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ログ種類一覧と役割|システム・操作・アクセス別に徹底解説【2025年最新版】

「ログ管理」の製品比較表

※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています

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価格や製品機能など、見やすい一覧表から、気になる製品をまとめてチェック!

目次

本記事は「ログ 種類」を11分類で体系化し、5W1Hとレベル設計、活用成熟度4段階の進め方を解説。セキュリティ・内部統制・Web運用の目的別に“どのログをどの粒度で残すか”を判断できるようにします。指標として、2025年DBIRではデータ侵害の44%にランサムウェア関与と報告され、実務でのログ整備の重要性が一層高まっています。

1. なぜ「ログの種類」が注目されるのか?

企業において、IT環境の複雑化に伴い「どんなログを取得すべきか」が重要な経営課題になっています。サイバー攻撃の増加や情報漏えいリスクの深刻化、そして規制強化や監査対応など、幅広い目的に応じたログの選定・管理が求められています。

また、Webサイトの運用改善や顧客行動の分析など、マーケティング的活用を前提としたログ活用のニーズも高まっています。企業のIT担当者や意思決定者にとって、「ログの種類」がもたらす価値を正しく理解し、適切なログ戦略を設計することが不可欠です。また、ログは障害対応やセキュリティ対応のみならず、業務効率化やユーザー体験向上にも直結するため、今このテーマが注目されています。

例えば、多様なシステムやアプリケーションが混在する現代のIT環境では、目的ごとに必要なログを見極め、適切な取得・保管・分析体制を構築することが、企業の信頼性と業務効率を支える基本となっています。

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2. ログの種類一覧と基礎整理

以下では、「ログの種類」を知りたいと悩む企業のITご担当者様向けに、ログの代表的な種類を整理し、それぞれの特徴を平易に解説いたします。多くの企業が実際に管理対象とする代表的なログ種類は以下のとおりです。まずは一覧で把握しましょう。

ログの種類 主な内容
操作ログ ユーザーがシステムやファイルで行った操作(閲覧・編集・削除・デバイス接続など)を記録します。なぜ重要かというと、誰がいつ何をしたかを時系列で追跡でき、不正や障害の調査に役立ちます。
認証ログ ログインの成功・失敗、時刻、利用者の端末・IPアドレスなどを記録します。不正なアクセスや多重ログインの検知に有効です。
アクセスログ Webサーバーやシステムへの接続履歴(接続元、接続時間など)を記録し、Webサイト運用やトラフィック分析に活用されます。
イベントログ(システムログ) OSやアプリケーションが出力する、ログオン・ログオフ、異常イベント、ファイルアクセス等のシステム内部の動作記録です。Windowsでは「アプリケーションログ」「セキュリティログ」「システムログ」に分類されます。
通信ログ PCとサーバー間の通信のやり取りを記録し、通信時間・量・エラー内容なども含まれます。ネットワーク障害分析や品質改善に利用できます。
エラーログ システムやアプリケーションで発生したエラーの発生日時・状況などを記録し、障害原因の特定に有効です。
印刷ログ 誰が・どのファイルを・いつ印刷したかを記録します。機密情報の漏えいや無駄な印刷の抑止につながります。
設定変更ログ システムやアプリの設定変更(権限変更等)を行った担当者と時刻を記録し、不正な設定操作の追跡に役立ちます。
通話ログ 発着信・不在着信など通話の履歴を記録し、電話経由の情報漏えい時に経路確認に使えます。
物理ログ(入退室・映像など) カメラ映像や入退室記録、ドア開閉などの物理的なアクセスを記録し、不正侵入などの監査的証拠となります。

この一覧からお分かりのように、「ログの種類」は実に多岐にわたり、それぞれの目的に応じて使い分ける必要があります。例えば、不正なファイル操作の追跡には操作ログ、外部からの不正アクセスの検知には認証ログやイベントログが重要です。

ログ管理システム比較17選|機能・価格を徹底解説

3. 管理・活用目的別ログの選び方

目的に応じて、必要なログの種類は異なります。以下では代表的な目的ごとに、どのログが有用かを整理してご紹介します。まずは、目的別に必要なログ種類を一覧で見てください。

目的 必要なログの種類
セキュリティ・サイバー攻撃対策 操作ログ、認証ログ、アクセスログ、イベントログ、通信ログ
内部統制・情報漏えい防止 通話ログ、印刷ログ、設定変更ログ、物理ログ(カメラ映像・入退室記録など)
Webサイト運用・ユーザー行動分析 アクセスログ、操作ログ、エラーログ

次に、それぞれの目的ごとにどのログがどのように役立つかを詳しく見ていきましょう。

セキュリティ・サイバー攻撃対策に必要なログ

この目的では、「だれが」「いつ」「どこから」「どのように」アクセスしたかを追跡できるログが重要です。

  • 操作ログ:ユーザーの操作履歴を記録することで、不審な操作の検知につながります。
  • 認証ログ:ログインや認証の成功・失敗を記録し、不正ログインの兆候を察知できます。
  • アクセスログ:接続元やアクセス時間を明らかにし、不正アクセスの経路を追跡できます。
  • イベントログ:ログオンや異常イベントの記録でセキュリティインシデントの早期発見が可能です。
  • 通信ログ:通信内容やエラー情報から攻撃の兆候を分析できます。
    これらの組み合わせにより、侵害パターンを迅速に把握・対応できる体制構築につながります。

内部統制・情報漏えい防止に必要なログ

社員による情報漏えいや不正行為を防止・追跡するには、次のログが重要です。

  • 通話ログ:電話での情報送信などを記録し、情報漏えい経路を特定できます。
  • 印刷ログ:誰が何を印刷したのかが明確になり、機密情報の流出リスクを抑制します。
  • 設定変更ログ:管理者による設定変更を追跡し、不当な操作を抑止できます。
  • 物理ログ(カメラ映像・入退室記録など):物理的なアクセスを制御し、不審な行動の証拠となります。
    これらのログが揃っていれば、内部統制の強化につながり、抑止力としても機能します。

Webサイト運用・ユーザー行動分析に必要なログ

サイト改善やユーザー体験の向上を目的とする場合は、以下のログが有用です。

  • アクセスログ:いつ、どのページにどのユーザーがアクセスしたかを把握できます。
  • 操作ログ:ユーザーの操作や画面遷移を分析し、UX(ユーザー体験)の改善に役立ちます。
  • エラーログ:Webサイト上で発生したエラーを記録し、品質向上に活用できます。
    これらを組み合わせることで、サイト運用の効率化やユーザー満足度の向上につなげられます。

以上のように、「ログの種類」は目的別に使い分けることが重要です。セキュリティ、内部統制、マーケティング活用といった企業の多様なニーズに応じて、目的適合性の高いログ選定が可能となります。

「ログ管理」の製品比較表

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4. ログ活用成熟度ステージという視点

このセクションでは、単に「ログを取得する」段階を超えて、組織がどのようにログ活用を深化させていくべきかについて整理します。まずは成熟度ステージの特徴をつかんでいただき、次に目指す方向性を明確にしましょう。

下の表は、ログ活用の成熟度を「規制対応型」から「持続発展型」まで4つのステージに分類したものです。まずはそれぞれの内容を比較してください。次の表では、ログ活用の成熟度に応じた取り組みスタンスを整理しています。

ステージ 特徴 主な目的
規制対応型 ログをとにかく保存するだけで活用は限定的 コンプライアンス対応、内部統制のための証拠確保
事後調査型 事故発生後に原因を追えるよう、ログの検索性を確保 障害・不正対応の迅速化
機会追求型 マーケティングや業務改善にログ分析を積極活用 Webアクセス分析などによるビジネス展開
持続発展型 全社的にログ活用文化を浸透させ、継続的改善を推進 ビッグデータ分析・業務改革への深化

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表からわかるように、下に行くほど活用の深さや価値の広がりが増す傾向にあります。現状は多くの企業が「規制対応型」または「事後調査型」にとどまっており、より高いステージへ進むには意識的な取り組みが不可欠です。次に、それぞれのステージがどのような挑戦や価値を持つのか、もう少し具体的に見てみましょう。

規制対応型

まずは「ログ管理の最初の一歩」として、コンプライアンスや監査対応のために必要最低限のログを収集・保管している状態です。ただし、保存先や検索性が十分でないことが多く、実際に活用する段階には至っていないことも少なくありません。

事後調査型

このステージでは、障害対応や不正調査のスピードを重視し、ログの検索性や可視化に重点を置いて整備されます。実際に問題が発生した際に原因を追いやすくなる点が大きなメリットです。

機会追求型

ここからログは単なる記録ではなく、ビジネス価値を創出する資産となります。たとえばWebサイトのアクセスログを分析してマーケティングに活かすなど、ログ分析による新たな機会を積極的に探る段階です。

持続発展型

最終ステージとして、ログ活用を全社的な文化や業務プロセスに定着させる段階です。単なる保存や分析に留まらず、継続的な改善と意思決定への活用が行われ、ビッグデータを活かした企業変革の基盤となります。この成熟度ステージを理解することは、次のステップを見つけるための指針になります。

  • 今の自社はどのステージに位置しているか?
  • 次はどのステージを狙うべきか?
  • 現状の課題や足りない機能(例:検索性、分析体制、文化醸成)は何か?

こうした問いかけを通じて、記事読者である企業のIT担当者や意思決定者の皆さまが、自社にふさわしいログ活用戦略を設計しやすくなると考えます。

log-mamagiment-comparison-table

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5. ログ設計のポイント:5W1H × ログ設計

ログを効果的に活用するには、「いつ」「誰が」「どこで」「何を」「なぜ」「どのように」といった 5W1H に基づいた設計と、ログレベル(DEBUG・INFO・WARN・ERROR など)の適切な使い分けが重要です。以下、その具体的な設計ポイントをご説明します。

5W1H に基づくログ設計の基本

ログに以下の6要素を含めることで、トラブル発生時にも迅速かつスムーズに原因をたどれます。

  • When(いつ):処理の開始・終了日時の記録
  • Who(誰が):操作を実施したユーザーやアカウント
  • Where(どこで):実行された処理や機能の名称(例:「ユーザー登録」「商品参照」など)
  • What(何を):実行内容や入力パラメータ
  • Why(なぜ):処理の目的やコンテキスト(例:「注文処理」など)
  • How(どのように):処理の結果や補足情報(例:リクエストIDなど)

特に、夜間のバッチ処理やトランザクションが長時間にわたる処理では、上記項目を揃えておくことが原因調査の迅速化につながります。

ログレベルの使い分け設計

ログは、現象の性質に応じてレベル別に整理することで見やすくなります。Webアプリなどの設計例を以下に整理しました。

  • ERROR/CRITICAL:本番環境で発生するべきでない重大な障害。即時対応が必要なログです。
  • WARN:処理は継続しているものの、注意が必要な兆候。頻発する場合には要調査です。
  • INFO:通常の処理状況。後からの追跡や集計に役立つ情報です。
  • DEBUG:開発・テスト時に限定して利用する詳細情報。本番環境では出力を避けるのが一般的です。

曖昧な使い分けは、必要なログが埋もれたり対応が遅れたりする原因になります。一貫性と運用効率の維持には、明確なレベル定義が不可欠です。

実践的な設計時の留意点

現実的な運用を見越した設計時のポイントを以下にまとめました。

  • トランザクションIDの付与:複数サーバーへの分散処理がある環境では、一意のIDをつけてログ同士を関連づけられると効率的です。
  • 構造化ログの活用:検索性や可読性を高めるためにも、JSON形式などの構造化ログが推奨されます。
  • ログの読み手を意識した設計:「誰が」「いつ」「どう見たいか」を想定し、必要な情報に重点を置いて出力することが重要です。
  • 本番環境での過剰出力を避ける:DEBUGレベルのログは本番では抑制し、INFOレベルで必要十分な情報取得を心がけましょう。
  • 目的に応じた出力粒度の設定:情報量が多すぎると調査効率が下がる可能性があるため、見合った粒度設計が求められます。

まとめ

  • 5W1H(いつ・誰が・どこで・何を・なぜ・どのように)をログに取り入れることで、調査や分析の効率が格段に向上します。
  • ログレベルを適切に使い分けることで、運用の負担を軽減しつつ効果的な監視・分析が可能です。
  • 構造化ログ、トランザクションID、読み手視点のフォーマット設計などを意識すれば、実務でのログ活用が確実かつ効率的になります。

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6. 実践ガイド:国内で選びやすい“ログ管理/可視化”

まず「収集するログの範囲」でカテゴリ分けすると、要件と候補の対応が見えます。ここでは要点と向いている使い方を短く整理します

6.1 PC・ユーザー操作の可視化(労務・内部統制・テレワーク把握)

  • Eye“247” Work Smart Cloud
    印刷・USB・アプリ利用などPC操作を記録し、持ち出し抑止や業務可視化に活用。クラウド/サーバー版を用意。
  • Watchy
    クラウド型のPC操作ログ管理。内部不正の検知や業務の見える化に向く。
  • System Support best1(SS1)
    IT資産管理+PC操作/印刷/メール等ログの収集を選択導入できる構成。運用しやすさと費用対効果が特長。
  • Ekran(エクラン)
    画面キャプチャ+メタデータでユーザー操作を証跡化し、再生・検索・アラートまで一気通貫。内部不正の抑止/調査に強み。
  • MITERAS 仕事可視化
    PCログ×勤怠の乖離検知で働き方の実態を可視化し、労務リスクを低減。
  • セキュログ
    クラウド型PCログ管理。ファイル/Web/印刷/デバイス等を安全に保管・活用。
  • MylogStar
    高精度なPC操作ログ管理。最新OS対応のアップデートを継続提供。
  • MaLionCloud
    情報漏洩対策+資産管理+労務までカバーするクライアント運用管理クラウド。
  • ラクロー
    PC/入退室/メール等の客観ログで“打刻レス”勤怠を実現する労務SaaS。

6.2 統合ログ管理・SIEM(サーバー/NW/クラウド横断の相関・検知)

  • Logstorage
    多種ログの収集・安全保管・検索/相関・アラートまで統合する国産基盤。導入5,500社超の実績。
  • ALog(網屋)
    “わかりやすさ”重視の国産SIEM。自動収集とAI分析で不正検知を支援。
  • Trellix SIEM(Enterprise Security Manager)
    460製品以上からのデータ統合、長期保存への高速アクセス、相関・ダッシュボードを提供。
  • Log Option(IBC)
    Syslog/Windows/VMware/クラウド等を横断分析し、リアルタイム検知・通知。性能監視製品と連携可能。
  • X-MON
    監視基盤としてsyslog/Windowsイベント/テキストログ監視に対応(SNMP/TRAP等と併用)。

6.3 監査・クラウド監視(DB/個人情報アクセス、AWS横断)

  • AUDIT MASTER(アクアシステムズ)
    DB監査特化。各DBの監査ログを一元収集し、監査レポートや長期保管を支援。
  • BlackBox Suite
    個人情報/機密データへのアクセス監査を自動検知・アラートするクラウド。
  • スレスト(srest)
    AWS横断のイベントログ/コスト可視化を1つのダッシュボードに集約し、異常の早期検知とFinOpsを支援。

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ログ管理システム比較17選|機能・価格を徹底解説【監修者解説付き|2025年最新版】

6.4 早見表(主な適合領域)

製品群 主領域 ねらいの例
Eye“247”、Watchy、SS1、Ekran、MITERAS、セキュログ、MylogStar、MaLionCloud、ラクロー PC操作・労務/内部統制 働き方の実態把握、内部不正抑止、印刷/USB管理
Logstorage、ALog、Trellix SIEM、Log Option、X-MON 統合ログ/SIEM 横断相関、検知・アラート、長期保管・高速検索
AUDIT MASTER、BlackBox、スレスト 監査/クラウド監視 DB/個人情報アクセス監査、AWS横断ログ/コスト監視

「ログ管理」の製品比較表

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備考
MylogStar Cloud Standard
MylogStar Cloud 1,600円/月額
備考
MylogStar Cloud Plus
MylogStar FileServer 198,000円
備考
MylogStar 4 FileServer ライセンス (初年度保守込み)
MylogStar FileServer 39,600円
備考
MylogStar 4 FileServer 年間保守
MylogStar Desktop 24,000円
備考
MylogStar 4 Desktop ライセンス (初年度保守込み)
MylogStar Desktop 98,000円
備考
MylogStar 4 Desktop + Standalone Manager(初年度保守込み)
MylogStar Desktop 4,800円
備考
MylogStar 4 Desktop 年間保守
MylogStar Desktop 19,600円
備考
MylogStar 4 Desktop + Standalone Manager 年度保守
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /

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7.【まとめ】目的別ログ一覧 → 小さく試す → 段階拡張

  • 今すぐ(90分)
    ①自社の目的×ログ種類マトリクスを作成(内部統制/労務/監査/横断監視/クラウド監視 × 操作/認証/アクセス/印刷…)
    ②優先1目的につき候補1~2製品を決め、取得範囲・検索/相関・運用負荷・費用を箇条書き化
    評価/デモを申し込み、実ログで検索性・アラート品質を検証(PC系:Eye“247”/MITERAS/SS1/セキュログ、統合系:Logstorage/ALog/Trellix、監査/クラウド:AUDIT MASTER/BlackBox/スレスト)。
  • 3か月の伸ばし方
    5W1H+ログレベルの設計を運用ルールに明文化
    ダッシュボード/週次レポートで“見える化” → しきい値/相関ルールを段階導入
    ③成果(検知件数・調査時間短縮・勤怠乖離是正)を指標化し、範囲拡大(サーバー/NW/クラウド)やAI分析

log-mamagiment-comparison-table

ログ管理の比較表を表示する

よくある質問

ログ種類の最低取得数は?

IPAは認証・アクセス・通信の3系統を優先的に集めるよう勧告しています。

ログ種類の保存期間は何年必要?

JPCERT/CCは高度攻撃対策として1年、J-SOXは監査証跡を5年保存すべきと示しています。

ログ種類の改ざん防止方法は?

Azure Blobの不変ストレージなどWORM機能で書換え不可にできます。

ログ種類のクラウド操作履歴は取得可能?

AWS CloudTrail Lakeを有効化すればAPI操作を最大7年保持できます。

ログ種類とコストを両立する方法は?

Splunk Workload Pricingは処理能力課金でデータ量増でも費用を抑制できます。

ログ種類の操作証跡で削減効果は?

ミツカンはMylogStar導入によりライセンス費を約6,000万円削減しました。

ログ種類のテレワーク監視に適した製品は?

Eye“247” Work Smart Cloudは1台月額800円でPC操作ログを取得し、労務管理も可能です。

ログ種類の分析にSIEMは必須?

日新火災はLogstorage X/SIEMで専任エンジニアなしの相関分析を実現しています。

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