製品を導入することになった背景

日本紙パルプ商事株式会社は、紙の専門商社として長い歴史を持ち、業務の効率化と品質向上を目指していました。特に機能材・情報用紙営業本部では、受発注関連業務のデータ管理を手作業で行っていたため、業務プロセスの自動化が求められていました。このような背景から、アライズイノベーションが提供するAIおよびRPAソリューションを導入することで、事務作業の効率化と品質の向上を実現することを目指しました。

導入前に企業が抱えていた課題

同社の機能材・情報用紙営業本部では、受発注業務において、複数のスプレッドシートを駆使した情報管理や、手作業による情報の転記など、効率性と正確性に課題を抱えていました。これらの作業プロセスは、業務効率の向上において大きな障害となっており、重要な情報が複数のファイルに分散して管理されることで、全体のビジネス状況の把握も困難でした。

導入前の課題に対する解決策

課題解決のため、日本紙パルプ商事株式会社はAIを活用したOCR製品「AIRead」、超高速Web業務アプリケーション開発ツール「Wagby」、そしてRPAツール「WinActor」を組み合わせたソリューションを導入しました。この組み合わせにより、注文書などの自動データ化、受発注情報の統合管理システムの構築、データ入力やメール送信作業の自動化が可能となりました。これらのツールを用いて、業務の効率化と品質の向上を図りました。

製品の導入により改善した業務

導入によって、注文書からのデータ入力、データの管理や更新、発注書や発注元への出荷案内などの出力作業の大部分が自動化され、手間が大幅に削減されました。これにより、注文書のデータ化時間が1件あたり2.5分から1分に、PDF書類作成時間が1件あたり2分から1分に短縮されるなど、具体的な作業時間の削減が実現しました。また、データベース上での統合管理により、データの保守や検索、集計の効率も向上しました。