
UGUIS.AI
株式会社教育測定研究所
導入企業学校法人KBC学園
AI添削で英作文の演習量を5倍に。英語検定の準2級プラス合格率が50%から91%へ

UGUIS.AIは、株式会社教育測定研究所が開発・運営する、学校・塾向けのAI英語ライティング・スピーキング学習支援サービスです。学習者が書いた英作文を、英語検定試験の評価観点に沿って語彙・文法・構成・内容の面から即時に採点・添削し、級やテーマに合わせた問題を無制限に生成します。教員は管理画面で、誰がいつどのくらい取り組んだかをクラス単位で確認できます。24時間質問に答えるAIチャット「UGUIS先生」やスピーキング対策の機能も備えています。英単語学習「うぐ単」(ベータ版)では、イラスト付きの単語カードやクイズ、スペル入力、和文英訳を通じて、覚えた単語を英作文や会話で使える力につなげられます。英語検定試験の対策や大学入試の英作文指導に取り組む教育機関に向いています。
| 会社名 | 学校法人KBC学園 |
| 業種 | 教育(専門学校) |
| 概要 | 沖縄県那覇市に本部を置き、1983年に創立された県内最大規模の専門学校グループです。ビジネス・IT、医療保育、デザイン、ペット、美容など複数の専門学校を運営しています。本事例のKBCリゾート・エアライン&ブライダル専門学校は1994年に開校し、航空、ホテル、ブライダル、国際ビジネスの分野で、企業連携やインターンシップを取り入れた職業実践専門課程の教育を行っています。 |
課題・導入背景
同校のエアライン科と外語ビジネス科は、週12時間(カリキュラムのおよそ半分)を英語に充てており、英語検定試験やTOEICの取得を就職活動につなげています。ライティング力を伸ばすには書いて直される回数を増やす必要がありますが、30人規模のクラスで教員が一人ひとりの英作文を添削するには時間がかかり、宿題として出せるのは週1問が限界でした。学生がChatGPTなどの生成AIを個人で使う場合は、本当に取り組んでいるのか、適切なフィードバックを受けているのかを教員が把握できないという問題もありました。新設されたばかりの英語検定試験の準2級プラスは市販の対策教材が少なく、演習量そのものを確保しにくい状況でした。
解決策
リリース直後に同校の教員が実際に試し、学生の力になると判断して採用を働きかけたことが導入のきっかけです。現在は英語検定試験の3級から2級までの4つのレベル別クラス(各30名程度)で、主に宿題と自主学習の教材として使っています。授業時間はポイント解説や文法理解に充て、演習は自宅でUGUIS.AIに取り組む反転学習の形にし、要約問題や意見論述問題を毎日1問解く運用を定めました。管理画面で未実施の学生が分かるため、英語科の教員だけでなく担任も個別に声をかけ、クラス全体の取り組み率を保っています。教材が少ない準2級プラスのクラスでは、問題を無制限に生成できる点を生かし、あえて上の2級の問題にも取り組ませました。
結果
英語検定試験の準2級プラスの合格率は50%から91%に、2級の合格率は50%から100%に上がりました。教員の添削にかかる時間は週4時間から週1時間へと75%減り、学生1人あたりの演習回数は週1回から週5回へと5倍に増えています。学習者アンケート(有効回答53件)では94%が伸びを実感したと答え、1文字も書けなかった状態から本番の試験で目標の文字数に達したという声も上がりました。運用の中では、学生がスマートフォンの予測変換で本来の語彙レベルを超えた単語を使う例が見つかり、学習時は予測入力をオフにするよう指導を加えるなど、使い方のルールも更新しています。
添削の工数という教員側の制約が演習量の上限になっていたこと、生成AIを個人で使わせても学習状況が見えないことという、英語教育の現場に共通する課題を明確に捉えていました。打ち手として、授業はインプット、自宅ではAIでアウトプットという役割分担を決め、毎日1問のルールと担任を含めた声がけで学習を習慣化させた点に、ツールを導入したあとの運用まで設計した工夫があります。合格率、添削時間、演習回数がいずれも導入前後の数値で示されており、成果の具体性も高い事例です。レベル別クラスでの運用や教材の少ない新設級への対応は、英語指導を行う他の教育機関や企業内の語学研修でも再現しやすい形だと考え、人材育成DX部門 AWARD に選出しました。
| 会社名 | 株式会社教育測定研究所 |
| 概要 | 株式会社教育測定研究所は、2001年設立、東京都品川区に本社を置く教育測定の専門企業です。英語コミュニケーション能力判定テスト「CASEC」をはじめとするテスティング事業のほか、テストの研究開発やコンサルティング、テスト運営のアウトソーシングを手がけています。UGUIS.AIは、同社が長年蓄積してきた英語の採点データをもとに開発した、学校・塾向けのAIライティング・スピーキング学習支援サービスです。 |
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編集部コメント
編集部が注目したのは、AIに任せた部分と人が担う部分の線引きです。採点と添削はAIが即時に行い、教員は管理画面のデータを見て遅れている学生に声をかける役に回っています。学習者が生成AIを自由に使う形では得られない「誰がどれだけ取り組んだか」の把握が、習慣化と成果の両方を支えました。研修の受講を個人任せにして定着に悩む企業にとっても、演習を毎日の小さな単位に区切り、未実施が見える状態を作るという運用は、社内研修の設計に持ち込める考え方です。
デジタル化の窓口 編集部