資料動画化サービス SPOKES
株式会社BloomAct
資料動画化サービス「SPOKES」は、PowerPointなどの資料をアップロードするだけで、高品質なAIナレーション付きの資料動画を自動生成できるクラウドサービスです。撮影・録音・編集の専門スキルが不要で、スライドごとにナレーションやテロップを設定し、インタラクティブ動画として視聴者が見たい項目を選べる構成も可能です。社内研修から商品説明、営業提案まで幅広い用途で、情報伝達の均質化と業務効率化を同時に実現します。
| 会社名 | 日本通運株式会社 |
| 業種 | 総合物流 |
| 概要 | 日本通運株式会社は、日本最大手の総合物流企業であり、グローバルブランド「NXグループ」の中核を担う事業会社です。陸・海・空の全モードを駆使し、世界各地に張り巡らせたネットワークを通じて、最適なロジスティクスソリューションをワンストップで提供しています。その領域は、産業貨物や重量品から、美術品、個人の引越しまで多岐にわたります。単にモノを運ぶだけでなく、顧客のサプライチェーン最適化や環境負荷低減にも貢献し、物流を通じて社会の発展と豊かな未来を支え続けています。 |
課題・導入背景
日本通運株式会社では、法人向け営業の多くを電話・メール中心で行っており、多大な工数に対してアポイント獲得率が伸びないことが課題でした。物流サービスは内容が複雑で専門用語も多く、短時間で価値を伝えることが難しいうえ、担当者のスキルや経験によって提案品質にばらつきが生じ、本来届けたいサービス価値を十分に伝えきれていないという問題意識がありました。変化の激しい市場で、誰でも同じレベルで価値を伝えられる再現性の高い営業体制づくりが求められていました。
解決策
こうした課題に対して同社は、資料をもとに誰でも短時間で動画を作成できる資料動画化サービス「SPOKES」を導入しました。提案内容やサービス紹介を動画化し、商談前に視聴してもらうことで、顧客側の理解度を高めたうえで商談に臨める仕組みを構築。さらに、自社サイトに動画を掲載し、人手による営業が届かない時間帯やタイミングでもSPOKESが“もう一人の営業担当者”として継続的に価値を伝えるマーケティング基盤として活用しています。
結果
導入前は「成約までのリードタイムが約3ヶ月」だったのに対し、導入後は「約1ヶ月」へ短縮(約3分の1)。事前に動画視聴してもらうことで商談前から理解度を高め、商談機会の獲得や営業全体の効率化につながっています。さらに動画はホームページ上で顧客接点を広げるマーケティング資産としても機能。物流業界の「2024年問題」への対応として、法改正のポイントや荷主企業の対応策を解説する動画シリーズを迅速に制作・公開し、信頼性向上にも寄与しています。
本事例は、課題→施策→成果が一貫しており、特に「リードタイム約3ヶ月→約1ヶ月」という具体的な改善が明確です。属人的になりがちな提案品質を、動画によって平準化し、顧客理解の底上げと商談機会の増加につなげた点を高く評価しました。加えて、動画をWebに載せ“もう一人の営業担当者”として機能させる設計が、営業DXの再現性ある型として示唆に富むため、営業DX部門のベストアワードに選定しました。
| 会社名 | 株式会社BloomAct |
| 概要 | 株式会社Bloom Actは、オンライン商談システム「ROOMS」や電子契約サービス「REMOTE SIGN」、資料動画化サービス「SPOKES」などを提供する動画ソリューション・オンラインコミュニケーションの専門企業です。2018年設立以来、「伝わる」情報発信を支援するクラウドサービスを展開し、企業・自治体・教育機関など幅広い組織のDXと業務効率化に貢献してきました。SPOKESは、資料から高品質なナレーション付き動画を自動生成できる点が評価され、自治体DXやベンチャー支援の文脈でも活用が広がっています。 |
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物流は社会インフラであり、提案の伝達速度と正確性が事業成長だけでなく顧客価値にも直結します。本事例は、営業資料を動画化して「伝える」を「伝わる」へ変換し、商談前後の体験を設計できている点が秀逸です。さらに“2024年問題”という社会課題に対し、法改正の要点と具体策を迅速に発信する姿勢は、顧客支援を超えて業界の信頼形成に寄与する取り組みとして際立っています。