製品を導入することになった背景

株式会社片山化学工業研究所は、環境の保全と産業の発展に貢献する製品の開発を行っています。主に水処理薬剤の開発・製造を手掛けており、これらの薬剤は多くの工場で使用されています。しかし、2011年の東日本大震災をきっかけに、従業員の安否確認が難しくなったことから、危機管理の方法を見直す必要が生じました。

導入前に企業が抱えていた課題

株式会社片山化学工業研究所は、各拠点のトップが所属する従業員の安否を確認し、大阪の本社に報告するというフローを取っていました。しかし、東日本大震災時に東北エリアの従業員の安否確認が難しくなり、この方法の限界を感じました。また、安全委員会では、BCPの強化についての議論が進められていましたが、個人情報保護の問題がネックとなっていました。

導入前の課題に対する解決策

東日本大震災の影響を受けて、危機管理の方法を見直すことが急募となりました。その中で、片山ナルコとのパートナーシップを結んでいるNALCO Water/NALCO Championの日本法人から、レスキューナウの「安否確認サービス」を紹介されました。このサービスは、個人情報の問題をクリアにしており、従業員のプライベートな連絡先を安全に管理することができる点が導入の決め手となりました。

製品の導入により改善した業務

「安否確認サービス」の導入により、災害発生時に自動で安否確認メールが配信され、従業員からの回答は自動で集計されるようになりました。これにより、安否確認までのスピードが向上し、手間も大幅に削減されました。また、定期的に「発信訓練」を行うことで、従業員の災害意識の啓蒙も進められています。現在、安否確認メールの回答率はほぼ100%を達成しており、従業員の災害意識が高まっていることが伺えます。