製品を導入することになった背景

2010年4月、NECエレクトロニクスとルネサス テクノロジの経営統合に伴い、新しい企業が誕生しました。経営統合前から、両社は顧客向けに自社半導体製品を使用した設計やアプリケーション開発の支援セミナーを開催していました。しかし、各セミナーの参加申し込みは手動での登録や管理が主流であり、経営統合によってセミナー運営部門も一体化されることとなりました。この背景から、セミナーの申込管理業務の効率化の必要性が浮上しました。

導入前に企業が抱えていた課題

ルネサス エレクトロニクスは、経営統合前から顧客向けのセミナーを開催していましたが、参加申し込みの管理は非常に手間がかかっていました。各セミナーの申込画面はIT部門に都度作成してもらい、FAXでの受付や手入力での登録・管理が行われていました。経営統合により、セミナーの種類や回数が増加し、申込ページの作成や管理の手間が増大することが予想されました。

導入前の課題に対する解決策

情報システム統括部インフラ企画部の部長は、セミナーの申込管理業務の効率化を目指し、関連会社と共にソリューションを検討しました。独自開発よりもクラウドサービスの利用が適していると判断し、シャノンマーケティングプラットフォームを選定しました。この製品はイベントの運営管理に特化しており、要件に最も合致していました。また、APIの公開により、顧客認証との連携が容易になりました。

製品の導入により改善した業務

シャノンマーケティングプラットフォームの導入により、セミナー申込受付ページの作成工数や時間はほぼ半減しました。従来の手作業でのバグ検出や修正の必要がなくなり、業務の効率化が実現されました。さらに、お客様のサービスも向上し、セミナー申込のテンプレートが統一され、使いやすくなりました。この結果、Webマーケティング部の部長は、システムの柔軟性が向上し、今後のマーケティングや営業活動の強化が期待されると述べました。