製品を導入することになった背景

明治34年創業の総合塗料メーカー、神東塗料株式会社は、情報の多角的分析による競争力の強化を図るため、使いやすいデータ集計・分析基盤の構築を決意しました。特に、営業部門などの現場がスムーズにデータを利用できる環境を整えることが、全社的な情報活用の推進と業務効率の向上に直結するとの認識から、この導入が進められました。

導入前に企業が抱えていた課題

神東塗料株式会社では、システム部門が基幹システムからデータを抽出し、約600種類の紙ベースの帳票を全社に配布するという手間がありました。この集計作業には多くの時間が必要で、システム部門に大きな負担がかかっていました。また、必要なデータを迅速に取り出すことができず、業務の遅延が生じていました。

導入前の課題に対する解決策

これらの課題を解決するために、現場のスタッフが簡単に使用でき、ERPパッケージソフトとの親和性が高い製品の導入が検討されました。その結果、データの抽出・集計のスピードアップと、システム部門の作業負荷の軽減が図られ、業務の効率化が計画されました。

製品の導入により改善した業務

製品の導入により、営業部門の予実管理や在庫管理の徹底、検査部門のデータ確認など、集計・分析作業が多角化しました。また、集計作業の短期化とシステム部門の作業負荷軽減が実現し、同一の社内データを基にした意思疎通が円滑に行われるようになりました。具体的には、2013年度の集計回数が7万回に達し、営業部門では予実管理の必須ツールとなりました。