製品を導入することになった背景

COVID-19の感染拡大を受け、三重県庁は緊急事態宣言の影響で、在宅勤務の必要性が高まりました。三重県庁は、テレワークのうち、出張など外出先でのモバイルワークの実証研究には取り組んでいましたが、在宅勤務に関しては未検討でした。しかし、2020年4月の緊急事態宣言の拡大を受けて、在宅勤務の導入が急募となりました。県民へのサービスを継続しつつ、職員の安全を確保するための環境整備が求められました。

導入前に企業が抱えていた課題

三重県庁のスマート改革推進課は、モバイルワークの実証環境と、その環境で使用できるモバイルPCを数十台程度しか保有しておらず、全職員を対象とした緊急事態への対応は困難でした。また、庁内の業務用PCを自宅に持ち帰ることも検討されましたが、情報漏えいのリスクや使用制限などのデメリットが考慮され、この方法は見送られました。

導入前の課題に対する解決策

三重県庁は、職員の私有PCを業務に利用するBYODによる在宅勤務を採用することを決定しました。この方針の下で、構築ベンダーから提案された「Soliton SecureDesktop」が選定され、2020年4月末に導入を決定しました。この製品は、短期間での導入が可能で、端末からの情報漏えいを防ぐ機能を持っており、自治体での導入実績も豊富でした。

製品の導入により改善した業務

「Soliton SecureDesktop」の導入により、約1か月後の2020年6月に、全職員を対象とした在宅勤務が開始されました。この製品のリモートデスクトップ機能は、業務用PCをリモート操作できる点が魅力とされ、職員からの評価も高かったです。また、三重県庁は2020年8月に「県庁テレワーク・デイズ2020」としてテレワークを促進し、この製品の利用がさらに根付いたと言えます。