人材育成DX部門
AWARD
LearnO
Mogic株式会社
LearnO
Mogic株式会社
LearnO（ラーノ）は、3,800社・月間60万人以上が利用するクラウド型eラーニングシステムです。テキスト・動画などの教材を登録するだけで、パソコン・スマートフォン・タブレットから受講できる環境を素早く構築できます。初期費用ゼロ、月額4,900円からの料金体系で、社内研修だけでなく商用利用やOEM展開にも対応しているのが特長です。ヴェクソンインターナショナル社では、このLearnOを基盤としたカスタマイズ版システムを用い、看護師・医療従事者向けのオンライン研修サービスを展開しています。
| 会社名 | ヴェクソンインターナショナル株式会社 |
| 業種 | 情報サービス |
| 概要 | ヴェクソンインターナショナル株式会社は2004年設立、本社を東京都千代田区神田錦町に構える医療・看護領域専門の教育サービス企業です。オンライン研修配信や看護向け書籍の出版・販売を通じて、病院や介護施設など約1,200の医療機関に教育コンテンツを提供しています。特に看護分野に注力し、基礎教育から臨床、地域看護、看護管理に至るまで幅広いテーマを自社でコンテンツ化している点が特徴で、現場のニーズに即した実践的な研修サービスを継続的に展開しています。 |
課題・導入背景
同社は医療・看護・介護に特化したeラーニング研修を展開し、「重症度・医療・看護必要度」や「看護師特定行為」など専門性の高いテーマで、設立以来のべ43万人の受講実績を持っています。一方で、年間480本にのぼる看護・介護の継続教育コンテンツや特定行為研修を安定的に提供するには、スケールするeラーニング基盤が不可欠でした。従来システムは操作に詳細なマニュアルが必要で、受講者の使い勝手やサポート負荷にも課題があったため、大量コンテンツ配信と運用しやすさを両立できる仕組みへの刷新が求められていました。
解決策
同社はMogicの提供するeラーニングシステム（LearnOベース）のカスタマイズ導入を選択し、看護・介護の継続教育および看護師特定行為研修向けに最適化された専用システムの開発・運用を依頼しました。Mogicは要望を丁寧にヒアリングした上で、新しい視点を加えた提案を行い、フルオーダーメイドで柔軟に対応。個人のPC・スマホによる受講だけでなく、病院や施設でのプロジェクターを用いた集合研修も一元管理できる管理画面を開発し、多様な受講形態に対応しつつ、直感的に操作できるユーザーインターフェースを実現しました。
結果
カスタマイズされたeラーニングシステムの導入により、年間480コンテンツの配信や看護・介護分野の継続教育、特定行為研修を安定的に運用できる基盤が整いました。個人受講と集合研修の両方を管理画面から一括管理できるようになり、受講履歴の把握や受講状況の追跡がスムーズになったことで、利用者からも高い評価を得ています。また、受講者の環境によって一時的な受講障害が発生した場合でも、Mogicが個別の問い合わせに対して具体的なアドバイスを行い、未解決の問題はゼロという運用体制を構築。直感的に操作できる画面設計も相まって、受講サポート面の負担軽減とサービス品質向上につながっています。
本事例は、医療・看護・介護という専門性の高い領域で、単なる社内研修システムではなく、看護師特定行為研修を含む専門職向けオンライン研修サービスの「心臓部」として機能しており、個人受講・集合研修を問わず柔軟に運用できる設計は、医療現場ならではの多様な勤務形態にもフィットしています。特に、約1,200病院へのオンラインサービス提供を支えるプラットフォームとして、医療人材の継続教育を支援し続けている点は、医療・看護分野の教育DXをけん引するロールモデルと言え、本アワードの受賞にふさわしい事例と判断しました。
| 会社名 | Mogic株式会社 |
| 概要 | Mogic株式会社は、eラーニングシステム「LearnO」をはじめ、授業支援システム「Pholly」やWell-beingサービス「Caiwani」など、オンライン教育・ITサービスを自社開発で提供しています。「小さなテクノロジーで、ちょっとしたアイデアを形にする」を掲げ、国内外の企業・団体向けにクラウド型教育プラットフォームの企画・開発・運用を行っているほか、教育DXやIT教育に関するコンサルティング、メディア運営も手がけています。 |
他の受賞事例もご覧ください
受賞一覧に戻る
専門性の高い医療・看護・介護分野で、ここまで大規模かつ継続的にeラーニングを展開している事例は多くありません。Mogicと共に直感的で使いやすいシステムを育てながら、全国の医療機関にオンライン研修を届けてきました。個人学習と集合研修を同一プラットフォームで管理できる仕組みは、現場の運用実態に深く根ざした工夫であり、「現場目線の教育DX」の好例です。医療現場の人材不足や教育負荷の課題に対し、テクノロジーとコンテンツの両面から真正面から取り組んでいる点を高く評価します。