製品を導入することになった背景

株式会社ハイブリッドは、品質を維持しながらも価格競争力を高めるため、部品管理にIT投資を行うことを決断しました。特に、バーコードシステムを導入することで、部材調達、在庫管理、生産、納期管理の一元化を目指し、お客様のニーズに応じた納期短縮を実現することを目指していました。これは、約5年前からの取り組みであり、その背景には、アジア諸外国の企業が市場で求められる価格と品質のバランスを上手く保ち、競争力を高めていく中で、日本の製造業が直面する課題への対応がありました。

導入前に企業が抱えていた課題

導入前、同社は部品の入荷から生産工程へのリードタイムが非常に短い中、エクセルによる部品の入荷情報登録に頼っていましたが、これが大きな負担となっていました。特に繁忙期には、エクセルへの登録が追いつかないことが多く、部品の紛失や古いロットの部品の存在に気付かないという問題が発生していました。また、取引先との在庫情報の不一致が起こると、原因調査と対策を迅速に行う必要があり、そのためのシステムとの連動も求められていました。

導入前の課題に対する解決策

これらの課題を解決するために、株式会社ハイブリッドは「INTER-STOCK」をベースとした部品在庫管理システムの導入を決定しました。オンザリンクスの担当者の協力を得て、現場のニーズに合わせた複雑なシステムも柔軟に対応する形で導入が進められました。特に、先入れ先出しをシステム化することで、古いロットの部品が在庫にある場合に新しいロットの部品を出庫しようとすると、システムがエラーを表示する仕組みが導入されました。

製品の導入により改善した業務

システム導入により、部品の紛失がなくなり、古いロットの部品の存在にその場で気付くことができるようになりました。また、バーコードの貼り付けによる部品の追跡が徹底され、棚卸も簡単かつ正確に行えるようになりました。これにより、工場全体での部品の所在と数量が一目で把握できるようになり、新規取引先への展開も視野に入れた運用が可能になりました。これらの改善により、株式会社ハイブリッドはお客様に対する更なる貢献を目指しています。