製品を導入することになった背景

セイコーエプソン株式会社の知財企画管理部は、特許を大量に出す時代から、知財を活用する新しい時代に移行していると考えています。10年後や20年後の会社の方向性を描き、その戦略に従って知財を活用することが重要であるとの認識を持っています。知財部門に配属された時は、特許の分析と発明の支援が主な仕事で、年間10,000件の特許出願を目指していました。しかし、時代の変化とともに、特許出願の数は年間3,000件ほどに減少し、知財部門の役割も変わってきました。この変化の中で、欧米の企業が知財を経営戦略に活用していることに注目し、日本もその流れに追いつく必要があると感じました。そんな中、SPEEDAというツールに出会いました。

導入前に企業が抱えていた課題

セイコーエプソン株式会社は、知財を経営に役立てるために業界や競合情報の収集を行っていました。しかし、特許情報だけでは全ての情報を説明することができず、企業の開発方針と特許の出願数の相関関係などを理解するためには、企業情報と特許情報の組み合わせが必要でした。このような情報収集と分析を効率的に行うためのツールが求められていました。

導入前の課題に対する解決策

SPEEDAを導入することで、企業情報と特許情報の組み合わせによる分析が容易になると考えました。SPEEDAをトライアルで使用した際、データのビジュアル化が迅速に行えることや、UIの使いやすさに感銘を受けました。また、SPEEDAはIPランドスケープという新しい取り組みにも適していると感じました。このツールを使用することで、企業情報と特許情報を組み合わせた分析が効率的に行えるようになりました。

製品の導入により改善した業務

SPEEDAの導入により、セイコーエプソン株式会社の知財部門は、情報収集と分析の時間を大幅に短縮することができました。以前は、情報のビジュアル化に多くの時間を要していましたが、SPEEDAの導入後は、情報を迅速に取得し、分析することができるようになりました。また、SPEEDAを使用することで、情報の深掘りが可能となり、より具体的な提案や戦略の策定が行えるようになりました。これにより、知財部門の役割も「特許を出す仕事」から「戦略提案する仕事」へとシフトしてきました。