製品を導入することになった背景

富士フイルムシステムサービス株式会社は、全国の自治体や企業にBPOサービスを提供している企業として知られています。特に公共領域の戸籍総合システムでは、全国の自治体に対して約7割のシェアを誇っています。その中で、薬学部5年生が実務実習時に利用する「実務実習指導・管理システム」を提供しており、薬学生向けの学習支援サイト「薬学のレシピ」の運営も行っています。この「薬学のレシピ」は、薬学生の学習や情報提供を目的として2021年2月にオープンしました。

導入前に企業が抱えていた課題

「薬学のレシピ」のサイトは、薬学生の学習支援を目的としていましたが、新着記事が読まれにくいという課題が存在していました。サイトのオープン初期は、適切な案内の仕組みがなく、新着記事が公開されても伝える機会が限られていました。そのため、新しい情報がなかなか読まれないという問題が生じていました。

導入前の課題に対する解決策

富士フイルムシステムサービス株式会社は、会員登録した薬学生に新着記事をメールマガジンでお知らせする方法を取り入れました。しかし、若い世代のメール使用率の低下や、開封率の伸び悩みを受けて、SNSの活用が必要と判断しました。特にLINEは、薬学生との直接的なコミュニケーションツールとしての可能性を秘めていたため、2021年8月にLINE公式アカウントの運用を開始しました。その後、より効果的な情報配信のために、MicoCloudというツールの導入を検討しました。

製品の導入により改善した業務

MicoCloudの導入により、薬学生の学年や実務実習のタイミングに合わせたセグメント配信が可能となりました。これにより、必要な情報を適切なタイミングで配信することができるようになりました。実際に、MicoCloudを導入する前と比較して、タップ率が2倍近くに増加しました。また、アクセス分析も行えるようになり、コンテンツの効果的な配信が実現しました。さらに、LINEフォームを使用することで、オンラインイベントの申し込みフォームの作成が迅速に行えるようになり、イベント管理の効率化が図られました。