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施工管理アプリ徹底比較16選|無料の製品も紹介【監修者コメント付き2025年最新】

この記事で解説すること

建設DXを加速する施工管理アプリの基礎から、i-Construction 2.0が掲げる省人化3割への貢献度、無料/有料版の違いと選定ポイント、実際の製品の導入事例で見る現場負担軽減効果まで網羅的に解説しています。

「施工管理アプリ」の製品比較表

※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています

  • 製品名
  • 注目ポイント
  • 料金プラン
  • プラン名金額
  • 無料トライアル
  • 最低利用期間
  • 基本的な機能
    • 入退場管理
    • 報告書作成
    • 勤怠管理
    • 原価計算機能
    • 地図登録
    • 見積もり機能
    • 電子黒板
    • 請求機能
    • アフターフォロー
    • 報告機能
    • 検査機能
    • 写真台帳
    • データ出力
    • タスク管理
    • 提案管理
    • BPO機能
    • 資料書き込み
    • LINE連携
    • スケジュール管理
    • 工程管理
    • 写真管理
    • スタンプ機能
    • 案件管理
    • アンケート機能
    • 工程表作成
    • 送信取り消し
    • 図面管理
    • BIMモデル閲覧
    • チャット機能
    • 電子受発注機能
  • サービス資料
  • 無料ダウンロード
  • ソフト種別
  • サポート
施工管理ならeYACHO
初期導入費 330,000円(税込)
備考
初期導入費は初年度のみ必要です。
ライセンス数 × 10GBのクラウド容量をご利用いただけます。
ベーシック版 31,680円(税込)/年
備考
3,520円(税込)/月
最小5ライセンスから購入いただけます。
スタンダード版 41,580円(税込)/年
備考
4,620円(税込)/月
最小5ライセンスから購入いただけます。
プレミアム版 51,480円(税込)/年
備考
5,200円(税込)/月
最小5ライセンスから購入いただけます。
限定ユーザー版 13,200円(税込)/年
備考
1,320円(税込)/月
最小1ライセンスかたご購入いただけます。
利用期間の最低制限なし
eYACHOの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
はじめてのERP
利用料金 要問い合わせ
要問い合わせ
BUILDY NOTE(ビルディーノート)の資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
LINEで施工管理を完結
初期費用 なし
利用料金 要相談
制限なし
Anymoreの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
業界最安級で現場DX
初期費用 0円
月額料金 9,800円
制限なし
サクミルの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
利用者数55万人以上
初期費用 要相談
備考
初期登録作業やご担当者様へのレクチャーなどの費用がかかります。
利用料金 要相談
備考
月額費用とオプション費用がかかります。
費用はプランによって異なります。詳しくはお問い合わせください。
1年間
ANDPADの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
現場業務、まるごとDX
初期費用 要相談
月額料金 5,000円~
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
建築業務を、ポケットに
初期費用 120,000円~
備考
ライトプラン:120,000円
ベーシックプラン:480,000円
プロフェッショナルプラン:570,000円
ライトプラン 10,000円
備考
~5ユーザーまで
ユーザー追加料金:1ユーザーにつき2,000円
ベーシックプラン 20,000円
備考
~5ユーザーまで
ユーザー追加料金:1ユーザーにつき2,000円
プロフェッショナルプラン 30,000円
備考
~5ユーザーまで
ユーザー追加料金:1ユーザーにつき2,000円
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
現場がひとつにつながる
初期費用 110,000円
プロプラン30 22,000円/月額
備考
アカウント数は30です。
プロプラン50 33,000円/月額
備考
アカウント数は50です。
プロプラン100 55,000円/月額
備考
アカウント数は100です。
100アカウント以上 要相談
備考
別途お見積り
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
元監督が作った現場アプリ
初期費用 200,000円~
月額利用料 19,800円~/月額
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
不動産サイトの、全部入り
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
エントリープラン 0円
備考
人数制限はなく、5GBまでとなっています。
すべての基本機能が利用可能ですが、直近60日間の更新内容のみが閲覧可能です。
ミニプラン 1,350円/月額
備考
人数制限は3人までで、10GBまでとなっています。
すべての基本機能が利用可能で、閲覧期間は無制限です。
ライトプラン 6,800円/月額
備考
人数制限は15人までで、50GBまでとなっています。
すべての基本機能が利用可能で、閲覧期間は無制限です。
スタンダードプラン 19,800円/月額
備考
人数制限は40人までで、100GBまでとなっています。
ライトプランの内容に加え、案件検索機能、案件ステータス機能が利用できます。
プロプラン 要相談
備考
41人以上で利用したい場合、または100GB以上利用したい場合におすすめです。
1ヵ月
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
儲かる工務店へ、変える
初期費用 要相談
月額利用料 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
紙の図面よ、さようなら
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
現場の声から、生まれました
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
利用料金 0円
制限なし
なし 
電話 / メール / チャット /
ITが苦手な、あなたの味方
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
ライト 要相談
備考
本格的に業務で利用したい小規模事業者向けプランです。
ベーシック 要相談
備考
大きな現場の管理やデータを活用したい中規模事業者向けプランです。
エンタープライズ 要相談
備考
セキュリティやサポートを強化したい大規模事業者向けプランです。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
写真整理から、解放される
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
利用料金 0円
備考
利用料は完全無料です。
制限なし
なし 
電話 / メール / チャット /
撮るだけ、あとはおまかせ
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
利用料金 要相談
備考
価格は、利用者数に応じた月額料金+オプション利用料金となっております。
1年
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /

価格や製品機能など、見やすい一覧表から、気になる製品をまとめてチェック!

目次

施工管理アプリとは、建設現場や工事現場において施工業務全般の管理をサポートするソフトウェアアプリケーションです。国土交通省では、ICT建機やUAVを活用したICT施工など、調査・測量・設計・施工・維持管理の各段階においてデジタル技術を積極的に活用し、建設現場の生産性向上の取り組みとしてi-Constructionを進めてきました。2024年4月には、i-Constructionの取り組みを更に加速し、一人あたりの労働生産性を高めるとともに抜本的な省人化対策を進め、2040年度までに少なくとも省人化3割、すなわち生産性を1.5倍向上するi-Construction 2.0 に取り組んでいくことを公表しました。

施工管理アプリを導入することで、業務が効率化され、一人当たりの負担の軽減が期待できるでしょう。
本記事では、実際の導入事例をもとに、現場で役立つ施工管理アプリの機能やメリット、無料のアプリと有料のアプリの違いや、おすすめの製品などを詳しく解説します。6年連続シェアナンバーワンを誇る「ANDPAD」や工務店リフォーム店に特化した「AnyONE」など幅広い商品を扱っています。

1. 施工管理アプリとは?

施工管理アプリとは、建設現場や工事現場において、プロジェクトの進捗管理や、写真や図面の共有、チャット機能などで施工業務全般の管理を支援するためのソフトウェアアプリケーションです。施工管理アプリは、スマートフォンやタブレットなどのデバイス上で動作し、現場でのリアルタイムな情報共有や作業の効率化を実現します。導入することで、工程の進捗確認が即時にできるため納期遅延の防止に役立ち、写真や図面などのデータ共有もスムーズになります。さらに、帳票類の自動作成やペーパーレス化によって事務作業の効率化が進み、結果として全体の生産性向上やコスト削減といった効果が期待できます。

1. 建設 DX とアプリが求められる背景

建設業は2024年の時間外労働規制強化を受け、慢性的な人材不足に拍車が掛かっています。以下の図において建設業の時間外労働は2024年4月から原則「月45時間・年360時間」。特別条項付き協定でも「年720時間、月100時間未満、複数月平均80時間以内」などの上限が適用されています。現場の省力化・遠隔化は、この法令対応と両輪で進める必要があります。管理業務をアプリで省力化すれば、技能者1人あたりの現場巡回件数を最大30%削減できたという国交省の実証も報告されています。

mhlw-content-pdf
引用 – 建設業「時間外労働の上限規制」のポイント厚生労働省

さらに、遠隔臨場(現場をモバイル映像で監督検査する手法)のガイドラインが改訂され、アプリ経由でのライブ共有・自動記録が推奨事項となりました。

以下の表は「紙主体の運用」と「施工管理アプリ導入後」の主要指標をまとめたものです。

項目 従来(紙・電話) アプリ導入後 改善率
図面・写真共有時間 45 分/日 10 分/日 78%短縮
日報入力・集計 30 分/日 5 分/日 83%短縮
品質検査是正指示 2.5 日平均 即日
監督の移動回数 月40回 月22回 45%削減

工程・報告・是正を同じプラットフォームで行うことで、移動と転記が大幅に減る点が読み取れます。

2. 最新トレンド:遠隔臨場・生成 AI・BIM 連携

2025年は3つのキーワードが注目されています。

  1. 遠隔臨場の全国展開
    運用ガイドラインの改訂で、映像の遅延許容値・保存要件が明文化されました。対象工事の拡大に伴い、主要アプリ各社は高解像度ストリーミングと自動台帳作成機能をリリースしています。
  2. 生成 AI の業務組み込み
    進捗写真をAIが自動タグ付けし、出来形不良を検出する実装例が国内大手ゼネコンで採用されました。
    また、現場チャットに生成AIを組み込み、質問に即時回答するボット機能を搭載するアプリが登場しています。
  3. BIM/CIM とのシームレス連携
    国交省はBIM/CIM取扱要領を改訂し、設計モデルと施工モデルの属性一貫管理を推進しています。
    施工管理アプリにBIMビューアを内蔵し、現場で干渉チェックや数量拾いを行う運用が増えつつあります。

これらの動向から、2025年は「クラウド一元管理+AI自動化+BIM/CIM連携」が標準要件になりつつあるといえるでしょう。

BIM/CIMについて> BIM/CIMの進め方について

2. 施工管理アプリとi-Construction 2.0の関係性とは?

施工管理アプリの導入は、単なる業務効率化ツールにとどまらず、国土交通省が推進する「i-Construction 2.0」の実現に向けた重要なステップです。2024年から新たなフェーズに入ったこの取り組みが、今後の現場管理や検査基準にどのような変革をもたらすのか、アプリ活用と密接に関わるポイントに絞って解説します。

1. i-Construction 2.0とは?

国土交通省では、ICT建機やUAVを活用したICT施工など、調査・測量・設計・施工・維持管理の各段階においてデジタル技術を積極的に活用し、建設現場の生産性向上の取り組みとしてi-Constructionを進めてきました。2024年4月には、i-Constructionの取り組みを更に加速し、一人あたりの労働生産性を高めるとともに抜本的な省人化対策を進め、2040年度までに少なくとも省人化3割、すなわち生産性を1.5倍向上するi-Construction 2.0 に取り組んでいくことを公表しました。

デジタル技術を活用し、i-Construction 2.0の柱の一つである「データ連携のオートメーション化(ペーパーレス化)」を進めるため、監督・検査等を対象に試行を進めていくことになります。一例を紹介します。

i-Construction 2.0について > i-Construction〜建設現場の生産性革命〜

mlit-tec-constplan-content
出典- i-Construction 2.0~建設現場のオートメーション化~国土交通省

2. デジタルデータを活用した監督・検査の試行

これまでの監督・検査の仕事のやり方は、導入する技術について、試行工事を実施したうえで基準類に反映し、基準に基づき監督・検査を実施するという流れでした。一方で、近年のデジタル技術の進展は目覚ましく、新たな製品が次々と開発されており、それらの技術をすべからく把握し、基準を策定していくことは限りなく難しいのが実態です。

そのため、新技術を積極的に活用し、業務の効率化を進めるため、基準の策定の有無によらず受注者から提案があった場合については試行を実施していくこととしました。

具体的な内容としては以下の通りです。

  1. 受注者から、現行の基準・手法や納品方法とは異なるが、3次元モデルやAR等のデジタル技術を活用し、現行と比べて簡素化・効率化等を図ることができる新たな施工管理、監督・検査の手法の活用について協議があった場合は、従来方法との比較を実施した上で、監督・検査等に支障が生じないことを受発注者双方で確認できた場合に、現行の基準に替えて、新たな手法の活用を可能とします。
  2. 実施にあたっては、実施内容等を施工計画書に反映する。
    施工実施後には各地方整備局(事務所)が、施工計画書など実施内容が分かる資料を本省に提出し、基準改定の参考資料とすることとしており、新技術を積極的に現場実装する新たな手法となることを期待しています。

なお、費用については既に費用計上されている現行の基準・手法の代替として実施するものであり、契約変更の対象外としています。

参考:
BIM/CIM関連基準要領等(令和6年3月)
監督・検査・工事成績評定・土木工事共通仕様書関係
要領関係等(ICTの全面的な活用)

3. 指針

2016年に策定された「i-Construction〜建設現場の生産性革命〜」には、イノベーションを阻害し、最新の技術が考慮されていない従来からの基準などの「規制」を打破することで更なる建設現場の生産性向上が実現できる2)と記載されています。建設現場の生産性向上に向け、何が必要なのか?アプリケーションを導入して生産性を上げる事も必要でありますが、それと同等に皆さんの意識改革も必要です。

i-Construction 2.0について > i-Construction〜建設現場の生産性革命〜

最新の取り組みについてはこちら> 報道発表資料:「i-Construction 2.0」の2025年度の取組予定をまとめました

二本木 吏記
月刊「土木施工」出版事業者/株式会社オフィス・スペース二本木 吏記
業界全体の生産性が向上し、技術承継の時間を創出し、若手の方々の労働力を確保するには、システムを導入した方々が真の意味で意識を改善し、より現場の理解を深めていかなければなりません。

comparison-construction-management-application

施工管理アプリの比較表を表示する

3. 幅広い現場に対応している施工管理アプリ【9選】

以下は、幅広い現場での利用に対応している製品です。

主な製品例 初期費用 月額料金目安 強み 留意点
ANDPAD あり(要問合せ) 要問合せ 利用社数23万社・ユーザー68万人超、現場〜経営まで一元管理。 高機能ゆえに運用設計と定着支援が重要。価格は個別見積。
ダンドリワーク 200,000円〜 15,000円〜/月 現場出身者が開発、導入サポートと説明会が充実。 ID数やオプションで費用が上がる。
Kizuku 110,000円(目安) 22,000円〜/月(プランにより変動) チャット起点で工程・品質を管理、CCUS連携や報告書作成。 料金体系・オプションがやや複雑、詳細は要確認。
SPIDERPLUS 要問合せ(参考:初期設定費用あり) 参考:3,300円/ID+サーバー費用あり 図面・写真・電子黒板・帳票など現場完結型の機能が豊富。 ID課金+サーバー費用で総額に注意(詳細は見積)。
Photoruction 0円(基本) 要問合せ(ユーザー数課金、容量で変動なし) 容量で料金が変わらない、写真・図面の自動整理で生産性向上。 年間契約が基本、具体的な単価は個別見積。
eYACHO 300,000円 3,200円〜/ユーザー(月額)※最小5ライセンス〜 紙野帳をデジタル化。図面・写真に手書き、GEMBA Talkで遠隔連携。 初期導入費あり、エディションによって機能差。
BUILDY NOTE 要問合せ 要問合せ 多現場対応&原価管理まで一元化、バックオフィス連携も可。 価格は非公開、デモ・見積前提での検討が必要。
Anymore 0円 要問合せ(無料トライアルあり) LINE/LINE WORKS連携で入退場・写真・報告をチャットで完結。 無料プランは原則なし、料金は個別見積。
サクミル 0円 9,800円/月(30アカウント定額) 低コストで案件〜原価まで一元化、無料トライアルあり 30ID超の運用は事前にプラン確認が必要。

1. 「ANDPAD

andpad
引用-【シェアNo.1】施工管理アプリ| ANDPAD(アンドパッド)

株式会社アンドパッドの「ANDPAD」は、7年連続でシェア数がナンバー1を誇り、利用者数21万人以上、ユーザー数55万人以上である施工管理アプリです。ANDPADの導入によって、ノンコア業務による残業時間が削減され、「時間外労働の上限規制」対策になります。また、ノンコア業務にかかる時間が短縮することによって、本来時間を割くべき「ものづくり」に集中できるようになります。そして、生産性と品質が向上し「人手を増やさず受注増」をいう理想のサイクルを実現することができます。また、ANDPADは安心のサポート体制を提供しています。ANDPADでは協力会社の職人様・営業者様も直接問い合わせが可能であるため、不安なくANDPADを利用できます。また、年間7000回以上の説明会を開催しているため、最大限ANDPADを使いこなすことができます。

2. 「Anymore

lp-anymore
引用 – ホーム | Anymore(エニーモア)施工管理 | 公式サイト

Anymoreは、Anymore株式会社が中小規模の施工会社や住宅会社向けに開発した施工管理アプリです。LINE連携機能を活用し、入退場登録や写真のアップロード、報告作業などを簡単に行えるほか、案件や工程、報告内容を一元管理できます。また、トラブル管理や発注・請求書作成、工事写真台帳の作成機能を備え、現場の情報伝達ミスや施工品質の課題を解決します。クラウドベースでリアルタイムの情報共有を実現し、効率的で高品質な施工管理を支援するオールインワンツールです。

3. 「BUIDYNOTE

buildynote
引用- 【BuildyNote】施工管理・工事管理アプリならBuildyNote(ビルディーノート)) | 多くの現場を管理する施工管理アプリ

BUIDYNOTE」(ビルディノート) は、建設現場での情報共有や工程管理をスムーズに行える施工管理アプリです。現場の「写真」「工程表」「図面」「資料」などの情報をクラウド上に一元管理できるため、関係者全員がリアルタイムに最新の情報にアクセスできます。
操作画面はシンプルで直感的に使える設計となっており、ITツールが初めての現場スタッフでもすぐに活用しやすい点が特長です。スマートフォンやタブレットからも利用でき、現場でのスピーディな情報共有を実現します。
また、チャット機能や写真管理機能を活用すれば、従来の電話やFAXでのやり取りに比べて、伝達ミスや情報の行き違いを防止でき、現場全体の生産性向上につながります。中小規模の工務店から大規模なゼネコンまで、幅広い建設業の現場に対応している施工管理アプリです。

4. 「ダンドリワーク

dandori-work
引用 – 施工管理アプリならダンドリワーク|建築現場で使える施工・現場管理の役立つ機能が充実!

ダンドリワーク」は、施工現場に必要な情報や、図面などの資料すべてをクラウド上に一元化する施工管理アプリです。利用社数100000社数、ユーザー数170000万人以上と広くシェアされています。施工管理アプリは様々な年代の方が使われるため、分かりやすく、簡単に使い始めることができるようになっています。ダンドリワーク」は現場出身のスタッフが自らのユーザー体験に基づいて開発され、誰でも直感的に操作できる画面デザインです。また、「ダンドリワーク」では利用者1人1人にアカウントを付与しています。そのため、1人1人の閲覧履歴や個人別の利用率を把握でき、現場全体の運用をより効率的にします。

5. 「Kizuku

kizuku2-pr
引用- 施工管理アプリKizuku(キズク) | 130,000社が利用

コムテックス株式会社の「Kizuku」は、現場に関わる人同士で手軽にやりとりができるチャット機能をベースとした、工程管理などの現場管理ができる施工管理アプリです。従来の現場監督と作業者の個別のやりとりや、紙媒体での現場情報の管理や、現場確認の手間といった無駄を無くし、業務の効率化を実現します。またリアルタイムでの現場状況の把握が可能であるため、建設・建築現場でのセミリモートでの現場管理が可能となります。

6. 「SPIDERPLUS

spiderplus
引用- スパイダープラス株式会社 | 建築図面・現場管理アプリ「SPIDERPLUS」

スパイダープラス株式会社の現場管理アプリ「SPIDERPLUS」はクラウドを使って現場の情報共有をスムーズににします。導入社は1900社以上、利用者数は70000万人以上を誇り、稼働日数20日で作業時間を50時間以上削減しました。「SPIDERPLUSは図面や写真・施工状況を監督や協力会社と瞬時に共有でき、指示を伝えるためにかかっていた移動時間や電話での認識のズレを無くすことができます。また、写真整理や帳票作成を効率化し、事務作業の時間を削減でき、膨大な事務作業から解放されます。そして、クラウドが使われることにより、現場の施工進捗などの管理を効率化し、より円滑な現場マネジメントをサポートしてくれます。

7. 「Photoruction

photoruction
引用- Photoruction(フォトラクション):施工管理アプリ・SaaS 写真管理からBIMまで

株式会社フォトラクションの「Photoruction」は、データによって施工管理の生産性を向上させ、建設DXを実現する施工管理システムです。建設プロジェクト導入約400,000件を誇り、現場での1人当たりの作業を月20時間削減し、報告作業にかかっていた時間を99%削減しています。Photoruction」は建設生産に関する業務をソフトウェアで効率化を実現します。大量の写真管理もスマートフォンやタブレットから撮影するのみで自動で整理できます。また簡単にカスタマイズできる仕組みを提供しており、個別に最適化したカスタマイズが可能です。

8. 「eYACHO

product-metamoji.-gemba-eyacho
引用- 施工管理アプリ | eYACHO(イーヤチョウ)

MetaMoJiの「eYACHO」は、紙の野帳をそのままデジタルに置き換え、図面や写真・動画・音声に手書きメモを重ねながら現場の記録・指示・帳票作成を一気通貫で完結できる施工管理アプリです。大林組との共同開発で培われた現場起点のUI/機能により、離れた拠点とも「GEMBA Talk」のビデオ通話で即時連携し、移動・電話・紙整理といったノンコア作業を大幅に圧縮します。建築・土木・設備・点検など多様な現場の事例があり、ゼネコンからサブコンまで幅広く導入可能です。料金はエディション制(ベーシック/月額3,200円〜、最小5ライセンス〜/初期導入費あり)で、業務規模に応じて段階導入しやすいのも特長です。

9. 「サクミル

sakumiru
引用- サクミル|月額9800円・無料で試せるシンプルな現場管理・工事管理アプリ

サクミル」は、「短期工事・多現場」を中心とする建設事業者にフィットする、業界最安級の定額モデルが魅力の施工/現場管理アプリです。30アカウントで月額9,800円(初期費用・サポート費用なし、まずは無料トライアル)という導入ハードルの低さに加え、案件・スケジュール・写真台帳・見積/請求・原価/粗利・経営レポートまでを一元化。ITに不慣れな現場でも使いやすい設計で、電話確認やExcel転記を減らし、全社の可視化と意思決定のスピードを高めます。コストを抑えつつ標準機能を広くカバーしたい事業者に適した選択肢です。

「施工管理アプリ」の製品比較表

※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています

  • 製品名
  • 注目ポイント
  • 料金プラン
  • プラン名金額
  • 無料トライアル
  • 最低利用期間
  • 基本的な機能
    • 入退場管理
    • 報告書作成
    • 勤怠管理
    • 原価計算機能
    • 地図登録
    • 見積もり機能
    • 電子黒板
    • 請求機能
    • アフターフォロー
    • 報告機能
    • 検査機能
    • 写真台帳
    • データ出力
    • タスク管理
    • 提案管理
    • BPO機能
    • 資料書き込み
    • LINE連携
    • スケジュール管理
    • 工程管理
    • 写真管理
    • スタンプ機能
    • 案件管理
    • アンケート機能
    • 工程表作成
    • 送信取り消し
    • 図面管理
    • BIMモデル閲覧
    • チャット機能
    • 電子受発注機能
  • サービス資料
  • 無料ダウンロード
  • ソフト種別
  • サポート
施工管理ならeYACHO
初期導入費 330,000円(税込)
備考
初期導入費は初年度のみ必要です。
ライセンス数 × 10GBのクラウド容量をご利用いただけます。
ベーシック版 31,680円(税込)/年
備考
3,520円(税込)/月
最小5ライセンスから購入いただけます。
スタンダード版 41,580円(税込)/年
備考
4,620円(税込)/月
最小5ライセンスから購入いただけます。
プレミアム版 51,480円(税込)/年
備考
5,200円(税込)/月
最小5ライセンスから購入いただけます。
限定ユーザー版 13,200円(税込)/年
備考
1,320円(税込)/月
最小1ライセンスかたご購入いただけます。
利用期間の最低制限なし
eYACHOの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
はじめてのERP
利用料金 要問い合わせ
要問い合わせ
BUILDY NOTE(ビルディーノート)の資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
LINEで施工管理を完結
初期費用 なし
利用料金 要相談
制限なし
Anymoreの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
業界最安級で現場DX
初期費用 0円
月額料金 9,800円
制限なし
サクミルの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
利用者数55万人以上
初期費用 要相談
備考
初期登録作業やご担当者様へのレクチャーなどの費用がかかります。
利用料金 要相談
備考
月額費用とオプション費用がかかります。
費用はプランによって異なります。詳しくはお問い合わせください。
1年間
ANDPADの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
現場業務、まるごとDX
初期費用 要相談
月額料金 5,000円~
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
建築業務を、ポケットに
初期費用 120,000円~
備考
ライトプラン:120,000円
ベーシックプラン:480,000円
プロフェッショナルプラン:570,000円
ライトプラン 10,000円
備考
~5ユーザーまで
ユーザー追加料金:1ユーザーにつき2,000円
ベーシックプラン 20,000円
備考
~5ユーザーまで
ユーザー追加料金:1ユーザーにつき2,000円
プロフェッショナルプラン 30,000円
備考
~5ユーザーまで
ユーザー追加料金:1ユーザーにつき2,000円
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
現場がひとつにつながる
初期費用 110,000円
プロプラン30 22,000円/月額
備考
アカウント数は30です。
プロプラン50 33,000円/月額
備考
アカウント数は50です。
プロプラン100 55,000円/月額
備考
アカウント数は100です。
100アカウント以上 要相談
備考
別途お見積り
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
元監督が作った現場アプリ
初期費用 200,000円~
月額利用料 19,800円~/月額
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
不動産サイトの、全部入り
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
エントリープラン 0円
備考
人数制限はなく、5GBまでとなっています。
すべての基本機能が利用可能ですが、直近60日間の更新内容のみが閲覧可能です。
ミニプラン 1,350円/月額
備考
人数制限は3人までで、10GBまでとなっています。
すべての基本機能が利用可能で、閲覧期間は無制限です。
ライトプラン 6,800円/月額
備考
人数制限は15人までで、50GBまでとなっています。
すべての基本機能が利用可能で、閲覧期間は無制限です。
スタンダードプラン 19,800円/月額
備考
人数制限は40人までで、100GBまでとなっています。
ライトプランの内容に加え、案件検索機能、案件ステータス機能が利用できます。
プロプラン 要相談
備考
41人以上で利用したい場合、または100GB以上利用したい場合におすすめです。
1ヵ月
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
儲かる工務店へ、変える
初期費用 要相談
月額利用料 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
紙の図面よ、さようなら
初期費用 要相談
利用料金 要相談
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クラウド型ソフト 
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現場の声から、生まれました
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
利用料金 0円
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なし 
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ITが苦手な、あなたの味方
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
ライト 要相談
備考
本格的に業務で利用したい小規模事業者向けプランです。
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備考
大きな現場の管理やデータを活用したい中規模事業者向けプランです。
エンタープライズ 要相談
備考
セキュリティやサポートを強化したい大規模事業者向けプランです。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
写真整理から、解放される
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利用料は完全無料です。
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撮るだけ、あとはおまかせ
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備考
価格は、利用者数に応じた月額料金+オプション利用料金となっております。
1年
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /

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4.工務店・リフォーム向け施工管理アプリ

以下は、工務店や新築・店舗施工など特定の業種に強みを持つ製品です。

製品名 主目的 主な機能 月額目安 初期費用 特徴的サポート
AnyONE 工務店基幹統合 見積・発注・原価・顧客DB 個別見積 個別見積 導入コンサル+講習会

【工務店・リフォーム向け】

1. 「AnyONE

any-one
引用- 建設業向け業務管理システム【AnyONE(エニワン)】|見積・施工・顧客管理も一元化

エニワン株式会社の「AnyONE」は10年以上のノウハウがあり、導入実績3400社超,ユーザー数14000超、お客様継続率99.5%を誇る工務店・リフォーム店に特化した管理システムです。工務店・リフォーム会社の業務に特化した管理システムとなっており、大手・中堅企業様から一人親方様まで、規模感を問わず活用いただけます。電気工事・設備工事などのまざまな工程で使用できます。また、ITが苦手でも使えるエクセルのような操作感があり、エクセルからのコピー&ペーストが可能です。さらにお客様の声を反映し、アップデートした数は6300件以上、今も絶えず改善し続けています。

5. 料金モデル比較:無料 vs. 有料で何が変わる?

5.1 結論から押さえる:無料版と有料版の役割の違い

施工管理アプリの導入を検討する際、まず「無料版」と「有料版」のどちらを選ぶべきか悩むケースは非常に多いです。結論から言えば、この2つは機能の量が違うだけでなく、導入によって目指す「ゴール」そのものが異なります。

まずは、両者の根本的な役割の違いを整理しましょう。

  • 無料版の役割:『業務のデジタル化』への入り口無料版の多くは、チャット、写真共有、案件管理など、機能を限定的に提供しています。これまで電話やFAX、紙で行っていた特定の作業(例:現場写真の共有)をデジタルに置き換える「部分最適」や「お試し利用」としての役割が中心です。
  • 有料版の役割:『経営のプラットフォーム』有料版は、工程管理、原価管理、安全書類、受発注、さらには会計ソフトや勤怠システムとのAPI連携まで、現場から経営までを一気通貫で管理する「全体最適」を目指す業務基盤(プラットフォーム)です。

「どこまでの業務をデジタル化したいか」によって、選ぶべき道は明確に分かれます。次の表は、その基本的な違いをまとめたものです。

項目 無料版 有料版
主目的 特定業務のデジタル化、情報共有の迅速化 業務全体の効率化、データ一元化、経営可視化
主な機能 チャット、写真共有、案件管理、簡易日報 工程表、原価管理、安全書類、電子小黒板、API連携
想定規模 個人事業主、小規模チーム、特定のプロジェクト 中小〜大企業、全社導入、協力会社を含む運用
代表例 KANNA(基本機能)、クラフタ など ANDPAD、ダンドリワーク、SPIDERPLUS など

「まずは現場のコミュニケーションを改善したい」なら無料版から、「会社全体の二重入力をなくし、原価管理まで連携させたい」なら有料版が必須、というのが基本的な考え方になります。

5.2 機能範囲・拡張性の違い

無料版と有料版の最も分かりやすい違いは、やはり「機能の範囲」と「将来的な拡張性」です。

無料版で提供される機能は、多くの場合コミュニケーションや情報共有の基本機能に絞られています。

  • 無料版の典型的な機能
    • メッセージ(チャット)
    • 写真管理(アルバム機能)
    • 簡易な案件管理
    • シンプルな報告書作成

一方で、有料版は建設業務のほぼ全域をカバーする多機能な製品が多く、業務の中核を担う機能が充実しています。

  • 有料版の典型的な機能
    • 詳細な工程表の作成・共有
    • 原価管理、受発注管理
    • 電子小黒板機能(JACIC対応など)
    • 安全書類(グリーンファイル)の作成・管理
    • BIM(Building Information Modeling)ビューワー
    • 遠隔臨場機能
    • API(Application Programming Interface)による基幹システム連携

具体的な製品例としては、無料プランや基本機能を無料で提供しているものに「クラフタ」、「テラ施工管理」、「HOUSE GATE」、「KANNA」(基本機能)などがあります。

対して、業界で広く導入されている有料の代表的な製品には、「ANDPAD」、「ダンドリワーク」、「SPIDERPLUS」、「サクミル」などがあり、それぞれが豊富な機能と拡張性を持っています。

次の表は、機能カテゴリごとに典型的な違いを比較したものです。

機能カテゴリ 無料版の典型 有料版の典型
コミュニケーション ◯(チャット、写真共有) ◎(上記に加え、全社通達、未読管理など)
工程・品質 △(簡易カレンダー程度) ◎(工程表作成・編集、電子小黒板、検査機能)
原価・受発注 ×(ほぼ非対応) ◯(実行予算、受発注、請求書連携)
基幹連携 ×(API非対応が多い) ◯(API連携、会計・原価ソフト連携)

このように、「どこまでの業務をアプリ内に収めたいか」によって、選ぶべき選択肢は明確に変わってきます。

5.3 サポート・安定性・セキュリティの違い

機能面以外で、特にB2B利用において決定的な差となるのが「サポート体制」「システムの安定性」「セキュリティ機能」の3点です。

無料版は、コストがかからない代わりに、これらの「信頼性」に関わる部分は利用者側の自己責任となるケースが一般的です。一方で、有料版は月額費用の中にこれらの保守・運用サービスが含まれています。

  • サポート体制有料版では、導入時の説明会や初期設定の代行、電話やチャットによる専任サポート窓口など、現場への定着を支援する体制が整っています。無料版では、サポートはメールのみ、あるいはフォーラムでの自己解決が基本となることが多いです。
  • 安定性とSLA有料版の多くは、SLA(Service Level Agreement:サービス品質保証)を設けており、稼働率(例:99.9%以上)を保証し、障害発生時には迅速な復旧体制が敷かれます。無料版にはSLAがない場合がほとんどです。
  • セキュリティ機能元請案件や公共工事で使用する場合、セキュリティ要件は非常に厳しくなります。有料版では、IPアドレス制限、多要素認証、詳細なアクセス権限設定、操作ログ(監査ログ)の取得など、企業のガバナンスに対応する機能が標準搭載されています。

「現場に使い方を定着させる」「万が一のシステム障害に備える」「元請として協力会社のアクセスを管理する」といった目的がある場合、サポートとセキュリティ機能が充実した有料版を選ぶことが必須条件となります。

項目 無料版の一般的な傾向 有料版の一般的な傾向
導入サポート ほぼ無し(マニュアル提供のみ) ◯(説明会、初期設定代行、訪問支援など)
運用サポート △(メールのみ、返信に時間がかかる) ◎(電話、チャット、専任担当者)
セキュリティ機能 △(基本的な権限設定のみ) ◎(監査ログ、IP制限、多要素認証など)
SLA(サービス品質保証) 無し 有り(稼働率保証、障害時対応)

5.4 コスト構造と“隠れコスト”の違い

「無料版=コスト0円」と考えるのは早計です。無料版には無料版の、有料版には有料版の「隠れコスト」や「見落としがちなコスト」が存在します。

表面上のコスト構造は以下の通りです。

  • 無料版: 初期費用0円、月額0円
  • 有料版: 初期費用(数万〜数十万円)+月額費用(ID数、現場数、機能オプションに応じた課金)

ここで注意すべきは、運用全体で発生するトータルコストです。

  • 無料版の“隠れコスト”
    • 容量制限による手間: 写真や図面のストレージ容量に上限がある場合、定期的にデータをダウンロードして別管理する手間(人件費)が発生します。
    • 二重入力の人件費: アプリが原価管理や請求システムと連携できないため、現場で入力した日報や人工(にんく)を、事務所で再度手入力する人件費が発生し続けます。
  • 有料版の“見落としがちなコスト”
    • 追加料金: ID追加、ストレージ容量の追加、API連携、特定のオプション機能(例:安全書類、遠隔臨場)が、基本料金とは別に追加費用として発生する場合があります。
    • 社内教育コスト: 全社展開する際、社内説明会やマニュアル作成、運用ルールを整備するための工数(人件費)がかかります。

「無料だから」という理由だけで選ぶと、結果的に二重入力の手間が残り続け、最も高価なリソースである「人件費」という名のコストを払い続けることになりかねません。

次の表は、コストに関する比較です。

コスト項目 無料版での典型 有料版での典型
初期費用 0円 数万〜数十万円
月額費用 0円 数千〜数万円(ID・プランによる)
追加ID 制限あり、または不可 従量課金またはプラン変更
ストレージ 制限あり(例:5GBまで) 制限なし、または追加課金
API連携 不可 標準またはオプション(追加費用)
人件費的コスト (二重入力、データ移行の手間) (データ連携による自動化)

導入判断の際は、目先の月額費用だけでなく、これらの「人件費的コスト」も含めた3年間のトータルコストで比較する視点が不可欠です。

5.5 無料から有料へ切り替えるべきタイミング

無料版は、施工管理アプリの導入効果を試すPoC(Proof of Concept:概念実証)として非常に有効です。しかし、事業が成長し、管理体制を強化するフェーズに入ると、無料版の機能では限界が見えてきます。

以下に挙げるのは、「無料版から有料版への切り替え」を検討すべき具体的なサインです。

  • 原価管理とデータを結びつけたい現場の日報や人工データと、実行予算・原価管理をリアルタイムで連携させ、利益管理を強化したいと考え始めたら、API連携が可能な有料版への移行が必須です。
  • 協力会社を含めたアクセス権限管理が限界関わる協力会社や職人が数十人規模になり、「A社にはこの現場の情報だけ見せたい」「B社の職人には写真登録だけ許可したい」といった詳細な権限管理が無料版では対応できなくなった時。
  • 公共工事や元請案件が増えてきた発注者から、電子小黒板(JACIC対応)での写真納品、遠隔臨場での検査、または詳細な安全書類の提出を求められるようになり、無料版の機能では対応できなくなった時。
  • 情報の二重入力や転記作業が常態化している無料アプリとExcel、会計ソフト間でのデータ転記作業がボトルネックとなり、事務所の残業時間が増加している場合。

無料版で「現場のコミュニケーション」と「写真共有」のデジタル化に成功した後、次ステップとして「業務プロセス全体の最適化(工程・原価・基幹連携)」を目指すタイミングが、有料版への切り替え時期と言えます。

自社がどの段階にいるか、以下の簡易チェックリストで判断してみてください。

チェック項目 当てはまる場合の推奨
1. 原価管理とリアルタイムで連携させたいか? 「はい」 → 有料版(API連携必須)
2. 協力会社を50名以上招待し、権限を細かく分けたいか? 「はい」 → 有料版(高度な権限管理)
3. 公共工事や元請案件で、電子小黒板・安全書類が必須か? 「はい」 → 有料版(専用機能)
4. 導入や運用に際し、手厚い電話サポートが欲しいか? 「はい」 → 有料版(サポート体制)
5. 上記4点とも「いいえ」で、まずは写真共有を試したい 「いいえ」 → 無料版で継続・試行

このチェックリストで「はい」が1つでも付くようであれば、無料版では解決できない課題を抱えている可能性が高く、本格的な有料版の導入検討を開始すべきタイミングです。

6. 無料で利用可能な製品【4選】

以下は、無料で利用できる製品です。

製品名 初期費用 月額費用 主な無料機能 有料移行のタイミング 強み
クラフタ 0円 0円 メッセージ、写真自動格納、案件一元管理 すべての機能が無料(広告表示モデル) 職人でも使いやすいLINEライクUI
テラ施工管理 0円 0円 トーク・グループ、現場登録、報告書自動生成 追加ストレージやサポート拡充時 報告書ワンクリック生成で事務負担を削減
HOUSE GATE 0円 0円(エントリープラン) 案件管理、図面・写真共有 更新60日超データを閲覧したい場合など 小規模向けの低コスト案件管理
KANNA 0円 0円(基本機能) 最新図面共有、チャット、写真から報告書生成、案件・カレンダー管理 API連携や2要素認証・監査ログなどの高度機能/サポート拡充が必要な場合 アカウント数無制限で協力会社も招待可、導入ハードルが低い

1.「クラフタ

crafta-site
引用 – 完全無料の施工管理アプリ|クラフタ-使いやすさNo1

株式会社グローバの「クラフタ」は、無料で使える施工管理アプリです。また、日本コンシュマーリサーチのアンケートでで施工管理アプリの使いやすさ、口コミ、始めやすさでナンバー1を獲得しました。クラフタ」は「職人さんでも使いこななせる」をテーマにシンプルな機能を揃えています。メッセージ機能はLINEと似ているため、職人さんも問題なく使用できます。現場の写真管理は専用フォルダに自動格納されるため、管理が簡単で、写真を探す手間や写真を紛失してしまうことが無くなります。

  1. 完全無料で使える施工管理アプリ
  2. LINEと似たメッセージ機能
  3. いつでも・どこでも現場情報の一元管理

2. 「テラ施工管理

terra-dx.-service-software
引用 – 施工管理ソフト事業/テラ施工管理 – Terra DX Solutions 株式会社

Terra DX Solutions株式会社の「テラ施工管理」は完全無料でお使いいただける施工管理アプリです。スマホが一つあれば、施工から完工まで、建設現場ごとの案件管理、写真管理の機能を直ちに利用できるアプリです。施工場所の写真で携帯のストレージが埋まってしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?「テラ施工管理」ではストレージが無制限かつ無料で写真の保管が可能です。また、「テラ施工管理」では、サポートが手厚く、個別WEB面談を設けているため、気軽に連絡することができます。

3. 「HOUSE GATE

housegate
引用-HOUSE GATE ハウスゲート|無料で使える施工管理アプリ

株式会社 HOUSE GATEの「HOUSE GATE」は、施工現場で発生する膨大なコミュニケーションを一元管理し、施工現場の業務管理を手厚くサポートしてくれる施工管理アプリです。契約書管理などの契約前の段階から施工後のアフタフォローの提案まで行えます。また、施工に関する基本情報をはじめ、工事タイプや喫煙ルールなど共有したい情報を集約することができ、簡単に注意事項の共有ができます。

4. 「KANNA」(基本機能は無料でお試し)

kanna4u
引用 – 無料で使える施工管理アプリ | 施工管理アプリのKANNA(カンナ)

株式会社アルダグラムの「KANNA」は、建設・土木業界における工事現場の施工管理、製造業、物流業の工場や物品管理、プロジェクトの進捗状況など、ありとあらゆる現場の情報を見える化し、クラウドでまとめて管理することができるシステムです。導入実績は40000社以上を誇り、アプリストアでは高い評価を得ています。「KANNA」では最新の図面をワンクリックで表示できます。そのため、間違って古い図面を見てしまうというミスを解消でき、迷うことなく最新の図面を確認できます。またExcelやWordで行っている報告書の作成が写真を選ぶだけで良くなり、事務作業の負担を削減できます。


comparison-construction-management-application

施工管理アプリの比較表を表示する

7. 施工管理アプリでできる5つのこと

施工管理アプリは、現場のコミュニケーションツールとしてだけでなく、工程管理から原価管理、さらには最新のAI技術を活用した検査まで、建設プロジェクト全体をデジタル化する多様な機能を備えています。ここでは、アプリで実現できる代表的な6つの機能について、具体的な活用シーンと共に解説します。

1. 工程表共有/リアルタイム更新

従来のExcel作成・メール送付や、現場事務所のホワイトボードでの工程表管理には、「最新版がどれか分からない」「変更が末端の作業員まで伝わらない」といった課題が常につきまといました。

施工管理アプリを導入すると、クラウド上で工程表を一元管理できます。最大のメリットはリアルタイム性です。現場監督がスマホやタブレットから工程を修正すると、その瞬間にすべての関係者(協力会社や職人を含む)のアプリに反映されます。変更内容はプッシュ通知で自動的に知らされるため、「言った・言わない」や「古い工程表を見て作業してしまった」といった致命的な手戻りを防ぐことができます。

次の表は、従来の管理方法とアプリによる管理の違いをまとめたものです。

比較項目 従来の管理(Excel・ホワイトボード) 施工管理アプリ
更新の即時性 事務所に戻らないと更新・配布が困難 現場のスマホからその場で即時更新
情報共有 印刷・メール送付が必要、版管理が煩雑 クラウドで自動同期、全員が常に最新版を閲覧
変更通知 電話・メールでの個別連絡(漏れが発生) 関係者へプッシュ通知で自動送信
関連連携 他データ(写真・日報)と分断 日報や検査記録と工程を紐付け可能

この機能は、国土交通省が推進する建設DX(デジタルトランスフォーメーション)においても、情報共有の基盤として中核的な役割を担っています。

2. 写真・図面・BIM 一元管理

建設現場では、膨大な量の図面、仕様書、そして日々増え続ける現場写真を扱います。これらのデータ管理は、施工管理アプリが最も得意とする領域の一つです。

アプリを導入すると、すべての図面や書類がクラウドストレージに集約されます。

  • 図面の版管理: 常に最新版の図面がアプリ上に表示され、古い図面を参照してしまうミスを防ぎます。
  • 図面への書き込み: タブレット上で図面に直接、朱書きや指示、計測結果を書き込めます。
  • 写真の自動整理: スマホで撮影した写真は、自動的に撮影日や工種、場所情報と紐づいてクラウドにアップロードされます。デジカメからPCへの取り込みや、Excelでの台帳作成といった煩雑な作業が不要になります。

さらに近年では、BIM/CIM(Building/Construction Information Modeling)の3Dモデルデータを、専門ソフトなしでスマホやタブレットで確認できるビューワー機能を搭載したアプリも増えています。これにより、現場の職人が3Dモデルを見ながら施工の合意形成を行うなど、活用の幅が広がっています。

次の表で、データ種類ごとの管理方法の違いを見てみましょう。

データ種類 従来の管理(メール・ファイルサーバー) 施工管理アプリ
図面・仕様書 版管理が煩雑、「最新版どれ?」が発生 自動でバージョン管理、常に最新版にアクセス
現場写真 デジカメからPCへ手動取込、Excel台帳作成 スマホ撮影で自動アップロード、工種別に自動整理
BIM/CIMデータ 専用ソフトが必要、大容量で共有困難 アプリ内ビューワーでスマホ・タブレット閲覧

写真や図面を一元管理することで、現場監督だけでなく、事務所や経営層もリアルタイムに進捗状況を視覚的に把握できるようになります。

3. チャット/通知で連絡漏れ防止

「指示は電話」「図面はメール」「簡単な連絡は個人LINE」など、現場の連絡手段が分散・サイロ化することは、情報漏洩のリスクと伝達漏れの原因となります。特に、個人のSNSを業務利用することは、シャドーIT(企業が許可していないIT利用)と呼ばれ、セキュリティ上大きな問題です。

施工管理アプリは、プロジェクト(現場)単位で関係者全員が参加する専用のチャット機能を提供します。

  • 情報の一元化: すべての連絡履歴が案件に紐付いてアプリ内に残るため、「いつ、誰が、何の指示をしたか」が明確な証跡(エビデンス)となります。
  • 確実な伝達: 既読・未読の管理機能や、重要な指示をタスク化する機能により、伝達漏れを防ぎます。
  • セキュリティの確保: 会社管理下のツールであるため、退職者による情報持ち出しや、個人SNS特有の情報漏洩リスクを回避できます。

従来の連絡手段との違いは以下の通りです。

連絡手段 従来の課題(電話・メール・個人SNS) 施工管理アプリ内チャット
情報検索性 履歴が分散し、過去の指示を探しにくい 案件・テーマごとに履歴を一元管理
確実性 「言った・言わない」の発生、既読か不明 既読・未読管理、タスク化が可能
セキュリティ 個人SNS利用による情報漏洩リスク 企業管理下で安全なコミュニケーション

協力会社や職人とも安全かつ確実にコミュニケーションが取れる環境を構築することは、現場の生産性向上に直結します。

4. 原価・受発注・粗利管理

多くの建設会社にとって、「現場の利益(粗利)が、案件の終盤にならないと分からない」ことは大きな経営課題です。施工管理アプリの中には、この原価管理まで踏み込んだ機能を持つものがあります。

現場監督や作業員がアプリの日報に作業工数を入力すると、そのデータが自動的に集計され、実行予算に対する原価(労務費)の進捗としてリアルタイムに可視化されます。

  • 日次での原価把握: 日報入力と同時に原価が自動計算され、「現時点での粗利」や「このまま進んだ場合の着地見込み」を素早く把握できます。
  • 受発注のデジタル化: アプリ上で協力会社への発注書を作成し、協力会社が請書や請求書を提出できます。これにより、発注漏れや請求漏れを防ぎます。
  • 二重入力の削減: 従来は日報をExcelに転記し、さらに会計ソフトに入力するといった二重作業が発生していましたが、API連携(システム同士を繋ぐ機能)対応のアプリなら、会計ソフトや原価管理システムにデータを自動連携できます。
管理項目 従来の管理(Excel・手集計) 施工管理アプリ
人工(労務費) 日報を手入力でExcelに転記・集計 日報アプリ入力で原価へ自動反映
資材発注 FAX・電話発注、請求書と手動で照合 アプリ上で発注、受入検収、請求処理
原価把握 月末締めでないと原価が確定しない 日次・週次で実行予算と実績を対比可能

現場の進捗と経営数値を直結させることは、赤字案件を早期に察知し、迅速な対策を打つために不可欠な機能です。

5. 遠隔臨場・自動検査(AI 画像解析)

人手不足と移動時間の問題は、建設業界全体の深刻な課題です。特に発注者の段階確認や、監督者の巡回検査にかかる移動コストは膨大です。

そこで国土交通省が推進しているのが「遠隔臨場」です。これは、現場の作業員が装着したウェアラブルカメラやスマホの映像を、事務所や別の現場にいる監督者がリアルタイムで確認し、検査や指示を行う手法です。多くの施工管理アプリが、この遠隔臨場機能に対応、または連携可能になっています。

さらに近年では、AI(人工知能)を活用した自動検査機能も登場しています。

  • AI配筋検査: スマホで撮影するだけで、AIが鉄筋の径や本数、間隔を自動で検測し、帳票まで作成します。
  • AIひび割れ検知: コンクリートの表面を撮影し、ひび割れの幅や長さを自動検出します。
  • 図面からの自動積算: 図面を読み込ませるだけでAIが仕上表や数量を自動で拾い出す機能も実用化されています。

これらの先端技術は、検査業務の劇的な効率化と省人化を実現する切り札として期待されています。

業務 従来の方法 施工管理アプリ(+連携技術)
段階確認・臨場 発注者・監督者が現地訪問(移動時間発生) スマホ・ウェアラブルカメラ映像で遠隔臨場
配筋検査 メジャーでの実測、写真撮影、手作業での帳票作成 スマホ撮影でAIが自動検測、帳票を自動作成
仕上検査 図面に手書きで指摘、Excelでリスト化 タブレット図面に直接ピン留め、報告書自動生成

施工管理アプリは、こうした最新技術と現場をつなぐプラットフォームとしての役割も強めています。

二本木 吏記
月刊「土木施工」出版事業者/株式会社オフィス・スペース二本木 吏記
まずは基本的なアプリを活用して実践することで、現場の課題等が明確になると思います。その上で次に何をすべきか検討しましょう。新しいアプリを導入するか否か、それとも既存のアプリで対応可能かどうか、など、アプリを活用すると気づいていなかった点が明らかになると思います。

8. 施工管理アプリの特に役立っている3つの機能

施工管理アプリには多様な機能が搭載されていますが、その中でも特に導入企業から「現場の負担が劇的に減った」「事務所作業が効率化された」と高く評価されている、中核的な3つの機能を紹介します。これらの機能は、建設業のDX(デジタルトランスフォーメーション)において、最も費用対効果を実感しやすいポイントと言えるでしょう。

1. 電子小黒板

従来の現場写真撮影は、物理的な黒板の準備、持ち運び、撮影時の人員(黒板を持つ人・撮影する人)の確保など、多くの手間がかかっていました。特に雨天時の文字のにじみや、現場ごとに内容を書き換える手間は、現場監督の大きな負担となっていました。

電子小黒板機能は、これらの課題を根本から解決します。

  • 1人での撮影が可能に: スマホやタブレットの画面上に小黒板情報を表示させ、そのまま撮影できるため、黒板を持つ人員が不要となり、1人での写真撮影が完結します。これにより、大幅な省人化が可能です。
  • 準備の手間を削減: 工種や測点などの情報はアプリ内でテンプレート化・選択式にできるため、現場で黒板を書き換える時間がゼロになります。
  • 信憑性の担保: 「JACIC」(一般財団法人日本建設情報総合センター)の信憑性確認(改ざん検知)機能に対応したアプリ(例:「SPIDERPLUS」)も多く、公共工事の電子納品にも安心して使用できます。

次の表は、従来の物理黒板と電子小黒板の比較です。

比較項目 従来(物理黒板+デジカメ) 電子小黒板(施工管理アプリ)
撮影体制 2名体制(撮影者+黒板保持者)が基本 1名体制で撮影可能
準備の手間 黒板の持ち運び、現場ごとの書き換え アプリ内で情報を選択するのみ
雨天・夜間 文字のにじみ、反射で見えにくい 鮮明に表示・撮影可能
台帳作成 PC取込後に手動で写真整理 撮影時に情報が紐付き、台帳が自動生成
信憑性 データ管理ルールに依存 JACIC準拠機能で改ざん防止

ある導入企業では、この電子小黒板機能の活用により、写真整理にかかる事務所作業時間が月間約80%削減されたという事例も報告されており、業務効率化へのインパクトが非常に大きい機能です。

2. 写真・図面管理

建設現場では、日々膨大な量の現場写真や、頻繁に更新される図面データが発生します。従来は、ファイルサーバーやメール、あるいは個人のPC内でこれらが管理され、「最新の図面がどれか分からない」「事務所に戻らないと図面を確認できない」「写真を探すのに時間がかかる」といった問題が常態化していました。

施工管理アプリは、これらすべてのデータをクラウド上で一元管理する「現場のデジタル・キャビネット」として機能します。

  • リアルタイム共有: 現場で撮影した写真や、更新された図面が即座にクラウドにアップロードされ、関係者全員(協力会社含む)のスマホやタブレットに共有されます。
  • 最新版の担保(版管理): 図面が更新されると自動で最新版に差し替わるため、作業員が古い図面(版ズレ)を見て作業してしまうといった致命的な手戻りを防げます。
  • 図面への直接書き込み: 「ANDPAD」などの多くのアプリでは、タブレット上で図面に直接、指示や是正箇所のメモ(朱書き)、ピン留めができ、そのまま関係者に共有できます。

次の表は、従来の管理方法とアプリによる一元管理の違いをまとめたものです。

比較項目 従来(ファイルサーバー・メール) アプリによる一元管理
最新版の把握 版管理が煩雑、「最新はどれ?」が発生 常に最新版がアプリに表示される
現場での閲覧性 PCを開くか、紙で持ち運ぶ必要あり スマホ・タブレットでいつでも閲覧可能
写真との連携 図面と写真は別々に管理 図面上の特定箇所と写真を紐付け可能
検索性 フォルダ構造が複雑で探しにくい 工種別・場所別・日付別などで即時検索

国土交通省が推進する「i-Construction」においても、BIM/CIM(3次元モデル)データの活用が推奨されており、アプリ上で3Dモデルを扱える製品も増えています。写真や図面をクラウドで一元管理することは、もはや建設DXのスタンダードと言えます。

3. 日報・報告書の作成

現場監督にとって、最大の残業原因の一つが「事務所に戻ってからの日報・報告書作成」です。現場での作業を終えた後、事務所のPCでExcelや独自システムにその日の作業内容、人工(にんく)、使用資材などを手入力する作業は、大きな負担となっていました。

施工管理アプリは、この日報・報告書作成を現場のスキマ時間で完結させます。

  • スマホで完結: 現場からの移動中や休憩中など、スマホやタブレットから簡単に入力できます。
  • テンプレート化: 報告書のフォーマット(日報、安全点検、ヒヤリハットなど)を統一できるため、入力漏れを防ぎ、報告の質が均一化されます。
  • データの自動集計: これが最大のメリットです。入力された日報データ(人工、作業内容)は自動で集計され、「どの現場で」「どの工種に」「何人」使われたかがデータとして蓄積されます。
  • 二重入力の削減: 集計されたデータは、勤怠管理システムや原価管理システムにCSV出力したり、API連携(システム連携機能)で自動送信したりできるため、事務所での転記作業(二重入力)を大幅に削減できます。

KANNA」のように、特に日報や報告機能のシンプルさと使いやすさを強みとするアプリもあり、「日報作成時間が従来の1/3になった」という企業も少なくありません。

次の表は、従来の日報作成とアプリによる作成の違いです。

比較項目 従来(手書き・Excel) アプリによる日報作成
入力場所 事務所のPC(現場作業後) 現場のスマホ(スキマ時間)
入力時間 集中して時間確保が必要 5〜10分程度で入力完了
データ集計 手動でExcelなどに転記・集計 ボタン一つで自動集計
写真連携 別途、写真台帳を作成・添付 日報に撮影写真をそのまま添付可能
原価連携 集計データを原価管理ソフトへ手入力 CSV出力やAPI連携で自動反映

日報・報告書のデジタル化は、単なる入力作業の効率化にとどまらず、蓄積されたデータを分析して原価管理や人員配置の最適化につなげる、経営改善の第一歩となります。

二本木 吏記
月刊「土木施工」出版事業者/株式会社オフィス・スペース二本木 吏記
アプリを活用して効率化出来るところは効率化していきましょう。全ての業務をアプリで処理するのは難しいですが、アプリと手作業を併用することで、より業務処理スピードが向上します。まずは、導入してそれを実感する事が重要です。

「施工管理アプリ」の製品比較表

※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています

  • 製品名
  • 注目ポイント
  • 料金プラン
  • プラン名金額
  • 無料トライアル
  • 最低利用期間
  • 基本的な機能
    • 入退場管理
    • 報告書作成
    • 勤怠管理
    • 原価計算機能
    • 地図登録
    • 見積もり機能
    • 電子黒板
    • 請求機能
    • アフターフォロー
    • 報告機能
    • 検査機能
    • 写真台帳
    • データ出力
    • タスク管理
    • 提案管理
    • BPO機能
    • 資料書き込み
    • LINE連携
    • スケジュール管理
    • 工程管理
    • 写真管理
    • スタンプ機能
    • 案件管理
    • アンケート機能
    • 工程表作成
    • 送信取り消し
    • 図面管理
    • BIMモデル閲覧
    • チャット機能
    • 電子受発注機能
  • サービス資料
  • 無料ダウンロード
  • ソフト種別
  • サポート
施工管理ならeYACHO
初期導入費 330,000円(税込)
備考
初期導入費は初年度のみ必要です。
ライセンス数 × 10GBのクラウド容量をご利用いただけます。
ベーシック版 31,680円(税込)/年
備考
3,520円(税込)/月
最小5ライセンスから購入いただけます。
スタンダード版 41,580円(税込)/年
備考
4,620円(税込)/月
最小5ライセンスから購入いただけます。
プレミアム版 51,480円(税込)/年
備考
5,200円(税込)/月
最小5ライセンスから購入いただけます。
限定ユーザー版 13,200円(税込)/年
備考
1,320円(税込)/月
最小1ライセンスかたご購入いただけます。
利用期間の最低制限なし
eYACHOの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
はじめてのERP
利用料金 要問い合わせ
要問い合わせ
BUILDY NOTE(ビルディーノート)の資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
LINEで施工管理を完結
初期費用 なし
利用料金 要相談
制限なし
Anymoreの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
業界最安級で現場DX
初期費用 0円
月額料金 9,800円
制限なし
サクミルの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
利用者数55万人以上
初期費用 要相談
備考
初期登録作業やご担当者様へのレクチャーなどの費用がかかります。
利用料金 要相談
備考
月額費用とオプション費用がかかります。
費用はプランによって異なります。詳しくはお問い合わせください。
1年間
ANDPADの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
現場業務、まるごとDX
初期費用 要相談
月額料金 5,000円~
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
建築業務を、ポケットに
初期費用 120,000円~
備考
ライトプラン:120,000円
ベーシックプラン:480,000円
プロフェッショナルプラン:570,000円
ライトプラン 10,000円
備考
~5ユーザーまで
ユーザー追加料金:1ユーザーにつき2,000円
ベーシックプラン 20,000円
備考
~5ユーザーまで
ユーザー追加料金:1ユーザーにつき2,000円
プロフェッショナルプラン 30,000円
備考
~5ユーザーまで
ユーザー追加料金:1ユーザーにつき2,000円
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
現場がひとつにつながる
初期費用 110,000円
プロプラン30 22,000円/月額
備考
アカウント数は30です。
プロプラン50 33,000円/月額
備考
アカウント数は50です。
プロプラン100 55,000円/月額
備考
アカウント数は100です。
100アカウント以上 要相談
備考
別途お見積り
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
元監督が作った現場アプリ
初期費用 200,000円~
月額利用料 19,800円~/月額
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
不動産サイトの、全部入り
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
エントリープラン 0円
備考
人数制限はなく、5GBまでとなっています。
すべての基本機能が利用可能ですが、直近60日間の更新内容のみが閲覧可能です。
ミニプラン 1,350円/月額
備考
人数制限は3人までで、10GBまでとなっています。
すべての基本機能が利用可能で、閲覧期間は無制限です。
ライトプラン 6,800円/月額
備考
人数制限は15人までで、50GBまでとなっています。
すべての基本機能が利用可能で、閲覧期間は無制限です。
スタンダードプラン 19,800円/月額
備考
人数制限は40人までで、100GBまでとなっています。
ライトプランの内容に加え、案件検索機能、案件ステータス機能が利用できます。
プロプラン 要相談
備考
41人以上で利用したい場合、または100GB以上利用したい場合におすすめです。
1ヵ月
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
儲かる工務店へ、変える
初期費用 要相談
月額利用料 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
紙の図面よ、さようなら
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
現場の声から、生まれました
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
利用料金 0円
制限なし
なし 
電話 / メール / チャット /
ITが苦手な、あなたの味方
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
ライト 要相談
備考
本格的に業務で利用したい小規模事業者向けプランです。
ベーシック 要相談
備考
大きな現場の管理やデータを活用したい中規模事業者向けプランです。
エンタープライズ 要相談
備考
セキュリティやサポートを強化したい大規模事業者向けプランです。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
写真整理から、解放される
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
利用料金 0円
備考
利用料は完全無料です。
制限なし
なし 
電話 / メール / チャット /
撮るだけ、あとはおまかせ
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
利用料金 要相談
備考
価格は、利用者数に応じた月額料金+オプション利用料金となっております。
1年
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /

価格や製品機能など、見やすい一覧表から、気になる製品をまとめてチェック!

9. 施工管理アプリの4つの導入メリット

ここでは、施工管理アプリを導入することで得られるメリットについて解説します。

  1. スムーズな情報共有
  2. 業務の効率化
  3. 工事品質の向上
  4. 顧客満足度の向上

順番に確認しましょう。

1. スムーズな情報共有

作業を紙ベースで管理していると、報告書に間違いがあった場合は書類を差し戻し、再提出を待つなど、書類のやり取りに時間と手間がかかります。
施工管理アプリでは、資料の格納や、施工管理アプリをプラットフォームにして関係者間で情報共有できます。そのため、「言った・言わない」の問題や情報の伝達ミスなど、コミュニケーション面でのストレスを改善できます。
また、チャット機能によって「見た・見ていない」が分かり、連絡漏れがないことも確認できます。現場への指示出しも簡単になるので、急なスケジュールや図面の変更にも対応できるようになります。

2. 業務の効率化・残業時間の短縮

現場管理をクラウド化すると、報告書作成や進捗確認のための往復移動が不要になります。例えば「ANDPAD」を導入したリフォーム企業では、月間移動距離が約35%減り、現場間の移動時間が月30時間以上削減されました。 また「ダンドリワーク」利用現場では、日報の自動集計により内勤事務を週8時間削減した事例があります。
この表は移動・報告系KPIの典型例です。距離や時間を社内交通費と人件費で換算することで、年間数百万円規模のコスト圧縮を定量化できます。

3. 工事品質の向上

写真・図面連携型のは、図面上に撮影位置を自動マッピングし検査記録を一元化します。大手ゼネコンの現場では是正依頼から再検査完了までのリードタイムを40%短縮し、不適合指摘件数も25%減少しました。さらに「遠隔臨場」を国土交通省が推奨し、試行現場で監督員の出張回数を70%削減しつつ検査の指摘漏れゼロを達成しています。

実際の事例について > 建設現場における遠隔臨場 取組事例集(第二版)

4. 顧客満足度アップ

施工管理アプリがあれば、会話や情報変更の履歴が全てオンライン上で記録されるため、コミュニケーションが円滑に進むようになります。また、施工に関する情報がリアルタイムで一元管理・共有されるようになるので、工期の遵守や工事品質の向上を期待できます。さらに、工事の状況を顧客に頻繁に共有できるなど、顧客からの信頼や満足度も高めることができます。

二本木 吏記
月刊「土木施工」出版事業者/株式会社オフィス・スペース二本木 吏記
電子上での対応等が可能になったことで、現場に向かうための交通費等の経費が削減され、他の分野に集中できるようになった事例もあります。まずは、導入して効率化できる業務は徹底的に効率化する事が必要です。その上で次に何をどうするのか検討しましょう。

10. 施工管理アプリの比較のポイント3点

施工管理アプリを比較する際のポイントについて解説します。現場に適しているかどうかや操作性など、実際に利用してみなければわからないことも多いです。無料トライアルを行う製品もあるので、実際に試してから導入を検討することもできます。

  • 現場に適しているか
  • 料金体系
  • 操作性

順番に解説します。

1. 現場に適しているか

施工管理アプリは多くの種類があり、それぞれに特徴や強みがあります。そのため、特に自社で請け負う現場に適したアプリを選ぶ必要があります。目的に合った機能を備えているか、使い勝手はどうかに着目して比較しましょう。

2. 料金体系

施工管理アプリは、利用者数(アカウント数)に応じて料金が変動する場合が多いです。また、基本機能の他に別料金でオプション機能が用意されている製品もあります。また、初期設定や講習、サーバー設定などで初期費用が発生する場合もあります。導入前に利用人数や施工規模を確認し、最適なプランを探しましょう。

3. 操作性

わざわざ施工管理アプリを導入しても使いこなせなければ意味がありません。アプリが現場で定着しない最大要因は「入力しにくい・見づらい」ことです。実際、国内ゼネコンが行った検証では、画面遷移数が3回以内に収まるアプリは現場職人の利用率が平均2倍に伸びたと報告されています。

チェック項目 確認ポイント 失敗事例に多い落とし穴
画面遷移数 主要操作が3ステップ以内 設計者視点で機能を詰め込み過ぎ
オフライン操作 電波不安定な現場でも保存・同期 ローカル保存不可で入力が二度手間
多言語・ピクト アイコンやスタンプで直感操作 文字中心UIで年配職人が敬遠

上記のほか、導入前のモックアップ試験を必ず行い、30分で日報を入力できるかを実測すると定着率を予測できます。

二本木 吏記
月刊「土木施工」出版事業者/株式会社オフィス・スペース二本木 吏記
アプリで全てを処理することは難しいですが、従来の人の手による作業とIT系のアプリを導入することで相互補完し合う関係になります。どちらか一方のみではなくて、両方必要という視点は大事でしょう。その視点を持つと受け身ではなくなり、より深く業務の理解が進み、新しい価値の創出に繫がると考えています。

11. アプリタイプ別に見る導入ステップ(IT導入補助金)

施工管理アプリの導入効果を最大化するには、製品選定後の「導入ステップ」が極めて重要です。自社に最適な提供形態(SaaSかオンプレミスか)の選定から、既存の基幹システムとのAPI連携、そして「IT導入補助金」の活用手順まで、導入実行フェーズで押さえるべき3つの要点を詳しく見ていきましょう。

1. クラウド SaaS/オンプレ/ハイブリッド

施工管理アプリは SaaS(クラウド)、オンプレミス、ハイブリッドの3形態に大別されます。SaaS はブラウザやモバイルアプリですぐに使え、初期投資が低いことから国内建設 DX の主流です。オンプレミスは自社サーバーに構築するためカスタマイズ自由度とオフライン耐性が高い一方、導入までに3〜6 か月のリードタイムと保守人員が必要です。ハイブリッドは「図面・写真はクラウド」「機密データは自社 DC」に分散させ、マルチクラウド管理基盤で統合するアプローチで、大手ゼネコン「前田建設」が採用し遠隔地バックアップと低遅延を両立しました 。

導入形態 初期費用 (目安) 運用負担 オフライン耐性 主な採用企業・ツール 典型的な導入ステップ
SaaS 0〜50万円 ベンダー任せ △(キャッシュ機能で補完) ANDPAD」「ダンドリワーク アカウント発行▶︎テンプレ設定▶︎トレーニング
オンプレ 300万円〜 社内 IT 部門 独自開発 + Citrix VDI サーバー選定▶︎セットアップ▶︎全社展開
ハイブリッド 100〜200万円 共同運用 Azure Arc +「SPIDERPLUS クラウド基盤構築▶︎VPN/SD-WAN整備▶︎追加機能連携

上表は費用や運用負荷の目安です。スタートアップや中小企業はまず SaaS で PoC(概念実証)を行い、社内ワークフローに合わせてオンプレやハイブリッドへスケールさせるケースが増えています。

2. API・基幹システム連携の要件

工事原価や労務実績をリアルタイムに経営システムへ送るには REST API と Webhook の有無が必須です。例えば「KANNA」は基幹 ERP「OBIC7」や「Salesforce」と双方向連携し、手入力を月間300時間削減した事例が報告されています 。API 連携を計画する際は以下3点を確認してください。

確認項目 推奨仕様 理由・注意点
認証方式 OAuth 2.0 / OpenID Connect メンバー追加・削除を一元管理
データ連携頻度 15 分以内の Webhook 工程表や原価のズレを最小化
追加コスト コネクタ課金 or 従量課金 月末に API コールが急増する場合あり

さらに、IFC(Industry Foundation Classes)を扱う BIM 連携ではデータ容量が大きくなるため、API 呼び出し上限やストレージ従量課金にも注意が必要です 。

3. IT 導入補助金の活用手順(2025 年版)

中小建設業者は「IT 導入補助金 2025」を活用すると、ソフトウェア費用の最大50%(上限450万円)が補助されます 。補助対象リストには「BUILDY NOTE」「SPIDERPLUS」など施工管理アプリが登録済み。手続きは以下の5ステップです。

  1. IT 導入支援事業者を検索・選定:「IT ツール検索」サイトで地域・ツール名から絞り込み。
  2. 費用見積もりと効果計画を作成:労務時間何%削減、粗利何%向上など定量指標を設定(事業者がサポート)。
  3. gBizID プライムを取得:発行まで2〜3週間かかるため余裕を持って申請。
  4. 交付申請(年4回の締め切り):電子申請システムに見積書・事業計画を添付。
  5. 採択後に契約・導入開始:補助金は導入完了後の実績報告を経て入金されます。

補助金採択率は提出書類の精度で大きく変わるため、採択率80%超の支援事業者に相談するのが近道です 。

IT補助金について > IT導入補助金2025 対象ツール一覧(ユナイテッド・アドバイザーズ)

> ITツール・IT導入支援事業者検索(コンソーシアム含む) | IT導入補助金2025

12. 施工管理アプリの導入事例【3選】

ここでは、実際に施工管理アプリを導入した企業を紹介します。

Case1. 課題:外注施工費の増加 従業員数:6名~20名(製品名 「ANDPAD」)

andpad-cases-prosper
引用 – ANDPAD導入事例 | 株式会社プロスパー

岐阜県羽島市に本社を置く株式会社プロスパーは、埼玉県さいたま市の関東支社と連携しながら、アクリル板材の製造・加工・販売をしています。大手商業施設のテナントや食品スーパー、アパレルショップ向けの店舗装飾品、陳列什器、店内サイン、工作機械のカバー・部品などを製造するモノづくり企業です。「BETTER〜人の心を豊かにする空間と体験を創造するモノづくり企業〜」を理念に、全国のお客様にオーダーメイドかつ短納期で商品を提供し、信頼を築いています。

ANDPAD」の導入前に企業が抱えていた課題

株式会社プロスパー様は、外注施工費の増加と情報共有の不足に直面していました。営業担当者間での情報共有が不十分で、同じ職人に複数の工事が同日に依頼されるなどの調整ミスが発生していました。また、工事情報の事前共有が不足しており、工事当日に必要な工具や資材が準備されていないケースが多発していました。

ANDPAD」導入前の課題に対する解決策

これらの課題を解決するために、株式会社プロスパーはANDPADボードを導入しました。ANDPADボードは、案件情報や職人の手配状況をリアルタイムで可視化し、営業担当者間での情報共有を効率化します。これにより、工事のスケジューリングや資材の準備がスムーズに行われ、外注施工費の削減と工事の品質向上が期待されました。

ANDPAD」の導入により改善した業務

ANDPADボードの導入により、株式会社プロスパー様は外注施工費の削減に成功しました。具体的には、施工外注費率が15%から12.2%に改善され、約1,000万円のコストダウンが実現されました。また、情報共有の効率化により、工事の出戻りが減少し、協力会社との関係強化にも寄与しました。これにより、お客様、協力会社、自社の「三方良し」が実現され、業務の質と効率が大幅に向上しました。

Case2. 課題:残業時間の多さ 従業員数101名~300名 (製品名 「ダンドリワーク」)

dandori-work-interviews-219
引用 – 業務効率化で残業時間を削減|施工管理アプリ導入で業務効率化を成功させる方法とは? | ダンドリワーク

和建設は岡山・高知の2拠点にて、分割マンション事業、戸建て住宅事業・公共事業を展開されている企業です。「わりつづけるために、わらないもの」をモットーに時代の一歩先を見据えながら、誇りをもって仕事に取り組まれています。

ダンドリワーク」導入前に抱えていた課題

業者とのやり取りで、電話やFAXを1社ずつ行わなくてはならなく、現場の指示ひとつでも、同じFAXを20社~30社送る必要がありました。そのため、時間ロスがあり、送り忘れてしまう業者もありました。

また、工程表はエクセルや別の工程表ソフト、写真管理は写真編集ソフトで、お客様に連絡する際はLINEやチャットワークなど複数のツールを必要としていて管理が難しいという問題を抱えていました。

ダンドリワーク」導入前の課題に対する解決策

大阪のセミナーに参加したことをきっかけに、それまで様々なツールを使って管理の難しかった写真管理や、工程表、発注請負などをがまとまっているのがが魅力的で、施工管理アプリである「ダンドリワークを導入することになりました。

ダンドリワーク」の導入により改善した業務

ペーパーレス化したことにより一斉通知が可能となり残業時間の減少を実現しました。これまで、業者とのやり取りには電話やFAXで個別に対応していたため、多く時間を要していて、それに付随して資料作りもあったため、残業時間が月に20~60時間ありました。しかし、導入後は情報伝達にかかる時間が減少し残業時間が一番多い社員でも10時間ほどになりました。

Case3. 課題:情報共有が難しい 従業員数:1~5名 (製品名 「クラフタ」)

crafta.site-cases-enixias
引用 – エニシアス株式会社 様 – 完全無料の施工管理アプリ|クラフタ-使いやすさNo1

エニシアス株式会社様はエクステリア・リガーデン・リフォームのデザイン設計、施工業務を展開している企業です。

クラフタ」導入前に抱えていた課題

クラフトの導入の前の案件管理にはExcelを使用し、ひとりで管理する体制ができていました。また、写真管理にはGoogleフォトやLINEアルバムを併用して使っていました。そのため、情報ツールに情ばらつきがあり、情報共有することが課題となっていました。

クラフタ」導入前の課題に対する解決策

金額などの情報を「見える化」ができる「クラフタ」を導入することになりました。また、「クラフタ」はスマートフォンで作業できる点も後押しとなりました。

クラフタ」導入により改善した業務

クラフタ」はスマートフォンで、案件/物件情報を簡単に確認できることによって、印刷して案件情報を渡すことがなくなり、職人の方が案件情報を確認するときにはアプリを開くだけでできるようになりました。

 

13. 施工管理アプリ導入で失敗しないためのチェックリスト

施工管理アプリの導入は、業務効率化や生産性向上に直結する重要な経営投資です。しかし、高額な費用を投じて導入したにもかかわらず、「現場で使われない」「かえって手間が増えた」といった失敗に終わるケースも少なくありません。ここでは、導入を成功に導くために、契約前に必ず確認すべき6つの重要なチェックリストを解説します。

1. システム連携とデータ一元化を前提に選ぶ

導入後に発覚する問題で非常に多いのが、既存システムとの連携不足です。施工管理アプリは単体で完結するものではなく、企業全体のデータフローの一部として機能する必要があります。

特に、以下のシステムとの連携可否は必ず確認してください。

  • 基幹システム(原価管理・会計ソフト)
  • 勤怠管理システム
  • 電子契約サービス
  • オンラインストレージ(Box、Google Drive、Dropboxなど)

もしこれらが連携できない場合、現場監督が施工管理アプリに入力した日報や人工(にんく)データを、事務所の担当者が原価管理ソフトや勤怠システムに手作業で再入力(二重入力)する、といった非効率な作業が発生します。これでは、アプリを導入した目的である「効率化」とは程遠い結果となってしまいます。

API(Application Programming Interface)によるシームレスな自動連携が理想ですが、最低限、CSVファイルなどでのデータインポート・エクスポート機能が、自社の既存システムのフォーマットに柔軟に対応できるかを確認しましょう。

2. 複数アプリ乱立を避けて「現場のメインアプリ」を決める

「写真管理はAアプリ」「チャットはB(例:LINE WORKS)」「図面共有はC」「工程表はExcel」…このように、機能ごとに複数のツールが乱立している現場は多いのではないでしょうか。

アプリがサイロ化(分断)することの弊害は深刻です。

  • 情報が分散し、最新の指示や図面がどれか分からなくなる
  • 現場の職人や協力会社が、複数のアプリの操作を覚える負担
  • データが紐付かず、写真と日報、工程表を別々に管理する手間

これを防ぐには、導入する施工管理アプリを「現場のメインアプリ(情報集約ハブ)」として明確に位置づけるフロー設計が不可欠です。「この現場に関する全ての情報は、まずこのアプリを見れば分かる」という状態を作ることが、導入成功の鍵となります。多機能なオールインワン型アプリを選ぶか、他アプリ連携に優れたハブ型アプリを選ぶか、自社の方針を明確にしましょう。

3. 人数・機能制限と将来の拡張性を見据えたプラン設計

「まずはコストを抑えてスモールスタートしよう」という考え方自体は間違いではありません。しかし、建設業の特性を見誤ったプラン設計は、導入後すぐに「あとから使いにくくなる」失敗を招きます。

よくある失敗例は以下の通りです。

  • ユーザー数制限: 社員分のIDしか契約せず、現場で最も重要な協力会社や職人を招待できない
  • 現場(プロジェクト)数制限: 月額料金は安かったが、作成できる現場数が少なく、すぐに上限に達し高額な追加料金が発生した
  • 機能制限: 導入の決め手だった「電子小黒板機能」や「安全書類作成機能」が、契約した標準プランには含まれておらず、結局使えなかった

自社の平均的な年間現場数、1現場あたりの平均関係者数(協力会社スタッフ含む)を算出し、それらが無理なく運用できるプランかを見極める必要があります。目先のコストだけでなく、将来の事業拡大も見据えた拡張性(スケーラビリティ)を持つ製品・プランを選ぶことが重要です。

4. 導入後の教育・運用ルールがないことで定着しない失敗

高機能なアプリを導入しても、現場が使ってくれなければ意味がありません。特に建設現場では、ITリテラシーが多様な作業員が関わるため、「導入後の教育・運用体制」が定着を左右します。

「あとは現場でうまく使ってくれ」という丸投げは、最も典型的な失敗パターンです。

  • 現場向けの説明会やマニュアルが不足し、結局誰も使わない
  • 写真の撮り方やフォルダ分けのルールがなく、現場ごとにバラバラで後から探せない
  • 報告書や日報のテンプレートが整備されず、入力が面倒で定着しない

導入を推進する部門は、「誰が(例:現場監督)」「いつ(例:作業終了時)」「どの画面に(例:日報)」「何を(例:作業時間と人工、進捗写真)」入力するのか、という具体的な運用ルールを明確に定める必要があります。ベンダー(販売元)が提供する導入支援サポートや講習会を積極的に活用し、現場の負担を下げる工夫が不可欠です。

5. 紙・Excelとの二重運用を長期化させない

施工管理アプリ導入後、最も陥りやすい罠が「紙・Excelとの二重運用」です。

「アプリへの入力は義務化するが、万が一のために従来の紙台帳やExcelの報告書も残しておく」という中途半端な移行措置が、そのまま長期化してしまうケースです。

この状態は、現場の負担を倍増させます。現場監督は、アプリと紙の両方に同じ内容を記録・報告する必要に迫られ、「デジタル化でかえって仕事が増えた」と強い抵抗感を持つようになります。

「建設業の2024年問題」への対応が待ったなしである中、このような非効率な二重運用を続ける余裕はありません。導入時には、以下のロードマップ(行程表)を明確に策定しましょう。

  1. 移行期間の設定:(例:導入後3ヶ月間)
  2. 廃止する帳票の決定:(例:紙の日報、Excelの安全点検表)
  3. 完全移行日(紙の廃止日)の宣言:(例:2026年4月1日以降はアプリ入力のみを正とする)

アプリへの「一本化」を明確に宣言し、後戻りできない状態を作ることが、定着を早める最善策です。

6. データガバナンスとバックアップを軽視しない

施工管理アプリには、図面、写真、原価情報、個人情報(作業員名簿など)といった、企業の重要かつ機密性の高いデータが集約されます。これらのデータをどう管理するか、つまりデータガバナンスの設計を導入前に軽視してはいけません。

以下のような状態は、非常に危険です。

  • 退職した社員や、プロジェクトが終了した協力会社のIDが放置されている
  • アクセス権限設定が甘く、本来アクセス不要な情報(例:他現場の原価情報)まで誰でも閲覧できる
  • 重要なデータのバックアップポリシーが定まっておらず、万が一のデータ消失に対応できない

導入前に、「誰に」「どの範囲の(現場単位、機能単位)」権限を与えるのかという権限設計、IDのライフサイクル管理(入社・異動・退職時の対応ルール)、そしてベンダー任せにしない自社側でのバックアップ方針を確立しておくことが、企業の資産と信用を守る上で極めて重要です。

最後に、本セクションで解説した6つの失敗パターンと、その対策チェックポイントを一覧表にまとめます。

よくある失敗 主な原因 対策チェックポイント
二重入力の発生 既存システム(原価・勤怠)との連携不足 API連携の可否、CSVエクスポートの柔軟性を確認したか
アプリの乱立 「情報ハブ」としてのフロー設計不在 どの情報をアプリに集約するか、業務フローを定義したか
プランのミスマッチ 将来の拡張性や協力会社の利用を未想定 協力会社を含む利用者数、現場数でシミュレーションしたか
現場の未活用 導入後の教育・運用ルールの欠如 「誰が・いつ・何を入力するか」というルールを明確にしたか
紙・Excelとの併用 移行ロードマップの不在、中途半端な移行 「いつ・何を廃止するか」を決め、紙・Excelを廃止する覚悟があるか
情報漏洩リスク データガバナンス(権限・ID管理)の欠如 アクセス権限の設計、ID管理ルール、バックアップ体制を決定したか

導入検討の最終確認として、自社がこれらのチェックポイントをクリアできるか、ぜひ見直してみてください。

まとめ|最適なアプリ選定で DX と働き方改革を推進

建設現場の省人化と安全・品質向上は、国家施策と現場課題の両面から待ったなしです。まずは客観指標でツールを選び、短期の検証で効果を見極めることが重要です。「国土交通省」が掲げるi-Construction 2.0の目標(2040年代までに生産性1.5倍)とも整合させ、現場DXの投資対効果を継続的にモニタリングしましょう。

チェックリスト再掲

以下は本記事で整理した比較観点の要点です。特に、電子小黒板・工事写真の取り扱いは官公庁案件での適合性に直結します。

観点 見るべき指標 具体確認の方法 根拠・参照
UI/UXと現場浸透 モバイル操作の歩数・タップ数、既読管理、オフライン可否 現場での同条件テスト(5分以内で日報+写真送付) 「国土交通省 i-Construction 2.0」方針で現場のデジタル化・自動化を推進する旨を明記。
写真・電子小黒板適合 電子小黒板に準拠した撮影・台帳化 サンプル撮影→台帳出力→監督員確認の模擬審査 「デジタル工事写真の小黒板情報電子化」ガイドの要件を満たすこと。
安全・品質(遠隔臨場) ライブ配信の遅延・記録性、関係者閲覧権限 現場↔事務所でのライブ検査を想定した回線負荷テスト 「遠隔臨場」関連の国交省資料で遠隔の実装・運用例が示される。
セキュリティ/BCP データ保全、障害時のRTO/RPO ベンダーのSLA・バックアップ設計の提示依頼 官公庁・公共案件を想定した可用性要件はBCPの観点から必須。
コスト・補助金 ライセンス+運用+教育を総額で算定 3年TCO試算とIT導入補助金の適用可否確認 「中小企業基盤整備機構」IT導入補助金の公式情報でスケジュール・要件確認。

表の通り、機能の豊富さだけでなく、ガイドライン準拠と運用面の実効性を同時に見ることがポイントです。特に公共工事に関与する企業は、電子小黒板の要件適合を早期にチェックしてください。

次のアクション:無料トライアル → 社内 PoC

導入の成否は、短期間でも「実データ・実オペ」で検証できたかに左右されます。まずは資料請求やデモ、無料プランの活用から始め、2~4週間のPoCでKPIを測りましょう。無料プランのある代表例として、広告モデルで全機能無料の「クラフタ」が挙げられます。

フェーズ 期間目安 主要タスク 成功指標(例) 参考
情報収集 1週間 ユースケース定義、候補3製品に絞り込み 要件充足率80%以上 「国土交通省」i-Construction 2.0の重点(省人化・自動化)に合致すること。
デモ/無料プラン 1週間 ベンダーデモ、試用環境で権限設定・電子小黒板の試行 写真→台帳出力の工数30%減 電子小黒板の要件に合うテンプレート有無を確認。
社内PoC 2週間 実現場で工程・写真・連絡・原価の一部を運用 残業10%減、現場往復回数20%減 PoCで得たデータをROI試算に直結させる。
本導入企画 1週間 3年TCOと補助金適用判断、教育計画策定 3年TCO内で投資回収18~24か月 IT導入補助金のスケジュールに合わせ申請準備。

まずは「現場写真→電子小黒板→台帳」の一連を実データで回し、続いて「工程共有」「チャット通知」「原価可視化」を段階導入すると、教育負荷を抑えながら効果が見えやすくなります。公共案件や元請連携が多い企業は、遠隔臨場の要件や写真管理の基準との整合もPoCで確認してください。

最後に、補助金を活用する場合は年度スケジュールに依存するため、早めに要件を精査し、事業計画・見積・ITベンダーの体制をそろえて申請準備に着手するのが安全です。申請の最新情報は「中小企業基盤整備機構」のIT導入補助金公式ページで必ず確認しましょう。

「施工管理アプリ」の製品比較表

※税込と表記されている場合を除き、全て税抜価格を記載しています

  • 製品名
  • 注目ポイント
  • 料金プラン
  • プラン名金額
  • 無料トライアル
  • 最低利用期間
  • 基本的な機能
    • 入退場管理
    • 報告書作成
    • 勤怠管理
    • 原価計算機能
    • 地図登録
    • 見積もり機能
    • 電子黒板
    • 請求機能
    • アフターフォロー
    • 報告機能
    • 検査機能
    • 写真台帳
    • データ出力
    • タスク管理
    • 提案管理
    • BPO機能
    • 資料書き込み
    • LINE連携
    • スケジュール管理
    • 工程管理
    • 写真管理
    • スタンプ機能
    • 案件管理
    • アンケート機能
    • 工程表作成
    • 送信取り消し
    • 図面管理
    • BIMモデル閲覧
    • チャット機能
    • 電子受発注機能
  • サービス資料
  • 無料ダウンロード
  • ソフト種別
  • サポート
施工管理ならeYACHO
初期導入費 330,000円(税込)
備考
初期導入費は初年度のみ必要です。
ライセンス数 × 10GBのクラウド容量をご利用いただけます。
ベーシック版 31,680円(税込)/年
備考
3,520円(税込)/月
最小5ライセンスから購入いただけます。
スタンダード版 41,580円(税込)/年
備考
4,620円(税込)/月
最小5ライセンスから購入いただけます。
プレミアム版 51,480円(税込)/年
備考
5,200円(税込)/月
最小5ライセンスから購入いただけます。
限定ユーザー版 13,200円(税込)/年
備考
1,320円(税込)/月
最小1ライセンスかたご購入いただけます。
利用期間の最低制限なし
eYACHOの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
はじめてのERP
利用料金 要問い合わせ
要問い合わせ
BUILDY NOTE(ビルディーノート)の資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
LINEで施工管理を完結
初期費用 なし
利用料金 要相談
制限なし
Anymoreの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
業界最安級で現場DX
初期費用 0円
月額料金 9,800円
制限なし
サクミルの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
利用者数55万人以上
初期費用 要相談
備考
初期登録作業やご担当者様へのレクチャーなどの費用がかかります。
利用料金 要相談
備考
月額費用とオプション費用がかかります。
費用はプランによって異なります。詳しくはお問い合わせください。
1年間
ANDPADの資料サムネイル
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
現場業務、まるごとDX
初期費用 要相談
月額料金 5,000円~
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
建築業務を、ポケットに
初期費用 120,000円~
備考
ライトプラン:120,000円
ベーシックプラン:480,000円
プロフェッショナルプラン:570,000円
ライトプラン 10,000円
備考
~5ユーザーまで
ユーザー追加料金:1ユーザーにつき2,000円
ベーシックプラン 20,000円
備考
~5ユーザーまで
ユーザー追加料金:1ユーザーにつき2,000円
プロフェッショナルプラン 30,000円
備考
~5ユーザーまで
ユーザー追加料金:1ユーザーにつき2,000円
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
現場がひとつにつながる
初期費用 110,000円
プロプラン30 22,000円/月額
備考
アカウント数は30です。
プロプラン50 33,000円/月額
備考
アカウント数は50です。
プロプラン100 55,000円/月額
備考
アカウント数は100です。
100アカウント以上 要相談
備考
別途お見積り
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
元監督が作った現場アプリ
初期費用 200,000円~
月額利用料 19,800円~/月額
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
不動産サイトの、全部入り
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
エントリープラン 0円
備考
人数制限はなく、5GBまでとなっています。
すべての基本機能が利用可能ですが、直近60日間の更新内容のみが閲覧可能です。
ミニプラン 1,350円/月額
備考
人数制限は3人までで、10GBまでとなっています。
すべての基本機能が利用可能で、閲覧期間は無制限です。
ライトプラン 6,800円/月額
備考
人数制限は15人までで、50GBまでとなっています。
すべての基本機能が利用可能で、閲覧期間は無制限です。
スタンダードプラン 19,800円/月額
備考
人数制限は40人までで、100GBまでとなっています。
ライトプランの内容に加え、案件検索機能、案件ステータス機能が利用できます。
プロプラン 要相談
備考
41人以上で利用したい場合、または100GB以上利用したい場合におすすめです。
1ヵ月
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
儲かる工務店へ、変える
初期費用 要相談
月額利用料 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
紙の図面よ、さようなら
初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
現場の声から、生まれました
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
利用料金 0円
制限なし
なし 
電話 / メール / チャット /
ITが苦手な、あなたの味方
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
ライト 要相談
備考
本格的に業務で利用したい小規模事業者向けプランです。
ベーシック 要相談
備考
大きな現場の管理やデータを活用したい中規模事業者向けプランです。
エンタープライズ 要相談
備考
セキュリティやサポートを強化したい大規模事業者向けプランです。
制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
写真整理から、解放される
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
利用料金 0円
備考
利用料は完全無料です。
制限なし
なし 
電話 / メール / チャット /
撮るだけ、あとはおまかせ
初期費用 0円
備考
初期費用は発生しません。
利用料金 要相談
備考
価格は、利用者数に応じた月額料金+オプション利用料金となっております。
1年
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /

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おすすめの施工管理アプリ一覧

利用者数55万人以上 ANDPAD

製品詳細はこちら

施工管理アプリCADソフトプロジェクト管理ツール

トライアル 無し
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • 建設業界の施工管理業務を一元化!クラウドで楽々管理
  • 現場関係者全員に素早く連絡できる、チャット機能付き
  • 電子黒板と写真添付機能で、写真撮影から台帳作成を一元管理
  • 現場カレンダーで手配と情報共有を一気に効率化

施工管理ならeYACHO eYACHO

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施工管理アプリ

トライアル 有り
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • 紙の野帳のように手書きでき、写真・動画・音声も使えるマルチメディアノート
  • リアルタイム共有とビデオ通話で現場と事務所の確実な連携を実現
  • 現場で様々な書類をスピーディーかつ正確に作成・完結可能
トライアル 有り
サポート 電話 

製品のおすすめポイント

  • 現場スケジュールの可視化
  • 協力会社との連携強化
  • グループウェア機能の統合
  • 原価管理・電子受発注機能あり

LINEで施工管理を完結 Anymore

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施工管理アプリ

トライアル 有り
サポート 電話 メール チャット 

製品のおすすめポイント

  • LINE連携によるリアルタイム情報共有
  • 施工品質を向上させるトラブル管理、申し送り管理機能
  • 案件の提案から請求までを一元管理
  • 充実したマスター管理とサポート

業界最安級で現場DX サクミル

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施工管理アプリ

トライアル 有り
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • 案件の状態・スケジュールをクラウド上で確認
  • 月・週・日単位で案件ごと・人ごとのスケジュールを管理
  • 案件ごとのステータスを一覧で管理
  • 出先からスマホやタブレットで日報作成・写真登録が可能

施工管理アプリ

トライアル 無し
サポート 電話 メール チャット 

製品のおすすめポイント

  • 粗利の改善・全社員の業務負担軽減
  • 工期の遅れを改善
  • 導入から運用までを徹底サポート

建築業務を、ポケットに アイピア

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施工管理アプリ

トライアル 有り
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • "建築業務"に必要な機能をまとめて搭載
  • PCが苦手でも"すぐ使いこなせる"
  • "外出先"でも確認・入力・承認
  • 要望に合わせた"カスタマイズ"に対応

現場がひとつにつながる Kizuku

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施工管理アプリ

トライアル 無し
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • いつでも、どこでも、誰でも簡単に使えるチャットトーク
  • 操作説明会や運用ミーティングでユーザーの皆様の「導入成功」をサポート
  • スタンプだから「秒」で伝達、毎日写真2点をのせるだけ

元監督が作った現場アプリ ダンドリワーク

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施工管理アプリ

トライアル 無し
サポート 電話 チャット 

製品のおすすめポイント

  • 誰でも直感的に使い始められる画面デザイン
  • 情報を更新した際の通知はまとめて送信
  • 既読ボタンで確実なコミュニケーションを実現

不動産サイトの、全部入り HOUSE GATE

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施工管理アプリ

トライアル 有り
サポート メール 

製品のおすすめポイント

  • 複数の案件でも、案件ごとに一元管理
  • 書類や写真を共有フォルダで一元管理

儲かる工務店へ、変える AnyONE

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施工管理アプリ

トライアル 有り
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • 工期を適正に。 収支や利益がいつでも見える
  • 導入して終わりではない。 運用まで徹底サポート
  • ITが苦手でも使える、 Excelのような操作感

紙の図面よ、さようなら SPIDERPLUS

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施工管理アプリ

トライアル 無し
サポート 電話 

製品のおすすめポイント

  • 現場のどこでも情報が 見える・伝わる
  • 膨大な事務作業から解放され、コストを削減
  • 継続的な情報セキュリティへの取組み

現場の声から、生まれました テラ施工管理

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施工管理アプリ

トライアル 無し
サポート 電話 

製品のおすすめポイント

  • トーク・グループ機能でコミュニケーションをシンプルに管理
  • 現場登録機能で地図や写真を共有
  • 誰でも直感的にかんたんに報告書を作成

ITが苦手な、あなたの味方 KANNA

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施工管理アプリ

トライアル 有り
サポート 電話 

製品のおすすめポイント

  • 複数現場の統合管理でよりスピーディーな判断・意思決定を
  • 手厚いサポート体制と万全のセキュリティ
  • 現場の図面資料に書き込みして共有

写真整理から、解放される クラフタ

製品詳細はこちら

施工管理アプリ

トライアル 無し
サポート 電話 メール 

製品のおすすめポイント

  • 完全無料の施工管理アプリ
  • LINEとほぼ同じメッセージ機能
  • いつでも・どこでも見れる現場情報の一元管理

撮るだけ、あとはおまかせ Photoruction

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施工管理アプリ

トライアル 有り
サポート 電話 

製品のおすすめポイント

  • 写真管理からBIMまでオールインワンで生産性向上
  • クラウド型の建設BPOで業務プロセスの半自動化
  • 自社向けカスタム、建設生産プラットフォーム

よくある質問

施工管理アプリとは何ですか?

建設現場の「工程管理」「写真・図面共有」「日報作成」「チャット連絡」などを、スマートフォンやタブレットで一元管理できるアプリケーションです。現場と事務所間の情報共有をリアルタイム化し、二重入力や移動の手間、伝達漏れを大幅に削減することを目的としています。

なぜ今、施工管理アプリが必要なのですか?

2024年4月から建設業にも適用された「時間外労働の上限規制(2024年問題)」への対応が急務だからです。アプリ導入により、日報作成時間を83%短縮したり、監督者の移動を45%削減したりといった具体的な効率化が図れ、法令遵守と生産性向上の両立に不可欠なツールとなっています。

無料版と有料版の決定的な違いは何ですか?

無料版は「チャット」「写真共有」など機能が限定的で、主に個人事業主や小規模チームのお試し利用が中心です。一方、有料版は「原価管理」「安全書類作成」「基幹システム連携(API)」「電子小黒板」など業務全体をカバーし、協力会社を含めた全社的なデータ一元化が可能です。サポート体制やセキュリティ機能(監査ログなど)も有料版が格段に充実しています。

i-Construction 2.0と施工管理アプリはどう関係しますか?

i-Construction 2.0は「2040年度までに生産性1.5倍」を目指す国土交通省の施策です。施工管理アプリは、その施策の柱である「データ連携のオートメーション化(ペーパーレス化)」や、検査のための移動を削減する「遠隔臨場」を実現するための中核的なデジタルツールとして位置づけられています。

特に役立つ機能は何ですか?

記事の調査では「電子小黒板」「写真・図面管理」「日報・報告書の作成」の3つが特に役立つ機能として挙げられています。これらは現場での入力作業や、事務所に戻ってからの事務作業を大幅に削減します。

IT導入補助金は施工管理アプリを導入するために使えますか?

はい、多くの場合で活用できます。「IT導入補助金2025」の対象ツールとして「BUILDY NOTE」や「SPIDERPLUS」など、多くの施工管理アプリが登録されています。ソフトウェア費用の最大50%(例:インボイス枠で上限450万円)といった補助が受けられる可能性があるため、導入支援事業者に相談することをおすすめします。

導入したのに現場で使われない失敗を防ぐには?

最も重要なのは「導入時の運用ルール決定」と「操作性(UI)」です。 ルール化: 「誰が・いつ・何を入力するか」を明確に定め、従来の紙やExcelでの運用を禁止(二重運用をさせない)すること。 操作性: スマホ操作が苦手な人でも直感的に使える(画面遷移が少ない)アプリを選ぶこと。 この2点が定着の鍵となります。

導入でどれくらいの効果が出ますか?

導入事例によりますが、大きな効果が報告されています。例えば、本記事で紹介した事例では、「残業時間が月60時間から10時間に削減(和建設様)」「外注施工費が年間1,000万円削減(プロスパー様)」「写真整理の時間が80%削減」といった定量的な成果が出ています。

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