
株式会社YKプランニング
導入企業イワモトグループ
グループ会社の予算・資金繰り管理を脱Excel化し、作業工数を4日から1日に短縮
bixidは、株式会社YKプランニングが提供する経営支援クラウドです。会計ソフトのデータを取り込み、月次の業績レポート、単年月次と中期年次の経営計画、資金繰り表、借入金管理、KPI管理といった経営管理の資料を画面上でまとめて扱えます。財務諸表の数字をグラフや図に置き換えたレポートが用意されているため、経理担当者以外の経営者や事業責任者も状況をつかみやすい設計です。クラウドで動くので拠点をまたいだ共有ができ、中小企業の経営者や経理・経営企画部門のほか、顧問先を支援する会計事務所でも使われています。
| 会社名 | イワモトグループ |
| 業種 | 石油卸売 |
| 概要 | 株式会社IWAMOTOを中心とする7社のグループで、本拠は和歌山県和歌山市です。1951年設立で、社員数は100名です。石油・ガスの卸売と小売を軸に、自動車関連、港湾荷役、ドローン、ペットライフ、コインランドリー、フィットネスの各事業を展開し、エネルギーサポート、カーライフサポート、ライフスタイル、ビジネスサポートの4つの事業カテゴリーで地域の暮らしを支えています。 |
課題・導入背景
イワモトグループの管理部門では、月に一度、会計システムからデータを書き出し、Excelで加工して経営管理資料を作っていました。グループ会社の予算や資金繰り表もExcelで管理しており、この作業には4日ほどかかっていました。集計の手順が煩雑で担当者の手間が大きいことが課題となり、Excelの加工作業を減らせるツールを探し始めたのがきっかけです。ツールに求めた条件は二つありました。一つは、外出先や別の拠点からでも確認できるクラウドであること、もう一つは、グループ会社ごとに事業責任者が自分で数字を確認し、編集できることです。bixidは、Webで予算管理ツールの情報を集めている中で見つけました。
解決策
イワモトグループは、クラウドで各事業責任者が確認・編集できるという条件に合い、複数の視点で分析でき、科目の内訳をすぐに確認できる点を評価してbixidを選びました。予算作成の画面で前期と当期の実績明細を見ながら数字を入れられるため、予算をスムーズに作れそうだという見通しも決め手の一つでした。運用は、資金繰り表を毎日開いてキャッシュの状況を把握し、予算管理とモニタリングの機能は月次で計画との進捗を確認し、決算時に中期年次計画を見直すという使い分けです。導入時には、自社特有の勘定科目が自動判別されず設定に手間がかかったほか、固定費と変動費の分類やキャッシュフロー区分がレポートにどう反映されるかに慣れるまで時間を要しましたが、サポート担当に相談しながら進めました。
結果
導入前に4日ほどかかっていたグループ会社の予算と資金繰り表の管理は、1日で終わるようになりました。工数の変化に加えて、予算の作り方そのものも変わっています。貸借対照表とキャッシュフローを把握しやすくなったことで、損益計算書の上では黒字でも資金が回るとは限らないという前提に立ち、BS・CFを考慮したPL計画を作れるようになりました。取締役副社長の岩本和憲氏は、この点を「大きな変化」と話しています。財務諸表の数字の羅列をグラフで見られるようになり、経営状況を視覚的に把握できること、外出先からの確認や他拠点にいる事業責任者との共有が楽になったことも、日々の運用で感じている効果です。
4日かかっていた集計作業を1日に減らした成果は明確です。この成果とは別に評価したのは、イワモトグループがツールを探す前に条件を絞り込んでいた点です。グループ7社を抱える同社は、クラウドであること、事業責任者が自分で確認と編集をできることの2点を先に決め、その条件で製品を比べました。導入後の運用にも工夫があり、資金繰り表は毎日、予算とモニタリングは月次、中期計画は決算時と、確認の頻度を機能ごとに定めています。成果として、BS・CFを考慮したPL計画を作れるようになったという予算管理の質の変化も示されました。中小企業グループの経営管理をクラウドの経営支援サービスで高度化した事例として、バックオフィスDX部門 AWARD にふさわしい取り組みと判断しました。
| 会社名 | 株式会社YKプランニング |
| 概要 | 株式会社YKプランニングは、1986年設立の株式会社行本会計事務所を前身とし、2009年に現在の商号へ変更しました。本社は山口県防府市で、東京都中央区に東京支店があります。会計事務所向けと一般企業向けのシステム開発・販売・保守・コンサルティングを事業とし、会計事務所向けの「財務維新」を2011年に、経営支援クラウドのbixidを2017年に発売しました。 |
他の受賞事例もご覧ください
受賞事例一覧に戻る
編集部コメント
経営管理ツールの導入で工数が減ったという話は多くありますが、編集部がこの事例で伝えたいのは、キャッシュフローが日々見えるようになったことで、損益計算書だけを見て計画を作る前提が変わったという点です。イワモトグループでは、損益計算書の上で黒字でも資金が回るとは限らないという考え方に立って、貸借対照表とキャッシュフローを踏まえた計画を作るようになりました。導入時に勘定科目の設定やレポートの読み方でつまずいたことも率直に語られており、同じ規模の企業が導入を検討するときの現実的な目安になります。
デジタル化の窓口 編集部