製品を導入することになった背景

楽天カード株式会社は、膨大な量のデータ処理と増加する手作業によるPC作業の中で、人手不足や働き方改革を背景に業務自動化を必須の課題と感じていました。特に金融サービス業界において、RPAによる業務自動化の進展は急務であり、その中で楽天カードは、効率的な業務運営と質の高いサービス提供を目指していました。

導入前に企業が抱えていた課題

楽天カードでは、システムからのログ抽出やデータ加工、分析作業など、約200種類に及ぶイレギュラーな手作業が存在していました。これらの作業は不定期かつ多種多様であり、作業工数の圧縮が必要とされていました。また、カード決済システムは本番稼働中に停止することができず、その中での作業は大きな負担となっていました。

導入前の課題に対する解決策

これらの課題に対処するため、楽天カードはNTTデータのRPAツール「WinActor」の導入を決定しました。WinActorは、クライアントPCで迅速に開始でき、サーバー構築の必要がないなどの利点がありました。導入にあたっては、慎重に計画を立て、POC(概念実証)を通じて、作業の自動化に適したアプリケーションを調査し、多くのアプリケーションでの検証を行いました。

製品の導入により改善した業務

WinActorの導入により、楽天カードは作業時間や人数を約75%削減することができました。特に、Excelなどの表計算ソフトでの繰り返し作業が大幅に軽減され、スタッフの作業負担が減少しました。また、業務自動化を通じて、これまで気づかなかった業務の改善点も明らかになり、作業品質の向上にも寄与しています。