BUILDY NOTE
株式会社フィックス
BUILDY NOTE(ビルディーノート)は、建設業向けのクラウド施工管理・業務管理プラットフォームです。工程・進捗・写真・図面・発注書・請求書など、現場と本社に点在しがちな情報を一元管理し、複数現場の状況をリアルタイムに可視化できます。現場監督の生産性向上だけでなく、原価管理や人材育成まで含めて「現場から強い経営をつくる」ことを支援するソリューションです。
| 会社名 | 株式会社リバース |
| 業種 | 住宅建設・工務店 |
| 概要 | 株式会社リバースは佐賀県杵島郡大町町に本社を置く住宅・不動産会社です。北部九州エリアで建売住宅の建築・販売を中心に、中古住宅の仲介や不動産売買を手がけ、福岡から大分・鹿児島まで幅広い物件を提供しています。女性目線を生かしたオリジナルブランド住宅や、収納力とデザイン性を両立した住まいづくりを強みとし、家づくりと住まい探しを通じて地域に根ざした暮らしのサポートを行い、安心して長く住める住環境づくりに貢献しています。 |
課題・導入背景
導入前はエクセルでの工程管理・情報共有が中心で、現場監督ごとの進捗状況が会社として把握しづらい状況にありました。工期遅れの兆候を上長が早期にキャッチできず、監督がトラブルを一人で抱え込んでしまうケースも発生。また、発注書・請求書は紙中心で管理されており、原価の把握や利益率の管理がリアルタイムにできないことも課題でした。新卒社員の教育についても属人的なOJTに頼る部分が大きく、短期間で「一人前の監督」に育てることに負荷がかかっていました。
解決策
リバース社は、現場進捗の可視化と原価管理の強化を目的にBUILDY NOTEを導入しました。現場ごとの工程や進捗をクラウド上で共有し、上長がリアルタイムにボトルネックを把握できる環境を整備。2023年からは発注書・請求書をほぼすべて電子化し、受発注データをBUILDY NOTEに集約することで、現場別の原価や予算の状況を常に確認できるようにしました。さらに工程マスタを活用し、新卒社員でも標準工程に沿って仕事を進められる仕組みを整えることで、教育のスピードアップと品質の平準化を図っています。
結果
導入の結果、現場監督1人あたりの完工棟数は2.5倍に増加し、売上も130%成長を継続するなど、生産性と業績の両面で大きな成果を上げています。2023年以降はほぼすべての発注書・請求書を電子化したことで、ペーパーレス化と同時に現場別の実行原価をリアルタイムで把握可能となりました。また、新卒5名を現場監督候補として採用し、3年で1人あたり21.5棟の完工実績を持つまで育成できた点は、グラフや実績値としても分かりやすく示されており、「現場DX=経営インパクト」であることを社内外に説明しやすい事例となっています。
リバース社の事例は、「現場監督1人あたりの完工棟数2.5倍」「130%成長の継続」など、現場DXの成果を定量的に示している点が非常に説得力があります。現場進捗の可視化・電子受発注・原価管理・人材育成が一体となって推進されており、現場DX部門の趣旨である「現場から業務と経営を変える」取り組みを体現していると判断しました。数字とグラフでインパクトを示しつつ、若手中心の組織でも再現しやすいモデルである点も高く評価し、BEST AWARDに選定しました。
| 会社名 | 株式会社フィックス |
| 概要 | 株式会社フィックスは、建設業向けクラウド業務管理アプリ「BUILDY NOTE」を運営する企業です。1988年5月の設立以来、TVCMやエンターテインメントなどのデジタルコンテンツ制作で培った企画・制作力を基盤に、施工管理・原価管理・工程管理を一元化するシステム開発へと事業領域を拡大してきました。。 |
他の受賞事例もご覧ください
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現場DXの成果が、工期遅れの抑制や完工棟数の増加といった「数字」として明確に表れている事例です。工程管理・原価管理・教育までを一つの基盤で支えることで、若手中心の組織でも高いパフォーマンスを発揮している点が非常にユニークだと感じました。完工棟数や工期遅れ率のグラフを通じて、現場管理の改善がそのまま経営成果につながっていることが伝わる、「現場起点の経営DX」に近い取り組みとして、多くの建設会社の参考になるストーリーです。