製品を導入することになった背景

福井大学医学部附属病院は、患者データの安全性と安定性の向上を目指して、長い間取り組んできました。2006年から始まったサーバーの仮想化の見直しは、複数のフェーズを経て進行し、IBMの支援を受けてITインフラストラクチャーのデジタル化の道を歩み始めました。この医療施設では、電子カルテの導入や各部門の業務システムの仮想インフラへの統合が進められました。

導入前に企業が抱えていた課題

福井大学医学部附属病院は、物理サーバーやストレージをすべて機械室内に保有していたため、スペースやコスト、運用管理の負担、データのバックアップ、災害時の対策などに多くの課題を抱えていました。さらに、医療従事者は物理サーバーを介してクライアント端末にアクセスする必要があり、デスクトップのプライベートクラウドを使用していました。

導入前の課題に対する解決策

福井大学医学部附属病院は、IBMの提案により、ハイブリッドクラウド環境による情報セキュリティーの向上を目指しました。IBM Cloud® Bare Metal Servers、IBM Cloud Object Storage、IBM Power Systems Virtual Serverなどの製品の組み合わせを使用し、高可用性と充実したセキュリティーを持つシステムを展開しました。これにより、電子カルテ・システムをIBM Cloudに移行することが可能となりました。

製品の導入により改善した業務

IBM Cloudとハイブリッドクラウドの導入により、福井大学医学部附属病院は、以前スタッフが管理していたデータの大部分をパブリッククラウドに移行することに成功しました。この結果、オンプレミスのサーバー数が70%削減され、システム運用スタッフの負担が軽減されました。ユーザーはいつでもどこでも必要な情報にアクセスできるようになり、作業負荷やコストの削減、災害時のバックアップ対応などの課題が解消されました。