販売管理システムの導入事例4選｜導入前の課題や導入後の効果を紹介

最終更新日：2023/07/28

執筆者

デジタル化の窓口編集部

株式会社クリエイティブバンク

『デジタル化の窓口』は、この国のデジタル課題「2025年の崖」に備えるため2022年にサービスをスタートしました。1,500以上のIT製品、4,000以上の導入事例を掲載し、特長・選び方を分かりやすく整理して解説することで、自社に最適な製品・サービスを見つけるお手伝いをする紹介サービスです。

本記事では、企業が販売管理システムを導入することで、どのような効果を得られたのかについて紹介します。導入した企業の業種と規模を確認し、導入前の課題から改善の施策、導入後の効果を知ることで販売管理システムを導入する際の参考にしましょう。

導入事例1：サヌキ畜産フーズ株式会社
（導入製品：flam）

他社と比較して導入コストは1/3。自動機能がアップしていくクラウドのメリットを実感。

※出典：ミートピアサヌキ | クラウド販売管理システム flam

業種	企業規模
小売・流通	101名-300名

導入前の課題

ミートピアサヌキは、地元香川で高級黒毛和牛・讃岐牛を中心に提供し、人気のお惣菜も扱っている精肉専門店です。しかしながら、販売管理ソフトが使えるPCが1台しかなく、月末には順番待ちの状態が発生しています。特に請求書の発行日は大変な負担となり、締め処理をして請求書を出すまでPCの順番待ちとなり、業務の効率が著しく低下していました。この問題を解決するため、クラウド型販売管理システムの導入を検討していました。

改善の施策

ミートピアサヌキは、販売管理の効率向上を目指し、複数のクラウド型販売管理システムを検討しましたが、その中でFLAMを選択しました。宇田氏はデモ版を試した際、その操作性と機能性に確信を持ち、FLAMの導入を積極的に検討しました。FLAMはブラウザベースで動作し、特別な操作を必要とせず、直感的で統一されたオペレーションが可能であるため、誰でも容易に利用できると宇田氏は評価しています。また、FLAMの導入コストは他社のシステムと比較して1/3と非常に経済的であり、カスタマイズ費用や導入教育費用も含めてトータルコストが低いことが明らかになっています。

導入後の効果

FLAMの正式採用により、ミートピアサヌキでは業務の効率化が実現しています。複数の端末からアクセスできるため、PCの順番待ちが解消され、業務のストップが防げるようになりました。さらに、FLAMは自動バージョンアップが行われるため、常に最新の状態で利用することができます。これにより、従業員は本来の業務に集中することができるようになりました。

FLAMは柔軟性と拡張性を兼ね備えており、ミートピアサヌキではドットインパクトプリンターによるオリジナル帳票などの個別カスタマイズも実現しています。さらに、通販システムとの連携や本社との情報共有を視野に入れており、更なる効率化が期待されています。

導入した製品：flam

flamの製品情報はこちら→https://digi-mado.jp/products/20342/

flamの事例一覧はこちら→ https://digi-mado.jp/case/?prd_id[]=20342

導入事例2：株式会社セレクション・インターナショナル
（導入製品：TEMPOSTAR（販売管理システム））

利益率UPには運営の効率化が必要不可欠！業務圧縮で多店舗化を加速しEC11店舗を同時運営

※出典：利益率UPには運営の効率化が必要不可欠！業務圧縮で多店舗化を加速しEC11店舗を同時運営 – TEMPOSTAR（テンポスター）複数ECショップの受注・在庫・商品一元管理

業種	企業規模
小売・流通	21名-50名

導入前の課題

2010年に入社した時点では、ネットショップは4店舗のみで8人のスタッフによって運営されていました。しかしその運営はアナログ管理に頼っており、非効率とミスが多発していました。商品コードの統一性がなく、在庫調整は手動で行われ、受注処理は各モールからCSVを出力してExcelに転記している状況でした。特にスポーツアパレルの商品点数が膨大なため、スタッフ全員が出品業務に追いつけず、多くの商品が出品されないまま次のシーズンを迎えるという機会ロスも発生していました。さらに、ピッキング作業も長年のスタッフの感覚に頼っており、スタッフが退職した際には商品の位置が分からず、ミスや誤配送が頻発していました。

改善の施策

このような課題を解決するため、システム導入を検討しました。社内の説得に3ヶ月を費やし、段階的な導入を行いました。まずは「商品管理機能」と「在庫管理機能」を導入し、その後「受注管理機能」にも拡張しました。また、商品コードの統一を行い、全ての商品に新たな採番を施しました。これにより、スタッフのリソースが大幅に削減され、商品登録のミスもゼロになりました。さらに、システム導入によって新店舗出店のハードルが下がり、11店舗まで拡大しました。

導入後の効果

システム導入後、スタッフ全員が在庫管理の効率化に大喜びしました。ネットショップ間で自動連携されることで手動調整が不要となり、社内のリソースが大幅に削減されました。また、商品登録のミスがゼロになったことで販売価格などのヒューマンエラーもなくなりました。

さらに、システム導入により運用の効率化が進み、空いた時間を自社ECサイトの戦略作りに充てることができるようになりました。自社ECサイトの運営に注力することで、お客様とのコミュニケーションを強化し、オムニチャネル戦略が進展しました。その結果、モール売上の約3割をAmazonが占めるまでに成長し、ファンを作るための運営が進めやすくなりました。

導入した製品：TEMPOSTAR（販売管理システム）

TEMPOSTAR（販売管理システム）の製品情報はこちら→ https://digi-mado.jp/products/13708/

TEMPOSTAR（販売管理システム）の事例一覧はこちら→ https://digi-mado.jp/case/?prd_id[]=13708

導入事例3：株式会社クレディセゾン
（導入製品：楽楽販売（販売管理システム））

誰にでも使いやすいので全社でのシステム化に成功、請求業務を月270時間削減できた！

※出典：株式会社クレディセゾン様 | クラウド販売管理システム導入事例【楽楽販売】

業種	企業規模
金融	1,001名以上

導入前の課題

従来、請求書の管理は紙ベースで行われており、押印作業やファイリングに多くの時間と手間がかかっていました。特に承認のための紙への押印が必要であり、リモートワーク時には承認者が不在でフローが滞ることもありました。また、請求書の数が増えると押印作業に負荷がかかり、締め日近くには大量の請求書が溜まってしまう状況でした。

改善の施策

楽楽販売の導入により、請求書の管理フローをシステム上で完結できるようにしました。承認のプロセスもシステム上で設定可能になり、リモートワークでも承認作業を円滑に行えるようにしました。カスタマイズ性の高い楽楽販売を選択し、自社の業務フローに合わせた構築を行いました。これにより、承認者の長期不在時にも柔軟に代理承認者を設定できるようになりました。

導入後の効果

楽楽販売の導入により、請求管理業務の作業時間が大幅に削減され、月に271.9時間の節約を実現しました。紙の請求書控えのファイリング手間がなくなり、時間外作業や締め日間際の負担が軽減されました。承認プロセスのリモート化により、担当者が出社していなくても承認作業がスムーズに進み、業務効率が向上しました。また、楽楽明細との連携により請求書の送付業務もシステム上で完結し、郵送費等のコストを月70万円削減できました。

導入した製品：楽楽販売（販売管理システム）

楽楽販売（販売管理システム）の製品情報はこちら→ https://digi-mado.jp/products/13586/

楽楽販売（販売管理システム）の事例一覧はこちら→ https://digi-mado.jp/case/?prd_id[]=13586

導入事例4：株式会社ミフジ（導入製品：弥生販売23）

弥生のソフトとクラウドの活用で効率的に業務が行えます

※出典：弥生のソフトとクラウドの活用で効率的に業務が行えます｜「弥生会計」「弥生給与・やよいの給与計算」「弥生販売」の導入事例

業種	企業規模
製造	6名-20名

導入前の課題

株式会社ミフジは、現在は従業員10名の中小企業です。かつては規模が大きく、70〜80人の社員を抱えていましたが、その後規模を縮小せざるを得ない状況に直面しています。この規模縮小により、経理専任の担当者を置くことが難しくなり、業務の効率化が求められていました。また、コロナ禍により売上が減少し、伝統的なファイル・バインダーの需要が縮小している中、新しいオリジナルブランドを展開していく必要性も浮上しています。

改善の施策

会計・給与・販売の業務を効率的に行うために、会計ソフトウェアを導入することが決定されました。担当者は経理の経験がなかったため、使いやすく小回りの効くPCソフトウェアを求め、顧問税理士事務所の薦めに従い「弥生会計」「弥生給与」「弥生販売」を選択しました。これにより、給与計算の処理や社会保険の算定基礎届の作成が便利になりました。さらに、販売管理業務では役割分担を行い、経理担当者が直接経費入力を受け持ち、ミフジがインターネットバンキングのデータを取り込んで入出金管理を行うことで、経理作業が効率的に進むようになりました。

導入後の効果

会計・給与・販売の業務を効率化するために導入した「弥生会計」「弥生給与」「弥生販売」は、ミフジにとって非常に使いやすいものとなりました。勤怠管理ソフトの集計データをインポートして給与計算を行い、社会保険の算定基礎届の作成も簡便に行えるようになりました。さらに、「弥生ドライブ」を活用することで、税理士事務所とのやりとりが容易になり、年末調整や決算時のデータ共有がスムーズに行われています。

また、「弥生ドライブ」の復元機能により、データの誤った上書きも修正できるため、業務の信頼性も高まっています。さらに、会社の規模縮小による経理専任担当者の不在をカバーしつつ、会計作業を効率的に遂行することが可能となりました。これらの効果により、ミフジは限られた人員で効率的な業務を実現し、新しいオリジナルブランドの展開にも力を入れることができるようになりました。