製品を導入することになった背景

2000年、日本初のインターネット専業銀行として誕生したPayPay銀行(旧名:ジャパンネット銀行)は、業務効率化を目指し、特にモニタリングセンターでの作業自動化を進めてきました。腱鞘炎を引き起こすほどの単純作業に従事するスタッフの負担軽減と、より高度な業務への集中を目的として、RPA「Autoブラウザ名人」の導入が決定されました。これは、IT部門からの異動を経て、モニタリングセンターの統括者の主導によるものでした。

導入前に企業が抱えていた課題

PayPay銀行では、口座の不正利用モニタリング、警察からの照会回答、振り込め詐欺救済、Visaデビットカードの管理など、多岐にわたる業務を行っていました。これらの業務は、大量のデータ処理と緻密なモニタリングが必要で、従業員には単純かつ繰り返しの作業が多く求められ、効率化の必要性が叫ばれていました。

導入前の課題に対する解決策

これらの課題に対処するため、PayPay銀行は「Autoブラウザ名人」を導入し、複数の業務を自動化しました。不正取引の即時停止、データの自動抽出、ステータス更新、通知書の自動生成など、RPAによる業務自動化が実現され、従業員はより高度な分析や企画業務に専念できるようになりました。この導入は、業務のスピードと精度の向上、さらには24時間365日の対応が可能となるなど、多大な効果が期待されました。

製品の導入により改善した業務

「Autoブラウザ名人」の導入により、PayPay銀行はモニタリング業務の自動化を含む10以上の業務プロセスを改善しました。特に、Visaデビットカードの不正利用防止では、不正検知からシステムへの登録までを自動化し、顧客の被害防止に大きく貢献。また、単純作業からの解放により、従業員は戦略的な業務に集中できるようになり、サービスの質の向上にも繋がりました。これにより、投資対効果も実現し、定量的なコスト削減にも成功しています。