PC調達からデジタル化までリピート続出！ コンシューマーに強いサードウェーブが中堅・中小企業に支持される理由

PCゲームユーザーやクリエイターなど、ハイエンドユーザーから人気の高いコンピューターショップ「ドスパラ」。その運営元であるサードウェーブが手掛ける法人向けサービスが、中堅・中小企業に人気だ。特に「一人IT部門」から圧倒的に支持される背景には、創業以来変わらない企業文化と、デジタル化の悩みに徹底的に寄り添う現場主義があった。

カスタマイズPCの老舗が法人向けサービスに乗り出す

「ドスパラ」は、1992年の開業以来、自分好みにカスタマイズできるBTO（受注生産）PCを中心としたラインアップで、クリエイターやゲーマーなど、PCに高いスペックを求めるユーザーを中心に根強いファンを獲得してきたPCショップである。

その経営母体であるサードウェーブでは、10年ほど前に法人事業部を開設。「THIRDWAVE Pro（サードウェーブプロ）」というブランド名で、デスクトップPC、ノートPC、サーバー、ワークステーションなどの提供を中心とした法人向けビジネスを展開している。

「元々当社は、PCパーツの販売を行っていました。PCショップを展開するようになったのは、お客様からのご要望に応えるために、お一人お一人に合ったPCを組み立てたことに端を発します。その後は工場でPCを生産するまでにドスパラの事業は成長しましたが、創業以来変わらないのは、お客様に寄り添いながらビジネスを展開してきたこと。その思いは、法人向けブランドであるTHIRDWAVE Proにも受け継がれています」

このように語るのは、同社 法人営業統括本部 上席執行役員の高橋良介氏。昨今の急激なデジタル化に課題を抱える中堅・中小企業を強力にサポートしている。

THIRDWAVE Proでは、各種デバイスの提供に加え、PCのセットアップやユーザーへの配送、サポートをパッケージにしたサブスクリプションサービスなども提供している。主なターゲットは、従業員数500人以下の中堅・中小企業だという。

「PCサブスクリプションサービスは、月額課金でPCを利用できるものです。PCの調達やキッティング、配送、保守など、通常はIT担当者が行う作業もこちらで代行します。また、12か月以上のご利用であればいつでも後継機種に変更でき、最新の機種をご使用いただけます。開発業務などで、最新規格のパーツ等を使用する必要がある職種の方にもおすすめです。中堅・中小企業では、いわゆる『一人IT部門』と呼ばれるような方が、本業と兼務でIT管理を行っているケースが少なくありません。PCサブスクリプションサービスを導入することで、そのような方々の負担を軽減できるのです。」（高橋氏）

IT担当者の悩みに寄り添い、とことんサポート

例えば人材派遣会社など、従業員の数が頻繁に変わる企業では、購入、レンタル契約に関わらず、無駄なくPCを調達するのは困難だ。その点、月額課金制のPCサブスクリプションサービスであれば、その時々の必要数に応じて柔軟にPCを確保できるとあって、重宝されている。ある人材派遣会社をサポートしたときには、在宅で仕事をする従業員の自宅へ、サードウェーブが直接PCを送った。IT担当者の手間を省く、きめ細かなサービスだと喜んでもらえた。

一方、担当者を悩ませるのが保守や管理だ。

「多種多様なクラウドツールが提供されるようになり、1つの企業内で利用されるソフトウエアの種類が爆発的に増えています。また、それに応じて、導入するセキュリティソフトの種類も増加傾向にあります」と高橋氏は語る。ソフトウエアが増えれば、それだけIT管理の負担が大きくなるのが当然の成り行きだ。さらに、新型コロナウイルスの影響でテレワークが一般化し、働く場所が分散したことも、負担の増加に拍車をかけている。

つまり、デジタル化推進の機運の高まりにより、“一人IT部門”では、保守・管理の適切な業務遂行が難しくなった。そこで、PCの調達や保守・管理を代行してくれるPCサブスクリプションサービスが重宝されるようになったという訳だ。

「調達のコストはもちろん、お客様に喜んでいただいているのは、短納期ということ。半導体不足でPCの調達が難しい現在（2022年3月現在）でも、必要な時にすぐに製品が提供できる環境を整えている点は大きな強みだと考えています」（高橋氏）

また、サブスクリプションでのサービスではないが、デスクトップPCやノートPCだけでなく、デジタルサイネージやVRゴーグルなど、多様なデバイスを取り揃えているのも、様々な領域でデジタル化を推進したい企業にとっては心強い。

ある自動車販売店では、同社が販売したPCとVRゴーグルを使用して、取り扱うすべての車種を仮想空間で体験できる仕組みを構築している。また、e-スポーツ向けに最適化されたPCの提供など、業務効率化だけでなく、顧客体験向上を目的としたデジタル化の支援を行う事例も増えているという。

社内でより良いデジタル化を模索し、成果を顧客に還元

「ご相談いただく企業様から、お客様に対する思いや考えをきちんと伺うことを心がけています。話の中で潜在的な課題が見えてくるからです。そして、その課題を解決するための提案を行い、お客様のお役に立つことを目指しています」（高橋氏）

高橋氏が語る営業スタイルには、PCパーツ販売からスタートした同社の歴史の中で受け継がれてきた“お客様に寄り添う”姿勢が生きている。サービスを利用する企業からの評価が高いのも頷ける話だ。

そんな姿勢は、社内のデジタル活用にも表れている。

「営業活動では、対面でのコミュニケーションを大切にしていますが、お客様のご都合やタイミングによってはオンラインで行った方がよいシーンもあります。そこで、用途別にツールを使い分けるなどして、オンラインコミュニケーションがしやすくなるような工夫をしています。お客様のご要望に応えるために、そのような環境を整えておくことは非常に重要です。またオンライン会議ツールは、1on1ミーティングと相性がよく、社内の人材育成にも役立っています」（高橋氏）

さらに、最近ではSFAツールを導入し、分散していた営業関連のデータを統合させた。営業業務の効率化はもちろん、インサイドセールスの実施やMAツールとの連携によるデジタルマーケティングの高度化などを実現している。

自社でも取り組みながら、デジタル化に課題をもつ企業に対して柔軟なサポートを行うサードウェーブ。デジタル化やITについて課題に直面する中堅・中小企業だけでなく、「何から始めればよいか分からない」という悩みをもつ企業にとっても心強い味方になってくれそうだ。思いあたるIT担当者は、まずは入会金・年会費無料で利用でき、様々な特典が受けられる法人向け会員サービス「ドスパラプラス」に登録してみてはいかがだろうか。

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