製品を導入することになった背景

2018年9月に北海道胆振東部地震が発生しました。この地震の直後、株式会社パブレはシステムの刷新を検討し始めました。社内決裁を経て、Windows 10ベースのパソコンの入れ替えを含む作業を2019年5月から開始し、10月に完了しました。この地震を機に、データセキュリティの強化とBCPの実現が求められました。

導入前に企業が抱えていた課題

株式会社パブレは、データセキュリティの観点からオンプレミスでサーバーを運用していました。しかし、道外の拠点に待機系を設けることで、常にデータ・レプリケーションを行い、障害が発生した際に即座に切り替えられるシステムが必要でした。また、複数の拠点にサーバーを設置することで、DNSサーバーやActive Directoryサーバーも分散する必要がありました。

導入前の課題に対する解決策

株式会社パブレは、NTTPCのSD-WANの「Master'sONE CloudWAN®」を選定しました。この製品は、自由度が高く、株式会社パブレのニーズに合致していると判断されました。Master'sONE CloudWAN® オーバーレイタイプで構築した低遅延の閉域ネットワークは、株式会社パブレの拠点間通信やレプリケーションに最適であると考えられました。また、インターネットへのアクセスも可能で、閉域ネットワークのトラフィックをインターネットにオフロードする機能も評価されました。

製品の導入により改善した業務

Master'sONE CloudWAN®の導入により、株式会社パブレの全国の拠点が接続され、ファイルアクセスの速度が向上しました。特に、Master'sONE CloudWAN®の「ゼロ・コンフィグ」機能により、専用のルーター機器を接続するだけで設定が自動的にダウンロードされ、すぐに使用可能となりました。また、ネットワークトラフィックの見える化機能により、問題の切り分けや迅速な対応が可能となりました。