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ドキュメントDX部門
AWARD

SmartRead

株式会社 Cogent Labs

導入事例サムネイル
PRODUCT 製品概要

SmartRead

SmartRead(スマートリード)は、最先端AIを用いて紙・PDFなど様々な帳票を自動で仕分け・読み取り・データ化する次世代AI-OCRサービスです。定型・非定型文書に対応し、手書き文字も高精度に認識できるのが特長です。APIやRPA連携機能を備え、既存の業務システムやワークフローと組み合わせることで、文書処理プロセス全体の自動化と工数削減を実現します。

USER COMPANY 導入企業
会社名 株式会社エントリー
業種 人材派遣・人材紹介サービス
概要 株式会社エントリーは、東京都新宿区に本社を置き、短期・単発を中心とした人材派遣事業や雇用創出型マッチングサービス「シェアジョブ」を展開する人材サービス企業です。国内外22拠点を構え、従業員約360名、派遣登録スタッフは50万人超とされるなど、若年層を中心に多様な働き方を支える事業を展開しています。社名「ENTRY」には、人と仕事の縁むすび(EN)に挑戦(TRY)し続けるという理念が込められています。
CASE STUDY 事例概要

課題・導入背景

同社では、全国1,000社以上の派遣先企業からFAXで届く月1万枚以上の勤怠管理表を、紙の仕分け・PDF化・システムへの手入力で処理しており、年間5,492時間もの業務が発生していました。勤怠管理表のPDF保存だけで年間1,460時間、入力処理は8名体制で年間4,032時間を要し、担当者1人あたり毎月40時間の残業が発生。日々の業務は勤怠表処理が終わるまで次の仕事に移れず、他業務への着手が後ろ倒しになるなど、現場の生産性と働き方の両面で深刻な負荷となっていました。

解決策

こうした状況を受け、同社は勤怠管理表処理フロー全体を見直し、SmartReadとRPAを組み合わせた仕組みを構築しました。FAXで届く勤怠管理表をPDF化し、SmartReadで自動仕分け・読み取りを行ったデータをRPAで基幹システムへ自動登録する構成とすることで、これまで人手に頼っていた分類・入力作業を大幅に自動化。導入にあたっては、Cogent LabsからRPA開発可能なパートナーの紹介を受け、RPA開発とSmartRead導入を同時並行で進めることで、スピード感のある立ち上げを実現しました。

結果

SmartReadとRPAの連携により、紙の勤怠管理表処理は年間2,842時間削減され、人件費は50%削減、年間約1,000万円のコスト削減効果が生まれました。PDF化業務は1名あたり月122時間から約61時間へ、入力処理は1人あたり月42時間から20時間へと半減し、担当者の残業時間も1人あたり40時間から10時間へ大幅削減。作業人員は午前6名・午後3名から午前3名・午後1名体制に縮小でき、有給申請の処理は1週間から3日に短縮、請求書発行も5営業日から4営業日になり、請求書訂正件数も50%以上削減されました。

SELECTION REASON 選定理由

月1万枚超の勤怠管理表という、人材派遣業ならではの極めて高ボリュームな紙業務を対象に、SmartReadとRPAの組み合わせで年間約3,000時間の工数削減と人件費50%削減を実現している点を高く評価しました。単なるOCR導入にとどまらず、勤怠表の受領からPDF化、入力、チェックまでの一連の業務フローを再設計し、残業時間削減や有給申請・請求処理のリードタイム短縮にもつなげている点が、ドキュメントDXの観点で示唆に富みます。派遣スタッフ50万人超の規模を支えるバックオフィスを、AI OCR×RPAで抜本的に変革した事例として、本アワードにふさわしい取り組みと判断しました。

JUDGES COMMENT 審査員コメント

勤怠管理表という“どこにでもあるが重たい”紙業務に対し、ここまで定量的な削減効果を出している事例は稀有だと感じました。単に時間削減に終わらず、残業時間を40時間から10時間へ抑え、請求処理のスピードと正確性も同時に向上させている点が印象的です。SmartReadの高精度な読み取りとRPAの自動処理を組み合わせることで、現場担当者の負荷を軽くしつつ、クライアント企業への請求品質も高めている好例であり、人材サービス業界におけるドキュメントDXの「次の標準像」を示していると言えるでしょう。

VENDOR ソリューション提供会社
会社名 株式会社 Cogent Labs
概要 株式会社Cogent Labs(コージェントラボ)は、東京都港区六本木に本社を置き、最先端の人工知能技術を用いたサービスの研究開発・提供を行うAI企業です。AIによる認識・自然言語処理技術を活かし、ドキュメント処理全体の自動化を実現する「COGENT AIプラットフォーム」を構築し、その中核サービスとして次世代AI OCR「SmartRead」および関連ソリューション群を展開しています。「AIによって生産性を高め、人の可能性を解き放つ」をミッションに、日本企業が直面する労働力不足や業務生産性の課題解決に取り組んでいる点が特徴です。

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