製品を導入することになった背景

関西大学は、1886年に関西地域で初めての法学部として設立され、現在は大阪府内の4つのキャンパスに13の学部、12の大学院、3つの専門大学院、1つの特別コースを持つ、西日本最大の私立大学として成長しています。この大学は、学生や教員がITを自由に使用できる環境を提供することを重視しており、キャンパス内のネットワーク環境を安全に維持・管理するための高度なセキュリティを実現しています。しかし、スマートデバイスの急増に伴い、ワイヤレスLANの拡大とその利用の促進により、キャンパスシステムに接続する端末の数が増加し、セキュリティリスクが増大する問題が生じました。

導入前に企業が抱えていた課題

関西大学は、学生や教員が自由で独立した制約の少ない雰囲気を求めている一方で、企業と同等の厳格なセキュリティポリシーを実施することは難しく、制約を課すことは困難であるという現実に直面していました。そのため、セキュリティを背後で保護しながら、学生や教員の自主性を尊重するシステムを作成する最良の方法として、端末側の設定を変更する必要がないゲートウェイ型IPSが必要でした。

導入前の課題に対する解決策

2011年末に新しいワイヤレスLANシステムの構築プロジェクトが開始され、同時に各ベンダーのIPS提案を比較・検討した結果、Macnica, Inc.のIPS「McAfee Network Security Platform」がトータルバランスとして選ばれました。関西大学の学術情報秘書システム管理部の担当者は、アプライアンスを選択することが導入期間の短縮や運用管理の負担軽減に効果的であったと強調しています。

製品の導入により改善した業務

2012年の夏にワイヤレスLANの構築を開始し、同時にMcAfee Network Security Platformを導入しました。このプラットフォームの使用により、セキュリティポリシーに従って不正な通信のみを停止し、正常な通信を継続することで柔軟に運用することが可能となりました。また、ハードウェアはIPS専用に設計されているため、ユーザー数が増加してもトラフィックが増加してもスループットが低下することはありません。