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SaaS管理ツールのおすすめ10選!選定基準や導入プロセスも解説

この記事で解説すること

SaaS管理ツールとは、企業で利用されるSaaSを一元的に管理するツールです。主な機能として、SaaS利用状況の可視化、アカウントの一元管理、コスト分析、セキュリティ対策の強化があります。また未使用のライセンスやアカウントの削減ができ、コストの最適化を実現します。SaaS管理ツールは特に、セキュリティ強化や運用の効率化を重視する企業におすすめです。

「SaaS管理ツール」の製品比較表

※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています

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    • 契約更新前の通知
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    • ログ取得
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  • サービス資料
  • 無料ダウンロード
  • ソフト種別
  • サポート
初期費用 要相談
利用料金 要相談
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クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
STARTER ¥2,800 /担当者/月(年間払い)
GROWTH ¥7,200 /担当者/月(年間払い)
PRO ¥13,800 /担当者/月(年間払い)
ENTERPRISE ¥17,300 /担当者/月(年間払い)
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
基本プラン 月額 8万円〜
備考
最低ご契約期間は1年、年額一括払いとなります。
基本プランは、ユーザー数無制限でご利用いただけます。
1年間
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
スタンダードプラン ¥250 /ID
備考
500ID以下
カスタムプラン 詳細はご相談ください
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
スタンダードプラン 要相談
プレミアムプラン 要相談
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クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
利用料金 要相談
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クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
スタートアップ無料プラン 無料
備考
50IDまで無料でご利用いただけます。51ID以上に増えた場合、課金が発生しますのでご注意ください。
51ID以上の企業 300円/1IDあたり(月額)
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新規登録すると、14日間のトライアルをお試しいただけます。
300ID以上の企業 お問い合わせ
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ITデバイス&SaaS管理プラン 要相談
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対象ID数の利用料のみ
アウトソーシングプラン 要相談
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問い合わせ後にヒアリング
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クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
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利用料金 要相談
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クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /

価格や製品機能など、見やすい一覧表から、気になる製品をまとめてチェック!

目次

IT部門のマネージャーや情報システム部門の担当者のなかには、日々増加するSaaSの管理に苦労している方も多いのではないでしょうか。SaaSの管理には、時間と労力がかかるだけではなく、さまざまなリスクが伴います。

実際に、ライセンス管理の煩雑化やセキュリティリスクの増加といった課題を抱えている場合には、SaaS管理ツールの導入がおすすめです。

本記事では、SaaS管理ツールとは何か、導入のメリットや選定基準、おすすめのSaaS管理ツールについて解説します。導入手順や必要なセキュリティ対策についてもまとめているので、ぜひ参考にしてください。

「デジタル化の窓口」では、厳選したSaaS管理ツールの比較表もダウンロードできるので、製品の比較検討の際にぜひお役立てください。

SaaS管理ツールとは

SaaS管理ツール

SaaS管理ツールとは、複数のSaaSを一元管理し、IT管理者の負担を軽減するためのソリューションです。複数のSaaS管理を統合的に行うことで、業務効率化を実現するほか、安全で効率的なIT環境の構築に役立ちます。

現代のビジネスにおいて、SaaSアプリケーションの活用は不可欠です。しかし、複数のSaaSを導入・運用する企業にとって管理業務は大きな負担だといえるでしょう。

SaaS管理ツールを導入することで、IT管理者は各SaaSを個別で管理する必要がなくなります。そのため、IT部門はより戦略的な業務に集中できるようになり、企業全体の生産性を向上させられます。

SaaS管理における主な課題

SaaS管理ツール

SaaSの導入はビジネスの効率化に役立つものの、管理は容易ではありません。

ここでは、下記のようなSaaS管理における主な課題を解説します。

  • シャドーITの発生
  • セキュリティリスクの増加
  • コストの増大
  • ライセンス管理の煩雑化

シャドーITの発生

シャドーITとは、IT部門の承認を得ずに従業員が勝手にSaaSを契約・利用する状態のことで、深刻なセキュリティリスクとコンプライアンス違反を意味します。シャドーITは、セキュリティ対策が不十分なまま利用されることが多く、データ漏洩や不正アクセスといったリスクが高まるため注意しましょう。

また、企業が知らないうちに高額な費用が発生する可能性や、情報漏洩による法的責任、ブランドイメージの損失といったリスクも伴います。そのため、シャドーITは早期に発見し、適切な対策を講じる必要があります。

セキュリティリスクの増加

適切なアクセス制御がなければ、重要な情報が外部に漏洩する危険性も高まります。特に、従業員の離職時におけるアカウント管理の不備は、大きなセキュリティリスクとなるため注意が必要です。

また、各SaaSのセキュリティ設定を個別に管理することは煩雑で、漏れやミスが発生するリスクも少なくありません。そのため、企業はSaaS全体のセキュリティレベルを統一的に管理し、リスクを最小限に抑える必要があります。

コストの増大

複数のSaaSを個別に管理していると、ライセンス数の把握が困難になり、不要な費用が発生する可能性が高まります。また、SaaSごとの異なる料金体系を管理するためにも、多くの時間と労力を費やす必要があるでしょう。

さらに、利用状況の把握が不十分なため、最適なプランを選択できず、コスト効率が悪い契約を継続してしまう可能性も考えられます。コスト効率のよい契約を維持するためには、SaaSの利用状況を正確に把握することが重要です。

ライセンス管理の煩雑化

SaaSのライセンス管理が煩雑化すると、更新漏れや重複購入といったミスを招きやすく、無駄なコスト増加につながります。特に、多数のSaaSを導入している企業では、ライセンス管理の煩雑化は避けられません。SaaSの管理業務は多岐にわたり、IT部門の大きな負担になります。

また、ライセンス管理に不備があると、サービス利用が中断したり法的責任を問われたりする可能性もあります。そのため、SaaS管理においては正確かつ効率的なライセンス管理体制の構築が不可欠です。

SaaS管理ツールを導入するメリット

SaaS管理ツール

SaaS管理ツールの導入は、企業のIT環境を効率的かつ安全に行うための重要な手段です。具体的には、コスト削減やセキュリティ強化、従業員の生産性向上といったメリットがあります。

  • 無駄なコストを削減できる
  • セキュリティを強化できる
  • コンプライアンスの遵守につながる
  • ITガバナンスを強化できる
  • 従業員の生産性向上が期待できる

以下で、SaaS管理ツールを導入するメリットを解説するので、ぜひ参考にしてください。

無駄なコストを削減できる

SaaS管理ツールの導入によって、無駄なコストを削減できるメリットがあります。SaaS管理の徹底によって、企業全体におけるSaaSライセンスの利用状況を最適化できるためです。

具体的には、使用頻度の低いアカウントや重複したライセンス、未使用のサービスを特定することで、適切なライセンス数での契約更新が可能になります。これにより、無駄なコストを削減し、IT予算をより効率的に活用できるでしょう。

セキュリティを強化できる

SaaS管理ツールには、セキュリティ機能が組み込まれています。例えば、アクセス制御により、適切な権限を持つユーザーのみがデータにアクセスできる環境を構築できます。また、高度なデータ保護機能により、機密情報漏洩リスクを最大限に考慮することが可能です。

SaaS管理ツールは、不正アクセスの告発など、セキュリティ確保への迅速な対応にも役立ちます。多要素認証やデバイス管理機能によって、より強固なセキュリティ体制を確立することで、全体のセキュリティレベルを大幅に向上できるメリットがあります。

コンプライアンスの遵守につながる

各種規制やコンプライアンス要件への対応が容易になる点も、SaaS管理ツールを導入するメリットの一つです。

SaaS管理ツールのアクセスログの取得やデータの暗号化機能によって、個人情報保護法などの規制に準拠したデータ管理が可能になります。また、データの保存場所やアクセス履歴を正確に記録することで、監査における適切な対応ができます。

SaaS管理ツールによって、情報セキュリティに関する社内規定の遵守状況を把握しやすくなると、組織全体のコンプライアンス意識も向上するでしょう。

ITガバナンスを強化できる

SaaS管理ツールを導入するメリットとして、ITガバナンスの強化が挙げられます。

SaaS管理ツールは、全社的なSaaS利用状況を可視化して承認されていないSaaSの使用を検知します。仮に、従業員が個人で契約したSaaSがセキュリティホールを持つ場合、企業全体のセキュリティリスクにつながるため注意が必要です。

シャドーITは、セキュリティリスクとコンプライアンス違反の原因の一つです。SaaS管理ツールを活用することで、シャドーITの早期発見が可能になり、企業全体のセキュリティレベルが向上します。また、IT資産の可視化は、IT部門の効率的な運用にも貢献するでしょう。

従業員の生産性向上が期待できる

SaaS管理ツールのシングルサインオン(SSO)機能により、複数のSaaSサービスへのログイン作業を効率化できます。これにより、パスワード管理の手間が軽減され、業務効率が向上します。必要なSaaSへのアクセスがスムーズになるため、従業員は本来の業務により多くの時間を使用可能です。

また、各サービスへのアクセス権限を一元管理することで、新入社員のオンボーディングや異動・退職時の設定変更も迅速に対応できます。SaaS管理ツールによって業務フローの自動化が促進されると、組織全体の生産性が大幅に向上するでしょう。

SaaS管理ツールを導入するデメリット

SaaS管理ツール

SaaS管理ツールの導入は多くのメリットがあるものの、いくつかのデメリットもあります。

  • 導入コストが発生する
  • 運用負荷がかかる

以下で、SaaS管理ツールを導入するデメリットを解説するので、導入前によく理解し、適切な対策を立てましょう。

導入コストが発生する

SaaS管理ツールの導入には、以下のようなさまざまなコストが発生します。

  • 初期費用
  • 人件費(ツール選定・導入計画策定)
  • コンサルティング費用
  • トレーニング費用
  • カスタマイズコスト(大規模企業・複雑なシステム環境の場合)
  • 運用保守費用

SaaS管理ツールによっては、利用ユーザー数や機能に応じて課金体系が異なります。そのため、導入前に詳細な費用見積もりと、将来的なコスト予測を行うことが不可欠です。運用時にコスト負担が大きくなりすぎないよう、導入コストの全体像を把握したうえで、予算計画に反映させる必要があります。

運用負荷がかかる

SaaaS管理ツールを導入するデメリットとして、運用負荷がかかる点が挙げられます。SaaS管理ツールを効果的に運用するには、専門知識を持つ担当者が必要となるからです。

具体的には、以下のような運用負荷が考えられます。

  • 運用のためのトレーニング
  • 定期的なメンテナンス
  • アップデートの対応
  • 運用状況のモニタリング
  • 問題発生時の対応
  • パフォーマンスの最適化

システム障害や予期せぬ問題が発生した場合には、迅速な対応が求められるため、適切な体制構築とリスク管理も重要です。運用負荷を軽減するためには、ツールの選定段階から、運用容易性やサポート体制を検討しましょう。

SaaS管理ツールの導入における6つの選定基準

SaaS管理ツール

自社にとって最適なSaaS管理ツールを選ぶことは、効率的なIT環境構築の成功を左右します。多くのツールが存在するなかで、最適なものを選ぶためには、明確な選定基準が必要です。

  1. 既存SaaSとの互換性
  2. 搭載機能
  3. コスト
  4. セキュリティ要件
  5. 運用体制
  6. サポート体制

ここでは、SaaS管理ツール選定において特に重要な6つの基準を解説します。

1.既存SaaSとの互換性

導入済みのSaaSとの連携は、SaaS管理ツール導入後の運用効率に大きく影響します。そのため、検討にあたっては、CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)やERP(Enterprise Resource Planning:統合基幹業務システム)、プロジェクト管理ツールなど、企業が利用する主要なSaaSとの互換性があるか、API連携やシングルサインオン(SSO)機能の有無を確認しましょう。

既存SaaSとの互換性がない場合、データの二重入力やアクセス管理の複雑化といった問題が発生し、業務効率が低下する可能性があります。ベンダーへ直接問い合わせたり、テスト環境で連携を確認したりして、互換性を検証するようにしてください。

2.搭載機能

SaaS管理ツールは、以下をはじめとする多様な機能を搭載しています。

  • 管理機能(アカウント管理・コスト管理・セキュリティ管理)
  • レポート作成機能
  • アクセス制御機能
  • 自動化機能

また、多くのツールが幅広い付加機能を提供しています。SaaS管理ツールの選定にあたっては、自社のニーズに合致する機能が搭載されているか、使いやすい機能かどうかを評価することが大切です。デモ環境を利用し、実際に機能を試用して使い勝手を確認することをおすすめします。

3.コスト

初期費用や月額利用料、ユーザー数あたりの課金体系など、SaaS管理ツールによって運用にかかるコストは大きく異なります。そのため、導入にあたっては、企業規模や利用ユーザー数、必要な機能などを考慮し、費用対効果の高いツールを選ぶことが大切です。

また、単に価格が安いツールを選ぶのではなく、提供される機能やサポート体制などを確認したうえで、トータルコストを比較・検討することがポイントです。無料プランやトライアル期間を利用して機能の必要性を確認しておくと、無駄なコストをかけずに済むでしょう。

4.セキュリティ要件

自社で扱うデータの機密性によっては、セキュリティ機能の充実度も重要な選定基準となります。以下の機能が搭載されているかを確認し、自社のセキュリティポリシーを満たすツールを選択することが大切です。

  • データ暗号化
  • アクセス制御
  • 監査ログ機能
  • 多要素認証(MFA)

特に、個人情報や機密情報を扱う企業では、高度なセキュリティ機能を備えたSaaS管理ツールを選ぶ必要があります。ベンダーのセキュリティ対策に関する情報や実績を評価したうえで、信頼性の高いツールを選択しましょう。

5.運用体制

SaaS管理ツールの運用体制は、円滑な導入のために重要な要素です。そのため、自社のIT部門または担当部署で、ツールの運用・保守が可能かどうかを検討する必要があります。

具体的には、必要な人員数やスキルレベル、ツールの操作性などを考慮し、現実的な運用体制を構築できるかどうか評価しましょう。複雑な設定や高度な専門知識を必要とするSaaS管理ツールは、導入・運用コストが高くなる可能性があるため注意が必要です。

6.サポート体制

導入後のサポート体制も、SaaS管理ツールの選定において重要な要素です。具体的には、以下のポイントを押さえて、ベンダーのサポート体制を確認しましょう。

  • 問い合わせ対応の迅速さ
  • サポート内容の充実度
  • ドキュメントの充実度
  • トレーニングプログラムの有無
  • サポートチャネルの多様さ(電話・メール・チャットなど)
  • 緊急時の対応体制

サポート体制の充実度を確認することは、SaaS管理ツールのスムーズな導入と運用のために不可欠です。

SaaS管理ツールの導入手順を5つのステップで解説

SaaS管理ツール

SaaS管理ツールの導入は、計画的なステップを踏むことで効果を最大限に発揮できます。この章では、導入を成功に導くための5つのステップを詳細に解説します。

  1. 現状分析と要件定義
  2. ツール選定とPoC実施
  3. 導入計画策定と実行
  4. 運用開始
  5. 効果測定と改善

それぞれ解説します。

1.現状分析と要件定義

SaaS管理ツールを導入する際は、現状のSaaS利用状況を徹底的に分析することが大切です。まずは、現在利用中のSaaSについて、以下のような詳細を洗い出しましょう。

  • SaaSの種類
  • ユーザー数
  • 利用頻度
  • 運用コスト
  • 課題

そして、現状分析の結果に基づき、SaaS管理ツールに求められる機能や性能、導入目標を定義します。なお、現状分析の目的と具体的な作業は下表の通りです。

目的 主な作業
現状分析 SaaS管理ツールの導入効果を最大化するために現状の課題を把握する
  • 各SaaS管理画面からのデータ収集
  • 従業員へのアンケート調査
要件定義 導入後の効果測定指標を設定し、ツール選定の基準を明確にする
  • 目標設定
  • 必要機能リストの作成

綿密な現状分析と明確な要件定義の徹底が、SaaS管理ツールのスムーズな導入につながります。

2.ツール選定とPoC実施

現状分析と要件定義に基づき、複数のSaaS管理ツールを比較・検討します。また、最適なツール選定のためには、PoCの実施が効果的です。PoC(Proof of Concept )とは概念実証のことで、実際の利用環境に近いテスト環境を構築し、製品やサービスの実現可能性や効果を検証する工程を意味します。

SaaS管理ツール導入のためのツール選定とPoCでは、主に以下の作業を行います。

目的 主な作業
ツール選定 要件定義を満たした費用対効果の高いツールを絞り込む
  • 各ツールの資料請求
  • デモ環境の利用
  • ベンダーへのヒアリング
  • 比較表の作成
PoC実施
  • 導入後に起こりうる問題を事前に発見し、対策を講じる
  • ツールの機能や性能を確認し、最適なツールを選択する
  • テスト環境構築
  • テストデータ準備
  • テストシナリオ作成
  • テスト実行
  • 結果評価・レポート作成

各SaaS管理ツールの機能や既存SaaSとの互換性、ベンダーのサポート体制などを総合評価し、最終的なツール選定を行いましょう。

3.導入計画策定と実行

SaaS管理ツールの選定が完了したら、具体的な導入計画を策定して実行に移します。SaaS管理ツールのスムーズな導入のためには、策定した計画書に基づいて各部署が役割を理解し、組織全体で連携しながら導入を進める必要があります。

導入計画の策定から実行まで進めるためには、主に以下の作業が必要です。

目的 主な作業
導入計画策定
  • 導入プロセスを明確化し、関係部署間の連携を強化する
  • 事前にリスク対策を講じ、問題発生時の迅速な対応を可能にする
  • 導入手順書の作成
  • タスク・役割分担表作成
  • リソースの確保
  • データ移行計画の策定
  • リスクアセスメント
導入実行
  • 計画したスケジュールに沿ってツールを導入する
  • 関係部署の連携を密にし、円滑な導入と運用開始を実現する
  • 定例会議の実施
  • 進捗状況の記録と報告
  • 課題管理システムの活用
  • 計画の見直し

関連部署間で定期的に進捗や課題を確認・共有することにより、問題発生時の迅速な対応が可能になり、SaaS管理ツールのスムーズな導入を実現できます。

4.運用開始

SaaS管理ツールの導入後、スムーズに運用を開始するためには、4つの段階があります。

目的 主な作業
社内教育の実施
  • 担当者のスキルを向上させる
  • 高度な機能の使い方やトラブルシューティングなどを網羅的に教育する
  • トレーニング資料の作成
  • トレーニングの実施
  • 参加者のフィードバック収集
運用マニュアルの作成と共有 ツールの利用に関する情報を一元管理し、担当者が参照できるようにする
  • マニュアルのレビューと配布
    • 定期的な内容更新
ヘルプデスク体制の構築
  • ツールの円滑な運用を支援する
  • 従業員からの問い合わせに対応できるヘルプデスク体制を構築する
  • ヘルプデスク担当者の選定
  • 問い合わせ対応の手順の明確化
  • FAQの作成
  • エスカレーションルートの設定
モニタリングと運用 ツールの安定した稼働とパフォーマンスの維持を図る
  • 定期的なシステム監視
  • パフォーマンス計測
  • ログ分析
  • 障害発生時の対応
  • システムアップデートの実施

充実した社内教育とサポート体制が、SaaS管理ツールの円滑な運用開始を支えます。また、運用開始後も定期的にモニタリングし、ツールのパフォーマンス維持を図ることで、ビジネスの継続性の確保が可能です。

5.効果測定と改善

SaaS管理ツールの導入後は、効果測定をし、継続的な改善を図ることが大切です。コスト削減やセキュリティ強化、業務効率化といった導入目標に対する具体的な数値を設定し、定期的に効果測定を実施しましょう。

SaaS管理ツール導入後の効果測定や改善策の実施における主なポイントは、以下の通りです。

目的 主な作業
効果測定 導入効果を定量的に把握し、改善点を明確にする
  • KPI設定
  • データ収集
  • 分析レポート作成
分析と改善策の実施 ツール導入による効果を最大化するため、各種設定や運用方法を最適化する
  • 各種設定の見直し
  • 運用手順の変更
  • 担当者への教育
  • ヘルプデスク対応の改善

効果測定を実施したら、結果を分析してツールの各種設定や運用方法を見直すことで、継続的な改善を図れます。また、定期的に計画・実行・測定・改善を繰り返すPDCAサイクルを回し続けながら、SaaS管理ツールの導入効果の維持・向上に努めましょう。

「SaaS管理ツール」の製品比較表

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    • ログ取得
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    • プラン確認
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  • 無料ダウンロード
  • ソフト種別
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利用料金 要相談
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クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
STARTER ¥2,800 /担当者/月(年間払い)
GROWTH ¥7,200 /担当者/月(年間払い)
PRO ¥13,800 /担当者/月(年間払い)
ENTERPRISE ¥17,300 /担当者/月(年間払い)
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電話 / メール / チャット /
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クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
基本プラン 月額 8万円〜
備考
最低ご契約期間は1年、年額一括払いとなります。
基本プランは、ユーザー数無制限でご利用いただけます。
1年間
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
スタンダードプラン ¥250 /ID
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カスタムプラン 詳細はご相談ください
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クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
スタンダードプラン 要相談
プレミアムプラン 要相談
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電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
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クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
スタートアップ無料プラン 無料
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50IDまで無料でご利用いただけます。51ID以上に増えた場合、課金が発生しますのでご注意ください。
51ID以上の企業 300円/1IDあたり(月額)
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クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
ITデバイス&SaaS管理プラン 要相談
備考
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アウトソーシングプラン 要相談
備考
問い合わせ後にヒアリング
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
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SaaS管理ツールのおすすめ10選

SaaS管理ツール

トライアル 有り
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • SaaSアカウントを自動で設定
  • SaaS固有の項目も自動で対応
  • 台帳でアカウントを一元的に管理
  • 台帳でライセンスを一元的に管理
  • さまざまなSaaSへのシングルサインオンを実現

ヘルプデスクツールSaaS管理ツール

トライアル 有り
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • 多機能と使いやすさで世界でも高評価
  • カスタマイズなしなのにベンチャーから大規模サポートまで
  • メール、フォーム、Slack、Teamsなど社内問合せ/インシデントを一元管理
  • FAQやチャットボットで従業員が自己解決。工数削減と従業員満足を両立
  • 面倒なSaaS管理を自動化
トライアル 無し
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • API対応SaaSと任意のサービスをまとめて管理
  • ルール・依頼ベースのハイブリッド運用が可能
  • アカウントを可視化しルール違反を検出
トライアル 有り
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • サービス管理
  • テナント管理
  • シャドー IT 検知
トライアル 無し
サポート 電話 チャット 

製品のおすすめポイント

  • 社内のソフトウェアはすべて「OPTiM サスマネ」で管理可能
  • 異動や体制変更によるSaaSアカウントの追加・削除は 自動で台帳に反映
  • シャドーITは「OPTiM サスマネ」が自動検知して情シスへ通知

SaaS管理ツール

トライアル 有り
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • 社内のSaasを可視化
  • セキュリティ対策
  • ITデバイス管理
トライアル 有り
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • 社内SaaSの利用状況を可視化
  • セキュリティリスク管理を実現
  • SaaSコストを適正化
  • ヌケモレゼロ・工数削減を実現
  • IT資産までデクセコで一元管理
トライアル 有り
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • SaaSの情報を一元化
  • SaaSの契約管理
  • 外部共有コンテンツ管理
トライアル 有り
サポート メール 

製品のおすすめポイント

  • IT資産の一元管理でデバイスライフサイクル、SaaSライフサイクルに対応
  • ソフトウェアの配布、更新作業などを自動化し、運用を効率化
  • IT資産ごとのアクセス制限やセキュリティポリシーの適用が可能

SaaS管理ツールログ管理

トライアル 有り
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • 複数アカウントのAWSコストを一括管理
  • 直感的なUIで容易にコスト分析が可能
  • イベントログと通知機能で異常を即検知

SaaS管理ツールの主なセキュリティ対策

SaaS管理ツール

SaaS管理ツールは、単なるSaaSの一元管理ツールではなく、企業のセキュリティ基盤を支える重要な役割を担います。ここでは、SaaS管理ツールが提供する主なセキュリティ対策について詳しく解説します。

  • アクセス制御
  • データ保護
  • コンプライアンスの遵守

おもに上記の3つです。それぞれ見ていきましょう。

アクセス制御

SaaS管理ツールは、高度なアクセス制御機能により、不正アクセスを効果的に防止します。多くのツールが、多要素認証(MFA)やシングルサインオン(SSO)といった、パスワードだけでは突破できない強力な認証方式を採用しています。

多要素認証(MFA)とは、パスワードに加えてワンタイムパスワードや生体認証など、複数の認証要素を組み合わせてセキュリティ強度を高める方法です。また、シングルサインオン(SSO)とは、複数のSaaSへのアクセスを単一のアカウントで管理することで、セキュリティリスクを低減させます。

SaaS管理ツールには、従業員の役割や権限に基づいたきめ細かいアクセス制御が不可欠です。

データ保護

データ保護は、SaaS管理ツールの重要な機能の一つです。データ保護のための主なセキュリティ対策として、以下が挙げられます。

  • データ暗号化
  • アクセスログ監視
  • データ損失防止(DLP)
  • データバックアップと復旧

例えば、データの暗号化によって、不正アクセスがあっても情報を保護できるほか、データ損失防止機能によって、機密データの外部持ち出しを制限できます。機能の効果的な活用によって、企業の貴重なデータを保護し、ビジネスリスクを最小限に抑えることが可能です。

コンプライアンスの遵守

SaaS管理ツールは、PCI DSSやISO27001などのさまざまな法規制へのコンプライアンス遵守を支援します。

クレジットカード情報の保護が求められるPCI DSSに対しては、SaaS管理ツールのアクセス制御やデータ暗号化機能によって、情報の安全な管理が可能です。また、情報セキュリティマネジメントシステムの構築と運用が求められるISO27001に対しては、SaaS管理ツールの活用によって、リスクアセスメントやセキュリティ対策の実施体制を強化できます。

データ保護やアクセス制御、監査ログの記録といった要件を満たす機能を活用することで、コンプライアンス違反による罰金や社会的信用失墜といったコンプライアンスリスクを低減できます。

SaaS管理ツールの市場と将来性

SaaS管理ツール

SaaS管理ツール市場は、急速に拡大しています。市場拡大の大きな要因は、企業におけるSaaS利用の増加と、それに伴うセキュリティやコスト管理のニーズの高まりです。今後はAIや自動化技術の進化が、SaaS管理ツールの更なる発展を後押しするでしょう。

AIを活用した異常検知機能は、不正アクセスやセキュリティ侵害を早期に発見し、迅速な対応を可能にします。また、機械学習による自動修復機能は、システム障害を自動で検知・修復し、ビジネスへの影響を最小限に抑えるために役立ちます。

高度な技術が搭載されたSaaS管理ツールが企業のIT管理をより効率化させるとともに、市場のさらなる拡大が期待できるでしょう。

まとめ:SaaS管理ツールを導入して生産性を向上させよう

ここまで、SaaS管理ツールの導入を検討している企業向けに、活用するメリットやツールの選定基準、導入手順について詳しく解説しました。

SaaS管理ツールの活用を通じて、ITガバナンスの強化や生産性の向上を図るためには、導入コストや運用の観点から自社にとって最適なツールを選ぶ必要があります。また、SaaSをより安全に運用するためには、セキュリティ対策の徹底も不可欠です。

本記事で紹介した選定基準や導入手順を参考に最適なSaaS管理ツールを導入し、より効率的なIT環境を構築しましょう。

「SaaS管理ツール」の製品比較表

※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています

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  • プラン名金額
  • 無料トライアル
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  • 基本的な機能
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初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
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初期費用 要相談
STARTER ¥2,800 /担当者/月(年間払い)
GROWTH ¥7,200 /担当者/月(年間払い)
PRO ¥13,800 /担当者/月(年間払い)
ENTERPRISE ¥17,300 /担当者/月(年間払い)
制限なし
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基本プラン 月額 8万円〜
備考
最低ご契約期間は1年、年額一括払いとなります。
基本プランは、ユーザー数無制限でご利用いただけます。
1年間
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スタンダードプラン ¥250 /ID
備考
500ID以下
カスタムプラン 詳細はご相談ください
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スタンダードプラン 要相談
プレミアムプラン 要相談
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スタートアップ無料プラン 無料
備考
50IDまで無料でご利用いただけます。51ID以上に増えた場合、課金が発生しますのでご注意ください。
51ID以上の企業 300円/1IDあたり(月額)
備考
新規登録すると、14日間のトライアルをお試しいただけます。
300ID以上の企業 お問い合わせ
備考
ヒアリングの上、最適な料金をご案内いたします。
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ITデバイス&SaaS管理プラン 要相談
備考
対象ID数の利用料のみ
アウトソーシングプラン 要相談
備考
問い合わせ後にヒアリング
制限なし
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初期費用 要相談
備考
料金についてはお問い合わせください。
利用料金 要相談
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