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リーナー購買
株式会社Leaner Technologies
リーナー購買
株式会社Leaner Technologies
「リーナー購買」は、間接材の購買プロセスを一元管理するクラウド型の購買プラットフォームです。複数のECサイトを横断して検索・発注できるほか、自社カタログや推奨品設定、承認ワークフローなどを通じて、ユーザーの利便性と購買ガバナンスの両立を実現します。発注から納品・検収までのプロセスをデジタル化し、購買データの可視化とコスト削減、業務工数削減を支援するサービスです。
| 会社名 | ＫＭバイオロジクス株式会社 |
| 業種 | 医薬品製造業 |
| 概要 | ＫＭバイオロジクス株式会社は、熊本県熊本市に本社を置く明治グループの医薬品メーカーで、「ヒト用ワクチン」「血漿分画製剤」「動物用ワクチン」「新生児マススクリーニング」を一貫して手がける国内唯一のバイオロジクス企業です。インフルエンザなどの各種ワクチンや血漿分画製剤を通じて、公衆衛生の向上と重篤疾患の治療に貢献しており、約2,000名規模の従業員を擁する企業として、日本と世界の“健康な未来”を支えています。 |
課題・導入背景
同社では、間接材の購買において発注方法が複数存在し、統一されたルールがないことから、利用部門が発注手順に迷いやすく、調達部門側では代理発注や内容確認・修正といった事務的な対応に多くの工数を割かざるを得ない状況でした。本来注力すべき価格交渉や納期管理などの戦略的業務に時間を充てられず、購買フロー全体が「昔からそうだった」という慣習に縛られた非効率な状態であることが大きな課題となっていました。
解決策
こうした状況を打開するため、同社は全社的な購買ルールの見直しとあわせて「リーナー購買」を導入し、間接材購買のプロセスを集約・標準化しました。複数のECサイトを横断検索できる仕組みを活用しつつ、自社の購買方針に沿ったルールをシステム上に組み込むことで、発注経路を一本化。ユーザー部門は直感的な画面から最適な商品を選べるようになり、調達部門はマスタ整備とガバナンス設計に集中するかたちで、現場目線の購買改革を進めました。
結果
導入後は、発注から承認、納品・検収までのプロセスが整理され、代理発注業務の大幅な削減と管理者の作業工数削減を実現しました。複数のECサイトやカタログを一元的に扱えるようになったことで購入可能な商品数が広がり、ユーザーの利便性も向上しています。同時に、購買ルールの明確化とシステムによる統制によってガバナンスが強化され、調達部門はサプライヤーとの価格交渉やリスクマネジメントといった本来の戦略業務に注力できる環境を構築しました。
本事例は、「昔からそうだった」という慣習に根ざした間接材購買の非効率を、全社ルールの再設計とクラウドサービスの活用によって同時に解消している点が高く評価されました。発注方法の乱立や代理発注に起因する業務負荷を、ルールとシステムを組み合わせて整理し、ユーザー利便性と購買ガバナンスを両立させている点は、他社の参考となる実践的なアプローチです。また、ヒト用ワクチンや血漿分画製剤などを扱う国内唯一のバイオロジクス企業において、社会インフラに近い領域の購買改革に挑んだ事例であることも選定理由に含めています。
| 会社名 | 株式会社Leaner Technologies |
| 概要 | 株式会社Leaner Technologiesは、「調達のスタンダードを刷新し続ける」をミッションに掲げ、調達・購買部門向けのクラウドサービス「Leaner」シリーズを展開するスタートアップです。見積業務をデジタル化する「リーナー見積」と、発注から検収までを一元管理する購買プラットフォーム「リーナー購買」を提供し、調達業務の高度化・効率化とコスト削減を支援しています。2019年設立以来、製造業や小売業など多様な業界の企業に採用され、データ活用を起点とした調達DXを推進している企業です。 |
他の受賞事例もご覧ください
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感染症予防や血液製剤の供給を担うＫＭバイオロジクスが、間接材購買という一見地味に見える領域から業務改革に踏み出した点に、大きな意義を感じました。慣習的なフローを見直し、「リーナー購買」を用いて現場ユーザーの使い勝手と統制強化を両立させた取り組みは、製薬・ライフサイエンス産業に限らず、複数拠点を持つ多くの企業に応用可能なモデルケースです。調達部門が戦略業務へシフトすることで、結果的に医薬品の安定供給や社会全体の“健康な未来”を支える基盤づくりにつながっている点も、印象的なポイントでした。