
サクミル
株式会社プレックス
導入企業テクノ電業株式会社
Excel管理から現場主導でサクミルを選定し、事務工数を約30%削減

サクミルは、株式会社プレックスが提供する建設業向けの業務管理クラウドです。案件ごとの見積書と請求書の作成、実行予算と原価の管理、発注・仕入、作業日報、写真やファイルの保管、工事台帳、出面管理までを一つの画面でつなぎ、追加工事が発生しても同じ案件の中で扱えます。月額9,800円(税別)で20アカウントまで使え、初期費用はかかりません。2か月間の無料トライアルは登録後も自動で課金されず、導入社数は3,000社を超え、毎月200社以上が新たに使い始めています。少人数で現場と事務を回している工事会社に向いた製品です。
| 会社名 | テクノ電業株式会社 |
| 業種 | 建設業(電気工事) |
| 概要 | 千葉県野田市に事務所を置く電気工事会社で、2018年5月設立、従業員は10〜20名規模です。太陽光発電所の設置工事と運用保守(O&M)を中心に、セキュリティシステムの提案・設置、空調機器の販売、リフォーム工事を手がけ、千葉、東京、栃木、埼玉、茨城、群馬を営業エリアとしています。創業時は3名で始まり、事業の拡大に伴って15名まで人員を増やしました。 |
課題・導入背景
テクノ電業株式会社は、案件管理も経理処理もExcelの表で行い、経費や仕入れの伝票は税理士に送って処理を任せていました。代表取締役の針ヶ谷氏によれば、会社として数字を把握できておらず、利益が出ているかどうかも分からない状態だったといいます。工事現場では、その場の対応で余分な材料を頼んでしまい、終わってみれば予算を超えていたことも珍しくありませんでした。3人で始めた頃は全体を見渡せましたが、仕事が増えて15人に増員した途端、誰がどこで何をしているのか分からなくなり、支払いだけが積み上がる状況に危機感を抱きました。決算期には1年分の伝票の有無を預金通帳と突き合わせる作業が続き、税理士にも大きな負担がかかっていました。
解決策
針ヶ谷氏はシステム導入の方針をトップダウンで指示しつつ、どの製品にするかの選定は、実際に入力や金銭管理を担当する現場のメンバーに任せました。事務担当の逆井氏らは大手から小規模な会社まで比較し、デモで画面がシンプルで直感的に操作できること、価格が試しやすい水準であること、サポート担当が導入後も支援を続ける姿勢を示したことからサクミルを選んでいます。導入前にはチーム内でミスが起きやすい業務を何度も話し合って洗い出し、どの項目を誰が入力し、どのタイミングでステータスを変えるかというルールを決めてから移行しました。この話し合いを経ていたため現場からの反発はなく、Excel時代に曖昧だった項目ごとの責任もはっきりしたといいます。
結果
事務担当者の感覚で、事務作業の時間は約30%減りました。契約、請求、原価明細の画面が使いやすく、建設業に多い追加工事も同じ案件の中で管理できるため、請求漏れを防げています。情報がサクミルに集まっているので、請求担当者が急病で休んだ際にも逆井氏が代わって月末の請求発行を終えられました。決算では日々の数字がシステム上で確定しているため、伝票が見つからない、通帳と合わないといった手戻りがなくなり、針ヶ谷氏は以前の5倍ほどかかっていた労力が減ったことを一番大きな効果に挙げています。空いた時間は諸規程集の見直しや経費の分析、Instagramでの発信に充て、そこからの問い合わせが受注につながった例も生まれています。
増員でExcel管理が回らなくなるという課題は多くの中小工事会社に共通しますが、テクノ電業株式会社の打ち手には工夫が二つあります。一つは、経営者が導入の方針を決め、製品の選定を日々入力する現場担当者に委ねたことです。もう一つは、導入前にミスの起きやすい業務を洗い出し、入力の担当とステータス変更のタイミングを決めてから移行したことです。成果は事務工数の約30%削減に加え、担当者不在時の請求発行や決算の手戻り解消といった具体的な場面で語られ、生まれた時間を情報発信に振り向けて受注につなげたところまで確認できました。従業員十数名の会社でも再現しやすい進め方として、バックオフィスDX部門 AWARD にふさわしい取り組みと判断しました。
| 会社名 | 株式会社プレックス |
| 概要 | 株式会社プレックスは、東京都中央区に本社を置き、物流、製造、建設といった日本の基幹産業に向けて人材紹介、SaaS、M&A仲介の事業を展開しています。従業員数は814名(2026年4月時点)で、「日本を動かす仕組みをつくる」をミッションに掲げています。サクミルは同社のSaaS事業のひとつで、建設業の案件管理、見積・請求、原価管理を少人数の会社でも導入しやすい価格で提供する製品として位置づけられています。 |
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編集部コメント
この事例で編集部が価値を置いたのは、システムを入れる前に社内で仕事のやり方を話し合った時間です。テクノ電業株式会社では、Excelのどこでミスが起きるのかをチームで洗い出し、誰が何を入力するのかを決めてからサクミルに移りました。ツールを先に決めて後から運用を合わせる進め方に比べ、現場が自分たちの道具として受け止めやすくなります。削減した時間の使い道を、規程の整備や経費の分析、SNSでの発信といった次の仕事に具体的に定めているところまで含めて、少人数の会社が同じように取り組める進め方です。
デジタル化の窓口 編集部