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職印とは?作り方から電子印鑑おすすめ3選比較までを専門家が徹底解説

「電子印鑑ソフト」の製品比較表

※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています

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電子印鑑で承認を効率化
Shachihata Cloud ワークフロー Lite 月額1,200円
備考
税抜、10ユーザー毎
Shachihata Cloud ワークフロー Standard 月額3,200円
備考
税抜、10ユーザー毎
Shachihata Cloud ワークフロー Advance 月額4,000円
備考
税抜、10ユーザー毎
Shachihata Cloud グループウェア 月額1,500円
備考
(税抜、10ユーザー毎)
グループウェアをワークフロー基本プランと同時に購入した場合は、月額1,000円(税抜、10ユーザー毎)で購入可能。
1年
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用・利用料 0円
備考
無料のWindowsソフトです。
制限なし
パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用・利用料 0円
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クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用・利用料 0円
備考
無料アプリです。
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パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
ダウンロード版 7,678円
制限なし
パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
電子『ネーム印』とスタンプ基本セット 2,500円(税込)
備考
●電子『ネーム印』とスタンプ基本セット
認印 1,500円~2,000円(税込)
備考
姓のみ 1,500円
姓+名(1文字)1,800円
姓名 2,000円
角印 7,000円(税込)
備考
追加登録(2名以上 ×人数分)
1,500円
会社認印(役職印) 10,500円(税込)
備考
追加登録(2名以上 ×人数分)
2,000円
制限なし
パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
通常版 10,780円(税込)
乗換版 6,380円(税込)
制限なし
パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
とろろこんぶ電子印鑑企業ライセンス 86,000円
備考
承認はんこVer 4. 8. 7(最新バージョン) および日付印ぺったんVer 5. 7. 2(最新バージョン) がお使いいただけます。
それぞれ100ユーザーライセンス込み
承認はんこ企業ライセンス 68,000円
備考
承認はんこ100ユーザライセンス
日付印ぺったん企業ライセンス 62,000円
備考
日付印ぺったん100ユーザライセンス
承認はんこパーソナルライセンス 1,200円 ~ 3,000円
備考
・承認はんこ 1ユーザライセンス
・1ライセンスにつき1つの印影ファイルをお送りします。
日付印ぺったんパーソナルライセンス 1,600円~3,000円
備考
・日付印ぺったん 1ユーザライセンス
・1ライセンスにつき1つの登録キーをお送りします。
制限なし
パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
メーカー希望小売価格 14,000円(税込)
制限なし
パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
お試しフリープラン 0円
⽉額料⾦ 8,800円
送信料⾦ 100 円/1送信
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /

価格や製品機能など、見やすい一覧表から、気になる製品をまとめてチェック!

目次

士業として独立開業する際や、専門家として業務を行う上で「職印」という言葉を耳にしたことはありませんか?職印は、弁護士や税理士といった有資格者が、その資格と責任を証明するために用いる重要な印鑑です。「実印や社印とは何が違うの?」「作成は義務なの?」「失敗しない作り方は?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。

この記事では、職印の基本的な意味から、その必要性、作成手順の5ステップ、さらには業務効率を飛躍させる電子印鑑への移行まで、網羅的に解説します。専門家としての信頼性を高め、スムーズな業務を実現するための第一歩として、ぜひご一読ください。

1. 職印とは?その定義と2つの意味を解説

職印は、特定の資格や職務を持つ人が業務で使用する印鑑のことです。この言葉は一般的に「士業が用いる印鑑」と「企業内の役職者が用いる印鑑」という2つの意味合いで使われますが、それぞれの目的や役割は大きく異なります。本記事では、特に弁護士や税理士などの有資格者が使用する専門的な職印に焦点を当て、その役割から作成方法、デジタル化の動向までを詳しく解説します。

1-1. 士業・有資格者が用いる「資格印・先生印」

士業や有資格者が用いる職印とは、弁護士、司法書士、行政書士、税理士といった国家資格を持つ専門家が、業務上作成する書類に押印する印鑑を指します。一般的に印面には「弁護士」や「税理士」といった資格名と氏名が彫刻されており、その書類が資格者本人によって作成・確認されたことを証明する重要な役割を担います。

この種の印鑑は、その性質から「資格印(しかくいん)」や、敬意を込めて「先生印(せんせいじるし)」とも呼ばれ、これらはほぼ同義の言葉として使われています。

次の表は、士業が用いる職印の基本的な特徴をまとめたものです。

項目 内容
主な使用者 弁護士、公認会計士、税理士、司法書士、行政書士、社会保険労務士など
主な彫刻内容 資格名 + 氏名 (例:「税理士 山田太郎之印」)
主な用途 専門家として作成した書類(契約書、申請書、意見書など)への押印
目的 書類の作成者・責任者を明確にし、内容の権威性と信頼性を担保する
別名 資格印、士業印(しぎょういん)、先生印

このように、士業の職印は単なる印鑑ではなく、その専門家が持つ資格と責任を象徴する証しであると言えます。

1-2. 企業で使われる「役職印」

一方で、職印という言葉は企業内で使われる印鑑を指す場合もあります。これは「部長之印」や「課長之印」のように、特定の役職名を彫刻した印鑑のことです。

この役職印は、稟議書や見積書といった社内文書に対して、その役職者が内容を確認し、決裁・承認したことを示すために使用されます。あくまで組織内での業務フローにおける役割を果たすものであり、個人の資格を証明する士業の職印とはその目的や用途が明確に異なります。

以下の表で、2種類の「職印」の違いを比較してみましょう。

比較項目 士業の職印(資格印) 企業の役職印
目的 有資格者による書類作成の証明、信頼性の担保 組織内での承認・決裁プロセスの明確化
使用者 国家資格を持つ個人(弁護士、税理士など) 企業の役職者(部長、課長など)
根拠 個人の国家資格 組織内の役職・権限
効力の範囲 対外的な書類で効力を持つ 主に組織内部の書類で効力を持つ

この表から分かるように、同じ「職印」という名称でも、その背景にある権威の源泉(資格か、社内役職か)が異なれば、使われる場面や意味合いも全く違ってきます。ビジネスにおいて印鑑を取り扱う際は、この違いを正しく理解しておくことが重要です。

2. 職印と他の印鑑との違いを整理

職印は実印や銀行印、あるいは法人が使用する社印とは、その役割や登録先が明確に異なります。これらの違いを正しく理解することは、適切な印鑑を正しい場面で使い分けるために不可欠であり、意図せずトラブルに発展するのを防ぐことにも繋がります。

2-1.【個人用】実印・銀行印・認印との違い

まず、個人が使用する一般的な印鑑と職印はどのように違うのでしょうか。個人の印鑑証明と結びつく「実印」や、金融機関に届け出る「銀行印」とは異なり、職印は所属する士業団体などに届け出る場合があります(義務の有無は資格によります)。法的な効力や登録先が異なるため、これらを兼用することは一般的ではありません。

次の表では、個人の主な印鑑と職印の違いを比較しています。

印鑑の種類 主な用途 登録先 法的根拠・効力
職印 資格者として作成した書類の証明 所属の士業団体など 各士業法や団体の会則に基づく
実印 不動産取引、自動車登録、遺産相続など 市区町村の役所 印鑑登録証明書と結びつき、法的に最も強い証明力を持つ
銀行印 預金の引き出し、口座開設など 取引のある金融機関 金融機関との取引における本人確認
認印 荷物の受け取り、社内書類の確認など 不要 日常的な承認・確認行為

この表が示す通り、どの機関に登録し、何を証明するのかという点で、職印と個人の印鑑は根本的に異なります。例えば、弁護士が作成した訴訟関連の書類に、市区町村に登録した個人の実印を押すことはありません。それぞれの用途に合わせて正しく使い分ける必要があります。

2-2.【法人用】会社実印・角印(社印)との違い

次に、法人が使用する印鑑との違いを見ていきましょう。法務局に登録する「会社実印(代表者印)」や、請求書・領収書に押す「角印(社印)」は、あくまで法人という組織の意思を示すための印鑑です。

一方で、職印は有資格者という個人の専門性と責任を証明するためのものです。たとえ弁護士法人の代表であったとしても、法人として契約を結ぶ際には会社実印を、弁護士個人として法律文書を作成する際には職印を、というように使い分けるのが通常です。

以下の表で、法人用印鑑と職印の比較をさらに詳しく見てみましょう。

印鑑の種類 代表する主体 主な用途 形状の傾向
職印 資格を持つ個人 専門業務に関する書類(申請書、意見書など) 丸印・角印
会社実印(代表者印) 法人そのもの 会社の設立登記、株主総会議事録、重要な契約書 丸印(18mm前後)
角印(社印) 法人そのもの 請求書、領収書、見積書など日常的な取引書類 角印(21mm前後)

このように、職印が「誰が(どの資格を持つ個人が)」を証明するのに対し、法人の印鑑は「誰が(どの会社が)」を証明するものであり、証明する主体が全く異なります。この違いを理解することが、ビジネス文書における押印の基本となります。

3. 職印の役割と必要性|なぜ作成するのか?

職印は単なるハンコではなく、専門家としての業務の信頼性を担保し、円滑に進めるための重要なビジネスツールです。法律や所属団体の規則で作成が義務付けられている場合はもちろんですが、そうでない場合でも、職印を持つことには大きなメリットがあります。では、具体的にどのような役割を担っているのでしょうか。

3-1. 書類の権威性と信頼性を証明する

職印が持つ最も重要な役割は、その書類が有資格者によって責任を持って作成・確認されたものであることを証明する点にあります。職印が押された書類は、単なる紙から「専門家の公式な見解や成果物」へとその価値が大きく変わります。

例えば、弁護士が作成した意見書や、税理士が作成した税務申告書にそれぞれの職印が押されていることで、クライアントや裁判所、税務署といった提出先の機関は、その内容を信頼して手続きを進めることができます。これは、専門家としての「お墨付き」を与える行為に他なりません。

次の表は、職印の有無が書類の評価に与える影響をまとめたものです。

評価項目 職印がない場合 職印がある場合
作成者の証明 作成者が誰であるか不明確 有資格者本人による作成・確認が明確
信頼性 内容の正当性を判断しにくい 高い信頼性を持つ公式な書類として認識される
専門性の担保 専門的な見解としての裏付けが弱い 専門家の知見に基づいていることが保証される
受理機関の印象 非公式なメモや下書きと見なされる可能性がある 正式な手続きに則った書類としてスムーズに受理されやすい

このように、職印は書類の信頼性を飛躍的に高め、業務を円滑に進めるための「パスポート」のような役割を果たします。

3-2. 職印登録が義務付けられているケース

士業の中には、所属する団体への職印の届出・登録が会則によって義務付けられている場合があります。これは、その資格の社会的信用を維持し、なりすましなどの不正行為を防ぐための重要な制度です。

具体的には、以下のような士業では職印の登録が必須とされています。

  • 弁護士:
    日本弁護士連合会」の会則により、弁護士は使用する職印を所属する弁護士会に届け出ることが義務付けられています。
  • 司法書士:
    司法書士も同様に、所属する司法書士会に職印を届け出る必要があります。
  • 行政書士:
    行政書士も、業務で使用する職印を所属の行政書士会に登録することが定められています。

これらの資格で独立開業や登録を検討している方は、まず所属団体の規定を確認し、定められた様式やサイズに従って職印を作成・登録する必要があります。規定に沿わない印鑑は登録できないため、作成前に必ず確認するようにしてください。

3-3. 登録義務がなくても職印を作成するメリット

一方で、すべての士業で職印の登録が義務付けられているわけではありません。例えば、税理士には、税理士会への職印の登録義務は法律上定められていません。

では、義務がないのであれば作成する必要はないのでしょうか。答えは「いいえ」です。実際には、多くの税理士が慣習的に職印を作成・使用しています。政府は近年、行政手続きにおける押印の見直し、いわゆる「脱ハンコ」を推進していますが、ビジネスの現場では依然として押印文化が根強く残っています。

登録義務がない場合でも職印を作成するメリットと、作成しない場合のデメリットを以下の表に整理しました。

項目 メリット(職印を作成する) デメリット(職印を作成しない)
クライアントからの信頼感 専門家としての権威性を示し、安心感を与えられる 重要な契約書などで押印を求められた際に対応できない
業務上の慣習への対応 収入印紙の消印や、金融機関での手続きがスムーズに進む 押印が必要な旧来のフォーマットに対応しにくい場合がある
専門性の証明 書類が自身の監督下で作成されたことを明確にできる 個人の認印で代用すると、公私の区別が曖昧になる
コスト・管理 作成費用と管理の手間がかかる コストや管理の手間は発生しない

結論として、登録義務がない場合でも、クライアントに対する信頼性の向上や、日本特有の商慣習へスムーズに対応するために、職印を作成しておくことには十分なメリットがあると言えるでしょう。

「電子印鑑ソフト」の製品比較表

※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています

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    • スキャナ印
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電子印鑑で承認を効率化
Shachihata Cloud ワークフロー Lite 月額1,200円
備考
税抜、10ユーザー毎
Shachihata Cloud ワークフロー Standard 月額3,200円
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税抜、10ユーザー毎
Shachihata Cloud ワークフロー Advance 月額4,000円
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Shachihata Cloud グループウェア 月額1,500円
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グループウェアをワークフロー基本プランと同時に購入した場合は、月額1,000円(税抜、10ユーザー毎)で購入可能。
1年
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用・利用料 0円
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パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用・利用料 0円
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無料アプリです。
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クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用・利用料 0円
備考
無料アプリです。
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パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
ダウンロード版 7,678円
制限なし
パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
電子『ネーム印』とスタンプ基本セット 2,500円(税込)
備考
●電子『ネーム印』とスタンプ基本セット
認印 1,500円~2,000円(税込)
備考
姓のみ 1,500円
姓+名(1文字)1,800円
姓名 2,000円
角印 7,000円(税込)
備考
追加登録(2名以上 ×人数分)
1,500円
会社認印(役職印) 10,500円(税込)
備考
追加登録(2名以上 ×人数分)
2,000円
制限なし
パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
通常版 10,780円(税込)
乗換版 6,380円(税込)
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パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
とろろこんぶ電子印鑑企業ライセンス 86,000円
備考
承認はんこVer 4. 8. 7(最新バージョン) および日付印ぺったんVer 5. 7. 2(最新バージョン) がお使いいただけます。
それぞれ100ユーザーライセンス込み
承認はんこ企業ライセンス 68,000円
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承認はんこ100ユーザライセンス
日付印ぺったん企業ライセンス 62,000円
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日付印ぺったん100ユーザライセンス
承認はんこパーソナルライセンス 1,200円 ~ 3,000円
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日付印ぺったんパーソナルライセンス 1,600円~3,000円
備考
・日付印ぺったん 1ユーザライセンス
・1ライセンスにつき1つの登録キーをお送りします。
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パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
メーカー希望小売価格 14,000円(税込)
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パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
お試しフリープラン 0円
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クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /

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4. 失敗しない職印の作り方|作成手順の5ステップ

職印の作成は、後から作り直しがきかないため、順序立てて慎重に進めることが重要です。規定の確認から注文、そして利用開始まで、以下の5つのステップに沿って進めることで、失敗のリスクを大幅に減らすことができます。

4-1. STEP1:所属団体の規定を確認する

職印作成において、最も重要かつ最初に行うべきステップが、ご自身が所属する士業団体の規定を確認することです。団体によっては、印鑑の形状(丸印・角印)、サイズ、彫刻内容(文字の配置など)に関する細かなルールが定められています。この確認を怠ると、せっかく作成した印鑑が登録できず、作り直しになる可能性があります。

作成に着手する前に、必ず所属団体のホームページや事務局に問い合わせて、以下の点を確認しましょう。

確認項目 主な確認内容 確認方法
サイズ規定 「直径〇mm以上、〇mm以内」といった寸法の指定 団体の会則、ウェブサイトのQ&A
形状規定 丸印・角印の指定、または両方の登録が可能か 団体の会則、登録手続きの案内
彫刻内容 資格名や氏名の表記方法、文字の配置(縦書き・横書き)など 登録申請書の見本、手引き
登録手続き 届出に必要な書類、提出方法、登録完了までの期間 事務局への問い合わせ、ウェブサイト

このステップを確実に行うことが、スムーズな職印作成の最大のポイントです。

4-2. STEP2:形状(丸印・角印)と用途を選ぶ

所属団体の規定を確認したら、次に印鑑の形状を決めます。職印には主に「丸印」と「角印」の2種類があり、それぞれ用途に応じて使い分けられるのが一般的です。

  • 丸印(まるいん):
    団体への登録印として使用されることが多い形状です。契約書や申請書など、特に重要な書類への押印に適しており、個人の実印に近い役割を担います。
  • 角印(かくいん):
    請求書や領収書、見積書といった、日常業務で発行する確認書類への押印に用いられます。法人の社印(角印)と同じような使い方をします。

団体の規定で形状が定められている場合はそれに従いますが、もし選択の自由がある場合は、登録用の丸印と日常業務用の角印をセットで作成する専門家も少なくありません。

4-3. STEP3:書体・サイズ・素材を決める

形状が決まったら、印鑑の仕様を具体的に決めていきます。書体、サイズ、素材は、印鑑の印象や耐久性、セキュリティに直結する重要な要素です。

  • 書体:
    職印では、可読性よりも偽造されにくさを重視した書体が選ばれる傾向にあります。特に、文字が複雑で複製が困難な篆書体(てんしょたい)や、独特の風格がある古印体(こいんたい)が人気です。
  • サイズ:
    STEP1で確認した規定の範囲内で選びます。一般的なサイズとしては、丸印は直径18.0mmや21.0mm、角印は一辺の長さが21.0mmや24.0mmのものが多く選ばれています。
  • 素材:
    素材によって価格や耐久性が大きく異なります。以下の表を参考に、ご自身の予算や使用頻度に合ったものを選びましょう。
素材 特徴 メリット デメリット 価格帯の目安
チタン 金属製で高い硬度と耐久性を誇る 欠けや摩耗に非常に強く、半永久的に使用可能 やや重量があり、価格が高め ¥15,000~¥50,000
黒水牛 水牛の角を加工した印材の定番 適度な硬さと粘りを持ち、美しい光沢がある 乾燥に弱く、定期的な手入れが必要 ¥8,000~¥30,000
柘(つげ) 植物性の木材で、古くから使われている 比較的安価で、手になじみやすい温かみがある 耐久性はチタンや黒水牛に劣り、朱肉が染み込みやすい ¥5,000~¥15,000

長期的な使用を考えるなら、耐久性に優れたチタンや黒水牛がおすすめです。

4-4. STEP4:専門店で注文・作成する

仕様が固まったら、いよいよ専門店に注文します。職印は偽造防止や印影の美しさといった品質が求められるため、信頼できる印鑑専門店で作成するのが一般的です。

最近では、オンラインで手軽に注文できる専門店も増えています。書体やレイアウトのプレビュー機能を使えば、完成イメージを確認しながら安心して依頼できます。実績の豊富な専門店として、以下のようなサービスが挙げられます。

  • ハンコヤドットコム」:
    業界最大手の一つで、豊富な品揃えとサイズ展開が魅力です。短納期に対応しているため、急いでいる場合にも相談できます。
  • 印鑑の匠ドットコム」:
    高品質な手仕上げの印鑑を提供しており、長期保証も充実しています。一生ものの印鑑をじっくり選びたい方におすすめです。

4-5. STEP5:職印の届出と利用開始

印鑑が手元に届いたら、最後のステップです。STEP1で確認した手続きに従い、所属の士業団体へ職印の届出を行います。

通常は、所定の印鑑届出書に必要事項を記入し、作成した新しい職印を押印して提出します。登録手続きが完了し、正式に受理された時点から、その職印を業務で使用できるようになります。この届出を忘れると、重要な書類で効力を発揮できないため、必ず忘れずに行いましょう。

5. デジタル化時代の職印|電子印鑑への移行

デジタルトランスフォーメーション(DX)とペーパーレス化が加速する現代において、伝統的な職印もまた、電子化への対応が求められ始めています。物理的な印鑑を電子印鑑に置き換えることで、士業や専門家の業務効率を大幅に向上させることが可能です。

5-1. 職印を電子化するメリットとは?

では、具体的に職印を電子化すると、どのようなメリットが生まれるのでしょうか。それは単に「紙がなくなる」というだけでなく、業務プロセス全体にわたるコスト削減とスピードアップに繋がります。

主なメリットは以下の通りです。

  • コストの大幅な削減:
    紙代、印刷代、インク代、郵送費、印紙代(契約内容による)、書類の保管スペースといった物理的なコストが不要になります。
  • 業務効率の飛躍的な向上:
    書類の印刷、製本、押印、封入、郵送といった一連の手作業がなくなります。クラウド上で承認ワークフローを構築すれば、関係者がどこにいても即座に押印・承認が可能です。
  • 契約締結までのリードタイム短縮:
    従来は数日から1週間かかっていた契約プロセスが、最短数分で完了します。これにより、ビジネスチャンスを逃すことなく、迅速な意思決定が可能になります。
  • コンプライアンスとセキュリティの強化:
    「いつ」「誰が」「どの書類に」押印したかの記録が自動的に残り、監査対応が容易になります。また、物理的な印鑑の盗難や紛失、不正利用のリスクもありません。

次の表は、物理的な職印と電子印鑑の業務プロセスを比較したものです。

業務プロセス 物理的な職印(従来) 電子印鑑(デジタル化後)
書類の準備・作成 PCで作成後、印刷・製本 クラウド上で作成またはアップロード
押印・承認 対面または郵送での押印 クラウド上でクリックするだけで完了
相手方への送付 郵送または手渡し メールや共有リンクで瞬時に送付
保管・管理 ファイリングし、物理的な保管スペースが必要 クラウド上で自動保管、検索も容易
締結までの時間 数日~1週間以上 最短数分~1日

この比較から、電子化がいかに業務のボトルネックを解消し、生産性を向上させるかがお分かりいただけるでしょう。

5-2. 電子署名法に対応した電子契約サービス

ここで非常に重要な注意点があります。それは、単に印鑑の画像を書類に貼り付けただけでは、法的に有効な「電子印鑑」とは認められないということです。

法的な効力を持つ電子印鑑(電子署名)には、「電子署名法(電子署名及び認証業務に関する法律)」で定められた要件を満たす必要があります。具体的には、以下の2点が証明されなければなりません。

  1. 本人性(誰が):
    その電子署名が、間違いなく本人によって行われたこと。
  2. 非改ざん性(何を):
    電子署名が行われた後に、書類が改ざんされていないこと。

これを技術的に実現するのが、「電子署名」と「タイムスタンプ」です。信頼できる電子契約サービスは、これらの技術を用いて、紙の書類への押印と同等以上の法的証拠力を担保しています。サービスを選ぶ際には、この電子署名法に準拠していることが絶対条件となります。

5-3. おすすめの電子契約・電子印鑑サービス

現在、国内では多数の電子契約サービスが提供されていますが、それぞれに特徴があります。ここでは、導入実績が豊富で信頼性の高い代表的な3つのサービスをご紹介します。

GMOサイン

GMOサイン」: GMOグローバルサイン・ホールディングスが提供するサービスです。導入企業数No.1(※)の実績を持ち、メール認証で手軽に利用できる「契約印タイプ(立会人型)」と、マイナンバーカードなどを利用して厳格な本人確認を行う「実印タイプ(当事者型)」の両方に対応しているのが大きな特徴です。
(※「電子印鑑GMOサイン」に関する調査(2023年6月)株式会社東京商工リサーチ)

クラウドサイン

クラウドサイン」: 弁護士ドットコム株式会社が提供しており、日本の法律に精通したサービス設計が強みです。日本の弁護士が監修している安心感から、多くの士業事務所や企業で導入されています。

ドキュサイン(DocuSign)

ドキュサイン(DocuSign)」: 世界180カ国以上で利用されている、電子署名サービスのグローバルリーダーです。海外企業との契約が多い場合や、多言語対応が必要な場合に特に強みを発揮します。

次の表は、これら3つのサービスを比較したものです。ご自身の業務内容や取引先、予算に合わせて最適なサービスを選びましょう。

サービス名 提供会社 主な特徴 強み・適した用途 料金プラン(目安)
GMOサイン GMOグローバルサイン・HD 契約印・実印の両タイプに対応、豊富な機能 幅広い業種・規模に対応、コストパフォーマンスが高い お試しフリープランあり、有料プラン月額¥9,680~
クラウドサイン 弁護士ドットコム 日本の法律に準拠した高い信頼性、シンプルな操作性 国内取引が中心、法務・士業での利用に強み 無料プランあり、有料プラン月額¥11,000~
ドキュサイン DocuSign, Inc. 世界No.1のシェア、40以上の言語に対応 海外企業との契約、グローバルな事業展開 ¥1,600/ユーザー/月~

これらのサービスを活用することで、従来の職印が担ってきた「信頼性の担保」という役割をデジタル環境で実現しつつ、業務全体の生産性を大きく向上させることが可能になります。

6. 職印作成・運用で注意すべきポイント

職印を一度作成すると、長期間にわたって使用することになります。そのため、作成時の選択や日々の運用において、いくつか注意すべきポイントがあります。特に、作成費用や、近年見られる安価な作成ツールの利用については、そのメリットとリスクを正しく理解した上で慎重に判断することが求められます。

6-1. 職印作成の価格相場

職印の作成費用は、一概にいくらとは言えませんが、一般的には1本あたり10,000円~30,000円程度が相場とされています。この価格は、主に以下の要素によって変動します。

  • 素材:
    耐久性の高いチタンは高価に、安価で加工しやすい柘(つげ)は手頃になるなど、素材によって価格は大きく異なります。
  • サイズ:
    印面のサイズが大きくなるほど、使用する材料が増えるため価格は上がります。
  • 作成方法:
    職人が一本一本手作業で彫る「手彫り」は高価になりますが、偽造されにくい一点ものに仕上がります。一方で、機械で彫る「機械彫り」は比較的安価で、品質も安定しています。

以下の価格表は、素材と一般的なサイズを基にした費用の目安です。

素材 丸印(18.0mm)の価格目安 角印(21.0mm)の価格目安 特徴
柘(つげ) ¥5,000~¥15,000 ¥7,000~¥18,000 比較的安価で、温かみのある質感が特徴
黒水牛 ¥8,000~¥30,000 ¥10,000~¥35,000 適度な硬度と美しい光沢を持ち、定番の人気素材
チタン ¥15,000~¥50,000 ¥20,000~¥60,000 耐久性・耐食性に優れ、半永久的に使用可能

職印はご自身の資格と信頼を象徴する重要なツールです。単に価格だけで選ぶのではなく、長期的な視点に立ち、耐久性やセキュリティ面も考慮して、納得のいく一本を作成することをおすすめします。

6-2. フリーソフトや安価なツールの危険性

デジタル化の流れの中で、「職印くん」のような、PC上で簡単に印鑑の画像(印影データ)を作成できるフリーソフトや安価なツールが登場しています。これらは手軽で便利な一方、ビジネスにおける正式な用途での使用には重大な危険性が伴います。

これらのツールで作成されるのは、あくまで印鑑の「画像データ」です。前章で解説した「電子署名」とは全くの別物であり、法的な効力は一切ありません。安易に使用すると、以下のようなリスクに晒されることになります。

  • 容易な偽造・複製:
    印影データは単なる画像ファイルであるため、誰でも簡単にコピーして悪用することが可能です。
  • 改ざんのリスク:
    押印(画像を貼付)した後に、文書ファイルの内容が変更されても、それを検知・証明する手段がありません。
  • 本人性の欠如:
    その画像が本当に本人によって使用されたのかを証明する仕組みがなく、なりすましに利用される恐れがあります。

次の表は、正規の電子契約サービスとフリーソフトの違いをまとめたものです。

比較項目 専門の電子契約サービス フリーソフト(印影データ)
法的効力(電子署名法) 有効 無効
本人性の証明 可能(電子証明書や認証プロセスによる) 不可能
非改ざん性の証明 可能(タイムスタンプによる) 不可能
セキュリティ 高度な暗号化技術で保護 極めて低い(画像ファイルのコピーが可能)
推奨される用途 契約書、申請書など対外的な重要書類 社内回覧での確認印など非公式な用途のみ

結論として、フリーソフトで作成した印影データは、正式な契約書や申請書といった対外的な書類、あるいは法的な効力が求められる書類への使用は絶対に避けるべきです。用途を厳密に区別し、セキュリティリスクを正しく理解した上で利用を判断してください。

7.【まとめ】まずは所属団体の印鑑規定を確認しよう

本記事では、職印の基本的な定義から、他の印鑑との違い、具体的な作成ステップ、そしてデジタル化時代における電子印鑑への移行までを網羅的に解説しました。職印は、士業や有資格者にとって自らの資格と信頼を証明する、単なるハンコ以上の重要なツールです。

物理的な印鑑の持つ伝統的な信頼性と、電子印鑑がもたらす圧倒的な業務効率。現代の専門家には、この双方を正しく理解し、自身の業務に合わせて適切に使い分ける視点が求められています。

これから職印を作成される方も、デジタル化を検討されている方も、その第一歩は共通しています。それは、ご自身が所属する団体の規定を正確に把握することです。ここがすべての土台となります。

最後に、本記事で解説した職印作成から運用までの重要ポイントをチェックリストとしてまとめました。ぜひご活用ください。

フェーズ 最重要アクション 関連セクション
作成準備 所属団体の規定(サイズ・形状・文字)を必ず確認する 3. 職印の役割と必要性、4. 失敗しない職印の作り方
印鑑選定 予算と長期的な利用を考慮し、最適な素材・書体を選ぶ 4. 失敗しない職印の作り方
デジタル化検討 法的効力を持つ信頼性の高い電子契約サービスを比較・検討する 5. デジタル化時代の職印
セキュリティ フリーソフトによる印影作成のリスクを理解し、安易な利用を避ける 6. 職印作成・運用で注意すべきポイント

このチェックリストを参考に、間違いのない職印作成を進め、ご自身のビジネスをさらに加速させていきましょう。

「電子印鑑ソフト」の製品比較表

※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています

  • 製品名
  • 注目ポイント
  • 料金プラン
  • プラン名金額
  • 無料トライアル
  • 最低利用期間
  • 基本的な機能
    • 白抜き
    • 本人性の担保
    • セキュリティー機能
    • 即時作成
    • 押印履歴の参照
    • 印鑑データ保存機能
    • 会社印(角印)
    • ユーザー認証
    • データネーム印(日付印)
    • ビジネス印(業務印)
    • 角度変更
    • 実印相当の法的効力
    • 住所印
    • スキャナ印
    • 連番印
    • イラスト印(スタンプ)
    • サイン印
    • 濃度変更
    • Word・Excel連携
  • サービス資料
  • 無料ダウンロード
  • ソフト種別
  • サポート
電子印鑑で承認を効率化
Shachihata Cloud ワークフロー Lite 月額1,200円
備考
税抜、10ユーザー毎
Shachihata Cloud ワークフロー Standard 月額3,200円
備考
税抜、10ユーザー毎
Shachihata Cloud ワークフロー Advance 月額4,000円
備考
税抜、10ユーザー毎
Shachihata Cloud グループウェア 月額1,500円
備考
(税抜、10ユーザー毎)
グループウェアをワークフロー基本プランと同時に購入した場合は、月額1,000円(税抜、10ユーザー毎)で購入可能。
1年
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用・利用料 0円
備考
無料のWindowsソフトです。
制限なし
パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用・利用料 0円
備考
無料アプリです。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用・利用料 0円
備考
無料アプリです。
制限なし
パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
ダウンロード版 7,678円
制限なし
パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
電子『ネーム印』とスタンプ基本セット 2,500円(税込)
備考
●電子『ネーム印』とスタンプ基本セット
認印 1,500円~2,000円(税込)
備考
姓のみ 1,500円
姓+名(1文字)1,800円
姓名 2,000円
角印 7,000円(税込)
備考
追加登録(2名以上 ×人数分)
1,500円
会社認印(役職印) 10,500円(税込)
備考
追加登録(2名以上 ×人数分)
2,000円
制限なし
パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
通常版 10,780円(税込)
乗換版 6,380円(税込)
制限なし
パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
とろろこんぶ電子印鑑企業ライセンス 86,000円
備考
承認はんこVer 4. 8. 7(最新バージョン) および日付印ぺったんVer 5. 7. 2(最新バージョン) がお使いいただけます。
それぞれ100ユーザーライセンス込み
承認はんこ企業ライセンス 68,000円
備考
承認はんこ100ユーザライセンス
日付印ぺったん企業ライセンス 62,000円
備考
日付印ぺったん100ユーザライセンス
承認はんこパーソナルライセンス 1,200円 ~ 3,000円
備考
・承認はんこ 1ユーザライセンス
・1ライセンスにつき1つの印影ファイルをお送りします。
日付印ぺったんパーソナルライセンス 1,600円~3,000円
備考
・日付印ぺったん 1ユーザライセンス
・1ライセンスにつき1つの登録キーをお送りします。
制限なし
パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
メーカー希望小売価格 14,000円(税込)
制限なし
パッケージ型ソフト 
電話 / メール / チャット /
お試しフリープラン 0円
⽉額料⾦ 8,800円
送信料⾦ 100 円/1送信
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /

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よくある質問

職印と実印は同じものですか?兼用できますか?

いいえ、全く異なるものであり、兼用はできません。実印は市区町村に登録し個人の財産に関する契約で使われるのに対し、職印は士業団体などに登録(または慣習として使用)し、専門家としての職務上の書類に用います。登録先も用途も異なるため、必ず別々に作成・使用してください。

職印は必ず作らなければいけませんか?

資格によります。弁護士、司法書士、行政書士などは、所属団体への職印の登録が義務付けられています。一方で、税理士のように登録義務がない士業もあります。ただし、義務がない場合でも、業務上の信頼性や慣習から作成する専門家がほとんどです。

職印の作成にはいくらくらいかかりますか?

素材やサイズ、作成方法(手彫り/機械彫り)によって大きく異なりますが、一般的には1本あたり10,000円~30,000円程度が相場です。耐久性の高いチタンなどは高価になる傾向があります。長期的に使用するものなので、信頼できる専門店で作成することをおすすめします。

職印の書体はどれを選べば良いですか?

職印では、偽造防止の観点から篆書体(てんしょたい)や古印体(こいんたい)といった、可読性が低く複雑な書体が選ばれるのが一般的です。読みやすさよりも、印鑑としてのセキュリティを優先して選ぶと良いでしょう。

職印に丸印と角印があるのはなぜですか?どう使い分けるのですか?

一般的に、丸印は所属団体への登録や重要な契約書など、個人の実印に近い公式な用途で使われます。一方、角印は請求書や領収書といった日常業務の確認書類に使われることが多く、法人の角印(社印)のような役割を担います。両方を作成し、用途に応じて使い分けるのが一般的です。

会社で使う「部長印」も職印ですか?

広義では職印の一種ですが、士業の職印とは全く性質が異なります。部長印などの「役職印」は、あくまで企業内での決裁や承認を示すためのものです。個人の国家資格を証明する士業の職印とは目的も効力の範囲も違うため、区別して考える必要があります。

職印も電子化できますか?

はい、可能です。ただし、単なる印鑑の画像を貼り付けただけでは法的な効力はありません。「電子署名法」に対応した電子契約サービスを利用することで、物理的な職印と同等以上の法的効力を持つ電子署名として利用できます。業務効率化のため、導入する士業事務所が増えています。

職印作成で最も注意すべきことは何ですか?

作成前に、必ず所属する士業団体の規定を確認することです。サイズ、形状、彫刻内容などに関する細かいルールが定められている場合があり、これに沿わない印鑑は登録できません。作り直しにならないよう、この最初のステップを確実に行うことが最も重要です。

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