製品を導入することになった背景

KDDI株式会社は「心を高める」を社是とし、国内通信事業の持続的な成長やグローバル事業の積極展開を事業の柱としています。特にグローバル事業では、ミャンマーやモンゴルでの通信事業や「TELEHOUSE」ブランドのデータセンター事業を推進しています。しかし、グローバル事業の拡大に伴い、海外子会社の経理人材の育成が課題となりました。経理担当者のスキルやマインドが異なる国や文化によって異なるため、一定のレベルに統一する必要がありました。これを解決するために、海外子会社の経理担当者向けのe-ラーニングシステムの導入が検討されました。

導入前に企業が抱えていた課題

KDDI株式会社のグローバル事業拡大に伴い、海外子会社の経理人材の育成が大きな課題となりました。各国の風土や文化の違いから、経理担当者のスキルやマインドが異なっていました。これにより、経理の品質や統一性が確保されていない状態でした。また、集合研修やテレカンファレンスを通じての教育が行われていましたが、全員が気軽に受講できる研修の仕組みが求められていました。

導入前の課題に対する解決策

KDDI株式会社は、インターネット経由で多言語対応可能なe-ラーニングシステム「Generalist/LM」を選定しました。このシステムは、IPアドレスやパスワード制限が行えるセキュリティ機能や、通信環境が整備されていない国や地域でも接続スピードが良好な点が評価されました。また、英語や中国語での画面設定やコンテンツ表示が可能であり、海外のユーザー向けにも適していました。これにより、海外子会社の経理担当者が一定のレベルの教育を受けることが可能となりました。

製品の導入により改善した業務

「Generalist/LM」の導入により、KDDI株式会社の海外子会社の経理担当者約150人がe-ラーニングを開始しました。最初のコンテンツは、KDDI株式会社の経営哲学やフィロソフィを中心に制作されました。その後、IFRSの採用や経理品質の向上などのコンテンツが追加され、経理担当者の教育が効果的に行われるようになりました。また、受講者からのフィードバックを元に、ニーズに合わせたコンテンツの制作も進められています。これにより、経理の品質や統一性が向上し、グローバル事業の拡大を支える人材の育成が進められています。