製品を導入することになった背景

三菱倉庫株式会社は、2010年に富士物流を連結子会社化したことを契機に、連結範囲が広がり、単体ではなく連結ベースでの業績管理が必要となりました。それに伴い、新たな顧客層へのビジネス展開も進行しており、連結ベースでの数字の把握が不可欠となったのです。また、経理部ではDivaSystem LCAを導入しており、そのデータを目標管理の形式に変換する際のコストや作業工数の問題もありました。

導入前に企業が抱えていた課題

三菱倉庫株式会社は、各グループ会社の目標管理(予実管理)業務をグループ全体で一元管理することができていませんでした。一部の会社は独立した管理を行っており、グループ内での目標管理が統合されていなかったため、グループ全体での業績把握が難しくなっていました。また、経営からの要請である「グループ経営の強化」に応えるための数値分析が難しく、データ収集や集計作業をExcelで行っていたため、分析の手段と時間が不足していました。

導入前の課題に対する解決策

三菱倉庫株式会社は、DivaSystem SMDを導入することで、グループ全体の目標管理データを一元管理するインフラを整備しました。DivaSystem SMDを選択した理由として、経理部で既に導入していたDivaSystem LCAとの連携がスムーズであること、また新たなデータの書き換えが不要であることが挙げられます。この導入により、グループ全体で同じデータを共有し、タイムリーに業績を把握することが可能となりました。

製品の導入により改善した業務

DivaSystem SMDの導入により、グループ全体の目標管理データを一元管理し、タイムリーに業績を把握することができるようになりました。また、目標管理データを連結ベースの勘定科目単位で算出することが可能となり、業績把握の精度が向上しました。さらに、Excelデータの受け渡しやマクロによる処理が大幅に削減され、業務フローが改善されたことで、時間的・人的コストの削減を実現しました。具体的には、月次の目標管理業務が約14時間短縮されました。