製品を導入することになった背景

2018年-2020年の中期経営計画の一環として、働き方改革を推進している第一生命保険株式会社は、従業員が場所にとらわれずに働ける環境を目指していました。2019年には軽量・薄型ノートPCを全社導入し、外出の多い従業員には場所にとらわれない働き方を実現させました。しかし、内勤職の従業員は、ノートPCを持ち帰っても、連絡先がオフィスの固定電話のままであったため、自由な働き方が制限されていました。

導入前に企業が抱えていた課題

第一生命保険株式会社の内勤職は、ノートPCを持ち帰ったとしても、お客さまや同僚からの連絡先はオフィスの固定電話のままであり、このことが従業員の自由な働き方を制限していました。また、約6万人の従業員が在籍する同社では、従業員やお客さまに関する情報を大量に扱っており、端末に情報を保持すると、データ移行の作業負荷や情報漏洩のリスクが高まるという課題がありました。

導入前の課題に対する解決策

第一生命保険株式会社は、固定電話に依存しない自由な働き方を実現するために、スマートフォンおよびWeb電話帳の導入を検討しました。特に「端末に情報が残らないこと」と「リアルタイムの着信表示」を重要視しました。端末内に情報が残らないクラウド管理の電話帳を導入することで、セキュリティを担保し、電話の取次ぎも不要となり、業務の効率化を図ることができました。また、多くの導入実績があり、品質が保証されているPHONE APPLI PEOPLE(旧:連絡とれるくん)を選定しました。

製品の導入により改善した業務

第一生命保険株式会社は、2020年4月に内勤職の約1万1000人に対してスマートフォンを配布し、PHONE APPLI PEOPLE(旧:連絡とれるくん)を導入しました。コロナ禍での在宅勤務が増加したことにより、内線での連絡頻度が急増しましたが、この導入により約2万3000台の固定電話のうち、約1万1000台を削減することができました。従業員からは「自宅でもスマホで内線が利用でき、Web電話帳で簡単にコミュニケーションをとることができて良かった」との声が寄せられ、電話帳の情報も常に最新の状態に維持できるようになりました。