OSSのネットワーク監視ツール12選|導入効果や製品の選び方を解説
最終更新日:2025/03/28
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目次
ネットワーク監視ツールの導入を検討している担当者のなかには、費用対効果の高いOSS製品を候補として考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、OSSのネットワーク監視ツールは利便性が高い反面、無視できないデメリットや使用上の注意点が存在します。
また、一口にOSSのネットワーク監視ツールといっても複数の製品が提供されているため、選定時に迷ってしまうケースも多いでしょう。
本記事では、OSSのネットワーク監視の概要や導入に伴う利点・注意点を詳しく解説します。製品選定時のポイントやおすすめツールも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
OSSのネットワーク監視ツールとは
ここからは、OSSのネットワーク監視ツールの基本情報を詳しく解説します。OSSとネットワーク監視ツールに分けて、それぞれの概要を紹介するので、製品知識を深めるための参考としてご確認ください。
OSSとは
OSSとは「オープンソースソフトウェア」の頭文字を取った略称であり、誰でも無償または安価で利用できるソフトウェアを意味します。
インターネット上にソフトウェアを構成しているプログラムである「ソースコード」が公開されているため、利用だけでなく機能の改変や再配布も可能です。
なお、オープンソースソフトウェア分野の権利擁護団体である「Open Source Initiative(オープンソース・イニシアティブ)」によると、OSSの配布条件は以下の基準に準拠する必要があると定義されています。
1. 再配布の自由 | ライセンスは、ソフトウェアの販売または配布をいかなる当事者にも制限してはならない
また、そのような販売に対してロイヤリティまたはその他の料金を要求してはならない |
2. ソースコード | プログラムにはソースコードが含まれ、コンパイルされた形式だけでなくソースコードでの配布も許可する必要がある |
3. 派生作品 | 改変や派生作品を許可し、それらを元のソフトウェアのライセンスと同じ条件で配布することを許可しなければならない |
4. 作者のソースコードの完全性 | ソースコードのオリジナル部分が明確にわかるようにしなければならない |
5. 個人またはグループに対する差別の禁止 | ライセンスは、いかなる個人またはグループに対しても差別的なものであってはならない |
6. 活動分野に対する差別の禁止 | 特定の分野でプログラムを利用することを制限してはならない |
7. ライセンスの配布 | プログラムに付随する権利は、再配布されるすべての人に適用されなければならない |
8. ライセンスは製品固有のものではない | プログラムに付与される権利は、特定のソフトウェアに依存してはならない |
9. ライセンスは他のソフトウェアを制限してはならない | ライセンスによって、同時に配布される他のソフトウェアに制限を設けてはならない |
10. ライセンスは技術中立でなければならない | 特定のテクノロジーまたはインターフェースのスタイルに基づいてライセンスを規定してはならない |
参考:The Open Source Definition|Open Source Initiative(OSI)公式サイト
つまり、OSSは提供元と世界中のユーザーやプログラマーが共同で作成・アップデートできるソフトウェアといえます。上記のような特性や利便性の高さから、ソフトウェアの品質向上や、新しい技術の迅速な普及に役立つフォーマットとして広く活用されています。
ネットワーク監視ツールとは
ネットワーク監視ツールとは、自社で活用しているネットワークが正常に稼働しているか監視するためのツールです。
Webサイトやアプリケーションなどのビジネス活用が標準化している現代において、ネットワークは非常に重要性の高いインフラといえます。社内のネットワークに異常があると、アプリケーションやWebサイトがうまく稼働せず、関連業務がすべて滞ってしまう可能性も考えられるでしょう。
上記のようなトラブルへの対策として、自社で活用しているネットワークに発生した異常を迅速に検知するためのツールがネットワーク監視ツールです。
なお、ネットワーク監視ツールの主な監視対象は、以下の通りです。
- サーバー
- ルーター
- スイッチ
- Wi-Fiアクセスポイント
- ファイアウォール など
ツールによって各種デバイスを常時監視することで、ネットワークエラーの早期発見と迅速なトラブルシューティングを実現できるでしょう。
OSSのネットワーク監視ツールを導入する利点
OSSのネットワーク監視ツールを導入する利点は、以下の通りです。
- 低コストでネットワーク監視体制を構築できる
- 柔軟にツールを活用できる
ここからは、各ポイントを深掘りして解説します。
低コストでネットワーク監視体制を構築できる
OSSのネットワーク監視ツールを導入する利点の一つが、低コストで利用できる点です。
OSSは商用ソフトと比較して導入・運用コストが安価な傾向があります。なかには無料で利用できる製品も多く、試験的に運用した後、使い勝手が悪い場合は他のツールに乗り換えるという方法も取りやすいのが特徴です。
したがって、OSSのツールを上手く活用することで、最小限のコストで自社のネットワーク環境を最適化するための監視体制を実現できます。
特に、ITツールに投資できる予算が限られる中小企業にとって、ネットワーク監視ツールの導入・運用コストを最小限に抑えられる点は大きなメリットといえるでしょう。
柔軟にツールを活用できる
柔軟にツールを活用できる点も、OSSのネットワーク監視ツールを導入する利点といえるでしょう。
OSSは運用の自由度が高いツールであり、カスタマイズ性も高い傾向があります。自社の用途や環境に合わせてツールの機能を柔軟に拡張できるため、費用対効果の最大化が見込めます。
また、世界中のプログラマーによってアップデートされるOSSであれば、運用方法やカスタマイズ例などインターネット上から参考情報を収集しやすい点もメリットです。
効果的にツールを運用しやすく、トラブルが起こった際も解決策を見つけやすいでしょう。
OSSのネットワーク監視ツールを利用する際の注意点4つ
OSSのネットワーク監視ツールを利用する際は、以下のポイントに注意する必要があります。
- ライセンス規約を遵守しなければならない
- 機能が制限されている製品も多い
- 担当者に知識やスキルが求められる
- 日本語マニュアルに非対応な製品もある
不要なトラブルを避け、効率的にツールを運用するためにも、4つの注意点を確認しておきましょう。
1.ライセンス規約を遵守しなければならない
OSSのネットワーク監視ツールを利用する際は、ライセンス規約を遵守しなければなりません。
OSSはソースコードが公開されており、誰でも自由に利用・改変できるソフトウェアですが、製品ごとに以下のようなライセンス規約が設けられています。
タイプ | 再配布 | 著作権表示 | 商用利用 | 著作者による保証 | ライセンスの種類 |
コピーレフト | 関連するソースコードをすべて開示 | 必要 | 可 | 無 | ・GPL
・AGPL |
準コピーレフト | 修正ファイル・ライブラリを開示 | 必要 | 可 | 無 | ・LGPL
・MPL |
非コピーレフト
(パーミッシブ) |
元の著作権やライセンス、お知らせなどを含む | 必要 | 可 | 無 | ・Apache
・MIT ・BSD |
ライセンス規約に明記されている利用条件に違反すると、訴訟問題に発展してしまう可能性があるため注意が必要です。
2.機能が制限されている製品も多い
OSSのネットワーク監視ツールのなかには、機能が制限されている製品も少なくありません。
特に無料で使用できる製品は、商用ソフトと比較して性能が劣る傾向にあり、ネットワーク監視ツールとして最低限の機能しか搭載していない場合があります。
なお、機能制限の具体例は以下の通りです。
- 監視可能なデバイス数が少ない
- 利用可能なユーザー数が少ない
- 利用できる期間が短い
- 利用中に広告が表示される など
機能が制限されているツールを導入してしまうと、自社で活用する際に不便さを感じるケースも考えられるでしょう。
3.担当者に知識やスキルが求められる
OSSのネットワーク監視ツールを利用する際の注意点として、担当者に知識やスキルが求められる点も無視できません。
OSSを利用する際、製品の種類によってはデータベースや監視に関する複雑な設定を行わなければならない可能性があります。
また、ツールを利用できるOSや環境が限定的なケースもあり、導入・運用時に専門的な知識やスキルが求められるケースも少なくありません。
そのため、自社に専門的なスキルを持つ人材が不足している場合、満足にツールを使いこなせないリスクがあります。
また、OSSを使いこなせる担当者が社内にいる場合でも、業務の属人化によって特定の人材や部署に大きな負担がかかるケースも考えられるでしょう。
4.日本語マニュアルに非対応な製品もある
日本語マニュアルに非対応な製品が多い点も、OSSのネットワーク監視ツールを利用する際に注意しなければならないポイントです。
OSSのネットワーク監視ツールのなかには、海外で開発されたツールが複数存在します。
海外製のツールは、公式サイトやマニュアルが日本語に対応していないケースも多く、導入・運用時に不便さを感じる可能性があるでしょう。
OSSのネットワーク監視ツールの選び方4つ
OSSのネットワーク監視ツールを選定する際のポイントは、以下の通りです。
- 自社の導入目的を明確にする
- 導入・運用コストを比較する
- ツールの拡張性を調べる
- サポート内容を確認する
ここからは、OSSのネットワーク監視ツールの選び方を詳しく解説します。導入効果の最大化につながるツールを選定するための参考として、ぜひご活用ください。
1.自社の導入目的を明確にする
OSSのネットワーク監視ツールの選び方として、まずは自社の導入目的を明確にすることが重要です。
OSSのネットワーク監視ツールのなかには、機能や対応範囲が異なるさまざまな製品が存在します。
そのため、自社の用途や導入目的を明確に把握したうえで、必要な機能を搭載している製品を選ぶ必要があります。
監視対象や監視方法、アラート通知の方法などを比較し、自社にとって最適な機能・性能を備えるツールを導入することで効果の最大化が見込めるでしょう。
2.導入・運用コストを比較する
OSSのネットワーク監視ツールを選定する際は、導入・運用コストの比較が必要です。
OSSのネットワーク監視ツールには無料で利用できる製品も多いですが、すべての無償ソフトウェアがOSSというわけではなく、利用に伴い費用が発生するケースもあります。
特に、機能性が高いツールほど導入・運用コストがかかりやすい傾向があるでしょう。
また、導入および基本機能は無料であっても、プラン変更や機能のアップデートに追加費用がかかる製品も存在します。
費用対効果を最大化するためにも、事前にツールの導入と継続運用にかかるコストを洗い出し、比較したうえで自社の予算に収まる製品を選定することが大切です。
3.ツールの拡張性を調べる
OSSのネットワーク監視ツールの選び方として、拡張性の確認も重要な項目です。
ツールを導入した後にサーバーやネットワーク機器を新たに追加するケースも少なくないため、事前に将来的な運用方法を見据えた拡張機能を比較しておく必要があります。
監視対象や機能を導入後に追加できるツールであれば、業務内容や規模の変化にも柔軟に対応可能です。
後々発生するソフトウェアの買い替えや追加導入のコストを削減するためにも、OSSのネットワーク監視ツールを導入する際は拡張性の高いツールを選定しましょう。
4.サポート内容を確認する
OSSのネットワーク監視ツールを導入する際は、サポート体制も確認しておきましょう。
OSSはライセンス規約の範囲内であればユーザーが自由に使用できる分、サポートを提供していない製品も多い傾向があります。
サポート体制が整っていないツールを導入してしまうと、トラブルシューティングに時間がかかってしまい、自社業務の進捗が滞ってしまう可能性も考えられます。
有事の際、トラブルを迅速に解決するためにも、サポートの有無や対応範囲などを比較したうえで導入する製品を選定することが重要です。
なお、サポート非対応のツールを導入する際は、担当者の知識やスキルレベルを考慮したうえで、自社でも使いこなせる製品を導入しましょう。
OSSのネットワーク監視ツールおすすめ12選
ここからは、OSSのネットワーク監視ツールとして、おすすめの製品を12個紹介します。
- Zabbix
- Munin
- Prometheus
- Graphite
- Cacti
- Nagios Core
- Xymon
- Sniffnet
- Hinemos
- Pandora FMS
- Icinga 2
- Monitorix
各製品の特徴や機能を詳しく解説するので、自社に導入するツールを選ぶ際の参考にしてください。
1.Zabbix
Zabbixは、Zabbix LLCが提供するOSSネットワーク監視ツールです。すべての機能を無料で制限なく利用でき、その利便性の高さから世界中で30万以上のダウンロード数を誇ります。
対応範囲が幅広いだけでなく、用途に合わせて柔軟に監視項目や通知方法などを設定できるため、専門知識がない方でも使いやすいツールといえるでしょう。
サービス名称 | Zabbix |
提供元・著作者 | Zabbix LLC |
機能・特徴 | ・幅広いデバイスやリソースからのデータ収集に対応
・CPU、メモリ使用率の監視にも対応 ・最短5分でオンプレミス環境やクラウド環境へ導入可能 ・ブラウザからの監視、分析も可能 ・グラフやレポートなど、収集したデータの表示方法も多彩 など |
導入価格 | 無料(有償のサポートやトレーニングメニュー有) |
サービスページ | https://www.zabbix.com/jp |
2.Munin
Muninは、リソースモニタリング用のオープンソースネットワーク監視ツールです。ネットワークやコンピューター、アプリケーション、SANなどのパフォーマンスを監視するための機能が備わっています。
リソースの傾向や「パフォーマンスを低下させた原因は何か」という問題の分析はもちろん、収集した情報のグラフ化、異常の早期発見に役立つリアルタイムアラート機能などを無料で活用できます。
サービス名称 | Munin |
提供元・著作者 | Munin開発コミュニティ |
機能・特徴 | ・幅広いデバイスのリソース監視に役立つ機能を搭載
・Webインターフェースを通じて情報をグラフで表示 ・10分程度で簡単かつ迅速にダウンロード・設定可能 ・選択した言語で独自プラグインを作成可能 ・リアルタイムアラート機能搭載 など |
導入価格 | 無料 |
サービスページ | https://munin-monitoring.org/ |
3.Prometheus
Prometheusは、SoundCloud社が提供するOSSの無料ネットワーク監視ツールです。Google社出身のエンジニアが開発した時系列データを監視・記録するためのツールであり、収集したデータを可視化できる機能も備えています。
監視対象の数が多いシステムや動的な検知・監視にも対応できるため、管理者の業務負担軽減に役立つでしょう。
サービス名称 | Prometheus |
提供元・著作者 | SoundCloud社 |
機能・特徴 | ・Google社出身のエンジニアが開発
・監視対象のサーバーを動的に検出可能 ・収集したデータを時系列データとして保存可能 ・グラフ化やダッシュボード機能によって収集したデータを可視化 など |
導入価格 | 無料 |
サービスページ | https://prometheus.io/ |
4.Graphite
Graphiteは、エンタープライズに対応したOSSのネットワーク監視ツールです。Webサイトやアプリケーション、ビジネスサービス、ネットワークサーバーなど各種監視対象のパフォーマンスを追跡する機能を備えています。
収集した時系列データを保存・共有できるだけでなく、グラフとダッシュボードによってわかりやすく可視化できる点も使い勝手の良いポイントといえるでしょう。
サービス名称 | Graphite |
提供元・著作者 | Graphite-Project GitHub Organization |
機能・特徴 | ・エンタープライズ対応の監視ツール
・幅広い監視対象のネットワークパフォーマンスを追跡可能 ・時系列データの保存、取得、共有、視覚化に役立つ機能を搭載 など |
導入価格 | 無料 |
サービスページ | https://graphiteapp.org/ |
5.Cacti
Cactiは、監視対象から取得したデータをグラフ化できるOSSのモニタリングツールです。プラグインをインストールすることで、ネットワーク機器やサーバーのトラフィック、CPU使用率、空きメモリ量などの監視にも対応できます。
シンプルな操作画面を採用しており、利用・設定の難易度が低いため、初めてネットワーク監視ツールを導入する方にもおすすめできるツールです。
サービス名称 | Cacti |
提供元・著作者 | raXnet |
機能・特徴 | ・ネットワーク機器やサーバーから取得した情報をグラフ化
・プラグインによって監視ツールとしても使用可能 ・シンプルで誰でも扱いやすい操作性 など |
導入価格 | 無料 |
サービスページ | https://www.cacti.net/ |
6.Nagios Core
Nagios Coreは、Nagios Enterprisesが提供するOSSのネットワーク監視ツールです。主に、ネットワーク監視やサーバー監視に対応しており、異常を検知した際はメールによるアラート通知も可能です。
基本機能は死活監視とアクティブチェックのみですが、多彩なプラグインが用意されており、用途に合わせて機能を拡張・カスタマイズできます。
サービス名称 | Nagios Core |
提供元・著作者 | Nagios Enterprises |
機能・特徴 | ・利用実績や日本語の情報が豊富な歴史あるツール
・エージェント型とエージェントレス型の両方に対応可能 ・メールによるアラート通知機能を搭載 ・プラグインが豊富に用意されており拡張性が高い など |
導入価格 | 無料(商用版有) |
サービスページ | https://www.nagios.org/projects/nagios-core/ |
7.Xymon
Xymonはネットワークだけでなくサーバーやアプリケーションの監視にも対応可能なOSSツールです。コンピューターの状態や起動しているアプリケーション、ネットワーク接続に関する情報を収集し、Webページ上に表示できます。
シンプルで直感的な操作が可能な管理画面で監視対象のステータスをリアルタイムで確認できるだけでなく、ログ保存機能や通知機能など利便性の高い機能を備えている点も特徴です。
サービス名称 | Xymon |
提供元・著作者 | Henrik Storner氏 |
機能・特徴 | ・ネットワークやサーバー、アプリケーションの監視に対応
・監視対象の状態やログ、リソース使用率などの情報を収集 ・収集したデータはシンプルで直感的なWebページで表示可能 ・ログ保存機能やレポート機能、通知機能も搭載 など |
導入価格 | 無料 |
サービスページ | https://www.xymon.com/ |
8.Sniffnet
Sniffnetは、インターネットトラフィックを簡単に追跡できるネットワーク監視ツールです。ネットワークトラフィックを監視し、統計データをリアルタイムでグラフ表示できます。
また、ネットワークイベントの通知やレポート作成・保存などもできるうえに、日本語にも対応しており、機能性と使いやすさを両立したツールといえるでしょう。
サービス名称 | Sniffnet |
提供元・著作者 | Giuliano Bellini氏 |
機能・特徴 | ・完全無料のオープンソースツール
・ネットワークトラフィックの監視に対応 ・トラフィックの統計やグラフ化、レポート作成・保存なども可能 ・日本語を含む20種類の言語で利用可能 など |
導入価格 | 無料 |
サービスページ | https://sniffnet.net/ |
9.Hinemos
Hinemosは、NTTデータ先端技術株式会社が提供する国産オープンソースの統合運用管理ソフトウェアです。運用業務の定型化・自動化を実現する豊富な機能を搭載しており、そのなかの一つとしてネットワークの状態を監視できます。
SNMP・SNMPトラップに対応できるだけでなく、HTTPやSQLなどのサービス監視やsyslogの監視も可能な機能性が高いツールです。
サービス名称 | Hinemos |
提供元・著作者 | NTTデータ先端技術株式会社 |
機能・特徴 | ・官公庁や金融機関などへの導入実績多数
・監視・ジョブ機能をワンパッケージで提供 ・監視対象をグループ化し、ジョブや性能の管理、情報収集が可能 ・シンプルかつ完全日本語対応の高い操作性 など |
導入価格 | 基本機能無料(サブスクリプション契約によって全機能を使用可能) |
サービスページ | https://www.hinemos.info/ |
10.Pandora FMS
Pandora FMSは、ネットワーク・サーバー監視に対応可能なオープンソースの統合監視ツールです。
SNMPだけでなくNetflowなど幅広い監視項目に対応しているだけでなく、ネットワーク機器の自動検出・設定機能など機能性が優れています。
加えてスペイン製でありながら、日本語対応の直感的なユーザーインターフェースを搭載している点も利便性の高いポイントです。
サービス名称 | Pandora FMS |
提供元・著作者 | Pandora FMS Team |
機能・特徴 | ・SNMP監視やTCPポートへの接続、WMI監視などに対応
・専用エージェント (Linux、Windows) による対象システム自体でのデータ収集 ・直感的なユーザーインターフェース ・アラートのメール通知や、障害検知時に任意のコマンドの実行を定義できる柔軟なアクション設定 ・リアルタイムでのレポートとグラフ生成機能 など |
導入価格 | 無料(有料のエンタープライズ版も有) |
サービスページ | https://pandorafms.jp/ |
11.Icinga 2
Icinga 2は、Nagiosから派生して開発されたOSSのネットワーク監視ツールです。
死活監視やSNTP監視、CPUやメモリなどのリソース監視といった幅広い監視項目に対応しているだけでなく、プラグインによって対象範囲の追加変更も可能です。
また、コマンドラインとWebインターフェースの両方で機能を設定できるため、自社の体制や管理者のスキルレベルに合わせて柔軟に利用しやすいツールといえるでしょう。
サービス名称 | Icinga 2 |
提供元・著作者 | Icinga |
機能・特徴 | ・幅広い監視項目に対応
・監視項目を柔軟に増やせる設定機能 ・異常発生時や復旧時の通知機能を搭載 ・監視情報のグラフ化も可能 など |
導入価格 | 無料(商用版有) |
サービスページ | https://github.com/Icinga/icinga2 |
12.Monitorix
Monitorixは、無料で使用できるOSSのシステム監視ツールです。本番環境のLinux/UNIXサーバーだけでなく、可能な限り多くのサービスとシステムリソースを監視できるように設計されています。
軽量で低スペックのサーバーでも利用できるため、幅広い規模・体制の企業に導入しやすいツールといえるでしょう。
サービス名称 | Monitorix |
提供元・著作者 | Fibranet |
機能・特徴 | ・さまざまなサービスとシステムリソースを監視可能
・ネットワークやメモリ使用量、各種プロセスなどの状態をモニタリング可能 ・シンプルかつ軽量なシステム設計 ・組み込みデバイスとしても使用可能 |
導入価格 | 無料 |
サービスページ | https://www.monitorix.org/ |
まとめ
OSSのネットワーク監視ツールは、最小限のコストで柔軟かつ迅速な対応を実現できるネットワーク管理体制を構築するために役立つソリューションです。
一方で、有償ツールと比較して機能が制限されていたり、運用・管理に専門的な知識やスキルが求められたりなど、不便な点も存在します。
たとえ表面的な導入コストが安価であっても、ツール運用に多大なリソースがかかってしまうと想定していた導入効果を実感できない可能性もあります。
OSSの利点を活かし、導入効果を最大化するためにも、自社の用途や体制を明確にしたうえで必要な機能やサポートを提供しているツールを選定しましょう。
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