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働き方DX部門
AWARD

在席管理ツール「せきなび」

株式会社アスマーク

導入事例サムネイル
PRODUCT 製品概要

在席管理ツール「せきなび」

在席管理ツール「せきなび」は、「誰が」「どこで」「何をしているか」をひと目で把握できるクラウド型の在席・座席管理サービスです。固定席・フリーアドレス・テレワークなど多様な働き方に対応し、オフィスレイアウト上のアイコンとステータス表示で職員の所在や勤務状況をリアルタイムに共有できます。内線番号やプロフィール情報とも連携し、電話の取次ぎや問い合わせ先の検索を効率化しながら、職場のコミュニケーション活性化と働き方改革を後押しします。

USER COMPANY 導入企業
会社名 茨城県 東海村
業種 自治体・行政
概要 東海村は茨城県の中央部に位置し、半径4kmほどのコンパクトなエリアに約3万8千人が暮らす自治体です。総合戦略部では、2020年11月に策定された『とうかい“まるごと”デジタル化構想』に基づき、「行政手続きのデジタル化による住民の利便性向上」、「働き方改革による職員の生産性向上」、「住民へのデジタル対応支援」という3つを柱に、「新しい役場への転換」に向けた取り組みを進めています。
CASE STUDY 事例概要

課題・導入背景

東海村では、2020年に策定した『とうかい“まるごと”デジタル化構想』を起点に、住民サービスの利便性向上と職員の働き方改革を両輪で進めていました。総合戦略部では、職員が「いつでも・どこでも・誰とでも」働けるABWを実現するため、固定席を廃止したフリーアドレスのモデルオフィスを設置。しかし、テレワークや時差出勤も組み合わせることで、誰がどこで勤務しているのか分かりづらくなることが想定され、全庁展開も見据えて職員の所在を可視化できる仕組みが求められていました。

解決策

総合戦略部のフリーアドレス化に合わせて、約30名が働く執務エリアを対象に「せきなび」のトライアルを開始しました。オフィスレイアウト上に職員ごとのアイコンを配置し、在庁・会議中・テレワーク・出張・休暇などのステータスを一元管理。モデルオフィスとして頻繁に変わるレイアウトも、画像の差し替えだけで素早く反映できるようにしました。さらに、閲覧用URLを全庁に共有することでログイン不要で閲覧できる環境を整備し、電子黒板に「せきなび」を自動表示することで、出勤時に席を選びながら自然にステータスを更新する運用を定着させています。

結果

導入後は、庁内勤務・在宅勤務・出張・休暇など多様な働き方を取る職員の所在が「せきなび」上でひと目で確認できるようになりました。モデルオフィスでは、電子黒板に表示された画面を見て空席状況を確認しながら席を選ぶ運用が根づき、日々の座席調整や部署内コミュニケーションがスムーズに進むようになっています。庁内では「せきなびを見たら会議中だったので」といった会話が交わされるほど名称が浸透し、電話をかける前に在席状況を確認する文化も定着。ABWとフリーアドレスを支えるインフラとして、新しい働き方を検証するモデルオフィスの中核ツールとなりました。

SELECTION REASON 選定理由

人口約3万8千人規模の自治体でありながら、『とうかい“まるごと”デジタル化構想』に基づき役場の働き方そのものをABW前提で再設計し、その実証基盤として「せきなび」を活用している点を高く評価しました。フリーアドレス・テレワーク・時差出勤を織り交ぜたハイブリッドな勤務形態を前提に、「誰がどこで何をしているか」を全庁で共有する仕組みを整えていることは、働き方DX部門にふさわしい先進的な取り組みです。単なる座席表ではなく、電子黒板や内線一覧との連携を通じて日々の行動習慣レベルで業務を変えている点を評価し、自治体オフィス改革のモデルケースとして選定しました。

JUDGES COMMENT 審査員コメント

地方自治体の役場という、必ずしも最新ツールの導入が前提ではない現場で、まず職員の働き方からDXに取り組んでいる点が非常に印象的です。フリーアドレスやテレワークは運用を誤ると混乱を生みがちですが、「せきなび」と明快なルール設計により、在席状況の可視化とコミュニケーションのしやすさを同時に実現しています。住民向けサービスのデジタル化だけでなく、職員自身の心理的安全性と生産性を高める基盤としてツールを位置づけている点は、他の自治体や公共機関にとっても大きな示唆を与える事例です。

VENDOR ソリューション提供会社
会社名 株式会社アスマーク
概要 株式会社アスマークは、マーケティングリサーチ事業を基盤に、従業員サーベイやES調査、ハラスメント対策、在席管理など人と組織の課題解決に特化したサービス「Humap(ヒューマップ)」を提供する企業です。インターネット調査や会場調査で培った豊富なデータとノウハウを活かし、従業員エンゲージメントの可視化から働き方改革の定着支援まで一貫して伴走できる点が特長です。Humapブランドを通じて、在席管理ツール「せきなび」をはじめとしたソリューションを展開し、心理的安全性の高い職場づくりと生産性向上の両立を支援しています。

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