製品を導入することになった背景

紀陽銀行様は、IT機器のリプレースのタイミングと、OSのサポート終了が重なる中で、全110部店、約3,000クライアントの端末をシンクライアント化する方針を決定しました。この背景には、Citrix XenAppの導入を検討していたことがあります。紀陽銀行様は、和歌山県唯一の地方銀行として、長い歴史を持ち、地域社会に密着したサービスを提供してきました。しかし、古くなった端末のログインに時間がかかる問題や、Windows XPのサポート終了が迫る中で、業務改善効率化のためのBPRプロジェクトを進めることとなりました。

導入前に企業が抱えていた課題

紀陽銀行様は、古くなった端末の使用により、ログインに時間がかかるという課題を抱えていました。これにより、利用者はストレスを感じるようになっていました。さらに、Windows XPのサポート終了が近づいていたため、新しいシステムへの移行が必要となっていました。また、営業店端末を中心としたシンクライアント化の計画も進められていました。

導入前の課題に対する解決策

紀陽銀行様は、シンクライアント製品の比較検証を行った結果、Citrix社の製品がネットワークへの負荷が低いと判断しました。また、支店ごとのシステム構成の違いが少なく、ほとんどの場所で同じ構成のマシンを使用していたため、XenAppが最適であると考えました。しかし、既存のログ管理ツールがシンクライアントに対応していなかったため、新たなログ監視ツールとしてMylogStarを導入することとなりました。MylogStarは、シンクライアント環境でも物理環境と同様のログ情報を取得できる点や、最大30,000クライアントを一元管理できる点が評価されました。

製品の導入により改善した業務

MylogStarの導入により、紀陽銀行様はXenApp環境下でのセキュリティ対策や、問題発生時の証跡としてのログ収集、全社のログを単一のデータベースで管理するといった目的を達成しました。ログ検索スピードの向上も実現しました。現在、システムの規模が大きく、導入後間もないため、すべての機能をフルに活用しているわけではありませんが、今後の情報セキュリティ強化の基盤として、MylogStarが提供するログ管理機能が大いに役立つと考えられます。