IT資産管理からドローンまで 独自の生成AIとクラウド基盤でソリューションを展開
最終更新日:2025/11/14
<a href = "https://digi-mado.jp/article/114700/" class = "digimado-widget" data-id = "114700" data-post-type = "post" data-home-url = "https://digi-mado.jp" target = "_blank"></a>
<script src = "https://digi-mado.jp/wp-content/themes/digi-mado/js/iframe-widget.js"></script>

『デジタル化の窓口』は、この国のデジタル課題「2025年の崖」に備えるため2022年にサービスをスタートしました。1,500以上のIT製品、4,000以上の導入事例を掲載し、特長・選び方を分かりやすく整理して解説することで、自社に最適な製品・サービスを見つけるお手伝いをする紹介サービスです。
目次
デジタルの活用に欠かせない、ハードウェアやソフトウェアなどのIT資産。今では、数え切れないほどのパソコンが社内に存在しているが、そこには様々な問題が顕在している。とはいえ、その問題がどこにあるのかを知ることは容易ではない。そこで必要になるソリューションが、IT資産管理だ。クオリティソフトは1998年からオンプレミスでのIT資産管理ソフトウェアの提供を開始し、2007年からはクラウド型のIT資産管理サービスの提供を開始した。一方で、ドローンビジネスに関わる展開も進めるなど、新しい分野への挑戦も積極的に行っている。一見、これらの事業には関連性がないように思えるが、実はIT人材の育成という目的でつながっているという。同社の竹中智彦氏に聞いた。
独自の生成AIを活用してIT資産管理の課題を解決
企業や団体が保有するパソコンやサーバ、ソフトウェア、ライセンスなどのIT資産は、取得から廃棄までのライフサイクル全体で一元的に管理する必要がある。それが、セキュリティ強化からコンプライアンス遵守、コスト削減、資産の有効活用などにつながるからだ。通常のIT資産管理は、不要な資産の削減、ライセンスの適正管理、脆弱性の特定と対策、内部不正の防止などを行う。これに対して、クオリティソフトが提供するSaaS型のクラウドサービス「ISM CloudOne」は、IT資産管理から新たな価値を生み出すソリューションとなっている。
クオリティソフトはIT資産管理ソフトウェアベンダーの先駆者として、25年以上サービスを提供してきた。それによって、IT資産の管理や活用に関する様々な知見が蓄積されている。竹中氏は、「以前はIT資産の情報を収集して、保存しておくことが重要でした。ですが、これからは情報を集めるだけでなく、その情報をいかに意味のある情報としてお客様に提供するかが重要になってくると考えています」と語る。

そこでクオリティソフトが強みを発揮するのが、「Quality AI」が開発した生成AIサービスの活用だ。IT資産管理において、生成AIの活用はどのような意味を持つのか。それについて、竹中氏は「セキュリティやコンプライアンスなどに関わる危機管理においては、まず、お客様のIT資産について何が問題なのかを自覚する必要があるのです。次に、その問題を見つけ出すためのフィルターを設定する必要があります。そして、見つかった問題に対処する方法を考えなければならないのですが、大企業の場合はデータ量が大きくて複雑になるという課題があります。一方で、専任のIT管理者がいない小規模な企業には、そもそも何が問題なのかすら分からないという課題があります」と説明する。そうした課題を、生成AIを活用して解決するというのだ。
例えば、「うちの会社のどこに、セキュリティ上の問題がありますか」と「Quality AI」が開発した生成AIサービスに尋ねると、収集した情報をもとに、その理由と合わせてセキュリティの問題をリストアップしてくれる。その問題に対して、「ISM CloudOneでどういう設定をして、なにを実行すれば改善されるのかを教えてもらうところまで、「Quality AI」が開発した生成AIサービスが対応してくれます」と、竹中氏は生成AIをIT資産管理に活用するメリットを説明する。
とはいえ、「IT資産管理に安易に生成AIを活用することは危険です」と、竹中氏は忠告する。「世の中には、すでに様々な生成AIが公開されています。ですが、そこに秘匿性のある社内情報をアップすることは、セキュリティ上の懸念を持たれる方もいらっしゃいます。それに対して、私たちはグループ会社が構築したセキュアな独自生成AIを活用するので、情報漏洩の心配がありません」と、竹中氏はクオリティソフトが提供する「ISM CloudOne」のメリットを強調する。
情報人材の育成にもつながるドローン事業で地方創生を推進
一方、今後はIT管理者でなくても、生成AIをはじめとする様々なデジタルツールを、仕事の中でも使いこなしていくことが必須になっている。そのためには、社会に出る前から、IT人材の育成に取り組まなければらない。クオリティソフトの事業の1つドローンビジネスは、そうした社会課題の解決にもつながる取り組みといえる。竹中氏はドローンビジネスについて、「8年ほど前に、ドローンのビジネスやサービスの将来性を見越して、ドローンが操作できる人材を育成するスクール事業から始めました」と語る。
ドローンの教育事業としては、工業高校を中心に、全国の小・中・高校や大学に向けたプログラミング教材を制作している。その内容について、竹中氏は「Python(パイソン)というプログラミング言語を使って、トイドローンをコントロールする教材です」と説明する。「ドローンを飛ばすだけのプログラミング教材は、以前からありました。それに対して、私たちはドローンを飛ばすだけでなく、カメラからの映像を取り込んで画像解析をしたり、その結果からドローンの動きをどうコントロールするのかまで学べるような教材を開発しています」(竹中氏)
現在、日本では「情報」が、後期中等教育における教科の1つになっている。とはいえ、プログラミングに苦手意識のある生徒たちも多い。竹中氏としては、そういった生徒たちでも、「簡単なプログラムを組んだら、その通りにドローンが動いてくれることに、楽しさを見出してくれます。そこから、プログラミングの楽しさを体験してもらい、授業に取り組んでもらいたいと思っています」と語る。実際に、竹中氏がデモ授業などに参加した際には、「例えば、連続して授業を行う際には、生徒の方から休憩時間もいらないと言ってくるくらい、プログラミングに興味を持ってもらえることもありました。その時は、こんなにやりがいのある仕事はないと感じました」と感想を述べた。
他にも、クオリティソフトではドローンを使って様々な課題解決を支援する事業として、防災・災害対応用ドローンや産業用ドローンの開発も行っている。特に、今力を入れているのが「災害対応アナウンサードローン」による防災・災害対応活動の支援だ。そのために、独自に開発したスピーカーを搭載した国産ドローンを製作した。それを使って、「例えば台風の接近を上空から住民にアナウンスして避難を促したり、災害発生時には上空から要救護者を捜索し、救援の状況を伝えて安心してもらったりします」と竹中氏は説明する。「災害対応アナウンサードローン」は、消防庁が「災害対応ドローン」に求める機能要件に準拠しており、すでに東京消防庁などで導入されている。

デジタルを活用するIT人材を育てる
クオリティソフトには「Quality AI」以外にも、クラウドシステムの開発やコンサルティングを行うグループ会社もある。そのように、生成AIとクラウド基盤の双方を提供することで、より低コストで質の高いサービスやソリューションを世の中に提供していこうとしている。

そこには、やはり人が介在することが欠かせないと、竹中氏はいう。「生成AIとクラウドの連携などによって様々なサービスが提供できるようになり、お客様にこういう使い方もできるようになりましたと伝えることは簡単です。とはいえ、それを実際に活用するのは人です。また、プログラミングにしても、すでに生成AIが自動でコードを書いてくれるようになってきました。こういった社会になると、IT人材の教育方針も以前とはちがってくるでしょう。今後はデジタルをどう活用していくのか、より良い業務の進め方にどう組み込んでいくのか、どのようなサービスが必要になるのかを考える人材を育て、社会に供給していくことも、私たちに与えられた使命の1つであると考えています」(竹中氏)
クオリティソフト株式会社
<a href = "https://digi-mado.jp/article/114700/" class = "digimado-widget" data-id = "114700" data-post-type = "post" data-home-url = "https://digi-mado.jp" target = "_blank"></a>
<script src = "https://digi-mado.jp/wp-content/themes/digi-mado/js/iframe-widget.js"></script>
目次
比較表を準備しています
詳細な比較表を作成中です...
比較表の準備が完了しました!
詳細な比較表をご確認いただけます
おすすめ比較一覧から、
最適な製品をみつける
カテゴリーから、IT製品の比較検索ができます。
2019件の製品から、ソフトウェア・ビジネスツール・クラウドサービス・SaaSなどをご紹介します。
製品の掲載について
