
購買管理プラットフォーム
ビズネット株式会社
導入企業株式会社シーテック
指定購買品のWEBカタログ化で発注処理時間を1/3に短縮し、年間1,500時間を削減

ビズネット株式会社の購買管理プラットフォームは、間接材(製品の原材料以外に日常の業務で購入する物品)の見積・発注・検収・支払いまでを一つのサービス上でつなげて扱えるクラウドサービスです。複数のサプライヤーの商品を横断して検索し、同一品の最安値を比べる機能のほか、自社の契約品を登録するユーザーカタログ機能、検収機能、購買・会計システムとの連携、請求データの集約と費目の自動仕分けを備えています。カタログの更新やサプライヤーとの調整はビズネット側が担うため、利用企業の管理業務が軽くなります。大企業・中堅企業を中心に14,000社以上が採用しています。
| 会社名 | 株式会社シーテック |
| 業種 | 建設業(電気・通信・土木) |
| 概要 | 1962年3月設立、愛知県名古屋市に本社を置く中部電力グループの総合技術企業です。電気工事・電気通信工事・土木工事をはじめ15業種の建設業登録を持ち、再生可能エネルギー事業、熱供給事業、エネルギーサービス事業、設備リースも手がけて、電力の安定供給を支えています。従業員数は1,743名(2026年4月1日現在)、売上高は767億円(2024年度実績)です。 |
課題・導入背景
シーテックの資材部購買グループは、受託した工事に使う資材の調達から自社設備の発注、備品や工具の購入まで、全社の購買管理を総括しています。従来の発注は、自社システムに起票して事前承認を受け、決裁書を起票して承認を得たうえで、購買グループが紙の注文書を印刷・封入してサプライヤーへ郵送する流れでした。1件の発注に約120分かかり、郵送のため納品まで約4〜5日を要することもありました。納品後も検収、購買データのアップロード、複数の請求書処理と工程が続き、担当者は「人の手に頼る部分が多く、漏れやミスが避けられない状況でした」と振り返ります。事業所ごとに購買先や契約単価が異なることや、インボイス制度への対応も課題になっていました。
解決策
同社は2002年からビズネットのベーシックカタログ機能を使い続けており、使い慣れた同じプラットフォームに寄せれば社員教育も運用も一つのシステムで完結して最も効率的だと考えました。開発コストが不要で導入後すぐ使えること、購入データを取得できること、請求書を一本化できることも決め手になり、ユーザーカタログ機能を導入しています。まず発注頻度の高い被服などの貸与品を扱うサプライヤーを対象に、事業所ごとに異なっていた購買先や契約単価を単価契約品としてビズネットに集約し、WEBカタログ化しました。部署単位だったIDは社員ごとの個人IDに切り替え、要求部門の社員が自分でカタログから注文し、承認を経て発注する運用に変えています。紙の帳票と郵送をやめ、承認後すぐに注文書を電子送信する形です。社内告知やサプライヤーへの協力依頼、ビズネットの営業担当による提案と支援を経て、導入検討から導入までは約半年でした。
結果
1件あたりの発注処理時間は約1/3に短縮され、年間1,500時間(200人日)の削減につながりました。郵送によるタイムラグがなくなって納品までの期間が縮まり、ビズネット経由の発注件数は従来の2倍以上に増えています。個人IDにしたことで誰が何を注文したかが明確になり、納品伝票に発注者名が載るため、時折起きていた納品時の発注者探しの混乱もなくなりました。請求書を一本化してCSVで基幹システムに取り込めるようになり、仕訳の手間が減って経理処理も速くなっています。紙帳票の廃止と電子化でインボイス制度への対応も済みました。要求部門からは「商品を探す手間が減った」「配送先が明確になった」という声が寄せられ、この取り組みは中部電力グループかいぜんコンテストで優秀賞を受賞しています。シーテックの管理部門としては初めての受賞です。
1件の発注に約120分、納品まで約4〜5日という課題が、工程ごとに具体的に示されていました。打ち手は、既に使っていたプラットフォームのカタログ機能を広げ、発注頻度の高い貸与品から段階的にWEBカタログ化するという現実的なもので、個人IDへの切り替えで発注者を明確にした点にも工夫があります。成果は発注処理時間1/3(年間1,500時間の削減)と発注件数2倍以上という数値で示され、中部電力グループかいぜんコンテストでの優秀賞というグループ内の評価も伴っています。購買管理システムを使いながら紙の注文書や郵送が残っている企業であれば、同じ順序で進められる再現性の高さも評価し、バックオフィスDX部門 BEST AWARD にふさわしい取り組みと判断しました。
| 会社名 | ビズネット株式会社 |
| 概要 | ビズネット株式会社は2000年5月設立、東京都千代田区に本社を置く、プラス株式会社の100%子会社です。電話やFAX、紙の帳票で行われてきた間接材の見積・発注・支払い業務をデジタル化する購買管理プラットフォーム事業を専業としており、採用企業は14,000社を超えています。カタログの整備やサプライヤーとの調整をサービスとして引き受ける点が、購買管理システムの中での同社の位置づけです。 |
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編集部コメント
編集部が注目したのは、新しいシステムを探す前に、使っているサービスの機能を広げる道を選んだ点です。シーテックは20年以上使ってきたビズネットのカタログ機能を足がかりに、発注頻度の高い貸与品から始めて約半年で導入し、対象品目を順次増やしています。個人IDの付与は発注者を明確にするための施策でしたが、納品時に発注者を探す混乱まで解消しました。今使っているものを使い切る、という進め方は、購買に限らず多くのバックオフィス業務に当てはまると考えています。
デジタル化の窓口 編集部