製品を導入することになった背景

明電舎は、電気の技術で社会インフラと産業の進化を支えてきた企業で、電力に関わる多岐にわたるシステム・製品を提供しています。特に、海外事業の拡大を中期経営計画の柱として位置付けており、その中で情報システムの刷新が求められていました。その背景には、約14年前から利用していた自社開発のグループウェアが、情報管理の統制や海外事業の強化に対応するのが難しくなってきたためです。

導入前に企業が抱えていた課題

明電舎が以前利用していたグループウェアは、国内明電グループでの利用を主としていましたが、改修を重ねるうちに情報管理の統制が難しくなってきました。特に、日本人向けのものであったため、海外事業の強化には限界が見られました。このグループウェアは情報の配置やアクセス権限などが複雑で、情報システム部でも全体を把握するのが難しい状況でした。

導入前の課題に対する解決策

明電舎は、グループウェアの移行を検討し、クラウド型のサービスの導入を考えました。Office365のグループウェア機能を利用する案も考えられましたが、自社での開発やメンテナンスの課題を避けるため、Garoonという既に完成されたグループウェアを選択しました。Garoonの導入にあたり、早期の実装やサイボウズの多くの導入実績が評価されました。また、Garoonとkintoneの組み合わせで、業務アプリの開発も可能となりました。

製品の導入により改善した業務

Garoonの導入により、約8000人がポータル、スケジュール、掲示板、ファイル管理などの機能を利用しています。旧グループウェアからの移行では、操作性が変わらないよう配慮され、大きな混乱は起きていないとのことです。Garoonを社内システムの入り口として利用し、情報の整理や活用が進められています。特に、APIの搭載により、複数のシステム間でのデータ連携が容易になりました。