資料動画化サービス SPOKES
株式会社BloomAct
資料動画化サービス「SPOKES」は、PowerPointなどの資料をアップロードするだけで、高品質なAIナレーション付きの資料動画を自動生成できるクラウドサービスです。撮影・録音・編集の専門スキルが不要で、スライドごとにナレーションやテロップを設定し、インタラクティブ動画として視聴者が見たい項目を選べる構成も可能です。社内研修から商品説明、営業提案まで幅広い用途で、情報伝達の均質化と業務効率化を同時に実現します。
| 会社名 | 株式会社ボルテックス |
| 業種 | 不動産 |
| 概要 | 株式会社ボルテックスは、1999年創立の不動産会社で、「区分所有オフィス®」という独自のビジネスモデルを軸に、資産形成コンサルティング事業を展開しています。都心オフィスビルをフロア単位で区分所有できる仕組みや、500万円から投資可能な不動産小口化商品「Vシェア」などを通じて、企業・個人双方に新しい不動産投資の選択肢を提供しながら、長期的な資産形成と事業成長を支援しています。 |
課題・導入背景
同社では、不動産投資商品という複雑かつ数値変動の大きい商材を扱う営業現場で、「誰が説明するかによって内容やわかりやすさがばらつく」という課題を抱えていました。動画活用による説明の均質化を検討していたものの、従来の動画制作は台本作成や撮影・編集に5〜6営業日かかり、現場の負担が大きい状態でした。一方、人事部では新入社員オリエンテーションや各種研修を少人数の講師が担っており、説明スキルの差や説明時間の長さが、社内教育の効率化と品質向上のネックになっていました。
解決策
営業企画部・人事部ともに「説明の均質化」と「工数削減」を実現できるツールを検討する中で、PowerPoint資料から誰でも簡単に動画化でき、AI音声の品質も高いSPOKESを採用しました。営業部門では、不動産小口化商品「Vシェア premium」などの提案資料をSPOKESで動画化し、インタラクティブ動画を活用して40ページ超の資料でも視聴者が関心の高い項目から視聴できる構成を実現。人事部門では、入社時オリエンテーションや人事制度説明、新任管理職研修などを順次SPOKES化し、研修の基盤コンテンツとして共通利用することで、部門をまたいだ動画活用を進めました。
結果
SPOKES導入後、営業企画部では動画1本あたりの制作期間が従来5〜6営業日から2営業日以内へと短縮され、撮影チームやナレーターへの依頼が不要になったことで制作コストも大幅に削減されました。商品説明動画では、変動しやすい利回りなどの数値情報を含めた内容でも、更新のたびに迅速に差し替え可能となり、常に最新情報を反映した提案が行えるようになっています。人事部では、月あたり約280分、累計で4時間以上の説明時間を削減しつつ、講師ごとの説明のばらつきを抑えられるようになり、既存社員がいつでも復習できる動画研修環境の整備にもつながりました。
本事例は、「営業DX」と「人材育成DX」を同じ資料動画基盤で同時に実現している点が高く評価されました。不動産投資という複雑で専門性の高い商材に対して、SPOKESを活用し、変動する数値を含む詳細な商品説明を誰でも同じ品質で行えるようにした取り組みは、営業DXの観点で先進的です。同時に、毎月の新入社員研修や管理職研修までSPOKES化し、1ヶ月あたり280分の説明時間削減といった定量効果も明示されており、「部門の壁を越えた動画活用」が実現しています。区分所有オフィス®をはじめとした独自モデルで100年企業戦略を掲げるボルテックスならではの、長期的な人材育成と営業力強化を両立するDX事例として、営業DX部門アワードに選定しました。
| 会社名 | 株式会社BloomAct |
| 概要 | 株式会社Bloom Actは、オンライン商談システム「ROOMS」や電子契約サービス「REMOTE SIGN」、資料動画化サービス「SPOKES」などを提供する動画ソリューション・オンラインコミュニケーションの専門企業です。2018年設立以来、「伝わる」情報発信を支援するクラウドサービスを展開し、企業・自治体・教育機関など幅広い組織のDXと業務効率化に貢献してきました。SPOKESは、資料から高品質なナレーション付き動画を自動生成できる点が評価され、自治体DXやベンチャー支援の文脈でも活用が広がっています。 |
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営業現場の提案資料と社内研修コンテンツを、同じ資料動画プラットフォームで一元化している点が印象的でした。特に、不動産小口化商品など難度の高い商材説明をインタラクティブ動画化し、どの営業担当でも均質なクオリティで説明できるようにした工夫は、営業DXの好例と言えます。また、人事部がSPOKESを活用することで、研修講師の説明時間を月280分削減しながら教育の質を保っている点も秀逸です。事業成長を支える営業と人材育成の双方で動画をフル活用している姿は、今後のBtoB企業のDXの方向性を示すロールモデルと評価しました。