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CMPツール導入事例5選|必要性や選び方のポイントを徹底解説【2025年最新版】

「cmpツール」の製品比較表

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目次

本記事では、公開一次情報に基づき「CMPツール導入事例」を5件(国内外)精査し、課題→打ち手→結果を短時間で把握できるよう要点化しました。併せて、Consent Mode v2/IAB TCF 2.2/日本の外部送信規律という3本柱に対して、国内法に強い国産勢と、TCF・多言語・CTVに強い海外勢を“足切り条件”で横断比較。さらに、導入を最短30営業日に収めるための5段階プロセス、同意率改善(例:約+10%)とUX(INP≤200ms)を両立する検証観点も提示します。一次情報のリンクから実装ディテールまで辿れる“再現性重視”の実務ガイドです。

より幅広い13製品を横断比較したい方は、「CMPツール比較13選|個人情報保護法への対応も解説【監修者解説付き|2025年最新版】」もあわせてご覧ください。

1. CMPツール導入事例のダイジェスト

本章では、「CMPツール導入事例」を5選紹介します。国内では外部送信規律(改正電気通信事業法)への表示・同意運用、欧州ほかではConsent Mode v2/IAB TCF 2.2による同意シグナル連携が共通分母です。いずれも公開一次情報で確認でき、課題 → 打ち手 → 結果/根拠が明確なケースのみを抽出しました。まずは要点を俯瞰し、次章で深掘りします。

次の表では、業界ごとに主な課題、打ち手(実装要点)、公表された結果、根拠リンクを比較しています。

業界 企業名 採用製品 主な課題 打ち手(要点) 結果/公開状況
放送/ニュース TBS NEWS DIG 「webtru」 外部送信規律への実務対応 送信先・目的・オプトアウトの自動リスト化で運用抜け漏れを抑制 導入決定を一次情報として公表webtru公式PR TIMES
CTV/OTT Samsung TV Plus(欧州) 「OneTrust」 CTVでのGDPR/TCF準拠の同意運用 OneTrust CMPを欧州でロールアウト、TCF文字列を運用 公式ページ/ケースPDF等で確認可
出版・EC C.H. Beck 「Usercentrics」 GDPR準拠と同意率の確保、マルチサイト運用 Usercentrics CMPを約20サイトへ展開し継続運用 公式ケーススタディで拡張運用を報告
通信 Orange 「Didomi」 クロスデバイス同意の継承・再同意摩擦の低減 クロスデバイス同期で同意一貫性を維持 同意率約+10%を公開
自治体 和歌山県白浜町 「Trust 360」 日本法(外部送信規律)に配慮した平易な同意設計 Cookie/タグ単位の同意取得、公表テンプレ活用 採用リリースを公表PR TIMES事例一覧

表の各リンク先で、実装内容と公開結果の一次情報を確認できます。Samsung TV PlusのCTV事例は欧州でのTCF運用を明示した一次情報と複数の業界メディアで裏取りでき、Usercentricsは出版社を含む複数サイトへの横展開、Didomiは通信キャリアでの同意率+10%という定量成果がポイントです。

読み取りのポイント

  • 国内法対応(外部送信規律)は、送信先・送信情報・利用目的の明示と、同意/オプトアウト導線の設計が中核です。放送・ニュースのようにタグ改修が頻繁な業態では、自動リスト化と棚卸しの“継続運用”が肝になります。
  • EEAのConsent Mode v2/TCF 2.2は、Googleタグや広告計測との連携、TCF文字列の発行・伝搬まで含めた技術運用が求められます。ベンダー提供のテンプレートやガイドを使い、高度モードでのパラメータ(ad_user_data/ad_personalization など)検証を推奨します。

このダイジェストを出発点に、次章では各社の要件→実装→KPIを深掘りし、「CMPツール導入事例」として自社に転用可能な実装チェックリストへ落とし込みます。

2. 主要CMPツール5製品の比較(導入適合ポイント)

本章は「CMPツール導入事例」を“製品横断”で読み替え、5製品の強み・注意点・適合シーンを比較します。初出の製品名は公式ページへリンクし、一次情報に基づいて要点化しました。結論から言うと、国内法対応と運用自動化に強い国産勢(webtru/Trust 360)と、TCF運用やグローバル展開に強い海外勢(OneTrust/Usercentrics/Didomi)を併走検討すると判断が速くなります。なお、事例で示された成果(例:同意率の改善)は、ここでは“製品選定の観点”に紐付けて提示します。

2.1 早見表(導入判断に必要な軸を集約)

次の表では、主要規格対応(Consent Mode v2/IAB TCF 2.2/外部送信規律)と、製品の得意領域・主要機能・注意点を比較しています。まずは自社の必須要件(日本法か、TCFか、CTVか)を“足切り”として確認してください。

製品(初出は公式へ) 主な対応規格 得意領域・導入傾向 主要機能の要点 想定導入規模 注意点
「webtru」 Consent Mode v2(Googleタグ連携)、日本の外部送信規律の表示・同意運用 国内メディア・通信・金融。送信先/目的/オプトアウトの自動リスト化で運用抜け漏れ抑止 外部通信の自動検出、未知タグの棚卸・事前ブロック、UIを既存デザインに合わせて実装 大規模国内サイト TCFは想定外のケースが多い(国内中心の要件整理が前提)
「OneTrust」 Consent Mode v2、IAB TCF 2.2 CTV/OTTでの欧州展開に実績(Samsung TV Plus) TCF文字列の発行・伝搬、マルチプラットフォーム対応、グローバルガバナンス グローバル大規模 実装自由度が高い反面、要件定義と検証コストは高め
「Usercentrics」 Consent Mode v2、IAB TCF 2.2 出版・ECなど多言語×複数サイト展開(C.H. Beckは約20サイト) ブランド適合性の高いUI、A/B最適化、マルチドメイン管理 中〜大規模グローバル 詳細なTCF・ベンダー設定は運用設計の手間がかかる
「Didomi」 Consent Mode v2、IAB TCF 2.2 通信・メディアでクロスデバイス同意(Orangeで同意率約10%増を公表) 端末横断の同意同期、Googleタグ連携、SDK(Web/モバイル) 大規模〜エンタープライズ クロスデバイス設計はID管理やプライバシーポリシー整備が前提
Trust 360 日本の外部送信規律、個人情報保護法への表示運用 自治体・公共/国内企業(和歌山県白浜町、クオカード等の公式事例) Cookie/タグ単位の同意、平易な文言テンプレ、国内サポート 小〜大規模国内 TCFやCTVは個別設計の確認が必要(国内要件に最適)

この表を比較することで、国内法のテンプレ整備(webtru/Trust 360)TCF・クロスデバイス・CTV(OneTrust/Usercentrics/Didomi)のどちらを軸に据えるかが明確になります。とくに通信・放送などタグ改修が頻繁な業態では、自動リスト化や棚卸ルーチンの有無が運用工数とコンプライアンスリスクを左右します。

2.2 5製品サマリー

webtru(国内法×運用自動化)
国内の外部送信規律に沿って送信先・目的・オプトアウトを自動リスト化し、頻繁なタグ改修でも抜け漏れを抑制します。実装面では外部通信の自動検出と未知タグの棚卸・事前ブロック、既存デザインに馴染むUI適用がポイントです。TBS NEWS DIGの導入公表など一次情報で運用面のコメントが確認できます。

OneTrust(CTV×TCF運用)
CTV/OTTでのGDPR/IAB TCF 2.2準拠運用に強みがあります。Samsung TV Plus(欧州)でのCMPロールアウトが公式・業界報道で確認でき、TCF文字列の発行・伝搬や端末特性(HbbTV相当)の考慮を前提にした設計が要諦です。グローバルな管理ポリシーと合わせ、ベンダー連携の検証リグを早期に整えると導入がスムーズです。

Usercentrics(多言語×マルチサイト)
出版社・ECなど多言語×複数サイトの運用に適し、ブランドに合わせたUIとA/B最適化、マルチドメイン管理が特長です。C.H. Beckは約20サイトに展開しており、Consent Mode v2やTCF 2.2の実装ガイドも整備されています。設計時はベンダー(広告・計測)の選定と目的表記の整合を先に固めると運用負荷を抑えられます。

Didomi(クロスデバイス同意)
端末横断で同意を同期し、再同意の摩擦を下げられます。Orangeは導入後に同意率約10%増を公表しており、要因としてクロスデバイス機能が挙げられています。Consent Mode v2の実装記事や開発ドキュメントも公開されており、ID連携とログ基盤の整備を前提にすると再現性が高まります。

Trust 360(自治体・公共×平易な同意設計)
Cookie/タグ単位の同意と日本法に沿った表示運用に強く、和歌山県白浜町クオカードなどの導入事例が公式に整理されています。自治体・公共で求められる平易な文言テンプレや国内サポートが特長で、用語の難易度やオプトアウト導線の明確化を優先設計すると有効です。CTVやTCFの必要性は個別に精査してください。

導入メモ(すぐ使えるチェック項目)

  • 必須要件の宣言:日本法/Consent Mode v2/TCF 2.2/CTVの優先度を序盤で明記する
  • 運用継続性:自動リスト化・棚卸頻度(週次/月次)未知タグの事前ブロックの有無を確認する
  • KPIの型:同意率(%)/INP(ms)/運用工数(時間)を導入前後で比較する

 

「cmpツール」の製品比較表

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3. なぜ今CMPツールが必要か?

近年、ユーザーのプライバシー保護強化を背景に、Webサイトやアプリでのデータ送信に関するルールが急速に厳しくなっています。特に次の3つは、CMP(同意管理プラットフォーム)の導入をもはや避けられない理由です。

  1. 日本の外部送信規律(2023年6月施行)
    改正電気通信事業法により、Cookieなどで収集した情報を外部へ送信する際には「送信先・目的の公表」と、場合によっては「ユーザー同意の取得」が義務化されました。違反すると総務大臣による改善命令や罰金の対象となるため、運用の抜け漏れを防ぐ仕組みが必須です。
  2. EEAのConsent Mode v2(2023年11月リリース)
    GoogleがConsent Modeをバージョン2へアップデート。従来のad_storage/analytics_storageに加え、ad_user_dataad_personalizationといった細かな同意パラメータが追加され、GDPR・ePrivacyへの対応が強化されました。CMPとの連携を一気通貫で実装することが求められます。
  3. IAB TCF 2.2(2023年5月ローンチ)
    「正当利益」の利用廃止やベンダー情報の開示強化、UI上での同意撤回の容易化など、ユーザーへの透明性を大幅に高める改訂が行われました。技術的にもgetTCDataの非推奨化や新しいGVL v3仕様への対応が必要で、2023年11月までに切り替えることが業界標準となっています。

ChromeのサードパーティCookieについては、2025年時点でGoogleの段階的廃止計画は見直しが進み、独立したプロンプト導入は見送りとなりました。CMAも2025年6月にコミットメント不要の見解を示しており、全面廃止は現状凍結に近い状況です。

詳細 > 「Chrome のプライバシー サンドボックスとトラッキング保護 : 今後のステップ

要点まとめ:規制・仕様の一覧

トピック 施行/リリース時期 主なポイント
外部送信規律(改正電気通信事業法) 2023年6月16日 送信先・目的の公表、ユーザー同意またはオプトアウト必須
Consent Mode v2(Google) 2023年11月 ad_user_dataad_personalizationなどの新パラメータ導入
IAB TCF 2.2(IAB Europe) 2023年5月16日 正当利益廃止、ベンダー/データカテゴリー開示、UI強化
Chrome:サードパーティCookie廃止 2025年第1四半期予定 段階的廃止(2024年Q1テスト開始→2025年Q1本格導入)
Safari:WebKit ITP 継続アップデート中 デフォルトでサードパーティCookieをブロック

4. 導入前に決める:CMPツール選定の評価軸

CMPツールを比較検証する際は、ベンダーの製品機能一覧だけで判断せず、事前に自社の要件と評価手順を明確化しておくことが成功の鍵です。本章では、主要な6つの評価軸ごとに「検証の焦点」と「具体的な確認ステップ」を示します。各項目では一次情報へのリンクを併記し、公平かつ再現性の高い検証をサポートします。

4.1 Google連携(Consent Mode v2/GTMテンプレート)

最短で差が出るのはGoogle連携の実装容易性と検証透明性です。基本モードと高度モードの切り替え、ad_storageanalytics_storagead_user_dataad_personalizationの扱い、GTMテンプレート対応可否を確認します。

検証ポイント

確認方法

4.2 日本法対応(外部送信規律)

国内では外部送信規律(改正電気通信事業法)への表示運用が共通課題です。テンプレート有無と、送信先・目的の網羅性、オプトアウト導線の柔軟性をチェックします。

検証ポイント

  • 送信先・目的の自動抽出テンプレートの有無
  • 必須表示(送信先名称・送信情報・利用目的)の網羅性
  • オプトアウト導線のデザイン・文言編集の可否

確認方法

4.3 自動スキャン/事前ブロック

自動スキャンは未知タグの検出率同意前ブロックの堅牢性が鍵です。許可後のリリースタイミングまで一貫して確認します。

検証ポイント

  • サードパーティタグの検知率(未登録タグの捕捉精度)
  • 同意前ブロック/同意後リリースの挙動
  • スキャン頻度と通知

確認方法

  • ベンダー同席のもと、未登録タグを埋め込んだテストページで検証。Networkタブとタグ一覧で漏れ・遅延・順序を確認(A/BでUIカスタマイズ有無の影響も確認)

4.4 マルチ環境対応(Web/アプリ/CTV/サーバーサイド)

Webに加え、アプリ・CTV・サーバーサイドまで一貫して同意シグナルを扱えるかを見ます。

検証ポイント

  • iOS/Android/JS/HbbTVなど各プラットフォームSDKの提供状況
  • サーバーサイド実装(Server-side GTM等)でのConsentパラメータ伝搬
  • 認証・セッション管理との連携(ログイン後の同意状態維持)

確認方法

4.5 監査/証跡

監査証跡の粒度とエクスポート性はコンプライアンスの基盤です。

検証ポイント

  • 同意ログ(タイムスタンプ・IP・UA等)の取得項目
  • 変更履歴の追跡・CSV/JSONエクスポート
  • ログ保持期間の上限・下限と自動削除

確認方法

  • 管理画面からサンプルをエクスポートし、必須項目の有無を確認。保持期間を短く設定し、自動削除の確実性を動作検証

4.6 体験/速度(INPなどのCore Web Vitals)

CMPバナー自体が体験を阻害しないか、INP(操作→次の描画までの遅延)で確認します。

検証ポイント

  • CMP UIの初期描画時間
  • Consent Mode v2導入前後のINP差分
  • カスタマイズや外部ライブラリ追加時の影響

確認方法

  • Lab環境(Lighthouse/web.dev)でINPを計測。同意前後の差分が200ms未満を目安にA/Bテストし、フォールバック動作を含めて再計測。「Interaction to Next Paint」の定義・読み取り方を参照

これら6つの評価軸をもとに、あらかじめ自社用のチェックリストを作成し、統一フォーマットで数値化・可視化することで、ベンダー間の比較がスムーズになり、導入判断の精度が格段に向上します。

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5. 主要CMPツール8選

ここでは、国内外の主要CMPを機能と準拠で整理しました。価格は個別見積が多いため、まずはConsent Mode v2/TCF 2.2/日本法支援の3軸で足切りし、デモ提供の有無と導入容易性(GTMテンプレ等)で比較してください。

製品 Consent Mode v2 TCF 2.2 日本法支援 特徴/備考
「webtru」 対応(広告/解析タグ制御の実装実績) ―(主に国内向け) 外部送信規律の通知/公表/同意/オプトアウトテンプレ 国内の金融・通信・メディア事例が厚い(TBS等
「Trust 360」 連携可(個別設計) 自治体含む国内実績、Cookie/タグ単位の同意 公的サイトでの平易な表現設計に強み
「OneTrust」 対応 対応(TCF 2.2運用) 個別設計 CTV(Samsung TV Plus)等で大規模展開
「Cookiebot」 対応(ヘルプ記載) 対応 CMS/GTMでの導入容易性が高い
「Usercentrics」 対応(Google認定CMP) 対応 多言語・デザインカスタマイズが柔軟
「Didomi」 対応(実装ガイド公開) 対応 実装/検証ドキュメントが充実
「Sourcepoint」 対応 対応 HbbTV対応でCTV領域に強み
「Crownpeak(Evidon)」 対応(GTMテンプレ含む) 対応 サポート記事でv2対応を明記

補足として、Consent Mode v2の運用は各ベンダーのテンプレート/ガイドで導入が容易になりつつあります。一方で、日本の外部送信規律は各社のテンプレート差が出やすいため、文言・表示形式・更新手順まで含めた実機確認が不可欠です。

CMPツール比較13選|個人情報保護法への対応も解説

6. CMPツール導入プロセス

CMP導入は、現状棚卸 → 設計 → 実装 → 検証 → 最適化の5段階で進め、配信や計測を止めずに移行することが理想です。各ステップで押さえるべきポイントと、ツールを使った検証方法を具体的に解説します。

6.1 現状棚卸:外部通信とタグの全社スキャン

  • 目的:全ドメイン・全ページで動作する外部通信先(タグ/スクリプト)を網羅的に把握し、優先度を分類。
  • ツール例:自社開発クロール、Screaming Frog、タグマネージャーのプレビュー機能など。
  • 成果物:送信先一覧(ホスト名・ドメイン)、第三者タグごとの重要度・リスク分類
  • 確認観点:未知のタグ(自動検出漏れ)はないか、タグ読み込みの連鎖呼び出し(ドメインA→B→C)が可視化できているか

6.2 設計:同意カテゴリとGoogleパラメータのマッピング

  • 目的:自社で定義する同意カテゴリ(例:広告/解析/機能)と、Google Consent Mode v2のパラメータ(ad_storagead_user_dataなど)を対応付け
  • 成果物:同意カテゴリ×Googleパラメータ対応表、高度モード vs 基本モード運用方針
  • 確認観点:各カテゴリをON/OFFしたときに、どのタグが発火/抑止されるか

6.3 実装:CMPタグの導入とUI適用

  • 目的:CMPパートナー製バナーやSDKをGTM/HTMLに組み込み、UI文言・デザインを本番環境に反映
  • 成果物:本番リリースされた同意バナー、GTM テンプレート/SDK 設定
  • 確認観点:同意前にブロックすべきタグが確実に抑制されているか、既存サイトのデザイントーンを損なわずにUIが表示されているか

6.4 検証:多角的な動作確認

  • 目的:EEA/日本ユーザーのパス分岐、TCF文字列の送出、計測ログの影響を一通りチェック
  • 成果物:EEAジオ判定ページでのログ(getTCData/ad_user_data)、GA4/Adsの計測ログを確認
  • 確認観点:NetworkタブでConsent Modeパラメータが正しく送信されているか、計測タグのイベント発火漏れやエラーはないか

6.5 最適化:同意率とユーザー体験の両立

  • 目的:同意率向上とCore Web Vitals(特にINP)の最適化を両立
  • 成果物:A/Bテスト結果(文言・UIパターンごとの同意率)、Lighthouse/web.dev計測レポート
  • 確認観点:Interaction to Next Paint(INP)が200ms以下に収まっているか、文言変更による同意率の増減

導入プロセスまとめ

ステップ 主な作業 成果物 確認観点
現状棚卸 全ページ/ドメイン外部通信・タグ洗出し 送信先一覧、重要度分類 未知タグの有無、第三者呼び出しの連鎖
設計 同意カテゴリ×Google同意パラメータ対応表作成 マッピング表、運用方針 パラメータON/OFF時のタグ反応
実装 CMPタグ/GTMテンプレート設定、UI文言・デザイン適用 本番同意バナー設定 同意前ブロック可否、UI整合性
検証 EEA/日本分岐、TCF文字列送出、計測ログ確認 計測・同意ログ Networkパラメータ、イベント発火の漏れ・エラー
最適化 同意率A/B、INP計測・改善 改善版UI、A/Bレポート 同意率増減、INP≤200ms達成状況

このプロセスをパッケージ化してベンダーと回すことで、配信停止リスク計測欠損を最小化しつつ、CMPを最速で立ち上げることができます。

7.【まとめ】3社デモ依頼で同条件検証開始

本記事の要点は、公開事例に基づく要件定義→同条件デモ→Consent Mode v2/外部送信規律の同時検証です。下表のアクションを今週着手の計画に落として、短期でベンダー選定の精度を高めましょう。

アクション 目的 期待効果
事例の深掘り(5件) 自社に近いUI/体制の把握 要件定義の精度向上
3〜4社へ同条件デモ依頼 比較可能な検証データの取得 ベンダー選定の再現性向上
EEA/日本の両面運用テスト Consent Mode v2と外部送信規律の同時確認 配信維持と法令準拠の両立
INP/同意率のA/B 体験と収益のバランス調整 収益機会の損失最小化

なお、TBS NEWS DIG/ゆうちょ/オリコ/中部国際空港はwebtruの公開事例で、Samsung TV PlusはOneTrustのCTV適用例です。まずはこれらの一次情報を読み込み、評価軸(第4章)に沿って国内(webtru/Trust 360)×海外(OneTrust/他)の3社程度で同条件デモを依頼してください。

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初期費用 ¥110,000 (税込)
月額費用 ¥55,000 (税込)
1年
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クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
備考
※契約形態やドメイン数・PV規模で個別見積もり
利用料金 要相談
備考
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制限なし
クラウド型ソフト 
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初期費用 要相談
利用期間の最低制限なし
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初期費用 要相談
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クラウド型ソフト 
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スモール 12ユーロ
備考
ドメインごとの価格で、月額制です。
ミディアム 28ユーロ
備考
ドメインごとの価格で、月額制です。
ラージ 49ユーロ
備考
ドメインごとの価格で、月額制です。
利用期間の最低制限なし
クラウド型ソフト 
電話 / メール / チャット /
初期費用 要相談
利用期間の最低制限なし
オンプレミス型ソフト 
電話 / メール / チャット /
フリープラン 0円
備考
表示形式:1種類
登録可能URL:1URL
UU表示数:1000UU/月
外部サービス追加機能:×
表示文言修正機能:×
有料プラン 要相談
備考
表示形式:4種類
登録可能URL:10URL~
UU表示数:50000UU/月
外部サービス追加機能:○
表示文言修正機能:○
制限なし
クラウド型ソフト 
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初期費用 要相談
利用料金 要相談
制限なし
クラウド型ソフト 
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初期費用 無料
フリー ¥0/月(税込)
備考
初期費用もかかりません
ベーシック ¥6,600/月(税込)
備考
中規模サイト向け
プラス ¥13,200/月(税込)
備考
大規模サイト向け
制限なし
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よくある質問

cmpツール 導入事例としてwebtruが中部国際空港で選ばれた理由は?

webtruは独自特許技術による外部サービスの自動検出と低コスト導入が評価され、デザイン性とグローバル規制対応を両立できる点が決め手となりました。

cmpツール 導入事例としてwebtruが主要全国紙やNTTドコモで採用された効果は?

主要全国紙やNTTドコモでは、外部送信規律対応を自動化することで運用コストを大幅に削減し、プライバシー対応の透明性向上を実現しました。

cmpツール 導入事例としてwebtruの導入フローは?

導入は①サイトスキャンでタグを自動検出、②生成されたJavaScriptをhead内に埋め込むだけの2ステップで完了し、その後の同意管理も自動更新されます。

cmpツール 導入事例としてOneTrust導入企業が得た効果は?

PUMA社では導入後のプロセス時間が80%短縮され、Samsung社では詳細な同意報告機能によりプライバシー運用の効率化が実現しました。

cmpツール 導入事例としてOneTrustの導入フローは?

OneTrustは①バナーテンプレート設定、②ジオロケーションルール作成、③サイトスキャン、④HTML或いはGTM実装の4ステップで導入できます。

cmpツール 導入事例としてTrust 360が採用される企業例は?

地方自治体やQUOカード、理想科学工業、フォーラムエンジニアリングなど、多様な業種でTrust 360が同意管理とマーケ連携のワンストップ化に利用されています。

cmpツール 導入事例としてTrust 360の特徴は?

Trust 360はCookie/タグ単位で同意取得できるほか、ダッシュボードで同意率の期間・デバイス別分析が可能な点が評価されています。

cmpツール 導入事例における法令対応の重要性は?

CMPは2023年6月施行の改正電気通信事業法「外部送信規律」で義務化された通知・公表要件を自動化し、利用者の同意取得と情報公開を確実に支援します。

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