ 800円/1人
備考
チムスピシリーズから3製品が選べるプランです。
月額40,000円/50ライセンス~です。
1年
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
2000人以上もOK
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
1ID 400円/月額
備考
基本料金とセットです。
基本料金 2,500円/月額
備考
基本料金はID単位ではなく、1契約単位になります。フリーフォーム作成、承認ルート作成、申請機能、申請書作成、承認機能、検索・閲覧機能、滞留防止機能、CSV出力、コメント機能、モバイル利用、クレーム報告、文書管理が可能です。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
会社と稟議が共に成長
初期費用 0円
クラウドサービス基本料金 5,000円/月額/10ID
1年間
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
全ての稟議を一元管理
初期費用 要相談
料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
Excelをそのまま電子化
初期費用クラウド版 0円
初期費用オンプレミス版 要相談
要相談 要相談
制限なし
クラウド型ソフト オンプレミス型ソフト 
電話 / メール / チャット /
最短10分で設定完了
初期費用 要相談
月額プラン(後払い) 300円/月額
備考
1人あたりの料金です。
年額プラン(前払い) 3,000円/年額
備考
1人あたりの料金です。月額利用料の2ヶ月分を割り引いた金額です。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
Google Workspaceと連携
初期費用 0円
rakumo ワークフロー 月額500円/1ID
備考
ご利用には 「Google Workspace(有料版)」 が必要です。
オプション:Active Directory 連携ツール 600,000円
オプション:ユーザー詳細 CSV アップローダー 120,000円
オプション:API オプション 初期導入費:180,000円 APIごとの利用料:15,000円 / 年
オプション:超過利用時の追加購入 50GB分 (年間15,000円)/150回分 (15,000円)
備考
・ローカルファイル添付:添付ファイルが10GBの利用を超過した場合
50GB分 (年間15,000円)
・ZIP ダウンロード:申請書の一括ダウンロードが150回の利用を超過した場合
150回分 (15,000円)
1年間
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
累計ユーザー数20,000名突破
AppRemoクラウド ユーザー数50 Standard 741,000円/年間
AppRemoパッケージ版 ユーザー数50 500,000円
備考
年間保守サポート価格は75,000円です。
AppRemoクラウド ユーザー数400 Standard 2,097,600円/年間
AppRemoパッケージ版 ユーザー数400 2,280,000円
備考
年間保守サポート価格は342,000円です。
AppRemoクラウド ユーザー数1,000 Standard 4,423,200円/年間
AppRemoパッケージ版 ユーザー数1,000 5,000,000円
備考
年間保守サポート価格は750,000円です。
制限なし
クラウド型ソフト オンプレミス型ソフト パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
DX統合パッケージ
お問い合わせ お問い合わせ
制限なし
クラウド型ソフト パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
シリーズ連携が強み
有料プラン 300円/月額
備考
ユーザー1名の価格です。
500名以上 別途ご相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
Google・Microsoftと連携
初期費用 0円
Basic プラン 月額費用(1ユーザーあたり)400円
備考
・Microsoft 365 または、Google Workspaceと連携します。
・製品サポート、導入利活用支援の費用は含まれています。
・従業員25名未満の企業・団体さまはご相談ください。
Business プラン 月額費用(1ユーザーあたり)500円
備考
・Microsoft 365 または、Google Workspaceと連携します。
・ワークフローの基本機能とチャットツールへの通知や基幹システム等とのデータ連携が可能です。
・製品サポート、導入利活用支援の費用が含まれています。
・従業員25名未満の企業・団体さまはご相談ください。
Premium プラン 月額費用(1ユーザーあたり)1,200円
備考
・Microsoft 365 または、Google Workspaceと連携します。
・ワークフローの基本機能とチャットツールへの通知や基幹システム等とのデータ連携が可能です。
・テストテナントの環境をご提供します。
・製品サポート、導入利活用支援に加え、定期的な運用コンサルの費用が含まれています。
1年
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
人事と繋がる経費精算
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
利用料金 29,000円~/月額
備考
月額費用は利用者数によって変わります。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
グループウェアと連携
クラウドプラン お問い合わせ
パッケージプラン お問い合わせ
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
紙をそのまま画面に
クラウド版 500円/月
備考
1ユーザーの価格です。
パッケージ版 50ユーザー60万円~
備考
1ユーザーの価格です。
制限なし
クラウド型ソフト パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
マウス操作でかんたん
基本ライセンス 要相談
クラウド 基本料金 10,000円/月額  1ユーザ料金 500円/月額
1年間
クラウド型ソフト オンプレミス型ソフト 
電話 / メール / チャット /
業務が360°回る
初期費用 50,000円
備考
1 契約での価格です。NI Collabo 360 またはnyoibox のみの場合は0円になります。
NI Cloud Service 328円~/月額
備考
表示価格は1名あたりの値段です。
その他さまざまな追加オプションがあります。
パッケージ製品 要相談
6か月
クラウド型ソフト パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
オールインワンでDX
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
クラウド版 600円/月額~
備考
クラウド版のプランです。契約ユーザー数は5ユーザーからです。
パッケージ版ライセンス 75,000円~
備考
パッケージ版のプランです。基本ライセンスは、5ユーザーから利用できます。
1ヶ月
クラウド型ソフト パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /

価格や製品機能など、見やすい一覧表から、気になる製品をまとめてチェック!

目次

本稿では「AgileWorks」の機能、活用方法を解説します。忙しくなりがちな組織改編期にAgileWorksを用いて業務効率化する方法や、API/電子署名連携機能の使い方まで実務視点で整理します。会社の規模別で料金の目安や、紙帳票92,000件削減・承認平均3日短縮した事例も紹介しています。ぜひ最後の「よくある質問」までご覧ください。

1. AgileWorksとは?複雑な承認と頻繁な組織改編に強いワークフロー

AgileWorks」は株式会社エイトレッドが提供するエンタープライズ向けワークフローです。並列承認や条件分岐に対応し、履歴に基づく未来の組織図の事前設定(先付けメンテナンス)で人事異動期も安定運用できます。まずは“どんな企業・団体に向く製品か”を端的に整理します。

  • 複雑フロー:1申請に複数部門が同時関与する並列処理や、申請内容に応じた条件分岐をGUIで設計可能
  • 運用耐性:組織・役職・権限の履歴管理と先付けメンテナンスで改編前に設定を完了できる
  • 拡張性:Web API / Webhook(外部通知)/ SDKで基幹や人事・会計とのデータ連携を内製・拡張可能(API:アプリケーション間の連携機構、Webhook:イベント通知の仕組み)
  • 提供形態:クラウド(初期費用0円)とパッケージを選択可能で、規模・ガバナンスに応じて導入可

製品ポジショニング(X-point Cloudとのすみ分け)

同社が提供する類似サービスに「X-point Cloud」があります。どちらもワークフローシステムとして位置づけられますが、料金や強みとする機能に違いがあります。
500名規模以上で複雑な承認ロジックや頻繁な組織改編がある組織、多言語対応が必要な組織は「AgileWorks」をおすすめします。一方、部門単位のスモールスタートやユーザー単位の平易な料金設計を重視する場合は「X-point Cloud」が選びやすいと言えます。

次の表では、両製品の代表的な提供形態と料金の要点、得意領域を比較しています(税別表示)。

項目 AgileWorks(クラウド) X-point Cloud(クラウド)
対象規模の目安 300名以上、特に大規模・複雑要件に最適 中堅・部門単位の導入から全社展開まで柔軟
課金方式 同時ログインユーザー(50ライセンス含む) ユーザー課金(¥500×ユーザー数/月)
基本料金 ¥300,000/月(Prepaidは¥3,420,000/年) 基本サービス¥20,000/月+ユーザー利用料
初期費用 ¥0(クラウド) ¥0
強み 並列・分岐など複雑フロー、履歴管理と先付けメンテナンス、API / Webhook / SDK連携/英語・中国語対応 シンプル設計と分かりやすい従量、豊富な連携オプション
留意点 要件がシンプルだと過剰になり得る 大規模で複雑な改編・履歴要件は要検討

表の「課金方式」を比較すると、同時ログイン型がピーク同時利用に合わせてコスト最適化しやすい一方、ユーザー課金型は人員変動・部門導入でも見積りが平易であることが分かります。

  • AgileWorks:複数部門の並列承認、条件分岐、監査での履歴参照、改編事前設定が必須の組織
  • X-point Cloud:稟議・申請の電子化を短期で広げたい、ユーザー単位で費用を握りたい組織

AgileWorksの典型ユースケース

AgileWorks」は“紙の帳票文化+複雑ロジック”が残る領域で効果を発揮します。人事異動や組織改編の多い企業でも、先付けメンテナンス(未来日付の組織・ロールを事前登録して施行日に自動適用する仕組み)と書類・権限の移管で運用が安定します。

  • 稟議・契約・購買:見積・契約情報をSFA/ERPとAPI連携し、承認後に基幹登録までを一気通貫で運用(SFA:営業支援システム、ERP:基幹業務統合)
  • 人事・総務申請:入社・異動・備品・勤怠などの申請を統一フォーム化し、改編後も履歴基準で正しく回付
  • 経理・経費:起案から仕訳・支払までの統制強化(承認履歴・操作ログの証跡を保持)
  • ポータル連携:SharePoint等のポータルで申請一覧をガジェット表示し、利用導線を集約
  • モバイル承認:外出先の承認を短縮し、リードタイムを圧縮

加えて、フォームテンプレートの豊富さとノーコード設計(X-WebForm、FlowEditor)により、紙の見た目を保ったままのWebフォームとドラッグ&ドロップのフロー設計で現場主導の内製がしやすい点も強みです。申請フォーマットの一元管理も可能です。

大規模案件の事例や支援で再現可能な導入プランが描ける

大規模展開や基幹・人事連携を伴う案件は、実績豊富なSIパートナーのノウハウが近道です。例えば「日鉄ソリューションズのAgileWorks支援」では1万名規模の導入支援やSalesforce / SharePoint連携の知見が公開されています。

2. AgileWorks導入のメリットとKPI設計

主な導入メリットは①承認リードタイム短縮、①ペーパーレス化と業務削減、③申請・ログの可視化、④組織改編時の安定運用の4点が挙げられます。

  1. 承認リードタイム短縮:紙での回付と比べて平均3日の短縮の事例あり *¹
  2. ペーパーレス化と業務削減:帳票約92,000件削減、人手作業の軽減の事例あり *¹
  3. 申請・ログの可視化:全文検索や利用状況レポートで、データ利活用を日常業務に組み込み
  4. 組織改編時の安定運用:履歴の利活用と先付けメンテナンスで、改編日から正しいルートで回付できる

③申請・ログの可視化 は「ワークフロー統計情報の取得」「全文検索」「集計」機能を使用することで可能になります。また、④組織改編時の安定運用 は「組織設定」機能の未来日付での先付けメンテナンス*² により可能になります。

*¹事例:株式会社エイトレッドのプレスリリース|トヨタ自動車東日本株式会社が、ワークフローシステム「AgileWorks」導入により約92,000件の紙帳票を削減し、ペーパーレス化および業務効率化を実現
*² 先付けメンテナンス:人事異動や組織改編が実施される前に、ワークフロー側で未来日付の組織情報を登録しておき、施行日に自動で切り替わるように準備すること

次の表では、主要メリットとKPIを対にして整理しています。実績値の例は公式の導入事例を引用しています。

メリット KPI指標 定義/単位 計測方法 参考値/実績例 参考機能
承認の迅速化 平均承認リードタイム 申請起案→最終承認の平均日数(日) 申請ログのタイムスタンプ差分を集計 平均約3日短縮 *¹ ワークフロー統計、モバイル承認
ペーパーレス 紙帳票削減数 紙→電子化した帳票の累計(件) 電子帳票発行数−紙帳票発行数 約92,000件削減 *¹ フォーム/回付、検索・集計
作業時間削減 年間削減時間 置換された手作業の時間(時間/年) 工数測定(承認者/事務局) 2,000時間/年削減 *³ 連携/API、自動通知
差し戻し抑制 差し戻し率 差し戻し件数÷起案件数(%) 月次で集計、改善前後比較 目標:20%改善 入力制御、必須チェック
検索効率化 文書検索時間 検索開始→該当文書表示(秒) ユーザーテスト 目標:50%短縮 全文検索
改編耐性 改編後エラー件数 改編施行後30日での回付エラー(件) 運用レポート 目標:0件 履歴/先付け設定

*³ 事例:AgileWorks|日鉄ソリューションズ株式会社のワークフローシステム導入事例

承認リードタイム短縮の実例

ここでは、紙で1〜2週間かかっていた承認プロセスが数日に短縮された事例を示します。いずれもKPI(平均承認日数)で効果が測れます。

  • 1週間→1日:経費・申請領域で申請期間が1週間から1日に短縮(キングレコード)*⁴
  • 平均約3日短縮:遠隔拠点間のやり取りを電子化し、平均約3日短縮(トヨタ自動車東日本)*¹

*⁴ 事例:AgileWorks|キングレコード株式会社のワークフローシステム導入事例

次の表は、導入事例のBefore / Afterを比べたものです。

企業/領域 導入前(紙/メール) 導入後(AgileWorks) 効果 出典
キングレコード(経費・申請) 申請期間7日程度 申請期間1日 6日短縮(約86%短縮) キングレコード株式会社のワークフローシステム導入事例|AgileWorks
トヨタ自動車東日本(工場間申請) 遠隔拠点間で5日〜1ヶ月 平均して約3日短縮 プロセス電子化+連携で短縮 トヨタ自動車東日本株式会社のワークフローシステム導入事例 | AgileWorks

KPI設計の要点は以下の通りです。

  • 対象プロセスを限定(例:経費、設備投資、立入申請)
  • 基準化:承認開始/終了をシステム時刻で統一計測
  • 分布で把握:平均値に加え、P90(90%点)*² を追跡
  • ボトルネック特定:承認者別・部門別の滞留時間を可視化
  • 改善サイクル:月次で見直し、SLA(日数目標)を更新

*² データを小さい順に並べたとき、90%がその値以下になる位置。
例:100件の承認所要時間のP90が3日なら、100件中90件は3日以内に終わっている(残り10件が3日超)。

これらの実装には「ワークフローの統計情報の取得」機能と検索・集計機能を使うとよいでしょう。初期はダッシュボード化より、CSV出力での分析から始めると運用負荷を抑えられます。

組織改編・人事異動時の安定運用

組織改編の際に生じる混乱は、主に誤った回付や承認者の不在が原因です。履歴と先付けメンテナンス(未来日付の事前設定)で、施行日に自動切替し、稼働初日から正しい経路で回ります。さらに、ステージング環境での未来日付シミュレーションやバックデート申請許可期間を組み合わせると安全性が高まります。

  • 先付けメンテナンス:改編の新組織・ロールを施行日前に登録し、自動適用
  • 履歴管理(版管理):組織・フォーム・承認フローを基準日で正しく参照
  • 未来日付シミュレーション:ステージングで改編後の経路を検証
  • バックデート申請:改編後に前年度ルートでの申請を一定期間だけ許可
  • 人事/AD連携:発令データの自動取込で設定漏れを防止

次の表は、改編期に見るべきKPIと実装ポイントの一覧です。

観点 KPI指標 目標/単位 実装ポイント 参考機能/設定
誤回付防止 改編後回付エラー件数 0件/30日 組織・ロールの先付け登録と一括テスト 履歴モード、組織設定
初動安定性 改編初週の滞留率 10%以下 ステージングで未来日付シミュレーション SCSKの検証手順
申請継続性 バックデート申請比率 設定期間内100%許可 基準日入力をUIで必須化 バックデート許可期間
変更漏れ抑止 手動修正件数 0件/月 人事システム連携とCSVインポート 組織情報インポート
監査対応 監査指摘件数 0件/四半期 操作ログ/承認履歴の保全と抽出 検索・集計、統計

このKPIを運用に落とす際は、対象プロセスを限定→基準日を定義→ログ粒度を合わせるの順で設計すると、改編期の混乱を最小化できます。なお、料金や推奨規模(クラウド月額¥300,000、推奨規模500〜5,000人)も合わせて確認すると、体制に適した導入方式の判断がしやすくなります。

「ワークフローシステム」の製品比較表

※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています

  • 製品名
  • 注目ポイント
  • 料金プラン
  • プラン名金額
  • 無料トライアル
  • 最低利用期間
  • 基本的な機能
    • 代理申請・承認
    • 集計機能
    • 承認放置アラート
    • フォロー機能
    • 申請フロー設定
    • プレビュー機能
    • チャット機能
    • 印影表示機能
    • 申請ステータス表示
    • マルチデバイス対応
    • 過去申請引用
    • 入力内容自動チェック
    • 外国語対応
    • 履歴管理
    • 一括申請・承認
    • ワンクリック承認
    • 合議機能
    • インポート・エクスポート
    • 入力制御機能
    • 外部連携
  • サービス資料
  • 無料ダウンロード
  • ソフト種別
  • サポート
高機能ワークフロー
スタンダードプラン 月額500円/1ユーザー
備考
年額5,880円/1ユーザー
プレミアムプラン 月額800円/1ユーザー
備考
年額9,400円/1ユーザー
1ヵ月
コラボフローの資料サムネイル
クラウド型ソフト パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
簡単UI・高機能WF
初期費用 要相談
備考
共有サーバープラン、占有サーバープラン、占有サーバープラン[クラスタ2台構成]は初期費用0円です。エンタープライズは要件に応じて異なります。
共有サーバープラン 20,000円~/月額
備考
初期設定が簡単で、20~50名程度の企業に最適なコストパフォーマンスの高いプランです。手軽に利用を開始したい企業向けのソリューションです。最小ユーザー数は20ユーザーです。
占有サーバープラン 80,000円~/月額
備考
専用環境でセキュリティとパフォーマンスを強化しています。大規模データ処理やカスタマイズが必要な企業向けです。最小ユーザー数は50ユーザーです。
占有サーバープラン[クラスタ2台構成] 110,000円~/月額
備考
冗長化により高可用性を実現し、業務継続性を重視する企業に最適なプランです。最小ユーザー数は20ユーザーです。最小ユーザー数は50ユーザーです。
エンタープライズ 510,000円~/月額
備考
社外ユーザーを安価に追加できるため、取引先やパートナー企業との連携に適したプランです。コストを抑えつつ、柔軟なユーザー管理が可能になります。最小ユーザー数は500ユーザーです。
1年
consentFlowの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
つながるワークフロー
初期費用 50,000円(税抜)
月額利用料 600円/1人(50ユーザまで)
備考
300円/1人(50ユーザ以降)
制限なし
MAJOR FLOW ワークフローの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
シンプルなのに多機能
初期費用 0円
スタンダード 要お問い合わせ
備考
中規模以上の企業など柔軟な承認フローや組織管理が必要な企業向けのプランです。
エンタープライズ 要お問い合わせ
備考
より高度なセキュリティ機能が必要な大企業向けのプランです。
1年
kickflowの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
戦略人事を加速させる
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
カオナビ(ワークフロー/OKR)の資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
複雑な稟議も連携も!
[クラウド版]初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
[クラウド版]Standard 300,000円/月額
[クラウド版]Prepaid 3,420,000円/年額
[パッケージ版]Standard 初期費用 2,400,000円
備考
追加可能な同時ユーザーライセンス数は200アカウントです。
[パッケージ版]Standard サポートサービス価格 360,000円/年額
[パッケージ版]Enterprise 初期費用 3,600,000円
備考
追加可能な同時ユーザーライセンス数は無制限です。
[パッケージ版]Enterprise サポートサービス価格 540,000円/年額
制限なし
AgileWorksの資料サムネイル
クラウド型ソフト パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
継続率99.86%!
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
スタンダード 20,000円/月額
備考
ほかサービス利用料が500円×ユーザー数/月 で発生します。
基本容量は1TBで、最大容量は10TBです。
プリペイド 228,000円/年額
備考
年額前払い制です。ほかサービス利用料が475円×ユーザー数×12/年 で発生します。基本容量は1TBで、最大容量は10TBです。
制限なし
X-point Cloudの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
電子印鑑で承認を効率化
Shachihata Cloud ワークフロー Lite 月額1,200円
備考
税抜、10ユーザー毎
Shachihata Cloud ワークフロー Standard 月額3,200円
備考
税抜、10ユーザー毎
Shachihata Cloud ワークフロー Advance 月額4,000円
備考
税抜、10ユーザー毎
Shachihata Cloud グループウェア 月額1,500円
備考
(税抜、10ユーザー毎)
グループウェアをワークフロー基本プランと同時に購入した場合は、月額1,000円(税抜、10ユーザー毎)で購入可能。
1年
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
複雑なワークフロー業務に柔軟に対応
初期費用 要相談
料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト オンプレミス型ソフト パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
SaaS×AIで効率化
フリー ¥0
備考
月額ライセンス料 ¥0/名+タスク実行料金 ¥0/タスク
自分の業務を自動化したい方のために
スタンダード ¥1,200~/名+¥0.64~5/タスク
備考
月額ライセンス料 ¥1,200~/名+タスク実行料金 ¥0.64~5/タスク
より多くのことを自動化したいパワフルなチームのために
プロ ¥1,600~/名+¥0.64~5/タスク
備考
月額ライセンス料 ¥1,600~/名+タスク実行料金 ¥0.64~5/タスク
業務フロー全体を変革する企業のために
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
中小企業向けDXツール
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
グループプラン 3,200円/月額
備考
基本プラン(5人まで)です。
アカウント数変更オプション 800円/1アカウント
備考
6人以上のアカウントが必要な場合に基本プランに追加できます。
※5アカウントごとの追加
1ヶ月
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
低コスト運用できる
初期費用 0円
備考
初期費用はかかりません。
利用料金 1ユーザーあたり500円/月
制限なし
ジョブマネワークフローの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
人事×ワークフロー
初期費用 要相談
月額費用 要相談
12か月~
ジンジャーワークフローの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
月額220円から
初期費用 30,000円
備考
単独利用の場合に発生します。
基本料金 2,000円/月額
備考
ユーザー数10ユーザーまで、ディスク容量1GBまでです。
超過料金 2,000円/10ユーザー毎
超過料金 1,000円/ディスク容量500MB毎
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
導入1,700社以上
初期費用 要相談
Standard 要相談
備考
旅費・経費精算ワークフロー(交通費・旅費精算申請/交通費・旅費仮払申請/立替経費精算/経費仮払申請/会議・交際費仮払申請/支払依頼/海外出張/部門決裁)と、フリースタイルワークフロー(Web申請書/Excel申請書/ナビゲート機能/フリースタイルデザイナー)が利用できるプランです。
Enterprise 要相談
備考
旅費・経費精算ワークフロー(交通費・旅費精算申請/交通費・旅費仮払申請/立替経費精算/経費仮払申請/会議・交際費仮払申請/支払依頼/海外出張/部門決裁)と、フリースタイルワークフロー(Web申請書/Excel申請書/ナビゲート機能/フリースタイルデザイナー)、勤怠管理ワークフロー(就業管理/シフト管理/タイムレコーダー連携)が利用できるプランです。
1年
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
Googleサイト上で運用可能
初期費用 要相談
無償版 0円
備考
広告表示あり・その10ユーザーまで・機能制限あり・サポートなしとなります。
有償版 100円/月額
備考
1ユーザーあたりの料金です。
1年
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
最短1週間で導入可能
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
利用料金 3,000円~/月額
備考
添付ファイル基本10GB込み、10ID単位の料金です。
多言語翻訳利用料 30,000円~/月額
備考
別途初期費用90,000円が発生します。
不明
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
マニュアル不要の稟議
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
利用料金 300円/月額
備考
1ユーザーあたりの料金です。
導入サポートプラン 100,000円/16時間
備考
契約した時間内で、フォーム作成、ワークフロー作成、各種マスターデータ作成などの初期設定をサポートするプランです。
※1フォーム、1ワークフロー作成は8時間程度が目安です。
運用サポートプラン 100,000円/月額
備考
定期的なマスタメンテナンス業務やフォーム改版などを代行するプランです。
ストレージ追加プラン 月額1,000円/10GB
備考
1ドメイン(契約)に対してストレージ上限の追加ができるプランです。
※標準ストレージ 10GB/1ドメインです。最大ストレージは200GB/1ドメイン(標準10GB+追加190GBまで)です。
3ヶ月
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
大企業の業務を自由に
初期費用 要相談
利用期間 要相談
不明
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
勤怠から工数管理まで
初期費用 要相談
チムスピ勤怠 400円/1人
備考
月額20,000円/50ライセンス~のプランです。
チムスピ工数 300円/1人
備考
月額15,000円/50ライセンス~のプランです。
チムスピ経費 300円/1人
備考
月額15,000円/50ライセンス~のプランです。
チムスピMix 600円/1人
備考
チムスピシリーズから2製品が選べるプランです。
月額30,000円/50ライセンス~
チムスピMix+ 800円/1人
備考
チムスピシリーズから3製品が選べるプランです。
月額40,000円/50ライセンス~です。
1年
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
2000人以上もOK
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
1ID 400円/月額
備考
基本料金とセットです。
基本料金 2,500円/月額
備考
基本料金はID単位ではなく、1契約単位になります。フリーフォーム作成、承認ルート作成、申請機能、申請書作成、承認機能、検索・閲覧機能、滞留防止機能、CSV出力、コメント機能、モバイル利用、クレーム報告、文書管理が可能です。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
会社と稟議が共に成長
初期費用 0円
クラウドサービス基本料金 5,000円/月額/10ID
1年間
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
全ての稟議を一元管理
初期費用 要相談
料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
Excelをそのまま電子化
初期費用クラウド版 0円
初期費用オンプレミス版 要相談
要相談 要相談
制限なし
クラウド型ソフト オンプレミス型ソフト 
電話 / メール / チャット /
最短10分で設定完了
初期費用 要相談
月額プラン(後払い) 300円/月額
備考
1人あたりの料金です。
年額プラン(前払い) 3,000円/年額
備考
1人あたりの料金です。月額利用料の2ヶ月分を割り引いた金額です。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
Google Workspaceと連携
初期費用 0円
rakumo ワークフロー 月額500円/1ID
備考
ご利用には 「Google Workspace(有料版)」 が必要です。
オプション:Active Directory 連携ツール 600,000円
オプション:ユーザー詳細 CSV アップローダー 120,000円
オプション:API オプション 初期導入費:180,000円 APIごとの利用料:15,000円 / 年
オプション:超過利用時の追加購入 50GB分 (年間15,000円)/150回分 (15,000円)
備考
・ローカルファイル添付:添付ファイルが10GBの利用を超過した場合
50GB分 (年間15,000円)
・ZIP ダウンロード:申請書の一括ダウンロードが150回の利用を超過した場合
150回分 (15,000円)
1年間
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
累計ユーザー数20,000名突破
AppRemoクラウド ユーザー数50 Standard 741,000円/年間
AppRemoパッケージ版 ユーザー数50 500,000円
備考
年間保守サポート価格は75,000円です。
AppRemoクラウド ユーザー数400 Standard 2,097,600円/年間
AppRemoパッケージ版 ユーザー数400 2,280,000円
備考
年間保守サポート価格は342,000円です。
AppRemoクラウド ユーザー数1,000 Standard 4,423,200円/年間
AppRemoパッケージ版 ユーザー数1,000 5,000,000円
備考
年間保守サポート価格は750,000円です。
制限なし
クラウド型ソフト オンプレミス型ソフト パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
DX統合パッケージ
お問い合わせ お問い合わせ
制限なし
クラウド型ソフト パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
シリーズ連携が強み
有料プラン 300円/月額
備考
ユーザー1名の価格です。
500名以上 別途ご相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
Google・Microsoftと連携
初期費用 0円
Basic プラン 月額費用(1ユーザーあたり)400円
備考
・Microsoft 365 または、Google Workspaceと連携します。
・製品サポート、導入利活用支援の費用は含まれています。
・従業員25名未満の企業・団体さまはご相談ください。
Business プラン 月額費用(1ユーザーあたり)500円
備考
・Microsoft 365 または、Google Workspaceと連携します。
・ワークフローの基本機能とチャットツールへの通知や基幹システム等とのデータ連携が可能です。
・製品サポート、導入利活用支援の費用が含まれています。
・従業員25名未満の企業・団体さまはご相談ください。
Premium プラン 月額費用(1ユーザーあたり)1,200円
備考
・Microsoft 365 または、Google Workspaceと連携します。
・ワークフローの基本機能とチャットツールへの通知や基幹システム等とのデータ連携が可能です。
・テストテナントの環境をご提供します。
・製品サポート、導入利活用支援に加え、定期的な運用コンサルの費用が含まれています。
1年
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
人事と繋がる経費精算
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
利用料金 29,000円~/月額
備考
月額費用は利用者数によって変わります。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
グループウェアと連携
クラウドプラン お問い合わせ
パッケージプラン お問い合わせ
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
紙をそのまま画面に
クラウド版 500円/月
備考
1ユーザーの価格です。
パッケージ版 50ユーザー60万円~
備考
1ユーザーの価格です。
制限なし
クラウド型ソフト パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
マウス操作でかんたん
基本ライセンス 要相談
クラウド 基本料金 10,000円/月額  1ユーザ料金 500円/月額
1年間
クラウド型ソフト オンプレミス型ソフト 
電話 / メール / チャット /
業務が360°回る
初期費用 50,000円
備考
1 契約での価格です。NI Collabo 360 またはnyoibox のみの場合は0円になります。
NI Cloud Service 328円~/月額
備考
表示価格は1名あたりの値段です。
その他さまざまな追加オプションがあります。
パッケージ製品 要相談
6か月
クラウド型ソフト パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
オールインワンでDX
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
クラウド版 600円/月額~
備考
クラウド版のプランです。契約ユーザー数は5ユーザーからです。
パッケージ版ライセンス 75,000円~
備考
パッケージ版のプランです。基本ライセンスは、5ユーザーから利用できます。
1ヶ月
クラウド型ソフト パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /

価格や製品機能など、見やすい一覧表から、気になる製品をまとめてチェック!

3. クラウド版とパッケージ版の違い

AgileWorks」は提供形態が「クラウド版」と「パッケージ版」に分かれています。まず押さえるべきは、同時ログインユーザー数で課金する方式です。ライセンスを付与する対象を個別の登録ユーザーではなく、同時に利用するログインユーザー数によってカウントする方式のことです。(詳細は公式サイトの「料金」ページで解説されています)

また、クラウド版/パッケージ版どちらも登録ユーザー数は無制限である点も特徴です。クラウドは初期費用0円で月額固定、パッケージは初期費用+年次保守を基礎に必要な同時ユーザー数を追加します。段階導入(PoC→本番拡張)が取りやすい設計です。

次の表では、クラウドとパッケージの考え方の違いを一覧化しています。

観点 クラウド版(SaaS) パッケージ版(自社運用)
初期費用 ¥0 ¥2,400,000(Standard)/¥3,600,000(Enterprise)
ランニング ¥300,000/月(または¥3,420,000/年) 年間保守:¥360,000/¥540,000
含まれる同時ユーザー 50 5
追加ライセンス上限 最大500(50+追加450) Standard:最大205、Enterprise:上限なし
登録ユーザー数 制限なし 制限なし
代表的オプション SAML、外部認証、Web API、PDF、モバイル等(クラウドは多くが標準) 連携・開発系オプションはEnterprise対応が中心
推奨規模(目安) 500〜5,000人 1,000〜数万人
主なメリット 運用負荷が低く初期0円、短期導入が容易 拡張自由度が高い、基盤を自社方針で統制
想定シナリオ 全社横断ワークフローの迅速展開 基幹連携や大規模・高度統制の長期運用

パッケージ版とクラウド版の料金の違い

ここでは、パッケージ版の基本費用と追加可能枠、クラウドの基本費用を最短で把握できるように整理します。金額は公式料金表の税別表示を反映しています。

次の表では、パッケージ版のStandard / Enterpriseの相違点を比較しています。

項目 Standard(パッケージ) Enterprise(パッケージ)
初期費用 ¥2,400,000 ¥3,600,000
年間保守(サポート) ¥360,000 ¥540,000
付与される同時ユーザー 5 5
追加可能な同時ユーザー 最大200(合計205まで) 上限なし
フォーム作成ソフト(X-WebForm for Agile) 1ライセンス 1ライセンス

なお、Standardは中規模までの拡張を想定しており、Enterpriseは連携・拡張や大規模運用に適合するプランです。

あわせてクラウドの基本費用は次の通りです(初期費用0円、同時ユーザー50含む)。

項目 Standard(月額) Prepaid(年額)
基本サービス ¥300,000/月 ¥3,420,000/年
含まれる同時ユーザー 50 50
追加可能な同時ユーザー +450(最大500まで) +450(最大500まで)
基本容量 1TB(最大5TBまで増設可) 1TB(最大5TBまで増設可)

4.失敗しない!「同時ユーザー数」の見積もりチェックリスト

見積もりのコツは、ピーク同時利用を起点に、監査・代理承認・モバイル承認など“あると便利な機能”を上乗せすることです。公式の「料金」ページでは、同時ログインのみをカウントするため、従業員総数より少ないライセンス数で運用できるケースが明示されています。

次の表では、公式サンプルと同様の考え方で、約10%の社員が同時アクセスをする可能性がある場合を例示します。実際の購入数は業務特性により調整してください。

想定規模 想定同時利用率 基本に含まれる同時ユーザー 追加の目安 備考
1,000人(クラウド) 10%(約100) 50 +50〜100 拠点分散やモバイル承認の比率で調整
1,000人(パッケージ) 10%(約100) 5 +100
300人(クラウド) 7%(約21) 50 追加なし 将来増えることを加味してPrepaid検討も◎
3,000人(パッケージ/Ent.) 8%(約240) 5 +250前後 Enterpriseなら上限なく段階拡張可

さらに精度を上げるには、次の実務観点をチェックしましょう。

  • ピーク時刻(締切前・月末・決算期)
  • 代理承認の割合(長期不在や多拠点)
  • 外部連携の自動実行(API連携の同時アクセス枠)
  • 監査/閲覧専用ユーザーの一時集中(棚卸・監査期間)

最後に、パートナーの参考価格表で追加同時ユーザーの段差コストを確認し、次の段に上げる総コスト(年間保守を含む)を最適化してください。

5.AgileWorksはクラウド/パッケージ どちらを選ぶべき?

選定は運用負荷・拡張要件・ガバナンス・既存インフラの4点で整理すると判断しやすくなります。公式サイトの「特長(クラウド/パッケージの違い)」と「AgileWorksクラウド版」に基づき、比較しています。

次の表では、意思決定で迷いやすい観点を横並びにしています。

観点 クラウドを選ぶべき条件 パッケージを選ぶべき条件
運用負荷 サーバー管理を避け、初期0円で早く開始したい 社内標準の監視/バックアップに統合したい
拡張要件 標準のSAML/外部認証/Web API等で足りる SDKや専用環境で高度なアドオン/連携を前提
ガバナンス ベンダー標準の更新/パッチ適用で十分 更新タイミングを自社統制、独自審査を必須
規模・伸長 500〜5,000人のスケールで段階拡張 1,000〜数万人の長期・全社統制を想定
コスト観点 月額¥300,000(年額¥3,420,000)+必要に応じて追加 初期¥2,400,000/¥3,600,000+年保守でTCO最適化

上記を踏まえ、AgileWorksの費用設計は“最大の同時利用ユーザー数×拡張要件”で捉えるとわかりやすくなります。はじめはクラウドでPoC→本番、将来的に大規模連携や統制要件が強まる場合はパッケージ+Enterpriseへ舵を切る、という段階戦略が現実的です。

「AgileWorks」以外のワークフローシステムはこちらの記事からご覧ください。

ワークフローシステム比較36選

6. 主要機能と連携アーキテクチャ

本セクションでは、「AgileWorks」の核となる機能と周辺SaaS・基幹システムとのつなぎ方を、公式情報に基づき実務視点で整理します。複雑なフロー設計、紙帳票のままフォーム化できる機能、検索と集計、電子署名サービスとの連携やアーカイブ・SSOまで解説しています。

要点は以下の通りです。

  • フロー設定:並列承認・条件分岐をGUIで設計し、運用変更にも強い
  • フォーム:専用ツールで紙面レイアウトを再現し、ノーコードで量産
  • 可視化:全文検索と利用状況レポートで“探す時間”を短縮し、改善PDCAに直結
  • 連携:Web API(他システムから操作)、Webhook(イベント通知)、SDK(拡張開発)で基幹と結合
  • 周辺SaaS:電子契約の「クラウドサイン連携」「GMOサイン連携」を公式提供

次の表では、主要機能→実務で効くポイント→典型ユースケースを対応付けて比較しています。

機能 実務で効くポイント 代表的ユースケース
フロー設定 並列承認・条件分岐をGUIで作成 稟議で法務・情報セキュリティを並列審査
フォーム設定 紙面を再現、ノーコードでフィールド配置 経費・購買・人事の帳票を現場主導で内製
検索と集計 本文・添付まで全文検索、条件絞込・集計 過去契約の横断検索、月次レポート出力
Web API 書類・フロー・組織ユーザー操作を外部から実行 承認完了→ERPへ自動登録
Webhook 承認などのイベントを外部へ通知 契約締結通知→文書管理へ自動保存
SDK UI/ロジック拡張やアドオン開発 特殊なチェックや社内ポータル統合
電子契約サービス連携 稟議承認~締結まで一気通貫 稟議→「クラウドサイン」「GMOサイン」で契約締結
ステージング/アーカイブ 将来適用の検証、長期文書の検索・閲覧 改編前テスト、監査向けの長期保存・SSO

特に検索と集計機能は“探す時間の短縮”と“使われ方の見える化”を同時に実現し、運用改善の土台になります。

1. 複雑フロー(並列/条件分岐)設計

AgileWorks」は、1申請に複数部門が同時関与する並列処理と、入力値にもとづく条件分岐を標準で設計できます。GUI(視覚的操作)を中心に、現場要件に合わせて迅速に改修できます。

設計のポイントは以下の通りです。

  • 並列承認:法務・情報セキュリティ・個人情報保護など、別業務の同時審査に対応
  • 条件分岐:金額・取引先区分・個人情報有無などで経路を自動分岐
  • 巻戻し/差戻し設計:軽微修正は部門内で完結、重大修正は起案へ戻すといった運用ルールを反映
  • 段階拡張:PoCで経路を絞り、実績を踏まえて分岐条件を段階的に増やす

次の表では、フロー設計時に決めておくべき論点と典型設定を整理しています。

論点 典型設定 効用
分岐条件の定義 金額、取引先類型、個人情報の有無 誤回付の抑止、監査要件の担保
並列の単位 法務・情報セキュリティ・経理を並列 リードタイム短縮、属人化の抑止
差戻しルール 軽微修正は同経路内で再申請 再起票の手間削減
SLA 9割がこの値以内(P90)を日次で監視 ボトルネックの早期発見

実装可否は公式サイトの「特長(複雑な承認フロー)」に明記されています。業務ごとに並列・分岐を組み合わせると改善が早まります。

2. フォーム設定(紙帳票の再現と内製化)

AgileWorks」紙の見た目を保ったままWeb化できる点がポイントです。専用ツール「X-WebForm for Agile」により、ノーコードでフィールド配置・入力補助・印影などを設定できます。現場主導での内製・改善に向いています。

できることは以下の通りです。

  • 紙面レイアウトの再現(ドキュメントビューア):紙書式のまま入力しやすい画面を提供
  • フィールドのドラッグ&ドロップ配置:文字、数値、日付、印影など豊富な部品
  • 入力補助:自動入力・選択入力・必須チェックで差戻しを抑制
  • 版管理と将来適用:改定や人事改編に合わせた将来日付の切替とテスト

次の表では、フォーム設計のねらいと設定例を整理しています。

ねらい 設定例 期待効果
入力ミス削減 入力規則・必須・自動採番 差戻し率の低減
転記の自動化 申請者情報・部署情報の自動挿入 入力時間の短縮
証跡の強化 印影フィールド、変更履歴 監査対応の強化
継続改善 テンプレを現場で内製 改修スピードの向上

3. API / Webhook / SDK

APIはアプリ間連携の呼出し、Webhookはイベント発火時の外部通知、SDKは拡張開発キットを意味します。「AgileWorks」は書類操作・ワークフロー操作・組織/ユーザー操作のAPI群を備え、Webhook通知とSDKで拡張できます。

重要である理由は以下の通りです。

  • 基幹とつながる:承認完了をトリガにERP/人事/会計へ自動登録
  • 二重入力の解消:マスタ・ユーザー情報をSSOT(Single Source of Truth)*⁵ で同期
  • 即時性:Webhookによるリアルタイム通知で下流処理を自動化

*⁵ SSOT:信頼できる唯一の情報源。全員が同じ情報にアクセスし、ビジネスの意思決定をできる状態。詳しい解説はTalendのサイトで確認できます。

次の表では、APIカテゴリとそれに対応する代表オペレーション、連携の例をまとめています。

API/拡張 代表オペレーション 連携の例
書類操作API 添付取得/更新/削除、属性更新 承認後の契約書ファイルをDMSへ保存
ワークフロー操作API 作成・申請・承認の実行 外部システムから自動起票・一括承認
組織/ユーザーAPI ユーザー・組織・ロールのCRUD 人事システムとマスタ同期
Webhook 申請/承認完了を外部通知 締結・登録・通知の自動連鎖
SDK 画面/処理の拡張開発 社内ポータルや特殊ロジックの組込

周辺SaaSとの連携例(電子署名)

  • 稟議承認後に「クラウドサイン」で電子署名→締結完了をWebhookで受領→文書管理に自動格納
  • あるいは「GMOサイン」と連携し、社内承認~社外締結までをワンフロー化

いずれも公式の連携サービスとして案内されています。

公平性の観点からみた場合の留意点は以下の通りです。

  • Webhookは公開エンドポイント(HTTPS)が必要
  • マスタ同期や自動承認は権限・監査要件を踏まえた設計が必須
  • SDK/アドオンは保守・テストコストを考慮(標準機能で代替できるか先に検討)

4. 運用管理(ステージング環境・多言語など)

運用の要は、先付けメンテナンス(履歴に基づく未来の組織図の事前設定)と履歴参照、そしてアーカイブ/SSOです。改編・人事異動の多い組織ほど、施行日に自動切替し、過去時点の状態で正しく参照できることが安定稼働に直結します。

運用で効くポイントは以下の通りです。

  • 先付けメンテナンス:ステージング環境で未来日付のルートを事前シミュレーション
  • 長期保管と検索:アーカイブ後も全文検索・添付検索で迅速に参照
  • SSO/同期:AgileWorksとアーカイブ基盤のSSO・組織同期で運用負荷を軽減
  • 多言語対応:グローバル拠点の利用にも配慮(表記・フォーム共通化の運用が容易)

次の表では、運用機能と見るべきKPIの関係を整理します。

運用機能 ねらい 見るべきKPI 参考
先付けメンテナンス 改編初日から正しい回付 改編後の回付エラー件数(件/30日) 0件を目標
履歴参照 監査・遡及照会に耐える 監査指摘件数(件/四半期) 0件を目標
アーカイブ全文検索 長期保管でも検索性を維持 文書検索時間(秒) 半減を目安
SSO/同期 運用負荷の最小化 手動修正件数(件/月) 0件を目標

このように、フロー×フォーム×可視化×連携×運用管理が一体となって、「AgileWorks」は企業の要件に応えます。まずは重要2~3業務でPoCを行い、API/Webhookで基幹と最小連携→段階拡張という進め方がリスクを抑えやすいです。

7. 事例で学ぶ!導入時のつまずきポイントと解決アプローチ

大規模導入では、仕様決め・移行計画・アドオン設計・権限/ID設計がボトルネックになりがちです。ここでは「AgileWorks」の公式機能と事例をもとに、実務で役立つ乗り越え方を整理します。特に未来日付の事前設定(先付けメンテナンス)やフォーム内製化が安定稼働に効きます。

次の表では、導入でつまずきやすい論点→原因→解決アプローチを対応付けて比較しています。

つまずきポイント 主な原因 解決アプローチ
フローが複雑で設計が進まない 部門横断の並列審査・条件分岐が多い 並列承認+条件分岐をGUIで定義し、まずは最小ルートでPoC→段階拡張
帳票移行に時間がかかる 紙様式の多様化・入力ミス多発 X-WebForm for Agileで紙面を再現し、入力ルール・必須・自動入力で差し戻し抑制
組織改編直後に誤回付 人事発令の反映遅延・設定漏れ 先付けメンテナンスで未来組織を事前登録し、施行日に自動切替。履歴管理機能で過去参照も担保
基幹・周辺SaaSとの二重入力 手作業転記・連携設計の遅れ Web APIで書類/フロー/組織操作、Webhookでリアルタイム連携。電子署名など周辺SaaSと結合
内製と体制づくりが不安 ノウハウ不足・初期リソース不足 パートナーの立上げ/運用支援を活用(SCSKNSSOL など)

特に先付けメンテナンスは改編初日の混乱を抑える中心施策です。

大規模帳票移行のポイント(200帳票移行の例)

テンプレ整備→優先順位付け→段階リリースの順で進めると失敗が減ります。フォームは「X-WebForm for Agile」で紙面を再現し、入力補助や必須チェックで差し戻しを抑制します。

  • テンプレ整備:住所、取引先、金額、印影などを共通化
  • 優先順位付け:起票件数×重要度でトップ20→50→200の順に展開
  • 段階リリース:PoC環境でP90(9割が定めた値以内に入るまで)の承認時間を測り、基準を満たした帳票から本番へ
  • 検索・集計の型作り:移行後は「検索と集計」機能で検索条件の保存・CSV出力を標準化し、定例レポートに組み込み

次の表では、200帳票移行をモデルにKPIとチェック観点を比較しています。

観点 KPI/単位 目標値 チェック方法
承認速度 P90(日) 2.0日以下 PoCログから日次集計
差し戻し抑制 差し戻し率(%) 20%改善 入力必須・入力規則の見直し
検索性 文書検索時間(秒) 50%短縮 保存クエリの活用
品質安定 不具合件数(件/週) 0〜3 ステージング→段階本番

なお、大規模移行の効果は事例にも表れています。例えば「トヨタ自動車東日本」は「AgileWorks」導入で約92,000件の紙帳票を削減し、ペーパーレス化と効率化を公式に公表しています。*¹

*¹ 事例:株式会社エイトレッドのプレスリリース|トヨタ自動車東日本株式会社が、ワークフローシステム「AgileWorks」導入により約92,000件の紙帳票を削減し、ペーパーレス化および業務効率化を実現

人事マスタ/AD連携と自動反映

ポイントは“最終的にここが正しい(唯一の編集元)と定める場所(SSOT)”を決め、同期と権限設計を揃えることです。提供される組織/ユーザーAPIやWebhookを使えば、人事発令→AgileWorksへ反映→承認完了を下流へ通知といった連携を構成できます。

次の表では、マスタごとの“正しい場所(SSOT)”と同期方式を比較しています。

データ領域 SSOT(正) AgileWorks側の扱い 同期方式 更新頻度の目安
社員・所属 人事システム/AD 承認ルート・権限の基礎 組織/ユーザーAPI、CSV取込 日次〜即時
回付結果 AgileWorks 承認ログ・原本 Webhook→基幹/DMSへ登録 即時
契約締結 電子署名SaaS 締結完了を取り込み Webhook連携 即時

設計の要点は以下の通りです。

  • 権限の最小化:代理・引上げ権限はロールで相対指定(組織変更に強い)
  • 双方向更新の慎重運用:必要最小限にとどめ、Webhook+下流登録で整合性を保つ
  • 監査対策:承認履歴の保全と誰がいつ何をしたかの証跡を残す(検索・集計の出力活用)

組織改編直後の稼働方法

未来日付の事前設定(先付けメンテナンス)+テスト用組織で総合リハーサルを行い、施行日に自動切替させると安定運用ができます。「AgileWorks」は履歴をもとにステージングが利用できるため、未来の日付で設定を検証できます。ポイントや、組織改編に使える機能は以下の通りです。

  • 先付けメンテナンス:新組織・ロールを発令前に登録
  • 履歴管理(版管理):過去申請は当時の体制で正しく参照
  • ステージング検証:テスト用組織で未来日付シナリオを実行し、誤回付を洗い出し
  • 本番切替:施行日に自動で新ルートへ切替、初動の滞留率を監視
  • 支援体制:必要に応じて「SCSKのAgileWorks導入サービス」を活用し早期立上げや運用設計を補強

次の表では、改編期に見るべきKPIと運用手当をまとめています。

観点 KPI/単位 目標 運用手当
誤回付防止 改編後の回付エラー(件/30日) 0 先付け登録+一括テスト
初動安定 改編初週の滞留率(%) 10%以下 未来日付シナリオの事前リハーサル
監査対応 監査指摘(件/四半期) 0 履歴参照・出力の手順化

8.【まとめ】同時ユーザー数と構成を試算して、トライアルから体験

導入が決まったら、

  1. 対象業務と承認ルートの棚卸
  2. 最大同時ユーザー数の試算
  3. クラウド/パッケージと拡張要件の決定
  4. 近い事例を持つパートナーへPoC相談

の順で取り組むとよいでしょう。料金とライセンスは公式サイトの「料金」を、改編耐性は「組織設定」を参照してください。

次の表では、着手ステップ→誰がやるか→成果物→測り方を比較しています。

ステップ 担当 成果物 測り方(KPI/単位)
① 業務・ルートの棚卸 事務局×各部門 対象申請一覧・承認者表 対象申請数(件)
② 同時ユーザー試算 IT×事務局 ピーク同時利用数 P90(人)
③ 方式と拡張の決定 IT×情報セキュリティ クラウド/パッケージ選定、API/署名/RPAの要件書 機能要件充足率(%)
④ PoC計画と支援依頼 事務局×パートナー テスト計画・スコープ PoC達成率(%)
⑤ 本番ローンチ 全社 展開計画・教育資料 初月の滞留率(%)、回付エラー(件)

同時ユーザー方式の理解と未来日付の運用設計が「AgileWorks」導入の成功率を高めます。まずは資料請求をして、自社に合うプランを検討してください。

workflow-systems_comparison
ワークフローシステムの比較表を表示する

よくある質問

料金体系はどうなっていますか?

AgileWorksクラウドは月額¥300,000(年額プランあり)です。同時ログインユーザー方式で50ライセンスを含み、登録ユーザー数は無制限です。追加ライセンスで拡張できます。

同時ユーザー数はどう見積もれば良いですか?

締切前や月末などピーク時の同時承認者数を起点に、代理承認・監査の閲覧集中・モバイル承認分を上乗せします。クラウドは同時ログインのみをカウントするため、従業員総数より少ない枠で最適化しやすい設計です。

「AgileWorks」と「X-point Cloud」の違いは?

「AgileWorks」は中堅〜大規模・複雑承認・将来日付の運用に強く、クラウド/パッケージを選べます。「X-point Cloud」はユーザー課金でスモールスタートしやすいのが特徴です。

組織改編や人事異動に強いのはなぜ?

「組織設定」で未来日付(先付け)の組織やロールを事前登録でき、施行日に自動切替できます。組織や権限の履歴も参照できるため、改編初日から正しい回付で運用できます。

電子署名サービスと連携できますか?

公式に「クラウドサイン」 と 「GMOサイン」 連携を提供しています。社内承認→社外締結→保管の一連を自動化できます。

目次

おすすめ比較一覧から、
最適な製品をみつける

カテゴリーから、IT製品の比較検索ができます。
2019件の製品から、ソフトウェア・ビジネスツール・クラウドサービス・SaaSなどをご紹介します。

すべてみる