
LearnO
Mogic株式会社
導入企業オルビス株式会社
コールセンター約150名の研修にeラーニングを組み込み、隙間時間の復習とアンケート集計を効率化

LearnOは、Mogic株式会社が提供するeラーニングシステムです。動画やスライドの教材を登録して配信し、テストで理解度を測り、アンケートで受講者の声を集め、誰がどこまで学んだかを管理画面で確認できます。スマートフォン、タブレット、パソコンのいずれからも受講でき、初期費用は0円、月額4,900円から、最短1か月の契約で始められます。使わない月は費用を抑えられる休眠制度があるため、研修の繁閑に合わせた運用が可能です。導入企業は3,800社、月間の利用者は60万人以上で、社員教育や人材育成のほか、学校教育でも使われています。
| 会社名 | オルビス株式会社 |
| 業種 | 化粧品 |
| 概要 | 1984年6月設立、東京都品川区に本社を置く化粧品会社です。スキンケアを軸としたビューティーブランドとして、化粧品、栄養補助食品、ボディウェアの企画・開発と、通信販売および店舗販売を行っています。従業員数は1,087名(2025年12月末現在)で、全国に93店舗の直営店(2025年12月末現在)を展開しています。今回の事例は、一般のお客様からの問い合わせを受けるコールセンターでの取り組みです。 |
課題・導入背景
オルビス株式会社のコールセンターでは150人近いスタッフが働き、新規のお客様やリピーターから1日に1,000〜3,000件の電話を受けています。声だけでお客様と向き合う仕事のため、発声や口調、年齢に合わせた話し方は集合研修で教え、一つひとつの商品知識、美容の知識、キャンペーンやプロモーションの情報は机上研修で学びます。課題は、机上研修で学んだ内容をどう定着させ、各自の弱点をどう補うかでした。オペレーターは30歳から50歳くらいの女性が中心で、定年延長で働く方もおり、パソコン操作が得意でない方も少なくありません。問い合わせの量はカタログ送付やキャンペーンの時期で波があり、忙しい時期にも学習を続けられる仕組みが求められていました。
解決策
オルビス株式会社は、インターネットが苦手な人でも使いやすいことを条件にLearnOを選びました。画面の構成が分かりやすく、ボタンの位置が目に入りやすく、色使いが落ち着いているため、触っているうちに操作を覚えられると現場から評価されています。仕事の合間に受講できるよう、回答の制限時間を長くしてほしいとMogic株式会社に依頼し、システム側で改善してもらいました。教材はすべて社内で制作しています。オペレーター業務のモニタリングや、お客様対応で配慮すべき点、質問の傾向、電話の口調といった現場から上がる事例をもとに問題を作り、机上研修の補足と復習を中心に配信しています。忙しい時期はeラーニングだけで研修を完結させることもあります。
結果
机上研修の内容の定着と弱点の克服にLearnOを使い、効果測定まで行う運用が1年半ほど続いています。中断しても次の問題から再開できるため、コールの合間の隙間時間に受講できると好評です。対面研修後の理解度確認は紙からLearnOのアンケートに切り替え、結果をそのままExcelに書き出せるので、集計の転記作業がなくなり工数が明らかに減りました。アンケート機能は研修以外にも広がり、お客様対応で気づいたことを記述式で日常的に集めたり、新商品体験会への参加希望を、出勤日や時間が異なるオペレーター全員に一度に尋ねたりしています。空き時間に周囲を気にせず答えられるため、回答率と参加率は以前より上がっています。
人材育成の事例として評価したのは、オルビス株式会社がeラーニングを集合研修や机上研修の置き換えとして使わず、学んだ知識の定着と弱点補強という役割に絞って組み込んだ点です。受講者にはパソコンが得意でない方もいるという前提から、操作の分かりやすさを選定の軸に置き、回答制限時間の延長をベンダーに求めて隙間時間で学べる形に整えました。教材を現場の事例から社内で作り続けている運用は、150人規模のコールセンターで1年半続いている実績が裏付けています。アンケート機能を研修の確認から日常の声の収集、体験会の参加募集まで広げ、紙の集計をなくした点は他の職場でもそのまま応用できる進め方であり、人材育成DX部門 BEST AWARD にふさわしい取り組みと判断しました。
| 会社名 | Mogic株式会社 |
| 概要 | Mogic株式会社は2009年12月設立、東京都練馬区に本社を置き、SaaSとAIに関連したサービスを開発しています。従業員数は24名(2026年9月時点)です。eラーニングシステムのLearnOを中心に、授業支援システム「Pholly」など教育に関わる製品を自社で開発しています。LearnOは、低い初期負担で始められるeラーニングとして位置づけられています。 |
他の受賞事例もご覧ください
受賞事例一覧に戻る
編集部コメント
eラーニングを比べるときは教材の数や機能の多さが先に目に入りますが、オルビス株式会社の事例を読んで編集部が考えたのは、受講する人がどんな環境で、どのくらいの時間で学ぶのかを先に決めると、選ぶ製品も運用も変わるということです。回答の制限時間を延ばしてコールの合間に取り組めるようにし、アンケートは頻度を高く1回の量を少なくするという設計は、シフト勤務や現場作業の多い職場に共通して使えます。研修担当者が現場の声から教材を作り続けている点も、外部の教材に頼りきらずに育成を続ける一つの形です。
デジタル化の窓口 編集部