製品を導入することになった背景

伊藤忠プラスチックス株式会社は、合成樹脂製品全般を取り扱う専門商社です。この企業では「セコム安否確認サービス」及びオプション機能「あんぴくん」を使用しています。導入の大きなきっかけは2011年に発生した東日本大震災でした。災害時に全社員の安否状況を把握するのに時間がかかり、その課題を解決するためにシステム化が必要と判断されました。

導入前に企業が抱えていた課題

伊藤忠プラスチックス株式会社では、災害時の安否確認を部署ごとの連絡網で行っていました。各部署が安否状況を確認し、その情報を人事総務部に報告する流れでした。この手法では、全社員の安否状況を把握するのに多くの時間が必要であり、効率的ではありませんでした。

導入前の課題に対する解決策

企業はこの課題に対して、システム化が必要と考え、「セコム安否確認サービス」を導入することにしました。このサービスは、予め設定した震度以上の地震が発生した際に自動で安否確認メールが配信される機能があります。また、自動で安否確認の回答が集計されるため、人事総務部が即座に全社員の安否状況を把握できます。

製品の導入により改善した業務

製品の導入後、年に2回の安否確認訓練が行われています。訓練開始から1時間程でおよそ半数の社員が安否確認の回答を行ってくれるようになりました。また、安否確認メールの回答率は96.8%に向上しました。これにより、企業全体として防災意識が高まり、効率的に安否確認ができるようになりました。さらに、将来的には台風や豪雨等により特別警報が出たときに、地域限定で安否確認を行うことも検討されています。