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SaaS管理ツール比較10選|2025年のFinOps・AI対策とは?情シスのアカウント管理を自動化

この記事で解説すること

この記事では「SaaS管理ツール」の導入メリットと、2025年の最新トレンドを解説します。平均1,800万ドルのSaaS支出浪費(Zylo 2024年調査)を防ぐコスト削減、情シスの工数を削減するJML自動化、シャドーIT対策など、Excel管理の限界を超える方法を網羅。SSPM・IDaaSとの違い、主要4製品(全10製品)の比較、5つの選定ポイント、導入4ステップまで、詳しく解説します。

「SaaS管理ツール」の製品比較表

※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています

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目次

社内のSaaSが増え続け、「Excel台帳での管理が限界」「誰が何を使っているか不明でコストが無駄」「退職者アカウントが放置され危険」といった課題はありませんか?本記事では、SaaSの乱立(SaaS Sprawl)を解決する「SaaS管理ツール(SMP)」について、IT担当者向けに徹底解説します。2025年の最新トレンド、コスト削減やセキュリティ強化のメリット、主要10製品の比較、具体的な導入ステップまで網羅。SaaS管理を最適化する第一歩にご活用ください。

1. SaaS管理ツールとは? Excel管理の限界と3つの導入効果

「社内のSaaSがExcelで管理しきれない」「誰が何を使っているか不明」「コストが無駄にかかっている気がする」。こうした悩みは、多くの企業のIT担当者様や財務部門様が抱える共通の課題です。デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に伴い、業務効率化のために導入されるSaaS(Software as a Service)は増え続ける一方、その管理が追いついていないのです。

この「SaaSの乱立(SaaS Sprawl)」問題を解決するのが、SaaS管理ツール、すなわちSMP(SaaS Management Platform)です。

本セクションでは、まずSaaS管理ツールとは何かを定義し、Excelやスプレッドシートによる手動管理の限界と、ツール導入によって得られる「コスト削減」「業務効率化」「セキュリティ強化」という3つの主要な効果について詳しく解説します。

1-1. SaaS管理ツール(SMP)の定義と市場の成熟

SaaS管理ツール(SMP)とは、企業が利用する全てのSaaSアプリケーションを発見(Discover)、管理(Manage)、最適化(Optimize)、自動化(Automate)するための一元化されたプラットフォームを指します。

従来、多くの企業ではSaaSの契約情報やアカウント情報をExcelなどの台帳で手動管理していました。しかし、SaaSの数が数十、数百と増加するにつれ、この方法では更新漏れや情報の不整合が頻発し、管理が破綻しつつあります。

gartner-newsroom-press-releases-2024-gartner-forecasts-worldwide-public-cloud-end-user-spending-to-surpass-675-billion-in-2024
引用 – Gartner Forecasts Worldwide Public Cloud End-User Spending to Surpass $675 Billion in 2024

この課題を背景に、SMP市場は急速に成熟しています。世界的なIT調査会社である「Gartner(ガートナー)」は、2024年にSaaS管理プラットフォーム分野で初の「Magic Quadrant(マジック・クアドラント)」(特定市場における競合状況を視覚的に示したレポート)を発行しました。これは、SaaS管理が一時的なトレンドではなく、IT戦略における主要な領域として確立されたことを示す重要な出来事です。

課題1:コストのブラックボックス化(コスト削減)

SaaS管理における最大の課題の一つが、コストの不透明性です。多くの企業では、SaaSの契約が部門ごと、あるいは個人ごとに行われており、全社で「どのSaaSに」「年間いくら支払っているのか」を正確に把握できていません。

特に問題となるのが「ゴーストライセンス」(契約しているが実際には利用されていない、幽霊のようなアカウント)の存在です。

SaaS管理ツールを導入することで、社内の全SaaSの契約情報、コスト、利用状況(最終ログイン日など)を一元的に可視化できます。これにより、不要なライセンスを特定し、解約やプランの見直しを行うことで、SaaSコストの最適化(コスト削減)が実現します。米国のSaaS管理ソリューション企業「「Zylo」の2024年の調査レポート」によれば、平均的な企業では年間1,800万ドル(約27億円規模)ものSaaS支出が浪費されていると指摘されており、コスト削減の余地は非常に大きいと言えます。

課題2:情シス工数の圧迫(業務効率化)

従業員の入社、異動、退職に伴うアカウント管理業務は、情報システム部門(情シス)の大きな負担となっています。

この一連のライフサイクル管理はJML(Joiner/Movers/Leaver)と呼ばれます。SaaSが増加するほど、従業員1人が退職する際に停止すべきアカウントの数も増え、すべてを手作業で対応するのは非現実的です。この作業に漏れがあると、次の「セキュリティリスク」にも直結します。

SaaS管理ツールは、人事システム(HRIS)と連携し、このJMLプロセスを自動化します。例えば、人事システム側で「退職」ステータスになった従業員のアカウントを、SaaS管理ツールが自動的に検知し、関連する全てのSaaSアカウントを即座に停止(デプロビジョニング)します。これにより、情シス担当者の手作業による工数を劇的に削減し、より戦略的な業務にリソースを集中させることが可能になります。

課題3:セキュリティリスクの増大(ガバナンス強化)

管理が不十分なSaaSは、企業の重大なセキュリティリスクとなります。前述の「退職者アカウントの削除漏れ」は、悪意ある第三者による不正アクセスや、内部関係者による情報持ち出しの温床となります。

さらに深刻なのが「シャドーIT」の問題です。シャドーITとは、IT部門の許可や把握なしに、従業員や部門が独自に契約・利用しているSaaSを指します。これらはIT部門の管理下にないため、企業のセキュリティポリシーが適用されず、データ漏洩やコンプライアンス違反の重大なセキュリティホールとなり得ます。

SaaS管理ツールは、API連携やログ監視、経費精算データとの連携など、多様な方法でシャドーITを検知・可視化します。誰が、どのアカウントで、どのSaaSを利用しているかを正確に把握することで、アクセス権限を適切に統制し、企業全体のセキュリティ・ガバナンスを大幅に強化することができます。

従来のExcel管理とSaaS管理ツール導入後の違いを、以下の表にまとめます。

比較項目 従来のExcel管理 SaaS管理ツール(SMP)導入後
SaaSの網羅性 手動更新のため情報が古くなりがち シャドーITの把握はほぼ不可能 API連携やログ監視で自動的に全SaaSを検出 シャドーITも可視化できる
コスト把握 契約が分散し、全社コストが不明確 ゴーストライセンスが放置されがち 全SaaSのコストと利用状況を一元管理 未使用ライセンスを特定し、最適化が可能
アカウント管理 JML(入退社)の都度、手作業で対応 工数が膨大で、削除漏れが発生しやすい 人事システムと連携し、JMLを自動化 工数を削減し、削除漏れリスクを防止
セキュリティ 退職者アカウントやシャドーITが放置され、 セキュリティホールとなる 全てのアカウントと権限を可視化・統制 セキュリティ・ガバナンスを強化できる

この表からも分かるように、SaaS管理ツールは、Excel管理では限界があった課題をテクノロジーで解決し、SaaS利用のメリットを最大化するための基盤となります。

2. SaaS管理ツールとSSPM・IDaaS・CASBの違い

SaaS管理ツール(SMP)の導入を検討する際、「SSPMやIDaaSとはどう違うのか?」「すでにCASBを入れているが、機能は重複しないのか?」といったご質問をよくいただきます。これらはSaaS活用におけるセキュリティと運用を支える重要なソリューションですが、それぞれ得意分野が異なります。

結論から言えば、これらは競合するものではなく、互いの機能を補完し合う関係にあります。自社の課題が「コスト管理」なのか「設定不備の監査」なのか「認証強化」なのかによって、最適なツールの優先順位は変わります。まずは各ツールの役割の違いを明確にしましょう。

2-1. 各ツールの役割マップ

SaaS管理ツール(SMP)と各ソリューションの主な役割と目的は、下表のように整理できます。それぞれの守備範囲を比較表としてまとめました。

ソリューション名 正式名称 / 略称 主な目的・役割 わかりやすい例え
SaaS管理ツール SaaS Management Platform (SMP) 台帳管理・コスト最適化・運用自動化 (SaaSの棚卸し、利用状況の可視化、契約管理、入退社時のアカウント発行/停止) SaaSの「総務・経理」役
SSPM SaaS Security Posture Management SaaS側の設定不備の監視・是正 (「ファイルが全体公開」などの設定ミスや、過剰な権限の付与を検知・修正) SaaSの「セキュリティ監査役」
IDaaS Identity as a Service 認証基盤・ID連携(SSO) (SaaSへの安全なログインと、ID情報の一元管理、ライフサイクル自動化) SaaSの「共通鍵・ID基盤」
CASB Cloud Access Security Broker アクセス経路の監視・制御 (「誰が」「どこから」「どのSaaSに」アクセスしているかを監視・制御、シャドーIT検知) SaaSの「交通監視員」

この表が示すように、SMPはSaaSの「台帳と運用」という土台を管理するのに対し、他の3つは「セキュリティ」の各側面に特化していることがわかります。

2-2. SMP(SaaS管理ツール):SaaSの「台帳・コスト・運用」を管理

SMP(SaaS Management Platform)は、その名の通りSaaSの「管理」全般を幅広くカバーします。主な役割は、社内に存在するSaaSの「何があるか(台帳)」「いくらか(コスト)」「誰が使っているか(利用状況)」「どう運用するか(入退社)」を正確に把握することです。

前述の通り、コスト削減(ゴーストライセンスの特定)や、JML(入退社)に伴うアカウント管理の自動化を得意としています。まずは自社のSaaS資産全体を把握し、コストと運用を最適化したい場合に、土台として機能するソリューションです。

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2-3. SSPM(SaaSセキュリティ態勢管理):SaaSの「設定不備」を監視・是正

SSPM(SaaS Security Posture Management)は、利用しているSaaS側の「設定」が安全かどうかを専門に監視・是正するツールです。

例えば、Microsoft 365やSalesforceなどのSaaSは非常に多機能ですが、その分セキュリティ設定も複雑です。意図せず「機密ファイルが社外に全体公開」されていたり、「退職者に過剰な権限が付与されたまま」だったりする設定ミスは、重大な情報漏洩につながります。「NRIセキュアテクノロジーズ」などの専門企業も指摘するように、SSPMはこうした設定不備(ミスコンフィグレーション)を自動で検知し、あるべき姿(セキュリティポリシー)に修正する「SaaSのセキュリティ監査役」と言えます。

2-4. IDaaS(クラウドID管理):SaaSへの「ログイン認証(SSO)」を担う

learn-microsoft-jp-entra-identity-app-provisioning-user-provisioning
引用 – Microsoft Entra ID での自動アプリ ユーザー プロビジョニングとは – Microsoft Entra ID | Microsoft Learn

IDaaS(Identity as a Service)は、SaaS利用の「認証」を担う基盤です。多くのIT担当者様には、「Okta(オクタ)」や「Microsoft Entra ID(マイクロソフト エントラ アイディ)」(旧Azure AD)といった製品名でお馴染みかもしれません。

主な機能はSSO(シングルサインオン)(一度の認証で複数のSaaSにログインできる仕組み)や多要素認証(MFA)によるセキュリティ強化です。また、SCIM(スクリム)(System for Cross-domain Identity Management)と呼ばれるID連携規格に対応し、SaaSへのアカウント作成や削除を自動化する機能も持ちます。

SaaS管理ツール(SMP)は、このIDaaSと連携することで、より高度なアカウントのライフサイクル自動化を実現します。Microsoft Learn」のドキュメントにもあるように、SMPや人事システム(HRIS)が起点となり、IDaaSを通じて各SaaSへアカウント情報が連携されるのが一般的な構成です。

2-5. CASB(クラウドアクセスセキュリティ):SaaSへの「アクセス経路」を監視・制御

CASB(キャスビー、Cloud Access Security Broker)は、従業員とSaaSの間に立ち、「アクセス経路」を監視・制御するセキュリティソリューションです。

「誰が」「いつ」「どこから」「どのSaaSに」アクセスし、「どんな操作(ファイルのアップロードなど)」を行ったかを詳細に記録・制御します。これにより、「社外からの機密データへのアクセスを禁止する」といったポリシー適用が可能です。

また、CASBはIT部門が把握していない「シャドーIT」を検出する主要な手段の一つでもあります。SaaS管理ツール(SMP)は、CASBが検出したシャドーIT情報を取り込み、契約情報やコスト情報と突合させることで、より包括的な管理を実現します。SaaS管理ベンダーの「Torii(トーリー)」なども、CASBとSMPは補完関係にあると解説しています。

【実態調査 2025】いま企業はどんなSaaSを使っているのか?

SaaSの導入は、もはや一部のIT企業に限らず、業種・規模を問わず一般企業にまで広がっています。デジタル化の窓口では、以下の期間、対象についてSaaSの活用実態を独自調査しました。

調査期間   : 2025年10月17日~2025年10月18日
調査対象   : 国内在住の会社員・経営者の20代から60代男女
有効回答者数 : 1243名

最新の調査レポートによると「主に中堅企業でSaaS導入が急拡大しており、3割超が10〜49種類を導入」しています。

一方で、SaaSの乱立により「放置アカウントは約6割の職場で発生」「誰がどのツールを使っているのか分からない」「コストが把握できない」といった課題にも直面しており、こうした実態を踏まえると2025年におけるSaaS管理の焦点は「導入」から「最適化」へと移行していくことが伺えます。

会社員1,243名に聞く「2025年 SaaS活用の実態」─ 増えるツール、追いつかない管理。スピードと統制の最適解

3. なぜ今、SaaS管理ツールが必須なのか? 2025年最新トレンド

SaaSの利用が当たり前になった今、なぜ改めてSaaS管理ツール(SMP)がこれほど注目されているのでしょうか。それは、単にSaaSの数が増えたから、という理由だけではありません。2025年に向けて、企業が直面する「コスト」と「セキュリティ」の課題がより深刻かつ複雑になっているからです。

ここでは、SaaS管理ツールの導入が「あれば便利」から「必須」へと変わりつつある背景を、3つの最新トレンドから解説します。

3-1. SaaS支出の爆発的増加と「FinOps」の台頭

第一の理由は、SaaS関連支出の爆発的な増加です。IT調査会社の「Gartner(ガートナー)」の予測(2024年5月発表)によれば、SaaS(Cloud Application Services)に対する世界の支出は、2025年に約2,950億ドル(日本円にして40兆円以上)に達する見込みです。

gartner-newsroom-press-releases-2024-05-20-gartner-forecasts-worldwide-public-cloud-end-user-spending-to-surpass-675-billion-in-2024
引用 – Gartner Forecasts Worldwide Public Cloud End-User Spending to Surpass $675 Billion in 2024

これに伴い、ITコスト管理の分野ではFinOps(フィノップス)(Financial Operations:クラウドの財務管理手法)という考え方が急速に普及しています。クラウドコスト最適化を推進する「FinOps Foundation」のフレームワークにおいても、「使用量とコストの最適化」を行うべき対象として、従来のIaaSやPaaS(インフラ)だけでなく、「ライセンスとSaaS」が明確に管理対象として明記されました。

つまり、SaaSのコスト管理は、もはや財務部門やIT部門の努力目標ではなく、経営課題として体系的に取り組むべき重要領域になったのです。SaaS管理ツールは、このFinOpsを実践し、SaaS支出のROI(投資対効果)を最大化するための必須ツールと位置付けられています。

費用対効果とは?計算方法や戦略、ROAS・CPA・ROIについても解説【__current_year__年最新版】

3-2. セキュリティの焦点:「SSPM」との両輪化

第二の理由は、SaaS利用におけるセキュリティリスクの多様化です。従来のリスク(シャドーITや退職者アカウントなど)に加え、2024年から2025年にかけては、SaaSの「設定不備」や「SaaS同士の連携」を悪用した攻撃が新たな脅威となっています。

例えば、SaaS同士を連携させる機能(OAuth(オーオース)連携と呼ばれます)は便利ですが、不要な連携を許可したまま放置すると、そこが侵入経路となり情報漏洩につながる危険があります。

こうした「SaaSの設定不備」を監視・是正する専門ツールが、前のセクションで触れたSSPM(SaaSセキュリティ態勢管理)です。SaaS管理ツール(SMP)は、SaaSの「利用状況」を管理し、SSPMはSaaSの「設定」を監査します。セキュリティ専門の非営利団体「Cloud Security Alliance(CSA)」も、SaaSの設定ミスが重大なリスク要因であると「調査レポート「The Annual SaaS Security Survey Report:2025 Plans and Priorities」」などで指摘しています。

この両者は、SaaSを安全に運用するための「両輪」であり、SMPとSSPMを連携させて包括的なガバナンスを実現する動きが加速しています。

3-3. 新たな脅威:「シャドーAI」の急速な拡大

第三の理由は、「ChatGPT(チャットジーピーティー)」に代表される生成AI(GenAI)ツールの急速な普及です。業務効率化の切り札として期待される一方、多くの従業員がIT部門の許可なく業務で利用する「シャドーAI」が新たなセキュリティリスクとして浮上しています。

セキュリティベンダーの「Netskope(ネットスコープ)」が発表した「レポート「クラウドと脅威のレポート:シャドー AI とエージェント AI 2025」」によれば、生成AIアプリの利用は急速に拡大しており、未承認のAIに機密情報を入力してしまうことによる情報漏洩リスクが懸念されています。

従来のSaaS管理ツールは、こうした「シャドーAI」を含む未承認のGenAIアプリを、シャドーITの一種として検知・可視化する役割も担い始めています。IT部門としては、リスクのあるAI利用を検知しつつ、安全な「承認済みAI」の利用ルールを整備し、従業員をそちらへ誘導する実務的な対応が求められています。

これら3つの最新トレンドが、SaaS管理ツールの導入を後押ししています。次の表は、各トレンドがSaaS管理ツールにどのような具体的な機能を求めているかをまとめたものです。

主要トレンド 企業が直面する課題 SaaS管理ツールに求められる機能(例)
SaaS支出の増加 / FinOps コストのブラックボックス化、ROIの低下 ・ライセンス利用率の正確な可視化
・未使用ライセンスの自動検知、回収
・契約更新の事前アラートと管理
セキュリティ焦点の多様化 SaaSの設定不備(SSPM領域)、不正連携 ・SSPM機能(またはSSPMツールとの連携)
・OAuth連携アプリの可視化と権限監査
・機密データの外部共有状況の監視
シャドーAIの急速な拡大 情報漏洩リスク、コンプライアンス違反 ・未承認の生成AIアプリの検出(シャドーIT検知)
・利用ポリシーの適用と利用状況の監視
・承認済みAIツールへの誘導支援

この表が示すように、SaaS管理ツールはもはや単なる「台帳ツール」ではなく、企業の「コスト最適化」と「セキュリティ戦略」を支える重要なプラットフォームへと進化しているのです。

4.【徹底比較】SaaS管理ツールの選び方と5つの重要機能

SaaS管理ツールの市場には多種多様な製品が存在し、それぞれ強みが異なります。「コスト削減に強いツール」「セキュリティ監査に強いツール」「アカウント自動化に強いツール」など、特徴はさまざまです。

導入後に「こんなはずではなかった」と後悔しないためには、自社の「何を解決したいのか」という課題意識に基づき、比較検討の「軸」を明確に持つことが重要です。ここでは、IT担当者様がツール選定で見落としてはならない5つの重要機能(比較ポイント)を解説します。

まずは、選定時に確認すべき5つのポイントを一覧表にまとめます。

機能カテゴリ 主なチェックポイント この機能が解決する課題
1. ディスカバリ(可視化) シャドーITをどれだけ正確に検出できるか?
(検出ソースの多様性:SSOログ、経費連携、CASB連携など)
「把握できていないSaaS」の可視化
シャドーITによるセキュリティリスクの低減
2. アカウント・権限ライフサイクル JML(入退社・異動)をどれだけ柔軟に自動化できるか?
(人事システム連携、属性ベースの権限付与)
情シス部門のアカウント管理工数の削減
退職者アカウント削除漏れの防止
3. コスト・契約管理 未使用ライセンスをどれだけ具体的に特定・回収できるか?
(非アクティブ期間の定義、契約更新アラート)
無駄なSaaSコストの削減(FinOps実践)
不利な契約の自動更新防止
4. SSPM(セキュリティ態勢管理) 主要SaaSの設定不備をどれだけ深く監査できるか?
(MFA無効、外部公開設定などの検知)
SaaSの設定ミスによる情報漏洩リスクの低減
セキュリティ・コンプライアンスの強化
5. 連携(エコシステム) 既存のITシステム(IDaaS, 人事DB, ITSM)と連携できるか?
(標準コネクタの有無、APIの柔軟性)
データ連携による自動化の実現
SaaS管理業務のサイロ化(孤立化)防止

この表を参考に、各ポイントの詳細を見ていきましょう。

比較ポイント1:ディスカバリ(可視化)

SaaS管理の最初の関門は、「社内のSaaSをどれだけ正確に把握できるか」です。特にIT部門が許可していない「シャドーIT」の検知能力は、ツールによって大きく差が出ます。

多くの担当者様が「IDaaS(OktaやEntra IDなど、ID管理・認証基盤サービス)のSSO(シングルサインオン)ログを見れば十分では?」と考えがちですが、SSO連携していないSaaS(多くの場合、シャドーITがこれに該当します)は、その方法では検知できません。

比較時には、SSOログに加えて、以下のような多様な検出ソースに対応しているかを確認しましょう。

  • 経費精算データ連携
    従業員が経費で支払ったSaaSを検出
  • CASB連携
    CASB(Cloud Access Security Broker:クラウドアクセスセキュリティブローカー)が検知した通信ログと連携
  • ブラウザ拡張機能
    従業員のWebアクセスからSaaS利用を検出
  • 主要SaaSの監査ログ
    Microsoft 365やGoogle Workspaceのログから連携アプリを検出

グローバルなSMPベンダーである「Zluri(ズルーリ)」なども、こうした「多源統合ディスカバリ(Multiple Discovery Sources)」の重要性を強調しています。検出ソースが多いほど、可視化の精度が上がると言えます。

比較ポイント2:アカウント・権限ライフサイクル(自動化)

これは情シス部門の工数削減に直結する、非常に重要な機能です。従業員の入社・異動・退職(JML:Joiner/Movers/Leaver)のたびに、SaaSアカウントを手作業で発行・停止・変更するのは、SaaSの数が増えれば限界を迎えます。

多くのツールが「自動化」を謳っていますが、どのレベルまで対応できるかを確認する必要があります。

チェックポイント:

  • 人事システム(HRIS:Human Resource Information System、例:SmartHR, 人事労務freeeなど)と直接連携できるか。
  • 人事システム側の「部署」「役職」「雇用形態」といった属性情報に基づき、付与するSaaSや権限を自動で変更(Movers対応)できるか。
  • 退職時にアカウントを「即時停止(Suspend)」し、削除漏れを確実に防げるか。

Microsoft Learn」のドキュメント」でも解説されているように、SCIM(スクリム)(System for Cross-domain Identity Management:ID連携の標準規格)への対応も、自動化の幅を広げる上で重要です。

比較ポイント3:コスト・契約管理

SaaS管理ツール導入の最大の動機付けが「コスト削減」である企業様も多いでしょう。ここでは、無駄なコストをどれだけ具体的に特定できるかが問われます。

特に注目すべきは、未使用ライセンス(いわゆるゴーストライセンス)の検知機能です。

チェックポイント:

  • 「30日以上未ログイン」「60日以上未ログイン」など、非アクティブな期間を定義してライセンスを自動検出できるか。
  • 検出したライセンスを、管理画面からワンクリックで停止(デプロビジョニング)または再割当できるか。
  • 契約書の情報(契約更新日、金額、自動更新条項の有無など)を一元管理し、更新期限が近づくとアラート通知できるか。

Zylo(ザイロ)」の「2024 SaaS Management Index」といった調査でも、未使用ライセンスによる浪費が依然として大きな課題であることが示されています。この機能の精度が、ツールの導入費用対効果(ROI)に直結します。

比較ポイント4:SSPM(セキュリティ態勢管理)

これは2024年から2025年にかけての最新トレンドとして非常に重要性が高まっている機能です。SSPMは SaaS Security Posture Management の略で、SaaS側の「設定不備」を監視・是正する機能(またはツール)を指します。

例えば、「Microsoft 365」や「Google Workspace」で、機密ファイルが「インターネットに全体公開」設定になっていないか、「Slack」で多要素認証(MFA)が無効になっているアカウントはないか、といったセキュリティリスクを自動で監査します。

全てのSaaS管理ツールが強力なSSPM機能を標準搭載しているわけではありません。自社が重要視するSaaS(Microsoft 365, Google Workspace, Salesforceなど)のセキュリティ設定をどれだけ深く監査できるか、あるいは専門のSSPMツールとスムーズに連携できるかは、必ず確認すべき比較ポイントです。

比較ポイント5:連携(エコシステム)

最後のポイントは、SaaS管理ツールが「単体で動作する」のではなく、既存のITシステム群とどれだけシームレスに連携できるか、という点です。この連携性(エコシステム)が、SaaS管理ツールを単なる「台帳」から「自動化ハブ」へと進化させます。

主な連携対象:

導入前に、自社がすでに利用しているこれらの基幹システムと、検討中のSaaS管理ツールが標準コネクタで連携できるか(あるいは柔軟なAPI連携が可能か)を確認することは不可欠です。

「SaaS管理ツール」の製品比較表

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5.【機能比較表】国内主要SaaS管理ツール おすすめ4選(全10選)

上記の比較ポイントに基づき、国内市場で注目されている主要なSaaS管理ツールを4つピックアップしてご紹介します。

まずは、今回ご紹介する4つの主要ツールの特徴を、先ほどの5つの選定ポイントに沿って比較してみましょう。各ツールがどの領域に強みを持っているか、その概要を一覧表にまとめました。

ツール名 ディスカバリ(検出ソース例) JML自動化(人事連携) コスト管理機能 SSPM機能 連携(エコシステム)
マネーフォワード Admina API連携 (300以上), 経費連携 ◎ (人事DBトリガーの自動化) ◎ (利用状況把握, 更新管理) 〇 (一部設定監査) 〇 (国産SaaS, 経費)
Josys(ジョーシス) API連携, ブラウザ拡張, 監査ログ ◎ (人事DB連携, グローバル対応) ◎ (利用状況把握, 最適化提案) 〇 (一部設定監査) ◎ (SaaS + デバイス)
Bundle by freee API連携, freee連携 ◎ (人事労務freeeと強力連携) 〇 (契約・コスト管理) △ (セキュリティ監査より運用) 〇 (freeeエコシステム)
OPTiM サスマネ API連携, エージェント ◎ (自動プロビジョニング) ◎ (SaaS + 資産コスト) △ (セキュリティ監査より資産管理) ◎ (SaaS + IT資産)

(注:◎=特に強みを持つ、〇=対応、△=限定的または主機能ではない)

このように、各ツールで強みが異なります。「マネーフォワード Admina」はSaaS連携数と自動化に、「Josys」はSaaSとデバイスの統合管理に、「Bundle by freee」は人事労務freeeとの連携に、「OPTiM サスマネ」はSaaSを含むIT資産全体管理に、それぞれ特色があります。

以下で、各製品の詳細な特徴を見ていきましょう。

5-1. マネーフォワード Admina(マネーフォワードアドミナ)

admina-moneyforward-news-rebranding-admina
引用 – マネーフォワードiが提供する『マネーフォワード IT管理クラウド』が『マネーフォワード Admina』へサービス名称を変更 – | マネーフォワード Admina

マネーフォワード Admina(アドミナ)」は、「株式会社マネーフォワード」が提供するSaaS管理ツールです。国内ベンダーならではの使いやすいインターフェースと、連携SaaSの豊富さが大きな特徴です。

公式情報によれば連携SaaSは300以上(2025年時点)にのぼり、国内で利用される主要なSaaSの多くをカバーしています。シャドーITの検出においても、API連携だけでなく同社の経費精算システムとの連携などを通じて、高い検出力を発揮します。

特に注目すべきは、2025年5月に発表された「オートメーション機能」です。これにより、従業員の入退社日をトリガーとして、SaaSアカウントの発行や削除を自動化するJML(アカウントのライフサイクル管理)が強化されました。

  • メリット:
    連携SaaS数が多く、人事DBと連携したアカウント管理の自動化に強い点です。
  • 注意点:
    主軸はSaaSとシャドーITの管理であり、PCやスマートフォンなどのデバイス(MDM)管理機能は含まれていません。デバイス管理も一元化したい場合は、他のツールとの併用か、次にご紹介するJosysなどを検討する必要があります。
  • 基本的な機能 契約プランの確認 契約更新前の通知 契約更新日の確認 多要素認証 利用状況管理 支払方法の確認 シャドーIT シングルサインオン SaaS連携 アクティブの確認 アカウント一元管理 デバイス管理
    トライアル 有り
    最低利用期間 最低利用期間の制限なし
    よく導入している業種
    運営企業:
    株式会社マネーフォワード
    代表者名:
    代表取締役社長CEO 辻 庸介

5-2. Josys(ジョーシス)

josys-jp
引用 – ジョーシス公式 SaaS管理プラットフォーム

Josys(ジョーシス)」は、「Josys株式会社」が提供するSaaS管理プラットフォームです。日本で設立されましたが、米国やアジア太平洋地域(APAC)にも拠点を持ち、グローバル展開を進めている点が特徴です。

Josysの最大の強みは、SaaS管理とITデバイス管理(MDM)を単一のプラットフォームで一元化できる点にあります。「誰が」「どのSaaSを」使っているかだけでなく、「どのデバイス(PCやスマートフォン)を」利用しているかも統合して管理できます。

シャドーITの検出においても、API連携だけでなく、主要SaaSの監査ログ分析やブラウザ拡張機能など、多様なソースを活用しています。これにより、SSO(シングルサインオン)連携していないSaaSの利用実態も把握しやすくなっています。

  • メリット:
    SaaSとITデバイスの情報を紐づけて統合管理できるため、IT資産管理全体の効率化が図れます。
  • 注意点:
    グローバル基準の機能開発に強みを持つ一方で、国内特有の人事労務SaaSとの細かな連携やローカライズの面では、国内特化型ツールと比較検討が必要な場合があります。
  • 基本的な機能 利用状況管理 アクティブの確認 アカウント一元管理 SaaS連携 国産ソフト 履歴管理 不正機器検知 一元管理 台帳作成 ソフトウェア管理 ファイル配布 リモート管理 ログ収集 ライセンス管理
    トライアル 有り
    最低利用期間 最低利用期間の制限なし
    よく導入している業種
    運営企業:
    ジョーシス 株式会社
    代表者名:
    松本 恭攝
    資本金:
    1億円

5-3. Bundle by freee(バンドル)

corp-freee-news-20231122-bundle-by-freee
引用 – BUNDLE by freee、「統合マスター機能」を提供開始 190個のSaaSから従業員情報をインポートし、従業員マスターを統合する事が可能に | プレスリリース | corp.freee.co.jp

Bundle by freee(バンドル)」は、「freee株式会社」が提供するSaaS管理ツールです。その名の通り、同社の提供する「人事労務freee」との強力な連携を最大の特徴としています。

すでに人事労務freeeを人事マスタ(従業員情報の基盤)として利用している企業であれば、導入が非常にスムーズです。人事労務freee側での従業員情報の変更(入社、異動、退職)をトリガーとして、SaaSアカウントの自動発行・停止・削除を高精度で実行できます。

また、SaaSの契約管理やコスト管理といった基本的な機能に加え、Google Workspaceなどのファイル公開範囲を可視化するなど、セキュリティ運用を支援する機能も備えています。

  • メリット:
    人事労務freeeユーザーにとっては、JML(アカウントのライフサイクル管理)自動化の導入ハードルが最も低い選択肢の一つです。
  • 注意点:
    強力な連携は人事労務freeeが中心となるため、それ以外の人事システムを人事マスタとして利用している企業の場合、期待する自動化のレベルに達するかどうか、連携の仕様を詳細に確認する必要があります。

5-4. OPTiM サスマネ(オプティム サスマネ)

引用 – OPTiM サスマネ | 国内初のSaaS・オンプレミス・ITデバイスを統合管理するSaaS管理ツール | OPTiM

OPTiM サスマネ(オプティム サスマネ)」は、「株式会社オプティム」が提供するIT資産管理ツールです。

このツールの最大の特徴は、管理対象がSaaSに限定されていない点です。SaaSのライセンス管理はもちろんのこと、PCやスマートフォンといったデバイス管理、さらにはオンプレミス(自社運用型)ソフトウェアのライセンスや周辺機器(モニター、ドックなど)といった、社内のあらゆるIT資産を一つの台帳で一元管理することを目指しています。

2025年5月には「自動プロビジョニング機能」の提供も発表し、Microsoft 365やGoogle Workspaceなどのアカウント発行・停止・削除の自動化にも対応しました。

  • メリット:
    SaaSだけでなく、PC、ライセンス、周辺機器まで含めた「IT資産全体の棚卸しと管理」を行いたい情シス部門に適しています。
  • 注意点:
    IT資産管理全般に強みを持つ反面、SaaS管理の専門ツールと比較した場合、SSPM(SaaS設定監査)機能や、連携できるSaaS(APIコネクタ)の種類については、導入前に自社の要件を満たせるかを確認することが推奨されます。
  • 基本的な機能 契約プランの確認 利用状況管理 シャドーIT SaaS連携 アクティブの確認 アカウント一元管理 デバイス管理
    トライアル 無し
    最低利用期間 最低利用期間の制限なし
    よく導入している業種
    運営企業:
    株式会社オプティム
    代表者名:
    代表取締役社長 菅谷 俊二

6. 導入・運用の実践ステップ(導入後に失敗しないために)

SaaS管理ツールは、導入するだけで自動的にすべての課題が解決する「魔法の杖」ではありません。「導入して終わり」にしてしまうと、せっかくの機能も宝の持ち腐れとなってしまいます。導入効果を最大化するためには、ツールを活用した継続的な「運用プロセス」を確立することが不可欠です。

ここでは、SaaS管理ツールを導入した後に実践すべき、4つの実務的な運用ステップを紹介します。

ステップ1:現状把握(棚卸しと可視化)

SaaS管理ツールを導入して最初に行うべきことは、「現状の正確な把握」です。まずはツールを既存のSaaSやIDaaS(ID管理・認証基盤サービス)、経費精算システムなどと連携させ、社内に存在するSaaSの全量を洗い出します。

このステップでは、IT部門が把握していたSaaSだけでなく、これまで見えていなかった「シャドーIT」も含めて、「誰が」「何を」「いくらで」「どのくらいの頻度で」使っているかを徹底的に可視化します。これにより、Excel管理では不可能だった、リアルタイムな管理台帳が完成します。

次の表は、従来のExcel管理による棚卸しと、SaaS管理ツール導入後の棚卸しの違いを比較したものです。

比較項目 従来のExcel管理による棚卸し SaaS管理ツール導入後の棚卸し
SaaSの把握 各部門へのヒアリングや経費データの手動突合 (多大な工数がかかり、シャドーITの把握は困難) API連携やログ分析で管理下・管理外(シャドーIT)を自動検出
アカウント把握 各SaaSの管理画面で手動確認 (退職者アカウントの削除漏れが発生しやすい) 従業員マスタとSaaSアカウントを自動で突合 (削除漏れや重複アカウントを即時特定)
コスト把握 契約書や請求書の情報を手動でExcelに入力 (更新が追いつかず、コストがブラックボックス化) 利用状況(ログイン頻度)と契約金額を自動で紐づけ (ゴーストライセンスやコストを即時可視化)
台帳の鮮度 棚卸しを実施した時点(例:年1回)の情報 (リアルタイム性に欠ける) 常に最新の状態(日次・週次など) (リアルタイムな状況把握が可能)

この表のように、ステップ1の「現状把握」の質とスピードが、ツール導入によって劇的に向上することが分かります。

ステップ2:コスト最適化の実践

現状把握ができたら、次に行うのは「コスト最適化」の具体的な実践です。可視化されたデータに基づき、無駄なコストを削減していきます。

ここで重要になるのが、「未使用」の基準を定義することです。例えば、「30日以上未ログイン」「60日以上未ログイン」といったルールをSaaS管理ツール上で設定します。ツールがこの基準に基づき、ゴーストライセンス(契約しているが使われていないアカウント)を自動でリストアップします。

リストアップされた対象者には、ツールを通じて「このSaaSはまだ利用しますか?」といった利用確認のアンケート(棚卸し)を自動送信します。その回答に基づき、不要と判断されたライセンスを回収(停止または権限剥奪)し、必要な他の従業員へ再配賦するか、契約プランを見直して解約します。

これにより、「なんとなく契約し続けていた」という無駄を排除し、即時的なコスト削減効果につなげることができます。

ステップ3:自動化フローの設計(JML連携)

コスト最適化と並行して進めるのが、情シス部門の工数削減に直結する「自動化フロー」の設計です。特に、従業員の入社・異動・退職に伴うアカウント管理(JML:Joiner/Movers/Leaver)の自動化は、SaaS管理ツールの核となる機能の一つです。

まずは、人事システム(HRIS)をSaaS管理ツールと連携させます。

自動化フローの設計例:

  1. Joiner(入社時)
    人事システムに新入社員が登録されたら、SaaS管理ツールが検知。「営業部」であればSalesforceとMicrosoft 365のアカウントを、「開発部」であればGitHubとJiraのアカウントを自動で発行する。
  2. Movers(異動時)
    「営業部」から「マーケティング部」へ異動した場合、Salesforceの権限を「閲覧のみ」に変更し、新たにMA(マーケティングオートメーション)ツールのアカウントを付与する。
  3. Leaver(退職時)
    人事システムで「退職日」が設定されたら、その日の夜間に、対象者が保持する全てのSaaSアカウントをSaaS管理ツールが自動で「停止(Suspend)」または「削除(Delete)」する。

このフローを設計・実装することで、情シス担当者の手作業を撲滅できるだけでなく、退職者アカウントの削除漏れという重大なセキュリティリスクを確実に防止できます。

ステップ4:ガバナンスルールの策定・運用

SaaS管理は「一度やったら終わり」ではありません。継続的にSaaSの利用状況を健全に保つための「ガバナンス(統制)ルール」を策定し、運用していく必要があります。

特に重要なのが、ステップ1で検出された「シャドーIT」や「シャドーAI」の扱いです。これらを全て禁止するのは現実的ではありません。生産性を高めるものと、リスクが高いものを見極める必要があります。

ガバナンスルールの策定例:

  • 承認 (Approve)
    生産性向上に寄与し、セキュリティリスクが低いと判断されたSaaS(例:小規模なプロジェクト管理ツール)は、IT部門の管理下に置いた上で正式に利用を承認する
  • 禁止 (Block)
    データ漏洩リスクが極めて高い、または企業のコンプライアンスに違反するSaaS(例:セキュリティの甘いファイル転送サービス、未承認のAI)は、利用を明確に禁止し、アクセス制御を行う
  • 代替 (Replace)
    機能が既存の承認済みSaaS(例:Microsoft 365, Google Workspace)と重複するシャドーITは、承認済みツールへの移行を促し、重複コストを削減する

このようなルールを定め、SaaS管理ツールを使って定期的な棚卸しやSSPM(SaaSセキュリティ設定監査)を組み込むことで、コストとセキュリティの両面で最適化された状態を維持する「継続的なガバナンス体制」を構築します。

7.【まとめ】まずは無料トライアルで「現状把握」から始めよう

SaaS管理は、もはや情シス部門のExcelスキルに依存する業務ではありません。本記事で紹介したSaaS管理ツール(SMP)は、コスト削減、業務効率化、セキュリティ強化を実現する経営基盤です。

まずは多くのツールが提供している無料トライアルを活用し、自社にどれだけのSaaSが潜んでいるか、どれだけのコストが無駄になっているか、その「現状把握」から始めてみましょう。

本記事では、SaaS管理ツールの基本的な定義から、SSPMやIDaaSといった関連ソリューションとの違い、2025年に向けた「FinOps」や「シャドーAI」といった最新トレンド、そして国内の主要なツール比較までを解説してきました。

「シャドーITがどれくらいあるか分からない」「ゴーストライセンスで具体的にいくら無駄にしているか不明確」というIT担当者様や財務担当者様こそ、SaaS管理ツールの導入効果は絶大です。

次の表は、現状把握(無料トライアル)で明確になることの一例です。

把握できる項目 明らかになる課題 次のアクション
検出されたSaaSの総数 把握していた数との乖離(シャドーITの量) ガバナンスルールの策定
SaaSごとの利用率 30日以上未ログインのアカウント数 ライセンスの回収・コスト削減
契約更新日が近いSaaS 自動更新による不要な支出リスク 契約内容の見直し・交渉
退職者のアクティブアカウント アカウント削除漏れによるセキュリティリスク JML(入退社)プロセスの自動化検討

このように、多くのツールが提供している無料トライアルやPoC(Proof of Concept:概念実証)は、自社の課題の深刻度を客観的なデータで把握するための最適な第一歩となります。

ぜひこの機会に、本記事で紹介した選定ポイントや比較表を参考に、自社の状況に合ったSaaS管理ツールの資料請求やトライアルを検討し、SaaS活用の「最適化」に向けた一歩を踏み出してください。

「SaaS管理ツール」の製品比較表

※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています

  • 製品名
  • 注目ポイント
  • 料金プラン
  • プラン名金額
  • 無料トライアル
  • 最低利用期間
  • 基本的な機能
    • SaaS管理ツール
    • 契約更新前の通知
    • アクティブの確認
    • アカウント一元管理
    • 権限一括設定
    • シングルサインオン
    • 多要素認証
    • 利用状況管理
    • シャドーIT
    • ログ取得
    • デバイス管理
    • プラン確認
    • 支払方法の確認
    • 契約更新日の確認
    • 契約プランの確認
    • SaaS連携
  • サービス資料
  • 無料ダウンロード
  • ソフト種別
  • サポート
配布も設定も自動で完結
ITデバイス&SaaS管理プラン 要相談
備考
対象ID数の利用料のみ
アウトソーシングプラン 要相談
備考
問い合わせ後にヒアリング
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
使いやすいIT運用管理
初期費用 要相談
STARTER ¥2,800 /担当者/月(年間払い)
GROWTH ¥7,200 /担当者/月(年間払い)
PRO ¥13,800 /担当者/月(年間払い)
ENTERPRISE ¥17,300 /担当者/月(年間払い)
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
基本プラン 月額 8万円〜
備考
最低ご契約期間は1年、年額一括払いとなります。
基本プランは、ユーザー数無制限でご利用いただけます。
1年間
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
スタンダードプラン ¥250 /ID
備考
500ID以下
カスタムプラン 詳細はご相談ください
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
スタンダードプラン 要相談
プレミアムプラン 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
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初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
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スタートアップ無料プラン 無料
備考
50IDまで無料でご利用いただけます。51ID以上に増えた場合、課金が発生しますのでご注意ください。
51ID以上の企業 300円/1IDあたり(月額)
備考
新規登録すると、14日間のトライアルをお試しいただけます。
300ID以上の企業 お問い合わせ
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ヒアリングの上、最適な料金をご案内いたします。
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初期費用 要相談
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IT資産管理ツールSaaS管理ツール

トライアル 有り
サポート メール 

製品のおすすめポイント

  • IT資産の一元管理でデバイスライフサイクル、SaaSライフサイクルに対応
  • ソフトウェアの配布、更新作業などを自動化し、運用を効率化
  • IT資産ごとのアクセス制限やセキュリティポリシーの適用が可能

使いやすいIT運用管理 Freshservice

製品詳細はこちら

ヘルプデスクツールSaaS管理ツール

トライアル 有り
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • 多機能と使いやすさで世界でも高評価
  • カスタマイズなしなのにベンチャーから大規模サポートまで
  • メール、フォーム、Slack、Teamsなど社内問合せ/インシデントを一元管理
  • FAQやチャットボットで従業員が自己解決。工数削減と従業員満足を両立
  • 面倒なSaaS管理を自動化

SaaS管理ツール

トライアル 有り
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • SaaSアカウントを自動で設定
  • SaaS固有の項目も自動で対応
  • 台帳でアカウントを一元的に管理
  • 台帳でライセンスを一元的に管理
  • さまざまなSaaSへのシングルサインオンを実現
トライアル 無し
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • API対応SaaSと任意のサービスをまとめて管理
  • ルール・依頼ベースのハイブリッド運用が可能
  • アカウントを可視化しルール違反を検出
トライアル 有り
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • サービス管理
  • テナント管理
  • シャドー IT 検知
トライアル 無し
サポート 電話 チャット 

製品のおすすめポイント

  • 社内のソフトウェアはすべて「OPTiM サスマネ」で管理可能
  • 異動や体制変更によるSaaSアカウントの追加・削除は 自動で台帳に反映
  • シャドーITは「OPTiM サスマネ」が自動検知して情シスへ通知

SaaS管理ツール

トライアル 有り
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • 社内のSaasを可視化
  • セキュリティ対策
  • ITデバイス管理
トライアル 有り
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • 社内SaaSの利用状況を可視化
  • セキュリティリスク管理を実現
  • SaaSコストを適正化
  • ヌケモレゼロ・工数削減を実現
  • IT資産までデクセコで一元管理
トライアル 有り
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • SaaSの情報を一元化
  • SaaSの契約管理
  • 外部共有コンテンツ管理

SaaS管理ツールログ管理

トライアル 有り
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • 複数アカウントのAWSコストを一括管理
  • 直感的なUIで容易にコスト分析が可能
  • イベントログと通知機能で異常を即検知

よくある質問

SaaS管理ツール(SMP)とは、具体的に何をするツールですか?

企業が利用する全てのSaaSを「発見」「管理」「最適化」「自動化」するための一元管理プラットフォームです。Excel台帳の手動管理では限界がある「SaaSの可視化」「コスト管理」「アカウント管理(入退社対応)」「セキュリティ統制」をシステムで実現します。

SaaS管理ツールを導入する最大のメリットは何ですか?

主に3点あります。 コスト削減:利用されていないライセンス(ゴーストライセンス)を特定し、無駄な支出を削減します。 業務効率化:入退社や異動に伴うアカウント発行・停止(JML)を自動化し、情シス部門の工数を大幅に削減します。 セキュリティ強化:IT部門が把握していない「シャドーIT」や、退職者アカウントの削除漏れを可視化し、情報漏洩リスクを防ぎます。

なぜExcelでのSaaS管理ではダメなのでしょうか?

SaaSの数が数十を超えると、手動での情報更新が追いつかなくなるためです。Excel管理では、「シャドーIT」の把握が不可能な点、利用実態(最終ログイン日など)が分からずコスト削減が難しい点、アカウント削除漏れが起こりやすい点などが限界として挙げられます。

「SSPM」とSaaS管理ツールの違いは何ですか?

役割が異なります。SaaS管理ツール(SMP)が「SaaSの台帳・コスト・運用」を管理する(総務・経理役)のに対し、SSPM(SaaS Security Posture Management)は「SaaS側の設定不備(例:ファイルが全体公開)」を専門に監視・是正する(セキュリティ監査役)ツールです。両者は補完関係にあります。

「IDaaS」(OktaやMicrosoft Entra IDなど)とSaaS管理ツールの違いは何ですか?

IDaaSは「認証基盤(SSO)」を担う(共通鍵・ID基盤役)ツールです。SaaS管理ツール(SMP)は、IDaaSや人事システムと連携し、「誰に」「どの権限を」付与・停止するかのライフサイクル(JML)自動化や、SSOの対象外となっているSaaS(シャドーIT)の管理、コスト管理までをカバーします。

話題の「シャドーAI」とは何ですか?

IT部門の許可なく、従業員が業務で利用する生成AI(ChatGPTなど)のことです。シャドーITの一種であり、機密情報をAIに入力してしまうことによる情報漏洩リスクが懸念されています。SaaS管理ツールは、これらの検出・管理にも対応し始めています。

SaaS管理ツールを導入後、まず何をすればよいですか?

まずは「現状把握(棚卸し)」です。ツールを既存システムと連携させ、社内に潜むシャドーITも含めた全SaaSを可視化します。次に、可視化されたデータに基づき、「30日未ログイン」などの基準で未使用ライセンスを特定し、具体的なコスト最適化を実践します。

どのくらいの規模の企業がSaaS管理ツールを導入すべきですか?

一概には言えませんが、管理するSaaSが数十個を超え、Excelでの台帳管理や手動でのアカウント発行・停止作業に限界を感じ始めた企業が主な導入対象となります。Gartnerが2024年に市場レポート(Magic Quadrant)を発行したことからも、中堅〜大企業においてIT戦略の主要領域として認識されています。

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