製品を導入することになった背景

Autify, Inc.(オーティファイ株式会社)は、米国サンフランシスコを拠点に、AIを活用したソフトウェアのテスト自動化プラットフォーム「Autify」の開発・販売を手掛けるスタートアップ企業として注目を浴びています。2019年には米国のトップアクセラレーター、Alchemist Acceleratorを日本人チームとして初めて卒業。その後、同年10月には約3.2億円を調達しました。このような背景から、品質を担保する製品としての「Autify」のセキュリティ診断の重要性が増してきました。特に、大企業様を中心にお客様が増加してきたことから、脆弱性診断を定期的に受けることで、品質を確保する方針を固めました。

導入前に企業が抱えていた課題

「Autify」は、ウェブアプリケーションのテスト自動化を目的としたサービスで、従来は手作業で行われていたテストを自動化することが可能です。しかし、このテスト工程はメンテナンスコストが高く、非常に課題を抱えていました。特に、アジャイル開発を採用しているサービスでは、UIやデザインの変更が頻繁に行われるため、テストスクリプトが容易に壊れる問題がありました。

導入前の課題に対する解決策

「Autify」の導入により、2つの主要な特徴を活用して課題を解決しました。第一の特徴は、コードを書くことなく、簡単にテストを自動化できる点です。ユーザーは「Autify」にサインインし、テスト手順を操作するだけで、その手順が記録され、テストとして再生可能な形になります。第二の特徴は、AIを活用してテストのシナリオのメンテナンスを行う点です。例えば、UIの変更によりボタンの位置が変わった場合でも、AIがその変更を認識し、テストを継続的に実行することができます。

製品の導入により改善した業務

「Autify」の導入により、開発者のセキュリティ意識が向上しました。特に、脆弱性診断を受けたことで、開発者間でのセキュリティに関する共通認識が形成され、コードのリファクタリングが進められるようになりました。また、エンジニアからは、潜在的な脆弱性に関するアイディアが積極的に提案されるようになりました。これにより、セキュリティの向上だけでなく、サービスの品質全体が向上し、お客様からの信頼も高まりました。