製品を導入することになった背景

名古屋工業大学は、2003年から約2万台の機器のMACアドレス認証が可能な大規模VLANネットワークを運用しており、安定したネットワークの管理と運用を続けてきました。しかし、2021年8月に新しいネットワーク環境への移行とそれに伴う機器のリプレイスを計画する中で、これらの機器のトラフィック状況を正確に把握し、ネットワーク障害が発生した際の迅速な対応を可能にするための新しい監視ツールの導入が必要となりました。

導入前に企業が抱えていた課題

名古屋工業大学は、大規模なVLANネットワークを運用している中で、機器のトラフィック状況の可視化が難しく、ネットワーク障害が発生した際の状況把握や復旧が迅速に行えないという課題を抱えていました。特に、新しいネットワーク環境への移行を控えている中で、これらの課題の解決が急募となっていました。

導入前の課題に対する解決策

名古屋工業大学は、複数の監視ツールを検討した結果、OSS製品2種とSystem Answer G3の3製品を最終候補としました。その中で、System Answer G3が以下の点で優れていると判断されました。ネットワーク監視が得意で、情報の「可視化」が容易であること、既存のネットワーク機器のベンダーMIBに対応するテンプレートが存在し、GUIがわかりやすく操作が容易であること、エージェントレスで導入の手間が少ないこと、そしてZABBIXエージェントとの連携で多様な監視範囲もカバーできることが、System Answer G3を選定する決め手となりました。

製品の導入により改善した業務

System Answer G3の導入により、名古屋工業大学は各スイッチのトラフィックデータを収集して可視化することができるようになりました。これにより、障害発生の検知や障害の影響範囲の把握、ボトルネックとなる機器の特定が容易になりました。特に、各研究室のVLANごとのトラフィック量を確認できるようになったことで、研究室ごとのネットワーク使用傾向の分析が可能となり、今後の運用において非常に有益な情報を得ることができるようになりました。