
AI・介護記録ソフト「CareViewer」
株式会社さくらコミュニティサービス
導入企業株式会社さくらコミュニティサービス/株式会社悠ライフ/社会福祉法人桜秀会
3法人14事業所で運用し、個別機能訓練計画書の作成を30分以上から約10分に短縮

AI・介護記録ソフト「CareViewer」は、株式会社さくらコミュニティサービスが提供する介護・障がい福祉事業所向けの記録ソフトです。話すだけで介護記録を作成でき、スマートフォンやタブレット、PCからすき間時間に入力できます。写真付きの記録や介護保険請求までの一本化、IoT機器との連携、AI学習による健康状態の予測に対応しています。グループホームや有料老人ホーム、看護小規模多機能、通所介護、共同生活援助、児童デイなどで使われています。経済産業省の認定事業として開発され、グループ会社のグループホーム職員の声から生まれました。
| 会社名 | 株式会社さくらコミュニティサービス/株式会社悠ライフ/社会福祉法人桜秀会 |
| 業種 | 介護・福祉 |
| 概要 | 3法人はいずれも札幌市を拠点とするさくらCSホールディングス株式会社のグループ法人です。株式会社さくらコミュニティサービスは2002年設立で、グループホームや小規模多機能など札幌市を中心に13カ所の介護事業所を運営しています。株式会社悠ライフは2005年設立(2018年に株式会社へ商号変更)の介護事業者、社会福祉法人桜秀会は特別養護老人ホーム「満快のふる郷山の手」などを運営する法人です。 |
課題・導入背景
株式会社さくらコミュニティサービス、株式会社悠ライフ、社会福祉法人桜秀会は、札幌市でグループホームや小規模多機能型居宅介護、サービス付き高齢者向け住宅、特別養護老人ホームなどを運営しています。CareViewerはこのグループの介護現場の声から生まれた記録ソフトで、3法人の14事業所で使われています。導入前は、夜勤の職員が巡視と介助を終えたあとに休憩時間を削って利用者全員の記録を書き、訪問の職員は記録のためだけに事業所へ戻って残業していました。特別養護老人ホームでは、個別機能訓練計画書を日々の記録を見返しながら作るため、1人分に30分以上かかることもありました。家族への連絡帳も、日中の業務を終えてから記憶をたどって書いていました。
解決策
各事業所では、職員がスマートフォンからその場で記録を入力し、グループホームでは話すだけで記録が残る音声入力を使って、利用者のそばを離れずに記録を済ませています。小規模多機能型居宅介護では「通い」「泊まり」「訪問」の記録を一つにまとめ、訪問中の職員が写真付きで様子を残すと、施設にいる職員もすぐに確認できます。定期巡回・随時対応型訪問介護看護では、利用者からの連絡をオペレーターがCareViewerに入力し、チャットで担当職員へ指示を送ります。特別養護老人ホームでは日々の介護記録をもとに計画書を作成し、グループホームでは記録をグラフにしてアセスメントと照らし合わせるほか、家族がスマートフォンで記録や写真を見られる家族連携機能も使っています。
結果
社会福祉法人桜秀会の特別養護老人ホーム「満快のふる郷山の手」では、1人あたり30分以上かかっていた個別機能訓練計画書の作成が約10分に短くなり、その時間を利用者の状態確認や職員同士の話し合いに使えるようになりました。グループホームでは夜勤の職員が休憩を削らずに記録を終えられるようになり、訪問後に事業所へ戻って書いていた職員の残業はなくなっています。手書きのころは職員によって書き方がばらついていましたが、項目が決まっているため新人でも何を書くか迷わなくなりました。記録がグラフになり、個別介護計画書の見直しやケアカンファレンスをデータをもとに進められるようになったほか、家族からは「母の楽しそうな顔が見られて嬉しいです」という声も届いています。
編集部は、提供会社が自社グループの14事業所で運用し、記録の負担を減らしたうえで、蓄積した記録を計画書の作成や家族への共有に使っている点を評価しました。課題は、夜勤や訪問後にまとめて書く記録の負担と手書きによる書き方のばらつきで、介護現場に広く見られるものです。打ち手には、その場での入力と音声入力、写真付きの記録、チャットでの共有を、グループホームから特別養護老人ホームまで種別の異なる事業所に合わせて使い分けている工夫があります。成果は計画書作成の30分以上から約10分への短縮や残業の解消として現場の言葉で示され、14事業所で運用が続いていることから再現性も確かめられます。以上から、ドキュメントDX部門 AWARD にふさわしい取り組みと判断しました。
| 会社名 | 株式会社さくらコミュニティサービス |
| 概要 | 株式会社さくらコミュニティサービスは、2002年9月に札幌市で設立された企業です。介護・障がい福祉向けソフトウェアとハードウェアの開発・販売・保守、導入支援や研修、介護データの分析、施設運営のコンサルティングを手がけるとともに、札幌市を中心に13カ所の介護事業所を運営しています。CareViewerは、同社グループが20年以上運営するグループホームの職員の声をもとに開発した介護記録ソフトです。 |
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編集部コメント
提供会社が自社の介護現場で同じソフトを使い続けているという条件は、介護記録ソフトを選ぶ事業所にとって一つの判断材料になります。3法人の事業所の声を読むと、夜勤の職員、訪問の職員、生活相談員、新人職員と、立場ごとに困りごとが違い、それぞれに合う入力の仕方(音声入力、選択式の項目、写真付きの記録、チャット)が用意されていることが分かります。職員の立場ごとに記録の負担がどこにあるかを確かめてから機能を選ぶという順序は、施設の種別を問わず他の事業所でも試せるものです。
デジタル化の窓口 編集部