製品を導入することになった背景

第一生命カードサービス株式会社の主要な業務の1つとして、生命保険や損害保険の保険料の収納代行業務がありました。この業務において、取引先企業や保険会社からのお客さまの個人情報を受け取り、その情報を基に収納代行を行い、業務完了後に再び送り返すという処理が日常的に行われていました。しかし、従来の方法では大量の個人情報を郵送や宅配便でやりとりしており、物理メディアに頼った授受にはセキュリティの限界があると感じていました。このため、よりセキュアな方法への移行が必要となりました。

導入前に企業が抱えていた課題

第一生命カードサービス株式会社では、取引先が約1,300社、年間の振替件数が約170万件にものぼる中、情報セキュリティの強化が必要でした。物理メディアを使用した郵送や宅配便には、メディアの破損や行き違い、紛失などのリスクがありました。また、遅延が発生すると契約の約定日を過ぎる可能性も考慮されました。

導入前の課題に対する解決策

新しい個人情報の送受信システムの導入を決定した後、第一生命カードサービスは第一生命情報システム株式会社に情報提供を依頼しました。そして、クリプト便オートパイロットオプションが提案されました。この製品は、大手保険会社での導入実績があり、必要な機能を備えていることが確認されました。この製品を導入することで、情報セキュリティの強化と業務の効率化が期待されました。

製品の導入により改善した業務

クリプト便オートパイロットオプションの導入により、導入コストと運用コストが大幅に削減されました。具体的には、郵送費の増加を抑制し、年間200万円のコスト圧縮が実現しました。また、すべてのデータをメールでの送受信に移行することで、データの到着が1~2日短縮され、作業のスピードアップと効率化が実現されました。さらに、物理メディアに関連するインシデントが減少し、システム運用のコストと担当者の負担が軽減されました。