PERSONA
株式会社アサイン
「PERSONA」は、採用データの一元管理とオペレーションの自動化を実現するクラウド型採用管理システムです。求人・候補者情報から選考プロセス、面接協力者の稼働状況までを1つのプラットフォームに集約し、誰でも使える分析画面で歩留まりやボトルネックを可視化します。システム内完結の日程調整機能により、複数候補者・複数面接官の空き枠照合からリンク発行までを自動化し、採用チームが本来注力すべき意思決定と候補者コミュニケーションに時間を割ける環境を提供します。
| 会社名 | 株式会社ビザスク |
| 業種 | コンサルティング・ナレッジプラットフォーム |
| 概要 | 株式会社ビザスクは、「知見と、挑戦をつなぐ」をミッションに、世界中のエキスパートの知見をマッチングするナレッジプラットフォームを展開する上場企業です。スポットコンサルティングの「ビザスクinterview」をはじめ、サーベイや伴走支援サービスを通じて、クライアント企業の新規事業開発や市場調査、DX推進を支援しています。多様な業界の意思決定を支える成長企業として、高度な専門性を持つ人材の採用にも継続的に取り組んでいます。 |
課題・導入背景
ビザスクでは、年間50名以上の採用を4名の採用チームと約80名の事業部メンバーで支えており、候補者連絡から面接調整、数値分析まで幅広い業務を少人数で回していました。従来はATSからCSVをダウンロードしてExcelで加工し、週2時間かけて歩留まりなどの数値を集計していたため、会議も感覚に頼りがちでした。さらに、外部の日程調整ツールでポジションごとに多数のリンクを管理していたことから、URL貼り間違いによるトラブルリスクが起こることもありました。採用規模の拡大とともに、データとオペレーションを一体で見直す必要に迫られていました。
解決策
こうした状況を踏まえ、同社は採用管理システム「PERSONA」を導入し、採用に関わる情報とプロセスを一元管理する体制へと移行しました。候補者情報や求人ごとの選考ステータス、面接協力者の関与状況をPERSONA上に集約し、誰でも操作できる分析画面で滞留フェーズや通過率をリアルタイムに把握できるように設計。日程調整についても、システム内完結型の機能を活用し、候補者と複数面接官の空き枠を自動で照合して候補日を提示する運用に切り替えました。
結果
PERSONA導入後は、これまで週2時間を要していた集計・分析作業が約10分に短縮され、月換算で24時間の工数削減を実現しました。採用担当者全員が分析画面を見ながら「この求人のボトルネックはここです」と自らデータを提示して議論できるようになり、会議の質と打ち手のスピードが向上しています。さらに、ダイレクトスカウトからの応募情報が自動で取り込まれるようになったことで、入力作業も軽減され、採用チームが候補者体験や戦略的な採用計画により多くの時間を充てられるようになっています。
採用規模の拡大に伴い複雑化しがちな「分析」と「日程調整」という2つのボトルネックを、PERSONAを中心とした仕組みで同時に解消し、実際に月24時間の工数削減と会議の質の向上を両立している点を高く評価しました。特定の担当者だけではなく、採用に関わる全員が同じ分析画面を見ながら議論できる設計は、データドリブンな採用DXの理想形のひとつです。世界中の知見をつなぐナレッジプラットフォームを運営するビザスクが、自社の採用にも「同じ数字を見て素早く動く」文化を根付かせた事例として、採用DX部門 BEST AWARD に相応しい取り組みと判断しました。
| 会社名 | 株式会社アサイン |
| 概要 | 株式会社アサインは、20〜30代ハイエンド層に特化したキャリア支援事業を展開し、転職サイト「ASSIGN」や転職エージェントサービス、新卒向け就活支援、コーチング事業などを運営する人材サービス企業です。採用管理システム「PERSONA」では、候補者体験と採用オペレーションの両立を目指す企業向けに、分析機能と日程調整機能を一体化したプラットフォームを提供。プロダクトとコンサルティングの両面から企業の採用成功を支援しています。 |
他の受賞事例もご覧ください
受賞一覧に戻る
この事例が優れているのは、単に工数を減らしただけでなく、「誰もがデータに触れられる採用」を実現している点です。現場の担当者が自ら歩留まりを示しながら議論できるようになったことで、採用は人事部門だけのタスクではなく全社の経営テーマへと変わりつつあります。第二創業期を迎え変化の大きいビザスクにとって、優秀な人材をタイムリーに迎え入れることは事業の成長エンジンそのものです。その基盤として分析と日程調整を一体で再設計したこの取り組みは、多くの成長企業にとっても示唆に富む採用DXの好例だと感じました。